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感想掲示板

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[2263] 保守用 Name:あなたのSFコンテスト 2015/11/07(土) 02:25 [ 返信 ]
365日以上書き込みがないと掲示板が削除されてしまうので、気が早いですが念のため。
次回書き込み期限:2016年11月5日


[2264] RE:保守用 Name:あなたのSFコンテスト 2016/10/01(土) 07:02
保守
次回期限:2017年9月30日


[539] 千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/13(水) 22:21 [ 返信 ]
作者名:
千賀藤兵衛


作品名:
超能力者、趣味は読書


分類:
短編


あらすじ:
 読書の好きな高校生の少年・野田一平には、ある超能力があった。それは空中から白紙の本を取り出すという、ただそれだけの、意味不明の能力。だがある日、その本に『超能力者、趣味は読書』と題した文章が現れはじめる。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n0263cg/


[552] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:朝陽遥 2014/08/14(木) 21:19
拝読しました。何これ面白い!

どう面白かったのか解説したらネタバレもいいところなので、詳しくは控えますが、ある種の小説技法をフル活用した、非常に凝った作品。序盤のほうは「??」と思った箇所もあったのですが、順を追ってきちんと読めば周到な伏線が用意されていたことがわかります。

非常に楽しい短編でした。


[562] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:夢 育美 2014/08/16(土) 05:17
自分も行間が読めませんw 発想が面白いと思いました。

前編の序盤が長い感じがします。組織の説明を先に、
他はバッサリやっても全体に影響しないように思いました。

本の話はとても面白かったです。


[567] ネタバレあり RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:VEILCHEN 2014/08/17(日) 22:02
ネタバレあり、でも一応伏字もいれつつ。

「!?」と思って読み返したところ、○と○○○は○○と断言しているようなものでした……。行間を読めていないのはきちんと読んでいないことを白状するようでとても心苦しいです。中性名の典型だよな、とは思ったのですがもう一歩踏み込むべきでした。
まんまと引っかかって申し訳ありませんでした。

マヴァール年代記とか懐かしい……。田中先生の貴重な完結作が軽くディスられてて少し笑いました。

[588] 【ネタバレ厳禁】読んでから読むように Name:栖坂月 2014/08/19(火) 13:06
上手い! これは面白かったです。
文章であるが故の文章、というとおかしな表現ですが、そんな印象のある作品でした。途中、アレ?と思いながら読んでいたことが綺麗に回収されるというのは気分がいいですね。かといって決して読者を置いてきぼりにするのではなく、必要十分なヒントと回答を明示している辺り、心憎い書き手だと思います。
相手の能力と主人公の能力が絶妙にマッチして、しっかり組み合わされた上で物語が成立している上に、それら一つ一つが納得のいく形で存在しているのも見事でした。こういうのって一方が自然でも、それに合わせた相手側が不自然になったりするものです。この辺りは苦心されたんじゃないかなと思います。
この作品の難点をあえて挙げるとするなら、他人に薦める時に中身の話ができないところでしょうかね。迂闊に話すとネタバレ必至です。朝陽さんがツイッターや活報でネタバレを妙に気にしていた理由が納得できました。
あ、ちなみにですけど『pSychic Fiction』は余計だったかなって思います(笑)
楽しませていただきました。
それではー


[592] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:高山直 2014/08/19(火) 23:14
うわ、すご! 現在の私の心境です。
この作品の素晴らしいところを挙げると、色々な本を読みたい気持ちがふつふつ湧いてくることと、読み返して「あちゃー、なるほど」と清々しい敗北感のようなものを感じるところですね。
個人的に、読むのは大好きだけど自分で書くには技量が足りないとある技法が巧みに施されていて、とても楽しく読むことが出来ました。SFジャンルではあまり見ない作風で、新鮮な気持ちで拝読いたしました。
素敵な作品でした。

[707] 千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:ちぃ 2014/08/29(金) 01:24
こんばんは
正直な感想を書かせて頂きます。
序章の部分にあたるところだと思うのですが、最初の方では明と漢字だったのですが、途中よりアキラとカタカナ表記となっておりました。
見落としでセリフだったかもしれませんが統一された方がいいと思います。
最初の方が特に句読点を打つ場所がおかしいです。
更になのですがセリフが長いです。
セリフは短くコンパクトにまとめた方がいいと思いました。
それにセリフとセリフの間には地の文を入れた方がキャラクター達の動きを表現できると思います。最近多い文章構成だと思います。
セリフとセリフの間が一番文章入れにくいんですよね。
それから、あえていうことでもないのかもしれませんが「ソードアート・オンライン」の名前を直接使うのもいかがなものかと思います。
あと漢字を使った方が分かりやすくなる箇所が多々ありました。
以上です。
最初に酷いことばかり言ってすみません。
ですがこれがあたしの正直な感想です。
作品として普通だったと思います。ありがとうございました。


あたしいつもこんな感じで感想頂いてます。
読んだ時最初は凹みますが面白かったと言われるよりも嬉しく思います。

(おことわり:以上の感想は、2014/08/27(水) 01:54に他のスレに誤って投稿されたちぃさんの感想を、企画主催者が移したものです。)


[740] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:キョウノ アリス 2014/08/30(土) 12:33
まるで推理小説のように、各所に散りばめられたヒント。いたるところで、ん?と考えて二度読みした箇所は伏線だったとは。
もう一度読み直してみるとなるほど全部書かれていました。それを上手く部分的に出して行く上手さを感じました。推理小説好きにはたまらない作品でした。
楽しく読ませていただきました。


[757] RE:*ネタバレ注意! 千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:深津弓春 2014/08/31(日) 12:24
 適度な長さ、すっぱり読める長さの中に上手く人物と物語とうまぁい伏線が仕掛けられた良作品。

 斜め読みせずきちんと読んでいるならば、首を捻るべき箇所が文中いくつか出てくるのだが、その全てが作中最も大きな仕掛けに繋がっており、他の感想にもあるがこの仕掛けが何より巧妙で楽しい。短編ならではの楽しさで、慣れてる人は見抜いてにやにや、慣れてない人は結末まで読んでやられた、といういい塩梅かと思う。

 上記の仕掛け以外にも細かな伏線が張られており、全体的に非常に整った丁寧な作品であるという印象を受ける。人物造形にも不自然さがなく、地の文も安定しており、作品のいい部分を邪魔する要素を感じなかった。

 無理くり難点を上げるとすれば、「神」という一語がやや安易過ぎる使われ方をしていたかと思います。メタ的な物語構造の語りにおいて神を出すのはよくあるのですが、わざわざ「神」という非常に扱いの難しい強烈な意味を伴う言葉を使う必然性が存在する物語は少なく、この作品もまた「神」がある必要があったかなと疑問に思ってしまう。


 色々書きましたが、これは本当に丁寧に読んで楽しんで欲しいとお勧めできる作品でした。単純な叙述トリックといくつかの意外な引っ掛けがが混在して騙しにくるのは見事で、個人的な話になりますがこういうお話はちょっと真似できません。

[1148] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」【ネタバレ、辛口】 Name:小豆犬 2014/09/06(土) 16:02
「超能力者、趣味は読書」拝読しました。短い文章の中に、複雑な伏線と、トリック。それが無理なく描写されており、文章技術が高い作者さんだ、と素直に感心しました。流れるような文章、シーン事による緩急の使い分け。気が付けば読み終わり、清々しい読了感でした。
 おこがましいのは承知の上で、少しばかり、私なりの感想を述べさせていただきたい。
 読了は清々しいものの、登場人物の誰にも感情移入できませんでした。没頭感を阻害したものは、時折現れる「読者の方は……」の表現であり、既読の作品が次から次に出てくること。そしてストーリーの背後に潜む、想像するも恐ろしい現実と、それに対する冷酷な描写だったと思います。
 テロ、市民が被害にあったとの記載がさらっと書いてありました。事件を起こしたのも超能力者、防いだのも超能力者。巻き込まれたのは超能力を持たない市民でしょう。読者は超能力を持っていません。主人公が能力を得て、その力の秘密を知っていく経過はいいのですが、その力が強力過ぎて、むしろ、テロで被害にあった一般市民に感情移入していたのかもしれません。しかも、テロが起こって犠牲者が出ているのに、スピード違反を捕まえている警察。一般市民に救いはありません。そんな凄い能力があるなら、俺達を救ってくれー! うーん。どうすればいいのかな。例えば、二人の前に現れたアキラが、救助活動の末、傷だらけでボロボロの姿だったら少しは救われたかな。

 物書きの端くれとしての感想は、文章力に魅せられた作品でしたが、読者目線ではこのように感じました。文章力に優れた作者さんだからこそ、読者の視点に立ったきめ細かいストーリーを作り上げる事ができるはずと、かなり酷い感想を書いてしまいました。でも、期待の現れと受け取って欲しい。まあ、こんな捻くれた読者もいるんだなあと笑い流してください。
 
 決して、トリックにまんまと引っ掛かった腹いせではありません。そのあたりは誤解なきようお願いします。失礼しました。


[1165] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:守分結 2014/09/06(土) 21:36
読みながら、あれ? あれ? と首を傾げつつ、最後の方で、ああっ、だから?だったのかと腑に落ちました。
推理仕立ての面白い作品だと思いました。
ありがとうございました


[1295] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:楠瑞稀 HOME 2014/09/08(月) 22:17
 これは上手いと膝を叩く作品。
 超能力者が世界中に現れはじめて、反発を受けたり受け入れる組織が作られたりと過渡期の世界。
 文字を書き加えられない真っ白な本を、好きな時に取り出し、消せるというあまり意味の分からない能力を持つ、本好きの少年が主人公の三人称の物語。
 ある時その本に、自分たちの様子が小説風に書き出されていく……そんな不思議な現象から、話はどんどん進んでいく。
 そして物語は佳境を迎え、伏線を上手く回収して、物語はエンディングを迎えるのだが、最後の一行で物語の印象は一変する。
 この転換具合が上手いと唸らせる要因となっています。もちろん、物語自体も長閑な日常と緊張感の絡みが秀逸で、面白いです。また、ところどころに差し込まれる実在の書籍名も、知っている人はにやりとさせられます。
 そんな所も含めて、上手いなぁと思わせる作品でした。


[1450] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:仏師 2014/09/12(金) 20:21
読みやすく、ストーリーもトリックも面白いと思いました。
しかし、明さんの過去に影響を与える能力は、事実の改変になってしまうので、何か物凄い影響が出るような気がします。
さらに、本のページを破れば全てなかったことにできるなら、テロ止めればいいんじゃないかと。
あまりにもストーリーに都合のいい能力のを出したために、矛盾ができてしまったように思え最後は楽しめませんでした。
以上短いながら感想でした。


[1481] タイトルやあらすじに惹かれたが Name:お茶龍 2014/09/13(土) 11:34
こんにちは、読ませて頂きました。【※辛口とネタばれ注意】
序盤始めからにあった目立つ疑問(名前)が中盤から出て使われて、ああ伏線だったんだなと受け入れた時。
ふうむ、もっと目立たなく伏線張って欲しかったなと正直思ってしまった読者です。ごはっ。
既に指摘されていますが、紙破れるなら…の他、はじめあらゆる手段でこの本の正体を探ろうとした時に、破ってみなかったかとか。
私なら火でもつけてみそう(キャー)。まあ、リアルさからは、離れ過ぎていたかなと思う次第でした。危機感というものが薄い、背景を書けたらよかったんですけどねぇ…と、溜息。
最も面白いと感じたのは一番最後でした。一平と私のにらみ合い。ですねぇ、=神ですから。これくらいは許容範囲です。
上記までを読み返してみて、なんて文句の多い読者だ(苦笑)。さて、辛口はここまでだ。すみません。
不満だったのは中盤からです。序盤は、タイトルとあらすじから惹き込まれていました。
後の種明かしを考えると大変でしょうけど、もっと主人公以外が出てきてわんちゃかやっても楽しいなと思ったりでした。
ではでは、楽しませて頂きました。失礼します。


[1523] 推理しながら読ませていただきました Name:梅津 咲火 2014/09/15(月) 18:51
 面白かったです。伏線の張り方が絶妙で、わざとらしくなかったのも良かったです。
 ただ拳銃を向けられても妙に落ち着いていたような……いえ、きっと勝算があったからでしょうね。

 自分としましては、最後の1文が特に好きです。
 楽しく読ませていただきました。


[1739] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:みもり 2014/09/21(日) 10:55
面白かったです。
凄く雰囲気がある世界だと思いました。
特に超能力が、大げさに描かれていなかったのが良かったです。等身大の少年像、とても魅力的でした。
一番好きなシーンというか、景色が広がったシーンは、主人公の能力が発現した時の騒動?の場面。
凄く良くて、そこで一気に作品に惹きこまれました。

最初、気軽に雰囲気を楽しむ感じで読んでて、読了後「面白かったぁ!」ってなりました。
その後、他の人の感想を読んで、真面目に読み返すと色々とひっかかる。

ただ、個人的に思うのは、この作品のメタ的な始まり
(幾つかの小説への駄目だしとか、又はそれをする読者への皮肉とか)
って、この小説をどう読んだらいいのか?というナビゲーターみたいなもので、
あまりミステリーとして真剣に読んでもいけない気がしたのです。

なんだろう、例えばミステリーとかでも探偵小説みたいな楽しみ方。
ある種のお約束展開があって、その中でどう楽しむか?、みたいな楽しみ方?、みたいな。

だから、この作品って複線とかギミックとかが面白さの要素じゃなくて、作中に流れる雰囲気とか世界観そのものが楽しいんだと思うし、作者もそういった楽しみ方がして欲しいんじゃなかろうか?と思いました。

趣味が読書な主人公ら超能力者。
単なる読書好きでなく、こだわりを持った読書人。
そして自分たちが登場人物として現れたりする白い本。

読んでいて感じたのは、読書好き同士の会話とか雰囲気。
もちろん、内容への突っ込みも又コミュニケーション。
で、自分が持つ超能力『白い本』に仕組まれたレトリックをみて、
自分たちがすむ世界(物語)にツッコミを入れる主人公・・・・って所で、
もう普通に面白いと思うんです。
星新一的なシニカルなコメディだ、と。
そう思いました。

面白かったです。

[1861] 読み直して納得 Name:天崎剣 HOME 2014/09/23(火) 23:37
序盤から首を捻り、最後にアレッとなって、読み直すと……。ああ、違う景色を見ていたのだと膝を打ちました。
これは良い叙述トリック。
小説だからこそ出来ることだなと、感心しました。そしてそれを上手くストーリーに生かすなんて、これはかなりセンスいいと思います。

本故に最後には……でしたが、読書家が大事な(?)本破らないで〜〜〜って、思ってしまいましたよ。
読書家にとって、本は神聖な物じゃないの〜〜〜???


[1874] ネタバレ「超能力者、趣味は読書」 Name:平 啓 2014/09/25(木) 09:34
拝読しました。
最初にアレと思っていた名前と職業の違い、また入浴シーンの疑問が見事に回収されていて納得の最後がとても気持ちよかったです。
この神様はやはり推理小説を目指して書いているんでしょうね。だから登場人物の造形や社会背景は、ストーリーの進行にさしたる重要な要素でないので、深くまでは語らなかったのだと自分で納得しています。
個人的にボクっ娘の記述にはすぐ引っかかるタイプなので、ああ、またしてもヤラレタと自省しきりです。でも、ワイルドなアキラさんの入浴シーンを改めて想像すると、一平くんの動揺が具体的になって楽しかったです。
白紙の本に書かれる話が本文と重なる入れ子細工的構造が、とても新鮮で、小説視点の面白さをじっくり堪能させていただきました。


[1964] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:尚文 2014/09/27(土) 23:40
初めのまったりとした雰囲気を引きずるかのように、ゆったりと読み進めることができました。
神の視点から本を書くというのはありますが、それを破り捨てるというのは、斬新なアイディアだと思います。
すばらしい作品でした。

[1971] RE:千賀藤兵衛「超能力者、趣味は読書」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/28(日) 19:07
この不自然な書き方はミスなのか意図的なのか……おそらく意図的なのかなと思いつつ読み進めていたら、まさにその通りでした。最後のネタばらしではそうだねと思いながら読んでいました。
小説でしかできない技法を使っていてお見事です。
また危機的な状況もそういう方法でひっくり返すとは、盲点を突かれました。
思いもよらぬ発想の数々の小説でした。面白かったです。


[2241] 感想返信がわりの何か Name:千賀藤兵衛(ジザパルーラ) 2014/10/12(日) 06:49
 このたびはたくさんのかたに読んでいただき、感想も頂戴いたしまして、まことにありがとうございます。
 いただいた感想にはもれなくお返事をいたす所存ですが、現在少々多忙のため、もうすこし時間をいただきたく存じます。なんとか今世紀中には返信できると思いますので、みなさま長生きをなさってお待ちくださいませ。

 言い訳ばかりでも何ですので、すこし自作解題をしてみようと思います。
 本作は、ただひたすら読者をいかにしてびっくりさせるかという一点だけを追求して書いたしろものです。作者の思惑といたしましては、こんな見え見えの叙述トリックにひっかかる人はいないだろうからこれは見せ球にして、読者が「ハッハッハこんな他愛ないトリックにだまされるかバカめ」と油断したところを最後の一文で仕留める、という段取りになっておりました。
 が、見せ球のほうにも全力投球したおかげか、フタをあけてみればみごと見せ球にひっかかってくれたかたもわりといた様子。作者冥利に尽きます。

 これ以外には語るところはあまりない小説ですが、ほか二点ほど蛇足補足。
 舞台である萩野県大原市は、宮城県栗原市がモデルです。県庁所在地の万代市は仙台市を10倍したものです。
 JESPOこと財団法人日本超能力機構が出てくる物語のアイデアはほかにもいくつかあるので、ひまができて気が向いたら書くかもしれません。アイデアのおおもとは、ロバート・シェクリィの短編「超能力会社」の焼き直しです。このことについては、なろうの活動報告にもう少し詳しく書きましたので、興味のあるかたは下記をごらんください。

http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/184634/blogkey/965498/

 それでは今回はこのへんで。今世紀中と言わず今月中ぐらいには、いただいた感想ひとつひとつにお返事できるようがんばります。


[2262] やっとこさ感想返信 Name:千賀藤兵衛 2015/05/13(水) 01:47
 べらぼうに遅くなりましたが、いただいた感想に返信させていただきます。

朝陽遥様
 まっさきに「おもしろい」と言っていただけてうれしかったです。自分ではまあそこそこのモノは書けたと思っていましたが、ひとの感想を聞いてみないと実際どうかはわかりませんからね。この作品を書いてよかったんだと安心した次第です。

夢育美様
 一平の行間うんぬんの発言はちょっと言い過ぎた気がしないでもありません。読んでくださった方を小馬鹿にしているように受け取られてもしかたない発言です。ただ、小説の登場人物に読者の心情を忖度させるのもなにか違うような気がして、結局いきおいのままにしゃべらせてしまいました。笑ってやっていただけると幸いです。
 構成については、組織の説明を入れるのがやや遅かったかと反省しております。特に『切り拓く会』の説明は遅かった。ご指摘ありがとうございました。

VEILCHEN様
 ひっかかって申し訳ないなどとはとんでもない。むしろ、ひっかかってくださってありがとうございました。この小説を投稿する直前にも、『小説家になろう』でアキラという名前で性別ひっかけをやる小説を読んでおりまして、ちょっと手あかがついたネタかと思っておりました。が、田中先生の某作品の中でも述べられていたように、陳腐というのは繰り返し用いられるからで、繰り返し用いられるのは効果があるからなのでした(笑)。

栖坂月様
 面白いと言っていただけて恐縮です。実際はあまり計算して書いてはおりません。伏線や手がかりは「このぐらいばらまいときゃいいだろう」といった感じですし、一平と進一の能力についてはほとんど何も考えず野生の勘で設定しました。白状すると、進一が出すのが一平と同じ本だと物足りないので電子書籍にしたものの、電子書籍の実物にふれたことがないので、おかしなことを書いてしまっていないか少々不安だったりします。この一事をもってしても、私の緻密さの程度が知れるかと思います。

高山直様
 作中に登場する本が読みたいと感じていただけるとうれしいです。作中でけなした作品もふくめて、私が面白いと思ったものばかりチョイスしておりますので、何かの機会に手に取っていただけたらますますうれしいです。

ちぃ様
 いろいろ指摘いただきありがとうございます。
 句点については、自分でも迷い迷い打っています。これまでもこれからもずっと課題です。
 セリフについては、私はかならずしも長すぎるとは思っていません。むしろ状況によってはもっと長くなくてはいけないところを、私がしゃべるのが苦手なために必要以上に短くまとめてしまっていると感じています。
 もうひとつ、セリフばかり連続しすぎる点。読み返してみると、これはたしかにそうかもしれません。私の技術でここに地の文をはさむと間延びしてしまうので、現状ではこれが精一杯ですが、これも課題です。
 実在の作品名を出したことについては、特に問題とは認識していません。
 漢字の使いかたは悩みどころです。漢字で書くかかなで書くかは読みやすさ優先で判断していますが、ご指摘のとおり私はどちらかというとかな書きのほうに振れる傾向があります。
 指摘いただいたなかでいちばんきびしく感じたのは、アキラ・明問題です。作者としては、最後まで読んでくれ、そうしたらわかる、と言いたいですが、それは傲慢というものでしょう。実績のあるプロの作家ならともかく、インターネットに出没している有象無象のしろうと作者なのです。公平に見て、こうした疑問点が作品内できちんと解決されることはあまり期待できません。登場人物の名前も管理できないようなヘボ作者のヘボ作品であるから読む価値なしと判断されて、途中で読むのをやめられてしまってもしかたないところです。実際『小説家になろう』で小説を読んでいると、登場人物の名前が食い違っている作品などザラにあります(そしてたいていは駄作です)。この難点は作品を書き始めたころにすでに気づいておりまして、なにか解決策はないかとずっと思いめぐらしていたのですが、結局なにも思いつきませんでした。そのようなわけで、この小説の最初のほうを読んで完成度に疑問をいだいて途中で読むのをやめる読者がいたとしても、私としては文句は言えません。申しわけなかったと思うしだいです。

キョウノアリス様
 感想ありがとうございます。じつのところ私は推理小説を書こうというつもりはぜんぜんなくて、めくらめっぽう書いた結果こういうものができあがったのです。それどころかトリックなどを考えるのは大の苦手で、推理小説など一生書けないと思っています。推理小説的な面から評価していただけたのは意外な喜びでした。

深津弓春様
 感想ありがとうございます。『さよなら一億の独り身たちよ』の更新を毎日楽しみにしていた身としては、あの作品の作者様からこんなにほめられるなんて、といささかとまどっております。
 神の件ですが、たしかに強烈な概念を安直に持ち出した気がしないでもありません。ただ、最後の一文を不気味に演出するには、この強烈なしろもののほうがよいと考えます。進一という狂信者の発言のなかに出てきた、あくまでも妄想のなかの存在であるはずのホニャララが、現実にぬっと姿を見せる。この役は神以外のものではなかなか務まらないと思います。

小豆犬様
 きびしい感想ありがとうございます。テロ被害者である一般人の側からの視点は、まるっきりありませんでした。私がヒューマニストではないということが露呈したかたちになっております。たとえば戦争の物語などをつくるとき、末端で死んでゆく兵士にスポットを当てるのではなく、配下を駒として動かす指揮官のほうを正面に持ってくる、あるいは決して死なないような超人的戦士を主役に据える。私はそういうところがあります。ご不快に感じられたのであれぱ申しわけありません。この問題は心にとめておこうと思います。

守分結様
 感想ありがとうございます。当方の注文どおりの読みかたをしてくださったようで、ありがたいと言うか、申し訳ないと言うか、心洗われました。

楠瑞稀様
 最後の一行に注目していただきありがとうございます。この部分にはかなり気合を入れていたのに、ほかの方々の感想ではわりとスルーされていたものですから、ようやく報われた思いがいたしました。

仏師様
 ご指摘ありがとうございます。おっしゃるとおり、たしかにご都合主義です。また、本をやぶってテロそのものを止める発想はありませんでした。読めば読むほどアラが出てくる、馬脚をあらわした恰好であります。

お茶龍様
 感想ありがとうございます。
 火をつけるとはまた過激な(笑)。何が起こるのかちょっと想像がつきません。
 背景は、たしかに書き込みが甘かったです。特に超能力者が社会でどういう扱いを受けているかについては、もう少し書きたかったし、書くべきでした。もしかしたらシリーズ化するかもしれませんので、そのときに新しい作品の中で触れることができたらと思います。
 登場人物をもっと増やすことは……、できたかもしれませんが、その場合コンテストの締切に間に合わなかったという自信があります。現状で、登場人物の数と物語の内容との釣り合いは取れていると判断してもいます。

梅津咲火様
 楽しんでいただけて幸いです。
 一平が拳銃を向けられても落ち着いていたのはなぜかと言いますと、下書きではちゃんと一平がうろたえるところをもっと書いたのに、推敲するときにうっかり削ってしまったからです。ご指摘をいただくまで気がつきませんでした。私ドジすぎる……。

みもり様
 長文の感想ありがとうございます。
 冒頭の実在の小説に関する言述がこの作品の読みかたのナビゲートになっているとか、あるいは一平たちが「本」の記述に普通の小説を読むのと同じ調子で論評を加えている点についてのご意見など、興味深く拝読しました。正直なところ、そこまで考えて小説を書いているか自分でもはっきりわかりませんが、分析的で参考になりました。

天崎剣様
 楽しんでいただけたようで幸いです。私は小説以外の形で物語を創作する発想がないので、本作のアイデアが小説以外で実現不可能かどうかよくわからないのですが、小説という形式で大いに遊ぶことができたとは感じています。書いていて愉快だったのはたしかです。
 あと、本を破る件についてですが、いかに愛書家であろうと本を命に替えることはできないと思います。ここは譲れません。

平啓様
 おほめいただきありがとうございます。
 神様の執筆意図はあまりわかりません。私のほうの意図はと申しますと、推理小説を書いているつもりではありませんでした。ミステリは書くのも読むのも苦手なジャンルでして、はじめから「トリックを使った小説を書いて読者をひっかけるぞー!」というようなつもりだったのではなく、書いているうちにいつのまにかそんなふうになっていったというのが本当のところです。思えば不思議ななりゆきです。
 ボクっ娘、オレっ娘にはひっかかって当然です。むしろその、読者のジェンダーの感覚を混乱させるところこそボクっ娘、オレっ娘の魅力であると申せましょう。

尚文様
 斬新という評価をいただきましてありがとうございます。ただ、自分では本を破り捨てるというアイデアが斬新かどうかよくわかりません。それほどぶっとんだアイデアとは思えず、どこかでだれかがもう使っているのではないかという気がします。
 いずれにせよ、楽しんでいただけたのであれば作者冥利に尽きます。

桐谷瑞香様
 感想ありがとうございます。
 最後のネタばらしの場面はちょっとくどかったかと思わないでもありませんが、説明が足りなくて読者が消化不良を感じるよりはよかろうと割り切っています。こういうところも面白く書けたらいいのですが……。

 以上です。
 返信が遅くなりましたことまことに申し訳ありません。こういうヤツですが、また何かの折には構っていただけると大喜びでございます。
 ではでは、これにて。


[202] 緑乃帝國「なにもかえない」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/07/29(火) 01:26 [ 返信 ]
作者名:
緑乃帝國


作品名:
なにもかえない


分類:
短編


あらすじ:
中小店舗や個人商店が駆逐され、大型店舗とチェーン店だけが存在するようになった社会。だが変化はそれだけにとどまらず、次は拡大するオンライン商店が実在店舗を駆逐しはじめていた。一極化の進んだ世界を描く、社会学フィクション。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n3871cf/


[437] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:鳥野新 2014/08/06(水) 04:01
 SFの役割に想定される一つの未来を描き警鐘を鳴らすというものがあると思う。本作はまさにこれで、そこに生きる人々の息遣いとともに、ある意味ディストピアが描かれている。
「ジョーシキあるヤツらの世界はきっと、ああいうモンで、回ってんだ」この一言が妙に胸に突き刺さった。はじかれた人々のなんと人間的なことか。
 重厚で空恐ろしい未来が描かれた秀作である、地味な出だしだが読み進めると味がある。是非お読みいただきたい。

[438] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:ジザパルーラ 2014/08/06(水) 06:51
 オンライン店舗に押されてリアル商店が消滅した未来をえがいています。ただ、いくらオンライン店舗が勢力を伸ばしても、倉庫管理や配送の仕事をしている人たちがいるかぎりリアル商店はなくならないと思います。仕事帰りに駅前の飲み屋でちょっと一杯やっていこうか、とかね。
 とはいえ、極端な未来図ではありますが、こうした世界が実現してしまう可能性もなくはないです。社会学フィクションの面目躍如たる一品でした。


[448] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:ゆきの鳥 2014/08/06(水) 15:03
所見ではキャラクター名がちょっとアレだったので敬遠してしまいました。読むと面白いです。
雰囲気と読後感になんともいえない味があります。
こんな殺伐とした未来は嫌? 二十年後の話? いえいえ、すでに片足突っ込んでますから。

[452] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:朝陽遥 2014/08/06(水) 21:22
 拝読しました。

 キャラクター名からコメディを想像しながら読み始めましたが、蓋を開けてみれば大まじめな社会派SF。ついしばしばAmazon先生に頼ってしまう己にはかなり身につまされるところがあります……

 わたしたちはいつも楽なほう、声の大きなほうに流されて、気づかないうちに自分の首を絞めている。未来の光景がディフォルメされているだけに、つい「そんな大げさな」と笑いたくなるのだけれど、笑ったあとで、何一つ笑い事じゃないなと我に返ってしまう。そんな苦いディストピアでした。


[462] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:ウはうどんのウ 2014/08/07(木) 08:01
 SF作品を読んでいるとよく感じるのですが、本文中の設定や説明を読むだけでも面白い作品があります。大抵の小説作品はキャラクターたちの動きやストーリー、文章表現などを楽しむものですが、それだけでなく作中の科学説明や舞台背景の説明が面白いことがある。「なにもかえない」は、まさにそんな作品でした。
 個人商店から大型店舗に客が流れ、オンライン商店が拡大し。客が店を選ぶ状態から、店が客を選ぶ状態へと傾いていった流れはお見事でした。車を買う人が減った、家庭というものが脆くなったことなど様々な要因が絡み合っているのが、まさに社会学フィクションだなぁと。説明部分を楽しく読ませていただきました。
 しかしそうであるがために、もっと他に書き方があったのではないかとも感じます。この文字数に納めるためにはこれで仕方ないことでしょうし、この形でも読んでいてとても面白いのですからいいのですが、登場人物ふたりのストーリーとこの説明をもう少し融和したほうが自然に読めたんじゃないのかと。面白いし綺麗にまとまっていますから、この形でいいのですけどね。個人的には背景説明をもう少し散りばめてほしかった。

 それにしてもこの社会で、もし自分がなにも買えなくなったとしたらと、恐ろしくなります。個人的に、ブラックリストに入れられた人間だけでなく、その家族も購入ができなくなる点に、強い恐怖を感じました。そのためその家族を切り捨てることで再び購入ができるようになるところに、むしろ救いを感じてしまったり。。。
 現実から映し出される未来を如実に表した、警鐘を鳴らす社会学SFでした。とても面白かったです。

誤字等報告
「ドキュンが強気に出られるのは、モニターの向こう側にだけだ。」→「ニイトが」?
「ドキュンのニイトの身長」→「ドキュンとニイトの身長」

 執筆おつかれさまでした。


[525] 踏み込みの深さ Name:栖坂月 2014/08/12(火) 13:53
とにかくアイデアの光る作品でした。何かしらの要素を掘り下げて因果を描く、SFという題材の基本だとも思います。
私がこの作品――というより作者さんに感心するのは、思い立ったアイデアに威勢よく、かつ物怖じせずに踏み込む姿勢ですね。主人公二人の名前を見ただけでもわかりますが、普通ならこんな名前はつけないでしょう。でも記号としての名前にこだわった、その結果だと思います。私自身もそうですが、何かしらのアイデアを思い浮かんだとして、大抵はそれにマイルドな味付けをほどこします。口当たりよく、あるいは反感を抱くことなく納得してくれるために。しかしこの作品は、それらを嘲笑うように大きく踏み込んでいます。アイデアに対する自信とか、情熱の強さとか、理由は色々あるだろうとは思うのですが、これは意識というよりも習性なんじゃないかなと思っています。才能と言ってもいいですね。
反面、そういった理屈が先走っているせいもあって、やはり説明的な文章が続くことはデメリットになると思います。ただ、だからといって特徴を捨てず、それでも尚読ませるために工夫しているところが素晴らしいですね。
好き嫌いは出る作品かと思いますが、明確な主義主張を持つ本作は無視のできない一作でした。
大変面白かったです。
それではー


[527] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:HEO 2014/08/12(火) 18:58
栖坂月さんの感想を読んで、気になったので読ませていただきました。

ああ、言ってた事はこういうことか。最初の一文でそう納得しました。普通ならこんな名前はつけないでしょう。確かにと。

なにもかえない。かえないことの恐ろしさ。ただ、まだこの世界には人が居て安心しました。僕の考える本当の恐ろしさは、人のはじき出された社会。つまり、情報と機械だけが経済を支配する世界なので。

希望があるから、絶望がわかる。この話からいろんな派生するお話が生まれそうです。そしてそれを読んでみたいと思いました。

[547] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:イチゴフラッペ 2014/08/14(木) 13:10
なにもかえない…なにも買えないのは怖いですね。排除する社会ですね。
題名のつけかたや主人公の名前センスを感じました。


[550] RE:緑乃帝國「なにもかえない」*ネタバレあり* Name:馬列木バキュン 2014/08/14(木) 14:35
何が驚いたって、馬列木ドキュンが女子だった事ですよ。口から魂が出そうなくらい驚きました。

[551] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:グラゼロ 2014/08/14(木) 16:49
ディストピアものとして非常にクオリティが高いです。
実際、アマゾンは店舗を持つ商店を駆逐することを目標にしているとも聞きますし、ありえる未来を描いた、すばらしいSFでした。

[561] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:諸林瓶彦 HOME 2014/08/15(金) 22:45
素晴らしい構成の作品でした。あえて欠点を上げるとすれば、それは作品に破綻がない所でしょうか。
例えば、登場人物。
ニイトもドキュンも、人格的には正常人の範囲内に収まっています。それゆえ、感情移入はしやすいのですが、もっとエキセントリックなキャラクターを一人登場させた方が、ディストピアが出たのではないでしょうか。
というのは、僕の好みの問題かもしれません。

大変面白く拝読しました。ありがとうございました。


[629] RE:緑乃帝國「なにもかえない」(ネタバレ) Name:逸取生 2014/08/23(土) 19:46
他の方も書かれていますが、ドキュンが女子だということにやられた……と思いました。文章ならではの面白さだと思います。
ラストで二人が見つめている町並みはブレードランナー的なものではなくて、一見ごく普通の、日常の夜景なのですよね。そこに恐怖を感じました。

良い作品をありがとうございました。

[634] RE:緑乃帝國「なにもかえない」【ネタバレ有り】 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/08/23(土) 22:55
サブタイトルやキーワードから、軽い内容のものかと思っていたのですが、非常に深く重い内容でした。
近年ネットで購入している人が多くなっている中で、それを極端にし、それから起こる悪い方向が垣間見えました。
だんだんとオンライン商店が拡大していく件がわかりやすく、思わず読みいってしまいましたね。
クレーマー問題など、近未来のお話なのに今の世の中にもどこか通じるものがあり、考えさせられた小説でした。
1つのアカウント停止で他にも影響するなど、考えたくもありません。それで生死が左右されるのならなおさら。

最後の一文はぞくぞくときました。警鐘を聞いても動かなければ、何も意味がありませんね。


[849] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:平啓 2014/09/02(火) 15:30
想定された世界がとても魅力的でした。
かのツィートがこのような世界を生み出したかと感慨深いです。
説明の一文一文に引き込まれ、それがこの世界からはみ出した人物の描写から、くっきりと浮き上がってきました。
ただ、世界の描写が一般家庭と直結する経済流通だけに限られており
、この先話を膨らませようとしたら、いろいろ複雑なことになるので、人物のあり方が中途半端になったのは仕方ないと思います。

天災や不景気で、今の社会はどんどん流れについて来れないモノを切り捨て多様性を失っています。その流れにそのまま流されるままでいいのか、今の自分自身による前進を鼓舞する警鐘だと受け取りました。


[871] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:武倉 2014/09/02(火) 21:19
拝読しました!のは少し前で、どう感想を書こうか、と言うか、この作品で提示されている問題をどう受け止めようか考えている内に日がたってしまいました。

まず、作品どうこうで言えば、文句なしに素晴らしい短編でした。最後の一文はお世辞抜きに震えました。

社会学フィクションと言う面目躍如の目の付け所に問題提起。しかもそれを冗長に連々と並べ立てるだけでなく、ドキュンとニイトと言うガールミーツボーイストーリーでしっかり魅せて来る。脱帽です。

ここから先は、この作品が内包する問題への感想です。

「なにもかえない」が問題提起としてかなりの射程を含んでいるなぁ、と感じたのはこのディストピアの世界で生きている二人が(あえて記号を外して書かせてもらうが)DQNとNEETの若者である事。
ここには、それ一つでも重要な、経済合理性が多様性を飲み込んだと言う命題だけではない、また別のディストピアを引き起こしかねない、文化資本、教育、階層の固定化、経済的文化的貧困の再生産の問題が顔を覗かせて居ると感じました。

加えて、印象的だったのは、弱肉強食と適者生存の話。

「強い」とは何かを勘違いしていると、高度経済成長から更なる上を目指した新自由主義の誤りを指摘するのにふさわしいここの下りだが、逆説的に、多様性を確保できない者は強者足り得ないと絶望を突きつけても居る気がしてなりません。
土地や家が余っていると言う描写もありました。今後、人口規模が縮小し、より効率的に社会を運営していかなければならない中で、効率的であることの毒を突きつけられることの辛さ。

なんとも重い読後でしたが本当に素晴らしい作品でした。常に考えていかなければならないですね。

ただ、一点、「なにもかえない」のは僕らではないと言う意見は、極々個人的なスタンスから最後に付け加えさせて頂いて締めさせていただきます。

乱筆乱文失礼しました。


[887] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:拙者 2014/09/02(火) 22:47
拝読いたしました。
今、この場から地続きの静かなディストピア。
それこそ買い物はamazonでポチる、が常態化している私にはとても衝撃的で恐ろしい光景でした。
流通と小売りの形態の変遷の説明が的確で解りやすく、
同時に、まったく対照的な経緯で社会から「はじかれた」二人の生い立ちと重なり、ボーイミーツガールの物語へと繋がっていく……
(ガールだったのですね! (゜□゜;))
これは上手い。面白かったです!

勝手な感想失礼しました

[1198] テーマは秀逸 Name:天崎剣 HOME 2014/09/07(日) 08:48
これは、流通業界に働く方々には耳の痛い話ではないでしょうか。
わたくし天崎も、山形の田舎町に住んでいるので、本当に必要な物は、大抵amazonぽちぽちですとか、yahooですとか、あとはその他諸々通販に頼りきりです。
まず、無いんです。物が。
あれ、売ってるはずだよね。店に行ってみよ→無い。
おかしいな、発売日過ぎてるし、他の店なら→無い。
この繰り返しです。
申し訳ないんですが、地元商店街に必要な物がないとなると、買い物が出来ません。取り寄せしてくれるとは言っても、結構時間かかりますし。今欲しい、に、対応できない。結果、商店街は衰退していきます。
当然のように普段の買い物はスーパー(イ○ン系列)になりますし、それでも手に入れられなかったら通販ですよ。

こういう身近な題材を使って、ものすごいディストピアを作り上げたなぁと、感心しました。
そして、ドキュン女の子だったんだ……と、これが一番びっくりしたんですが、脳内補正するの大変でしたがどうしてくれよう。

経済問題は取り扱いにくいので、この切り口は素晴らしいと思いました。
実生活と切り離すことの出来ない問題だけに、本当はもっと知らなければならないハズなんですけどね。どうしても、目を逸らしたくなる。
それは、自分の「便利さ」をどうしても優先してしまうからに他ならないのですよね。

世界観の説明はちょっとくどいところもありましたが、いや、必要な説明でしたから、ココは良かったと思います。
読み終えて、これからどうなるのだろうと考える、考えさせられる話は、この企画でもいくつかありましたが、そういう作品は心に残りますね。
良作だと思います。オススメです。


[1321] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:守分結 2014/09/09(火) 07:33
とても読み応えのある作品でした。
このような未来社会を、誰かが計画を持ってデザインしたのではなく、現在から繋がっていく変化の中で行き着く先がこうかもしれないと思わせられたことが、大変怖く感じました。
ネットで商品が買うことが普及し始めた頃、少量多品種の品揃えで、自宅にいながらクリック一つで手に入れられる、時間や居住地にとらわれない自由で夢のような生活だと思ったことを思い出します。全ての情報が関連づけられ、何かで一つつまずいたら、この二人のようになるかもしれないというのは、当初は考えもしなかった社会の有様でしょうね。
一方で、ここまで極端にはならないんじゃないかと楽観的に考えたいとも思っていた、その矢先、最後の一文に頭を殴られました。
息の詰まる整然とした絶望をありがとうございました。


[1334] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:キョウノ アリス 2014/09/09(火) 16:10
「なにもかえない」かなり前に読ませていただきました。感想までこぎつけなくて、今になってしまいました。
集団対個人なんでしょうか。大企業対中小企業、社会対個人そこには個性も何もないマニュアル化された社会になり、個人もマニュアル化されてしまってる……。いろんなことに警鐘を鳴らす作品ですね。
通販を頻発に利用する者としては耳が痛いお話でした。
そして最後の言葉はやはりぞくっとしました。
上手いタイトルです。
拙い感想ですみません。


[1354] RE:緑乃帝國「なにもかえない」【捻くれ注意】 Name:小豆犬 2014/09/10(水) 02:14
「なにもかえない」拝読しました。現在から地続きのディストピアを、丁寧でありながら、切れ味の鋭い文章でした。現在社会において両極端な二人に知らず知らずに感情移入していたのは、やはり見せ方の妙だと思います。救いようの無い二人に感情移入できたのは、状況の変化を共感できたからでしょう。二人が人気の無い町をフラフラ歩いている姿を想像すると滑稽です。

 さて、こういう思考実験大好きなんで少し考えてみました。たまには変化球もいいかなと。

 少し時代を遡って、江戸時代。流通の活性化と貨幣経済の普及により、経済は肥大して行きました。言葉を変えると、消費者を拡大して行きました。今まで自給自足していた者が、金になる作物を栽培し、綺麗な服を買い、酒を飲み、挙げ句は伊勢参りに行く。江戸時代は言ってみれば、みんなして消費者になって行った時代でした。この図式って現在も変わらないと思います。灘の酒がビールに変わり、伊勢参りが海外旅行に変わっただけ。
 経済の発展は常に消費行動の拡大に行き尽きます。面白いのは、この拡大、社会のつまはじき者にも及んでいたことです。いちげんさんお断りの大店の代わりに個人の古着屋が、料亭の代わりに屋台のうどん屋。ニートなんて、厄介叔父のことですし、こいつら、博打やらなんやらやり放題。何が言いたいかと言うと、ニートやドキュンなんて、目新しい言葉が付けられただけで、珍しくもなんともなかったってことです。存在したのは、社会の変動のみ。馬が車になり、金本位が管理通貨になっただけ。目指すところは、消費の拡大。ニートやドキュン、ブラックリストに載った者も結局は消費者でしかない訳です。もし、文中にあった家庭崩壊や、車の減少があったところで、それすらも消費に結び付けられるでしょう。あんまりいい例が思い付きませんが、引きこもり専用ケータリングサービス、偽アカウント業者やらが横行するだけ。ドキュンなんて流行に踊らされてるだけですし、腐った鶏の肉を喜んで食べてます。
 
 結論から言うと、作中のドキュン、引きこもりが、あたかも、世界で一人づつしかいない様に描写されていたのがミスリードの仕掛けだったと思います。
 なにもかえない……、人は変わりません。社会は変貌していくけれども。


 うーん、真面目に考えすぎか。有り得るディストピアへの警鐘として受け取っておく方が世のため人の為にはなりそうですが。


[1362] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:深津弓春 2014/09/10(水) 06:08
 経済、流通、商業とその非人間的システム、近視眼的利益追求とそれを受ける消費者側――現代社会とそれをベースにしたものすごく近い未来像がそつなく描かれています。
 大本に大衆的な薄っぺらな倫理・道徳しかない上での自由競争資本主義社会における経済行為ってはなから地獄的要素を多く含んでいるのですが、それが露出するのは底辺からで、現代はまだぎりぎりのところで「ない」事にされているんですよね。
 作中では時代が進み、近未来、商売の形態が更に『合理化』されて一極化しつつあり、それがひいては文化的経済的人類的終局を招いている。
 社会的あれこれの要素への観察眼や示唆が一つ一つきちんと描かれており、その上で適者生存を絡めてそれを語る辺り、変にわき道にそれずきちんと感がえられた作品だと感心しました。

 「尋常じゃない『まとも』さ」というのは既に現代でも至るところで見ることの出来るものですが(コンビニとかよく見ていると、店員が人間扱いされている確率って三割もないくらいなんですよね)、異様なくらい誰もそれを口にしない。DQNやNEETと呼ばれるような、「社会のはみだしもの」として特別レッテル張りされるような人間が一回りしてその「まともな異様さ」に気がつくというのも、すでにフィクションでありながらほとんど現実に迫ったリアルな話であるのかもしれません。

 淡々とした語りと、ラストのインパクトは両方いい感じでした。

[1544] ネタバレRE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:征彌 2014/09/16(火) 22:00
「おっぱい」が出てくるまで男と信じて読んでたぁぁぁぁ!!
……失礼しました。

タイトルは「現状を変えないと将来何も買えないよ」という2つの意味が込められてるんですね。カッコイイです!

そして本文。
楽しく拝読しましたが、説明部分の理路整然としたところと二人の行動描写がちょっと遊離しているように思いました。うまく言えませんが、にぎり寿司の上と下がバラけてるような。
ディストピアだけに、逆に徹底的にバラしてカオスなちらし寿司にしてもいいのではと思いました。

あと、個人的にはこの後コメディ風味のヒャッハーな展開が続いてほしいなぁと思いました。(続きを所望という意味です)
せっかくおっぱいも出てきたんですし、どうか活用してください!

以上、感想と希望でした。

[1556] 深い話 Name:森都いずみ 2014/09/16(火) 23:00
この話は決して未来の出来事ではないと実感しています。今はネット通販の時代。家にいてクリック一つで商品が買えるし、届けてくれる。店から店へと渡り歩くよりずっと簡単だし、探し物が見つかる。
そういう私も先日、あるアイドルのCDを予約購入しました。ものすごく便利です。発売日に買いに行かなくてもいいし。

クレイマーは、どこからどこまでが本当のクレイムなのか微妙なところで、そこから逸脱するといちゃもんだし。今もそういうこと、多々あるようです。
だから、アマゾンなど返品する際はこの会話を録音してもいいか、と聞いてくるのでしょう。

そして注目する点は、親に捨てられた二人、親がそういう態度で育てたのに、ジョウシキを知らない二人になってしまったのは大人の責任なのにと怒りが入ります。あまりにも哀れでした。

話の流れがとても上手で、引きこまれるようにして全部読み終えました。ジョウシキの方から見るとこの二人は異端者のようですが、二人もこんな世界から生み出された被害者なんですね。

クレイマーの話ですが、911のテロの後、どこの航空会社もセキュリティーチェックでピリピリしていました。そこへあまりにも時間がかかってうんざりしていたどっかの親父が係り員に皮肉を言ったそうです。それが係員の逆鱗に触れ、その夫婦は一生、その航空会社の飛行機に乗れないことになったそうです。

万引き常習犯は、警察もチェックしていて、被害に合った店には、この人が店に入ってきたらすぐに電話してと言ってくることもありました。

もうこの話の未来が始まっています。未来をこんなふうにしてはいけないのです。そういう教訓ですよね。
楽しませていただきました。

[1688] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:仏師 2014/09/20(土) 10:49
問題提起のために極論的な世界観を書いている作品。
おそらく、人為淘汰では幸福になろうとするという指向性が働くはずなので、この世界はそれまでの価値観が変わるための過渡期なのではないかと。
つまり、ある種ディストピアのような世界の先には現代の我々が求める世界があるのかも。
そんな世界で、過去の価値観に囚われた二人のなんとも言えないやり取りから笑いと恐怖をいただきました。
楽しい読書の時間をありがとうございました。


[1863] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:ナマケモノ 2014/09/23(火) 23:59
 読ませていただきました。
 もしかしたら、あるかもしれないディストピアな世界。通販からこんな世界ができきゃうのかと、戦慄しながら読ませていただきました。
 テーマが前面にでており、またわかりやすいので最後まで夢中になって読み進むことができました。
 気になったことといえば、説明が多くどんな人が何をやっていたのか、わからなくなってしまうことが少しあったことでしょうか。
 それから、経済の動きって本作で語られてるほど単純じゃないよなって、読んでて思いました。電子書籍が普及しても紙の本があるように、通販が普及しても、その他の販売方法もそう廃れることはないと思います。

[1865] まるでカリカチュア Name:お茶龍 2014/09/24(水) 02:33
ヤッホー…。こんにちは、感想失礼致します。
社会風刺は好物なので、当然の如く読み受け入れております。しかも経済の話。これに食いつかなかったら私は何でしょうと聞きたくなりまして(ワタクシ事)。
サブタイトルの2名からしてもう皮肉なのもいいとこですが、それを最後に併せた手段。思わず唸りました。巧ーい!!、っと。
別々に語り併せて結び、ひと言一文のこの締め方もニクイ。まるで集団から締め出すかの如く痛烈な一撃だったと思います。また唸りますね。
感情を書かない事で恐怖心を醸し出す。総じて直球勝負というべきか、姿勢のほうに好感が持てました。
経済の発展で至上主義が満腔だと精神が崩壊する。それを如実にも想像させる。何回唸るだろうな(もういいかな笑)。
ではでは、面白かったです。


[2006] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:尚文 2014/09/29(月) 17:35
登場人物の名前が、皮肉めいていて良かったと思います。
かえない、という題名がそれぞれ深い意味を持って、作品に組み込まれていて、楽しめました。

[2041] RE:緑乃帝國「なにもかえない」 Name:百里芳 2014/09/30(火) 19:35
社会学的な手法を使って研究活動をしている私にとって、無視できない作品でした。他の作品を差し置いてでも感想を書かなければという謎の義務感にすら駆られています。

この作品は、一粒で三回美味しい作品でした。
読者として読んで、社会学者の卵(無精卵)として突っ込んで、みんなの感想を読んで驚きました。

 まず、一読者としては何も考えずに楽しめました。馬列木ドキュンという名前! ステキすぎる。「生まれつき」というのにも「ドキュン」というのにも社会学なフレーバーがするし。社会風刺や批判の香りがする作品が大好きです。

 次にこれを「社会学フィクション」として読んだ場合……。
 個人的にこの作品は「社会フィクション」であったとしても「社会学フィクション」ではない、むしろ「サイエンスフィクション」に近いと感じています。
 私見ですが、社会学をもってディストピアを語るのは相当困難です。というのも、ディストピアを描写する時、それはあくまでも読者(=現代的な感覚を持っている人物)にとってのディストピアでなければなりません(もしそうでない場合、エンターテイメント性を保つのが難しくなってしまうでしょう)。しかし社会構築主義的な観点から言えば、現代人と未来の人々の感覚は似ている様でいても違っているはずで、勢い現代的な意味でのディストピアと未来の人が感じられるディストピアは違っていなければならない。
この作品でも、ドキュンやニイトはかなり現代的な「常識」を持っています。それは読者の立場に立ってディストピアをディストピアとして享受する人物として描かれ、結果として「その時代に生まれながら世間のレールから外れていったもの」としての実態を持っていません。もし社会学的に彼らを描くとすれば、「その時代に生まれ育った結果ああなった」としなければならない所でしょう。
つまり、「現代的な視点で未来に希望や絶望を抱く」という点でこの作品はとても“SF”的で、「社会構築主義的な視点を欠いている」という点で社会学的ではない。まあ、言葉の問題であってあまり本質的な部分では無いのですが。
「社会学フィクションと言っておきながら社会学じゃないじゃないか! ちくしょーめー! これで作品が面白くなかったら、バヌアツ共和国式のイニシエーションを体験させてやっているところだ」なんて思っていたのですが、感想を書くにあたって読み返したらまた違った印象を受けました。
この作品が「近未来の人々や社会」ではなく「現代の社会システム」の方をより強く批判しているとしたら――。
現代的な常識を持っているドキュンとニイト。これは現代の私たち(やその行く末)が、全てドキュン・ニイト的であると(無理やり)読み解くことが出来る。
生まれつき(生まれた後の環境・教育によって)、あるいはひきこもり(メディアの情報の限定)によって、私たちはドキュン(暴力的)やニイト(内向的・独善的)な反社会的な人物に構築されていく。われわれが国際社会から置いていかれどんどんガラパゴス化していき、国内だけで仲良しこよししながら、ただそうすることしか出来ずに生きていくしかない。
こう考えると(曲解)、巨大な資本が招く未来の警鐘というよりは、国際社会から置いてかれるドキュン・ニイト(日本人)や彼らを再生産し続ける「日本社会」というシステムへの批判とも読みとれないことも無いでしょう。
深読みしすぎかなあ? 深読みしすぎだなあ……。
勝手な事を色々書きましたが、野に放たれた作品は作者の意図を離れて解釈されると言うことで、許して下さい。

 最後に、皆さんの感想を読んで。
 実はこう言った問題意識――グーグルとかアマゾンなどの巨大な資本・データベースに社会がコントロールされてしまうんじゃないかという懸念は結構前からある議題です。私の少ない蔵書の中にも、少なくとも8年前にこの問題が新書の中で取り上げられているのを確認しました。「あーこれ、8年前から知ってるわ―」と知識をひけらかしたい訳ではなく、ただ単純に感想を書いている皆さんがこう言った問題に対して無自覚であったこと自体に驚いています。
 つまり、この作品の中で問題提起されるまでネットで購入することのすごさや恐ろしさを感じられないほど、「ネットでお買いもの」が日常化していると言う事。人々の感覚が、ネットを「虚構」ではなく「現実(の一部、もしくは拡張)」として捉えていると言うことが見てとれてとても面白いです。

 つい長く書いてしまいましたが、何を言いたかったのかというと、存分に楽しませていただきました。ありがとうございます。

[2086] 「その仕事変わって下さい」 Name:URA 2014/10/03(金) 17:58
ずっと前に読ませて頂いてました。
チャットにて感想207件が理想とおっしゃっていたので、勝手な感想では有りますが書かせていただきます。

タイトル、キャラ名、落ちと素晴らしい点の多い作品です。
他の方も書いておりますので私は少し変わった方向から失礼します。

序盤、廃れていく小売店に対して、お前らもっと熱くなれよ!と言うメッセージ性を想像しましたがどうやら違うようでした。
この作品は未来への警鐘をならす作品です。警鐘をならすだけの作品です。警鐘しかならさない作品です。
作中に登場するキャラクターは個性的では有りますが、感情移入を前提としていないように思えました。そして、作者様の意図する方向性の様なものも見えませんでした。
キャラを使い、問題に立ち向かうような内容では無かったためです。
結果、読者に対して「これがこうなって、こうなると、こうなるよね?さあどうする?」と、共に傍観的立場より投げかけているような、作者様は作中世界に居ないような感覚になりました。
最後の一文は「わたしたち」ではなく「あなたたち」なんですよね…。

それがダメと言っている訳ではありません。あえて指針を示さず読者に対して考えて欲しいという事なのでしょう。

作者様はこの問題に対して何らかの答えを持ちあわせて居るのかもしれませんが、その辺は全く作品に書かれていないと思います。是非伺いたいです。

この世界に対する私の答え。
「なにもかえない」です♪

勝手な感想失礼しました。
ではでは〜。

[2261] 感想・コメント・ツッコミありがとうございました Name:緑乃帝國 2014/12/02(火) 11:31
 遅くなりました。
 参加者が総勢208名ということでしたのでコメントが207件集まるまで返信を待とうと思っていたのですが、これ以上は集まらなそうですので、作者よりレスポンスをお届けします。
 これを書いている現在で、こちらでいただいたコメントが29件。「小説家になろう」フォームからいただいたのが、感想が3件。レビューが2件。
 そしてtwitterからのコメントで52件をいただきました。
 総計86件。これは、企画参加者以外の方からいただいたものも含まれております。
 ありがたいと思う反面、すくねえな、と思うのもまた事実で。ですがこれが現状本作の持つ力であるのでありましょう。

 様々なご指摘、視点をいただきました。おそらく直接的に作中で描いたような仕事に従事しておられる方、そうでない方でも捉え方がまったく違ったことでありましょう。

 なぜ他人事なのか、というご意見もありました。おそらく本作で私の小説にはじめて触れられた方、そうでない方でも印象が違うでしょう。私が含まれていないのは今さら言及するまでもないからです。私の敵はいつだって私だ。同じく対岸にいながらにして川に突き落とすような真似をしたつもりは一切ありません。

 これは社会学ではない、という鋭い指摘もいただきました。今や単独の学問としてとらえるのもなかなか難しい社会学ではありますが、社会構築主義的な視点が(フィクション、システム的な部分に視点を裂いたとしても)薄くはあろうとも欠いている、とは認識しておりません。ですがまあ、さすがに専門でやられている方は突いてこられるなあ、と思いました。

 ともかくも、いくらかは読まれた方の胸ぐらをつかみあげたりぶん殴ったりできましたようで幸いであります。感想・コメントどうもありがとうございました。
 君に届け。


[819] 檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/09/02(火) 00:48 [ 返信 ]
作者名:
檀敬


作品名:
もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち


分類:
掌編


あらすじ:
土星の宇宙施設で働くことになった男と女の恣意的な恋噺。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n8333cg/


[839] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:征彌 2014/09/02(火) 11:44
リア充爆発しろ!(笑)

SFでこれを言ったら本当に土星が爆発してしまいそうですが。

「ほのぼの恋愛がしたかったら、宇宙に行け」
というメッセージを受け取りました。
ごちそうさまでした!
裏山けしからん二人に幸あれ(笑)

[885] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:深山飴之助 2014/09/02(火) 22:33
分かりやすく恋に落ちていって潔い……!
土星のイメージカラーが、今限定でピンク色です。
とりあえず二人は早く結婚すればいいと思います(笑)

家庭的な優しい男性。ええ、需要ありますよ!


[968] ほのぼのしてたラブ Name:お茶龍 2014/09/03(水) 23:30
失礼いたします、こんにちは。
笑い、とは言ってもほのぼのとした、和やかなラブコメ。丁度いいさじ加減を知っておられる様で、安心して読めます。
背景が、しっかりとSF。これも安心安心。でもこの曲者の女性生活担当官さん、分かり易すぎるわ!!(笑)
未来が明るいー
ではでは、楽しませて頂きました。


[991] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:ぷよ夫 2014/09/04(木) 01:25
近未来ともうしますか、かなり未来のお話ですが、人間何処に行っても変わらないな〜、なんて思いながら読んでいました。
むしろ、騒がしくごたごたしない分ピュアになってますね。

そして女性生活担当官の役どころ、おいしいっす!

[1226] こういうの、好きです Name:森都いずみ 2014/09/07(日) 23:30
大体、盛り上がる恋愛ものは、知らない人同士や口喧嘩ばかりしている人の同居から始まるというストーリー、多いと思います。自分を飾らないで言いたいことを言い、全てをさらけ出せるからなんでしょうね。
もう最初の時点で、ニヤニヤしていました。
ちょっとお堅いイケメンの彼氏を登場させ、いろいろ言わせてひと悶着・・・・というのもいいかもしれません。(人の恋愛ドロドロは蜜の味?)

これからのお見合いは、こんな感じで行われたらおもしろいと思いました。

[1228] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:守分結 2014/09/07(日) 23:45
大変楽しくほのぼのにっこりと拝読いたしました!
未来SFはディストピアばかりかと思いきや、こんなにオイシイ…もとい、素敵な未来もあるかもしれないという。
思惑も知らず、戸惑いと遠慮と喧嘩から始まって、なんだかんだで恋に落ちる、よくあるといえばよくあるパターンですが、反面、たとえ宇宙空間に出ようと人間は変わらないなあという安心感もあり、気持ちよかったです。
にしても未来の男性はなんでも器用な上に包容力もあっていいなーと、羨ましい。いや、きっと現代の男性もいい男がいっぱいいるに違いない!
などと感想にならない感想で失礼しました。
楽しい時間をありがとうございました!


[1233] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:ミナミ ミツル 2014/09/08(月) 00:30
拝読しました。
この2人は初々しいのよかったものの、場合によってはとんでもない方向にいっていた可能性がありますねえ……。
いやだからこそ選ばれたのか。
産めよ増やせよ輪に満ちよ!

[1330] こっちがいい〜 Name:天崎剣 HOME 2014/09/09(火) 15:06
お忙しいところ投稿された二作目はどうかなと思って読み進め……。私は、こっちがいいです!
名前から始まる……と見せかけて、実は……だったと、オチまでの持って行き方が良いですね。
この閉鎖空間で、なんという甘々展開。途中から読んでいて恥ずかしくなるような、素敵なお二人になったじゃないですか。
女性生活担当官も良い味出していました。
二人一緒にいればそうなりますよね、ええ。
お幸せに〜!


[1601] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:右野前条 2014/09/17(水) 22:15
まあ、ストレートなラブコメですよねという第一印象。
この文字数で綺麗にまとめたな、という点は上手いと思うものの、物足りないポイントが2点。

ひとつは、SF要素があまり恋愛に絡んでこないこと。
ルームシェアの切っ掛けはそうとしても、人類の大多数と離れた少人数での孤立空間という特殊な舞台装置が、あまり生きていなかったかなという点。

もうひとつは、まあ、なんというかストレートすぎて。
障害のないハッピーエンドだったので、ちと拍子抜けな感はありました。

まあ、執筆中に振られたのでそう思うのかもしれませんが。爆発しろ。あ、これも略称SFだな...


[1638] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:真崎@M's Works 2014/09/19(金) 00:21
 ベタな恋愛もの、でいいのか。
 裏側としては宇宙進出のための多産政策とかそういうことなのだろうか。
 細々とした用語にそれほど意味はないように思えたのがやや残念。
 個人的には宮本武蔵的に伊織は男だとしか思えない……。


[1731] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:尚文 2014/09/20(土) 23:16
恣意的にしろ、意図的にしろ、結果オーライということでしょうか。
カップル成立までの紆余曲折を、端的にした作品だと感じました。
この二人のこれからが気になってしまう作品だったと思います。

[1947] RE:檀敬「もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/27(土) 18:09
ベタな恋愛もの、面白かったです。
料理ができて、優しい男性はいいですね、伊織が惹かれるのもわかります。
担当官が良い役回りしています。恣意的や意図的の使い方なども上手かったです。
ただ恋愛ものとしては楽しめたのですが、SF的な要素があまり反映されていなかったのが少し残念でした。


[2260] 感想をありがとうございました Name:檀敬 2014/11/07(金) 14:41
 この『もう一つのクォンタム・土星に魅惑された恋人たち』という作品に感想を書き込んでいただきました方々に平身低頭して御礼申し上げます。また、感想を書き込むまでには至らなかったものの、お読みいただきました多くの方々にも感謝致します。
 平素は感想というシロモノを書き込まれない作品ばかりを執筆しておりますので、このようにたくさんの感想をいただいたこと自体の嬉しさがひとしおであったことを書き添えます。
 実はこの作品、このコンテストに出そうかどうかと非常に迷ったのですが、投稿しない後悔よりも投稿した後悔と考えて、思い切って投稿したのです。そんな想いとは裏腹に、結果はたくさんの方々に読んでいただき、また感想も書いていただき、嬉しい限りでございます。皆様に改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。こちらの作品についても個別での返信は致しませんのでご了承願います。
 本来なら一部に描かれている「ガジェット」を思う存分使ったSFスペクタクルショーをお楽しみいただく予定でしたが、そのガジェットが非常にマニアックで複雑で多岐にわたるので調べ切れずに結果として構想をまとめることが出来なかったのです。けれども、この部分だけでも絶対に楽しんでもらえる自信が七十八・三パーセント程もあったので、この外伝的エピソード部分を分離して投稿しました。近いうちにスペクタクル編を書いて何処かに投稿したいと考えてはいますので気長にお待ちくださいませ。
 ディストピアではなく、人類が無限に、いや言葉が違うな、制限なく宇宙に進出していく物語の構想を持っていたのですが、それがアンチ的テーマとして自分の中で大きな広がりを見せているので、それをチラッと著してみたいなという欲求も入れてみました。六百億人の人類がヘリオスフィア全体に生存領域を広げているだろう、そんなSFのほんの出だし程度だけれども、恋の高まりを伴って感じていただけたのなら嬉しいです。
 最後に、企画を主催・運営された小伏史央様に今一度御礼申し上げます。
 なお、感想の返信を遅らしたのは故意ですのでご了承くださいませ。
 ありがとうございました。


[235] 檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/07/30(水) 00:23 [ 返信 ]
作者名:
檀敬


作品名:
[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]


分類:
掌編


あらすじ:
二カ月前に僕の部署へ魅力的な女性派遣社員が配属された。しかし、彼女にはダーティな噂が纏わり付いていた。彼女に近寄らないようにしていた僕だったが、気付いたら彼女に魅了されて虜になっていた。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n4294cf/


[287] 【ややネタばれ注意】 Name:百里芳 2014/07/31(木) 15:14
お気に入りに入れてどうするんだろう。オチを読んだ時最初に感じたのはこの事です。

しかし、良く考えると、私たちも深く考えないままツイッターの発言を「ファボ」ったり、お気に入りに入れたのにも関わらず後から見かえす事をしなかったりしていますよね。
そう言う意味で考えさせられる作品でした。

[312] 素直にSF Name:お茶龍 2014/08/01(金) 18:39
こんにちは〜
おー。ちゃんと最後にオチてて面白かったです。横道に反れず素直なSFだと思いました。
ホラーとして見てもいいし、深く考えず軽い気持ちで読んでみてもいい。反対に、最後の後で「一体この女は……」とうやむやにしてしまっても可。
登録という日常のお手軽さが時にホラーに。加減が、ええ塩梅です。
それでは楽しい時間でした。


[325] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:ささかま。 HOME 2014/08/01(金) 23:49
※ネタバレあり

「このタイトルはどういうことだ?」と思いながら読み進めていましたが、最後にようやくどういうことなのかが分かりました。ちょっと怖いオチでしたね。ちょっと社会風刺みたいな意味合いもあったのかなと思いました。
ふぁぼった後の男たちがどうなるのかが気になります。

[395] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:鳥野新 2014/08/03(日) 12:44
わかっていても、つぎつぎとお約束のごとく罠に落ちていくくだりが面白かったです。すんなりと楽しめました。

[401] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:深津弓春 HOME 2014/08/03(日) 16:52
 「お気に入り登録」をメタ的にもじったアイディアはおもしろいと思いました。お約束的展開が軽快に続いていくのも、掌編としてはぽんぽん読めて続きが気になるいい造りだと感じます。

 ただ、ほんとに一つアイディアがぽつんとある以上のものが感じ辛いとも思います。掌編故に深い何かを描くのは難しいと思いますが、最後まで展開にあまりひねりが無く、人物も意外性には乏しいので、全体的にのっぺり始まってのっぺり終わった印象が。きっちりした落ちをつけない掌編も世には多くありますが、展開や人物に色をあまりつけない話であれば、落ちでもう少し面白みが欲しいかとは思いました。

[433] 安いチケット代 Name:栖坂月 2014/08/05(火) 15:17
いつもの硬い檀敬さんじゃありません。一部が硬い方の檀敬さんです(笑)
一つのアイデアを分かりやすく丁寧に表現していることは、やはり培った技術の表れでしょうかね。一見すると突飛な発想に見えますけど、何となくそういうことかと納得させられました。
女性はおそらく単純に好みを出しただけだと思いますが、主人公がどうして「お気に入り」に選ばれたのかについては少し疑問ですかね。いや、これもまたこういう女性が良いという意思表示でしょうか。
個人的には、これでノルマを果たしたから祭りを楽しんでもいいよね、という声が聞こえてくるように思えました。かなり気軽に書いたでしょ、これ(笑)
いやまぁ、それでも十分楽しんだ自分がいるので文句は言いませんがね。
それではー


[450] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:ゆきの鳥 2014/08/06(水) 15:47
王道展開で安心して読めました。短い話でテンポ良く進むのがいいです。
タイトルにおしゃれ感があるので、中身にもう一味欲しいかなぁーと思いましたが、ぜいたくですかね。

[590] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:諸林瓶彦 HOME 2014/08/19(火) 19:42
もっともっと奇抜な作品を書いてほしかったなぁと、勝手なことを思っているマンタです。
文章は読みやすく、飽きることなく最後まで読めました。ちょっと気取ったSF文体といった感じでしょうか。主人公の今後も、色々と妄想してしまいました。なんだかんだ言って、男の理想のような状況なのではないかとすら思います。
ですからなおさら、もっともっと突き抜けた作品を……と思うのです。


[722] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:武倉 2014/08/29(金) 23:37
どうも、檀さん、御作拝読しました。

軽妙なテンポで進み、最後にオチで物語全体を締める。
ファボると言う現代ネット文化を巧く活かしたなと思いました。

ただ、どんでん返しと言う事でもなく、全体的にあっさりと言った読み味だった印象です。

それと、スケコマシやアフターファイブ等々は少し時代を感じる表現だったかなと言う気もします。今風が正しいと言う事も出ないですし、こういう表現を用いることでしか表現できない味と言うのもあるとは思いますので、良い悪いではないと思いますが。

それでは、楽しい時間をどうもありがとうございました。


[997] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:ぷよ夫 2014/09/04(木) 01:37
直球、ですね。
さすがの安定感です。

そして、男ってバカだなーと思いました。
どう考えても怪しい展開なのに、へろへろ〜っとついていってしまうのは、やっぱり本能です。
SFと美女はある意味セットですが、美女に弱い男がいてこそでありますね。

[1193] う〜ん、あと一押し! Name:天崎剣 HOME 2014/09/07(日) 07:27
多分ですね、時間がなかったのだと思うのですよ。
twitter見てたから、と言うわけではなくて、文章を読んでいて、本当に勿体ないというか何というか。
必死に書かれていたのはよく分かるのですが、あちこち、文章がなおざりになってしまっていたり、わかりにくいところがあったり。ああ、勿体ない。

そして内容ですが、こちらも何というか。
らしいと言えば、らしい内容なのです。
硬派だけが檀敬じゃないぜ、的なものを感じます。
しかし、コレは癖なのだと思いますが、どうしてもキャラクターを盤面で動かしているだけで、中身はそれほど詰まってないのではと、勘ぐってしまいます。

ネタはものすごく良いんです。興味深いです。
が、彼女らの目的もよくわかりませんし、主人公にしても、どうして気に入られたか、ハッキリとは伝わってきません。
ですから、結果的に出た感想が、「勿体ない」になってしまうんです。

牧の妖艶さも、もう少し掘り下げて書いて欲しかったです。
肉付け、かな。全体的に足りないのは。
これが肉厚になって、読み応えと納得感が出たら、評価は変わっていたと思います。


[1600] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:右野前条 2014/09/17(水) 22:00
いまいち軽い作品。
読みやすいという意味の軽いではなく、なんというか、リアリティが薄い。
通常の意味でのSFでは、そのタネに絡む部分では作品世界上での現実味が要求されるわけだが、そういうわけではなく。
なんというか、会社生活という身近な部分でのリアリティに、かなり欠ける。
イメージ先行というか、戯曲的というのか、ともかくそのような印象を受けてしまう。
作品全体の雰囲気を軽快にするために狙っての描写ならばよいけれど、あまりそういう感もない。

まあ、このテーマとこの結末で、現実感のある企業ドラマを書く必要はないとは思うものの。
島耕作シリーズを読んだ人間が社会人みなが不倫しているように描くとか、
釣りバカ日誌を読んだ人間が社会人みなが釣りが趣味であるように描くとか、
それに近いような、バブル崩壊以前の会社員というようなステレオタイプ像であるようには思う。

ラストの発想は面白いのだが、そこに至るまでが長い。
そこまでの展開がほぼ会社生活であるので、いま少し、そこの描写を詰めてほしかったとは感じる。

その結末それ自体も、アイデア一本の勝負であるのはおそらく否めない。
どうやったのかというの説明がないのは作品のテンポ上として納得は出来るが、そこを掘り下げないのであれば、せめて、主人公と牧嬢の攻防をいま少しとは思ったけれど。
とはいえ、さっくりとクリックひとつでファボという文化を描いているのだから、気に入った相手を即落とせるという手軽さも、然りなのだろうか?
ともかく、少々盛り上がりに欠けるなというのが正直なところになるが、
別名レディ・キラーのカクテルを牧嬢が主人公に飲ませるあたりは、その先の運命を暗示していたのかと、芸の細かさを感じもする。


[1637] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:真崎@M's Works 2014/09/19(金) 00:20
 必要な情報が足りず、不必要な情報が多かったのでは……というのが個人的な感想。
 彼女らは何者なのか、四次元時空からというのは?
 これはこういうものだから説明なし、というのは掌編らしいのかもしれないが、読者おいてきぼりのような。
 描写されているところについてはしっかりしておられる方なので落差的に不親切に思えた。


[1730] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:尚文 2014/09/20(土) 23:11
題名の意味が最後にようやくわかりました。
初めのほんわかした雰囲気から、後半になるに従ってシリアル展開に。そして大人な展開を経て、最後まで。特に後半は気を抜いて読めない雰囲気でした。
何度でも読みたくなる、そんな作品に仕上がっていたと思います。

[1946] RE:檀敬「[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/27(土) 17:53
こう簡単にお気に入りされたら、堪ったものではないな……と思いつつ、普段ツイッターやなろう等で気軽にお気に入り登録しかかっていることを思い出しました。本人としては軽い気持ちですが、お気に入りされた方は割と気になったり、影響を受けたりするんですよね。
全体的に起伏が少なく事実が並んでおり、最後のオチを明かす場面もそうだったんだという程度の感想でした。もう少し牧さんが主人公に惹かれる描写があっても良かったのではないかと思いました。
ネタの使い方など、全体的には面白かったです。


[2259] 感想をありがとうございました。 Name:檀敬 2014/11/07(金) 14:35
 この[ショ'ーリィ・ファ'ヴド]という作品に感想を書き込んでいただきました方々に平身低頭して御礼申し上げます。また、感想を書き込むまでには至らなかったものの、お読みいただきました多くの方々にも感謝致します。
 平素は感想というシロモノを書き込まれない作品ばかりを執筆しておりますので、このようにたくさんの感想をいただいたこと自体の嬉しさがひとしおであったことを書き添えます。

 さて。
 今回の感想に対する返信ですけれども、それぞれ個別に一言ずつ書き添えることはしないで、僕の『言い訳』をダラダラと書かせていただくことを以って返信とさせていただきます。
 最初に、この作品は「あなたのSFコンテスト」の投稿期間が始まってから急きょ創作した掌編であることを告白します。準備していた作品とは別に、一週間以内で書き上げた作品なのです。
 どうしてそんなことをしたか。それは「あなたのSFコンテスト」の『様子見』をするためでした。投稿はどんな調子で行われていくのか。投稿された作品が読み進められていくスピードや読了ツィートや感想の書き込まれ方はどうだろうか。そして、投稿期間の前半、中盤、後期でどう雰囲気が変わっていくか。特にその前半の雰囲気を掴むために投稿した作品であったのです。そういう意味を含めて、この作品を書くために用意した資料や書いた原稿を入れたフォルダの名前は「不真面目なSF」と題されていたりします。
 次に、内容についてですが、これも探りを入れるために、色気、描写の濃淡、書き放し、不可解で原理不明なガジェット、脇目もない一本筋ネタ、終盤での唐突な切り替えと尻切れトンボなエンディング、酒のネタ、キャラの名前、ネットスラングと、僕が考えられる限りのいろいろな要素を突っ込みました。ただし、キャラが薄いのは僕の執筆癖なのでご容赦してくださいませ。
 しかしながら、そんなことは見透かされ「お見通しだぜ(ドヤ顔)」のような感想ばかりで「あちゃー!」と額に手を当て身を縮ませて読ませていただいた次第。
 皆様を謀ろうなどと思い上がっていた僕が間違っておりました。大変に申し訳ございません。伏して謝罪を致しますです。
 ただ一つだけ、皆様にバレていないのは「キャラの名前の由来」かなと。それはすべて『エースをねらえ!』の登場人物から拝借させていただいたことを告白しておきます。

 紙面も尽きてきましたので、最後にこの企画に参加させていただいたことと、またこの企画を滞りなく運営された、主宰である小伏史央様に感謝します。お世話になりました。
 なお、感想の返信が遅れたことは或る意図を持ってさせていただいた次第ですので、何卒ご理解を賜りたく存じ上げます。
 ありがとうございました。


[614] 向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/21(木) 20:18 [ 返信 ]
作者名:
向井かむ


作品名:
すふぃんくすのふぁらお


分類:
短編


あらすじ:
「トラウラヨーコ」はスフィンクスっぽい子猫を拾った。
子猫は賢く、成長も早い。それには秘密があって……
日常の中で非日常が進行していく。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n1124cg/


[873] RE:向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:VEILCHEN 2014/09/02(火) 21:37
スフィンクスの魅力が分かるとは作者様は真の猫好きだなあと感心しきり。私は抱っこしてみるまで魅力がわかりませんでした。しばしば宇宙人のような、と言われる品種だけにSFというジャンルと相性が良いのですね。描写の端々から猫あるあるが滲んでいてニヤニヤさせられました。
荒んでいたヒロインがファラオとの生活で和んでいく様子、愛が深まる様子がほのぼのとして楽しかったです。
ラストは、共生といいつつ、下手に出つつ、完全に侵略されるフラグでは?(笑) 嬉々として宇宙猫に下僕として仕える人類の未来が見えます。

猫とSFという二つの大好きを堪能させていただきました。ありがとうございました。

[880] RE:向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:拙者 2014/09/02(火) 21:54
拝読いたしました。
どんな冥闘士が出て来るのかと思ったら、可愛い子猫でした。
正直ネコ弱者のため実物のスフィンクスの可愛さはよくわからないのですが、作中ではヒロインとのやり取りが楽しくホッコリしました。
作者様のネコ愛がひしひし感じられました。
唐突に、実は凄いところに勤めていたホームセンターのササキくんには笑ってしまいました。
ラストは無事故郷に帰れるのか、帰れないのか、と思いきや……そんなオチ( ̄□ ̄;)
ほのぼの地球侵略、面白かったです。

勝手な感想失礼しました

[883] RE:向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:キョウノ アリス 2014/09/02(火) 22:11
猫の描写可愛くて、成長が早いなんてもったいない!なんて思っていたら、宇宙猫とは。
このままずっと成長していって人間くらい大きくなるのか?と、ササキ君の心配から猫人間(?)になるところまで想像してました。
ラストは真剣に飼える?宇宙猫飼える?と自問自答してしまいました。
楽しんで読ませていただきました。くだらない感想ですみません。


[1263] RE:向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:諏訪実 2014/09/08(月) 08:34
えーと、猫のファラオは写真で見たことあります。
独特な可愛さがありますね。
小説のオチは、少々強引な気がしました。


[1433] 【ネタバレあり】感想です Name:朝陽遥 2014/09/11(木) 21:15
 こんな(*´▽`)顔になりながら読了しました。こんな侵略なら大歓迎です……むしろしいたげられたい!

 スフィンクス、写真でしか見たことないんですけど、怪我をしやすいとの説明に、はっとしました。可愛いとか珍しいとか、そんな理由で人為的に品種改良だの繁殖だのと好き勝手ばかりしている人間の罪深さを恥じ入りつつ。

 そんな脱線はさておき。ほんわかしたラストにおおいに癒やされました。読ませていただきありがとうございました!


[1732] にゃんこ〜〜〜 Name:天崎剣 HOME 2014/09/21(日) 01:29
にゃんこ愛の一作。
にゃんこいいですね〜。SFとにゃんこ。相性ばっちりの組み合わせでした。

読みやすい文章で、どんどん作品に吸い込まれました。
ふぁらおの、とまどいつつ猫らしく過ごすのにはほっこりします。

最後、あれれっと終わってしまいましたが、今後、宇宙猫がどうやって暮らしていくのか考えると……。
地球人の立場は、だいぶ危うそうな気がします……。


[1733] 猫好きなひとー挙手! Name:お茶龍 2014/09/21(日) 02:05
こんにちは、拝読しました。
なるほど、スフィンクスか〜。こちらを題材に持ってきた事に納得致しました。これはSFを書こうと思わずにはいられない。
もし身近にいるものが宇宙生物だったなら。もし〜なら。その共生生活を長く見たいものだと思います。
未知との遭遇では、相手が脅威となるか友好となるのか、そこのドラマにハラハラする事が多いのですけど、
こちらでは、何てユルイっ。ササキ、あなた最後で…いやん。っと、まあ、ドタバタっと終わってしまって急な気がしましたが、
ほのぼの〜とさせて頂きました。猫好きには堪らないでしょうなぁ、はははー
ではではー


[1736] RE:向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:仏師 2014/09/21(日) 10:09
えーい、かわいいなこんちくしょー。
もうニクキュウ揉み散らしたいですわ。
と、可愛さ満点で、そのほんわかした雰囲気をオチまで見事に貫いた作品でした。
読後感が爽快で、さっぱりし過ぎてちょっと物足りないような、プロローグのような感じかなと。
それでも充分に楽しめました。
以上短いながら感想でした。


[1966] RE:向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/28(日) 00:51
猫ちゃんが可愛すぎる一作でした……。とても癒されました……。
スフィンクスという珍しい種だと思っていたらまさかの宇宙猫!愛らしいのに、実は成長が早い宇宙からきたもの!?
明かされる事実に驚きながら、読みやすくテンポのいい文章につられてすらすら読めてしまいました。

ラストのオチはとても良かったです。ほっこりとしつつも、着地するところに無事つけて。
その後はどうなるのでしょうか、見た目可愛いのに結構したたかだったりすると、人間たちは痛い目を見るのでしょう……。


[2012] RE:向井かむ「すふぃんくすのふぁらお」 Name:尚文 2014/09/29(月) 21:56
なかなか楽しい宇宙人(猫?)の作品でした。
スフィンクスの実物は見たことはありませんが、とても想像力を書き立たせてくれる書き方になっていると思います。

[2258] 感想ありがとうございました。 Name:向井かむ 2014/11/04(火) 21:07
大変遅くなりました。一括で失礼しますが返信を。
皆様読んでいただきありがとうございました。
最後が強引だったりと、まだまだ未熟な問題点も見え、参考になりました。
猫の魅力が伝わったようでそれだけでも嬉しいです。
よりよい作品が作れるよう頑張っていこうと思います。

このような企画に参加させていただき、また、感想を頂けてとても幸せです。ありがとうございました。


[636] 【辛口NG】平啓「スイングバイ」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/24(日) 07:16 [ 返信 ]
作者名:
平啓


作品名:
スイングバイ


分類:
短編


あらすじ:
 ルチア・ジョスが宇宙空間に消えて一ヶ月後、四年続いた戦争が終わった。

それまで敵味方だった工兵隊同士が、戦後、合同で宇宙機雷掃宙作戦を行うことに。参加最年少の少女工兵はそこで一人の男と出会い心惹かれる。一方でひそかに進行する事件。
ティーンエージャーの恋と冒険の、ハードボイルドラブロマンス。



URL:
http://ncode.syosetu.com/n4439cg/


[751] RE:【辛口NG】平啓「スイングバイ」 Name:流山晶 2014/08/30(土) 23:42
機雷掃宙という舞台が秀逸。

その舞台の中で、無重力、人工衛星、デブリ等というマニアックでリアルな設定が織り込まれており、スペースものSF好きにはたまらないでしょう。

さらに恋愛、推理、コメディ?と盛りだくさんです。

細かな設定、伏線があるので、そう言ったものを楽しむには、精読か、二度読みがおすすめです。


[1119] (ネタバレあり)RE:【辛口NG】平啓「スイングバイ」 Name:守分結 2014/09/05(金) 23:25
拝読いたしました。
まず、宇宙機雷掃宙という設定がとても新鮮でした。宇宙ものと言えば華々しい星間戦争のスペースオペラのイメージが強いのですが、これはその戦争後の物語。現在、スペースデブリの危険がようやく一般にも語られるようになりましたが、確かに戦争後の機雷除去は大問題ですね。
まずその着眼点に脱帽しました。
そして何よりも揺れる乙女心と任務に対する向上心、親友の死と様々な顔をくるくると見せてくれるモニカが可愛くて魅力的です。一枚も二枚も上手のサムとの恋がどうなるだろうかと、連載中から楽しみにしておりました。
それが…最終章、二人がハッピーエンドかと思いきや…!!もう目が飛び出るほどに驚き、笑い、そしてこの先どうなるのかと、今でも気がかりでなりません。
いえ、ある意味ハッピーエンドと言ってもいいでしょうか?新たなる旅に立つ二人に乾杯!
本当に楽しい時間をありがとうございました。また、続きがあればいいなと思っております。


[1202] 【ネタバレあり】感想です Name:朝陽遥 2014/09/07(日) 11:46
 拝読しました。
 読み応えたっぷりでした。読み終えて文字数確認して、あれっこんなに短かったの? という感じ。それだけ密だったのだと思います。
 前半でリヴの魅力や、主人公の彼女に対する尊敬や感謝が丁寧に綴られていることが、後半になって効いてきました。切なくもほろ苦いストーリーでありながら、同時にラブコメ部分が非常に楽しく、途中でしばしば、かなりにやにやしながら読んでいました。純情乙女がかわいい!

 辛口NGとのことで書くかどうか迷ったのですが、一か所だけちょっと気になったところを。アクションシーンがちょっと駆け足だったというか、スピード感を出すためにあえて描写の省略を入れられたかとは思うのですが(そしてその効果がしっかり活きていたのですが)、主語の省略が多かったので、誰がどうなっているのか一読では把握できなかった箇所がありました。具体的には、彼女が自分で喉を突いたのだということが最初わからなくて、だいぶ読み進んでから「あっそういうことだったのか」と。もっとも、わたし自身の読解力不足が原因かと思うのですが……(すみません)

 ラストはまさかそう来るとは……思っていたのよりさらに一段ぶっとんだ男でした、サム・ゴトー。
 楽しませていただきました。執筆お疲れさまでした!


[1205] RE:【辛口NG】平啓「スイングバイ」【ネタバレ】 Name:小豆犬 2014/09/07(日) 15:55
「スイングバイ」拝読しました。
 一人の少女が、時代、仕事、陰謀そして淡い恋の中、たくましく成長していく様を丁寧に描かれた作品でした。スイングバイ、文中でも登場していましたが、単に技術としてだけに収まらず、描写される出来事、それらは、決して生易しいものだけではなく、時にそれを受け入れ難いものであったとしても、経験する前とは少し違う自分がいる。モニカの成長こそ、スイングバイそのものと思いました。

 昔、探査機ボイジャーから送られてくる見たこともない太陽系惑星の鮮明な映像を見て、一人心踊らし、なかなか寝付けなかった頃を思いだしました。
 推進力がスイングバイだと知ったのは少し後でしたが、本来、速度の抵抗となる重力を逆に利用して加速していく。なんかね、巨大なロケット作ったり、新しい推進エンジンがどうたらっていう生臭い宇宙開発競争の中で知ったスイングバイは、素直に人類の英知って凄いなと、ただ感心したことを覚えています。

 天体を利用したスイングバイと違って、人間の場合は、それぞれが重力を利用しあい、それぞれが加速していくのでしょう。サムの加速ぶりにはビックリしましたが。 
 モニカの着地点は私的にはツボでした。火星に行って士官になり、次世代の宇宙で活躍、という可能性もあったかもしれませんが、実は今だサムを利用した加速中だったのでしょう。

 辛口NGにする必要は無かったと思いますよ。むしろ、辛口指摘を利用してスイングバイしていくことも出来たでしょうし。

 ほろ苦い恋の物語、設定の妙、心地よい余韻。存分に堪能させていただきました。贅沢な読書時間でした。


[1347] RE:【辛口NG】平啓「スイングバイ」(ネタバレ有り) Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/09(火) 23:11
読み終えて、変化球投げられた衝撃でしばらく唖然としていました……。
心の中でしばらく叫んでいました、まさかのラストに。
衝撃のラスト後、再度読み終えるとまた違った印象が受けるのでしょうね。

主人公の成長物であり、淡い恋愛小説、そしてスリル溢れる宇宙系として、色々な面から楽しませて頂きました。
全体的にテンポが良く、特にサムとモニカのやりとりなどがラブコメ風味なのが面白かったです。
段々とサムに惹かれていく様子がわかりやすく、ついついモニカ可愛いな……と思ってしまいました。

戦争後のスペースデブリの除去など、宇宙のことを言っていますが、それは同時に地球で起こっていることも示唆していると思うと、考えさせられる思いです。
親友の行方不明など重い内容であるにも関わらず、そこまで暗い雰囲気でないのが、やはり淡い恋愛模様を取り入れているからかなと思っています。
初めてスイングバイ飛行をするシーンがとても印象的でした。実際に見たらさぞ感動すると思います。

最後のどんでん返しには心底驚きましたが、とても面白かったです。


[1375] RE:【辛口NG】平啓「スイングバイ」(ややネタばれ) Name:ぷよ夫 2014/09/10(水) 19:13
機雷除去という、宇宙モノながらリアリティがあって腰の据わった世界観ながら、少女の成長と、スリルとサスペンスまで――
てんこ盛りなのに、ストーリーと文章がしっかりしていて、最後まで楽しめました。

作品の長さの割りに多めの人物も、ごちゃつくことなく生き生きと描かれていたと思います。

そして……
11の展開ですでにどんでん返しだったのに、衝撃のラスト!
もう、ヤラレタとしか。
なんというか、ある意味すさまじい失恋ですよね

[1664] なんでなのん? Name:栖坂月 2014/09/19(金) 17:43
どうして辛口NGなのん?
とはいえ別に辛辣なコメントを並べる気にはならないレベルの、実に骨太かつ落ち着いたSFでした。個人的にはプラ○テスを思い出しましたが、地に足の着いた宇宙空間の描写(ややこしい)は読んでいるだけでワクワクさせられますね。
色々な要素が複雑に絡んで、とても一つのアイデアに終始する物語ではなかったので、それだけでも書くのに手間がかかったことだろうと思うのですが、そんな苦労など微塵も感じさせない自然な文章でした。このレベルの作品を鼻歌交じりに書いたんじゃないかとすら感じられて戦慄しております。
安心して読めるというのは簡単なことじゃありません。明確な技術に支えられた逸品、堪能させていただきました。
それではー


[1737] RE:【辛口NG】平啓「スイングバイ」 Name:通行人 2014/09/21(日) 10:16
人類が本格的に宇宙に進出し定住する事などありえない。宇宙という環境は人類のような有機生命にとって過酷すぎるからだ。という話を聞いた事があります。
まして戦争など、ワリが合わなさすぎると思います。有人艦などを運用するのなら生命維持装置の整備など多大な資源の消費が余儀なくされ、コストがかかりすぎます。
描写がリアルなだけに、これが強く意識されます。
あとラストですが、ここまで奇をてらう必要があったのでしょうか?普通に再会するだけではダメだったのでしょうか?戸惑いと違和感を感じました。

色々と書きましたが、他の人の感想を見ると好意的なものが多く、これは私だけの感想なのかもしれません。
少数派の意見みたいですし、特に気にする必要はないでしょう。


[1788] ええええっ???? Name:天崎剣 HOME 2014/09/22(月) 07:43
ラストまで結構良い感じで読み進め、最後の最後にえええええっと、目をぱちくりさせたのは私だけではないと思います……。
ということは、セクハラはセクハラじゃなかったわけで。つまりは、最初から? それともあとであれがこうなって?
え、どっちですか?!(読解力が足りない)

もし最初から……だったとしたら、手の大きさでわかると思うのですが、でないとしたら、あのあとサムになにかあったってことに?
ん? んんん?
それまでの内容を全て吹き飛ばしてしまうような、衝撃に、しばらくポカンとしてしまいました……。
詳しい解説を……求めます……。


[2001] RE:【辛口NG】平啓「スイングバイ」 Name:尚文 2014/09/29(月) 15:38
不思議な雰囲気の作品でした。
作品に語られていないバックで、さまざまな事柄が展開しているような感じで、それでも、確実に作品へと食いこんでくるという手腕は、すごいとおもいます。

[2242] 前向きになれる【辛口NG】 Name:お茶龍 2014/10/12(日) 19:36
スイングバイ、って言葉にも惹かれつつ。こんにちは。
遅くもながら読ませて頂きました。王道の様で、素直なSFストーリー。

最後の方のサムの告白で「およ?」っと風向きが変わったあたりでもう私(規制)。
終始うっふりしながら(←キモ)、楽しませて頂きました。心得ている様で、盛り上げ方が期待通りでよかったです。
しかしいちいち罪作りな奴だ、おのれサム。純情なモニカが可哀そうにも思えてくるのだよ…
私はラブストーリーの面で楽しみましたが、背景にも惹かれる面が散りばめられていると思います。
だからスイングバイという言葉にも惹かれ意味も考えた。安心して読めるお話でした。
ではでは、良い時間でしたー


[2257] 大変遅れてしまいまして申し訳ありません。 Name:平 啓 2014/10/30(木) 21:05
辛口NGにもかかわらず、過分なご感想をいただきありがとうございます。どうお返ししようかと考えている内に、一月近く経ってしまい、大変申し訳ありません。

まず辛口NGにしたわけですが、参加を表明した段階では果たして形になるのか不安しかなかったせいであります。
セオリー通りとは言えラブストーリーは初挑戦で、これまた慣れないSF設定の穴が丸見えで、突っ込まれましたら確実にへこんだところであります。以前、見切りで書いた作品の穴を大笑いされたトラウマもありまして、はい。
お陰で皆様からの鋭い指摘もなく、安堵しております。
以下、個別に。

>流山晶様
いつも早いご感想、ありがとうございます。しかも二度読みも!
外側はラブストーリーとは言え、個人的にはかなり事件を仕込みましたので、そこに気づいていただき嬉しいです。はやぶさ関係から、幾つかエピソードを借りました。

>守分結様
初めてのラブストーリーを楽しんでいただき、ありがとうございます。サムが気に入ったとのことツィートで拝見し、最後の展開に申し訳なくなりました。この話は既作の裏設定の理由(ナツ船長は実はという)を書いたものなので、あの最後は外せませんでした。
まあ、モニカはますます逞しくなっているのでご安心ください。

>朝陽遙様
いつもご丁寧なご感想をありがとうございます。
正面から扱えばかなり重い話なるところを、ラブコメの軽さを意識して、とにかく乙女の純情の大らかさで乗り切った次第です。
ご指摘はとてもありがたかったです。スピードあるアクションシーンの描写は難しいですね。後日手を入れてみます。

>小豆犬様
登場人物たちのスイングバイに目を向けてくださり、ありがとうございます。
執筆にあたり惑星探査機はやぶさに関する本を幾つか読んで、内容にあったこの言葉がピンときました。恒星間を行くワープの世界もいいですが、惑星間の行き来に少し手間のかかる時期が個人的には好みです。現在ミッション中の各惑星探査機やもうすぐ打ち上げられるはやぶさ2など、目が離せませんね。
辛口NGとした理由は前述の通りです。ロマンス部分はともかく背景設定にかなり苦労した作品なので、まあ、これで良かったと思っています。

>桐谷瑞様
ご感想をいただき、ありがとうございます。
恋に落ちるのは本人ですが、それを読者に納得させる難しさがあり、惹かれる過程は特に意識しました。性格的にも体格的にも逞しいモニカを可愛いとのこと、十代の純情が伝わったようで安心しました。
また、初めてのスイングバイシーンもモニカの一大転機となるシーンなので、描写が印象的に伝わったようで嬉しかったです。

>ぷよ夫様
ご感想をいただきまして、ありがとうございます。
とにかくいろいろ詰め込んで、楽しんでいただき嬉しいです。
最後のどんでん返しを書きたいがための話ですが、事件そのものの返しも欲しくなって、二つ重なった次第です。題名に倣って、あちこち方向転換してみた結果、こうなりました。

>栖坂月様
過分なご感想をいただき、ありがとうございます。
プラ○ネス検索してみました。ああ、見たかったです。
惑星間航行がようやく自由という時代というのが、なんとも好きで、資料として読んだ惑星探査機はやぶさ等の話からいろいろヒントをもらいました。
実は書き上げるのにとても苦労しまして、鼻歌どころか青息吐息もいいところ、完成時には精力使い果たした感でした。長編をすらすら書ける方が羨ましいです。

>通行人様
ご感想をいただきまして、ありがとうございます。
コストの問題は、個人的には一にも二にも安価で安全で強力なエネルギー開発にかかっていると思います。なので一応、スイングバイが特に必要でないくらいのエネルギーはすでに得ているとの設定にしています。ただ、人間にとって宇宙が過酷であるのは変わりなく、特に重力問題は解決が一番難しいと思います。
実は40年位前の近未来ハードSFが好きでして、この物語は当時のテイストを目指して当時の過去から近未来を語ろうとしたある意味ノスタルジックな話というのが、その立ち位置でした。
宇宙はバラ色と思えた時代が懐かしいですね。

>天崎剣様
はい、あのあとサムに何かあったのです。そのまんまのことが。
叔父さんから叔母さんになって彼の問題は片付いたとしたかったのですが、それだけでは済まないかなと、ちょっと考え始めています。
最後のどんでん返しために書いた作品なのですが、本筋との整合性が今一つつかなかったかなと反省してます。

>尚文様
ご感想をいただきまして、ありがとうございます。
いろいろ仕込んでみたことが、不思議に思われたのでしょうか。
全作品感想コメント、お疲れ様でした。

>お茶龍様
コンテスト終了後にまでお読みくださり、ありがとうございます。
ラブストーリーは初めてなので、セオリー通りを目指してなんとか完成いたしました。とくに破綻なく、モニカの純情な心理が追えてホッとしました。楽しんでいただき、本当にうれしいです。

このほか、ご感想はなくとも拙作を読んでくださった方々に、厚く御礼申し上げます。
また、コンテスト主宰者の小伏史央様には、このような素晴らしい機会を与えてくださり、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。お疲れ様でした。


[760] 星野谷千里「サムライ・フライヤー」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/31(日) 12:30 [ 返信 ]
作者名:
星野谷千里


作品名:
サムライ・フライヤー


分類:
短編


あらすじ:
 時は戦国、1546年。時宗は武家の子として産まれた。そして15歳にして彼は剣の達人となった。その誕生日の夜、時宗はいきなり30年後の未来へ飛ばされてしまう。それから何度も何度も時を飛び超え、大人になった彼はこの現代にやってきた。
 そこで時宗は少女と出会い、恋に落ちる。しかしそんな二人の時間は瞬く間に過ぎていき、彼はまた突然に未来へ飛ばされてしまう。
 時宗は飛び石のように未来へ跳ねていく自らの運命にただ流されるしかなかった。しかし彼の運命を切り開く鍵は、思わぬところに現れる。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n7092cg/


[923] RE:星野谷千里「サムライ・フライヤー」 Name:URA 2014/09/03(水) 11:49
読ませていただきました。
時を超えるラブストーリーですね。
飛ぶ度に移り変わる未来の情景をもう少し…いえ、恋愛は時として回りの見えなくなる恋の盲目と言いますから問題ないか。
ご両親…どうなったのかな…二番目をどんな気持ちで迎えたのかな…。

そんな色々妄想させてもらった作品でした。

サムライの背景は読み返しても不明でした。

以後、妄想の続きです。高野山から富士山まで結構距離あるんですけど…何度かその辺で転生を繰り返してるのかな?その結果何度目かの転生で使命を忘れちゃったのかな?そんな感じに妄想しました。

ではでは〜。

[1376] RE:星野谷千里「サムライ・フライヤー」 Name:ぷよ夫 2014/09/10(水) 19:18
おしいっ!
と、最後まで読んで思いました。

ふたりの生き方、時の流れ方の描き方はいい感じでした。
そんな素敵なSFラブロマンスなのですが、ラストが少し弱かったかな、と思います。
もうちょっと、時宗が何ものか、書いてくれたらなあと感じました。

[1432] RE:星野谷千里「サムライ・フライヤー」 Name:ジザパルーラ 2014/09/11(木) 20:53
 自分の意思によらず未来へ跳んでしまう特異体質の男と、それをコールドスリープで追いかける女! これはありそうで意外とないアイデア。少なくとも私はいままで見たおぼえがありません。加えてロマンティックでもあります。

 時宗がなぜ時間を跳んでしまうのか、そのそもそもの理由については、私もご多分に漏れず理解にくるしみました。地球の調査に来た宇宙人だというのはわかるのですが、なぜ地球人に転生(?)しているのかと、なぜ時間を跳ばねばならないのかという肝心の問題の答えがわかりません。

 あと、もしかして時宗が母星に帰って地球文明についての報告をしないと、宇宙人が地球文明を滅ぼしに来たりしないでしょうか。たとえば蚊が媒介する新型ウイルスを送り込んできたり(笑)。それだけがちょっと不安です。


[1487] RE:星野谷千里「サムライ・フライヤー」 Name:沙羯羅 2014/09/13(土) 15:00
異なる時の流れの中を生きる二人の男女、その出逢いは一瞬のものでやがて永遠の別れを迎える事となる……
といった結末を予想していましたが、それは直ぐに破られましたね。

女性のバイタリティが凄いです。好きな男を追いかけて命の保証もできない(自分で開発したところが凄いですね)コールドスリープまでしてしまうとは。

他の人も書いていますが、宇宙人の正体や、時宗さんが何故 人間体なのか(人間社会を探りやすくする為?)、その辺りが明確に説明されていないのが少し不満でした。


[1559] RE:星野谷千里「サムライ・フライヤー」 Name:森都いずみ 2014/09/16(火) 23:12
「タイムトラベラーズ・ワイフ」という映画を連想させる物語でした。
未来へ飛ぶ彼の子供を育て、いつかはまた戻ってきてくれると待つ話なのかと思ったら、なんと未来へ彼を追いかけるのですね。これはこれで、そうきたかと思いました。

この恋愛は切ない、好きになってはいけない人を愛してしまった悲恋。
かなりSF的な話だと思いました。

[1791] 執筆は計画的に Name:栖坂月 2014/09/22(月) 11:19
今企画に幾つかある『もったいない』作品の一つです。
やや軽いながらも文章は読みやすくて十分な力を持っています。アイデアも展開もなかなか上手いと感じます。だからこそ、その実力を十二分に発揮できなかったことは悔やまれますね。
これは他の誰よりもご本人が一番感じていることでしょうから、これ以上書き連ねることはしませんが、もしまたこういう機会があったら、執筆という行為にもう少し余裕を持たせる努力をなさっていただきたいものです。
もう少ししっかりと描いていたなら、きっとこの作品も認められるものになっていたと思います。
であるからこそ、現状の評価である『惜しい』を正面から受け止めてください。
それではー


[1864] 娯楽… Name:お茶龍 2014/09/24(水) 00:37
よし娯楽だ。疲れた頭に娯楽だ(ひとり言)。こんにちは初めまして、読了しました。
ござるでござる。時かけサムライ。何故動じぬ、何故容認しておる。もはや野暮なツッコミは無しなのか。うーん。
時をかけ〜る〜…………駆けすぎましたか………………。狐につままれるとは、こういった状態の事かもしれないと再認識致しました。
壮大な話でツッコむ数が多すぎて苦戦しました(汗)。軽く緩〜く読もうと思いましたが、あらら? 誰か背景を教えて下さい。それのみ。
ではでは、よく分からない感想で失礼致しました(カオス!笑)。


[2004] RE:星野谷千里「サムライ・フライヤー」 Name:尚文 2014/09/29(月) 16:31
時代物とも何か違う、かと言って、純粋なサイエンスフィクションでもない。そんな作品でした。
作品の筋も、剣の筋と同じくしっかりとしており、安定した楽しさが、どこを読んでもありました。

[2235] 必ず改稿させて頂きます Name:星野谷千里 HOME 2014/10/11(土) 16:55
感想を頂きました皆様方を始め、「サムライ・フライヤー」を読んで頂いた全ての方にお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。

そして、主人公の正体やお話の背景が分からない、どうなってんだこれは?!、と呆れておられる読者の方も多かったと思います。
せっかく読んで頂いたのに、申し訳ありませんでした。

時間がなかったとは言え、読者の方にも作品に対しても不誠実だったと思います。

ただ、無理にでも参加したことで得られたことは大きく、その意味では色々と勉強になりました。

そして、できればこの連休中になんとか作品を修正したいと思っています。
大きく変更する時間はなさそうですが、作品の魅力を高めるため(?)の微修正は既に終えましたので、これから種明かし編を書くつもりです。

感想を頂いた方への個別返信は、その後でさせて頂きたいと思います。

もし、気が向かれましたら、改稿後にさらっとでも目を通して頂ければ望外の幸せです。

以上、ありがとうございました。

[2251] 改稿のご報告&返信その1 Name:星野谷千里 HOME 2014/10/15(水) 00:42
 連休を過ぎてしまいましたが、なんとか改稿を終えましたので、ここにご報告させて頂きます。
 改稿前では、主人公の時宗は、今流行(?)の黒田官兵衛と同い年にしていましたが、投稿後に思いついたSF的ギミックに合わせるため、伊達の鬼、片倉小十郎と同い年に変更しました。ちなみに、お話の中に戦国時代的要素は一切ありませんので、念のため。
 その他、この話が本来持っている絶望的な要素を少し強調するような記載を足したり、背景の解説を大幅に追加したりしましたが、お話の筋は変わっていません。

 自分で言うのもなんなのですが、話の筋はSF的なのにわかりやすく、心に迫る要素もあると思うのですが、それを十分に表現できていない自分が未だに腹立たしくもあります。掌編も含めて書いた小説の四作目でもあり、力不足はどうしようもありませんが、これからも時間を見つけて書いていきたいと思っています。

 以下、返信です。

URA様へ:
 感想を頂き、大変ありがとうございました。
 アドバイスに合わせて、未来の情景を少しだけ書き加えてみました。
 また感想を参考にして、二回目のジャンプの後に、ワンシーンを追加しました。私に筆力があれば鳥肌の立つシーンだと思うのですが、なかなか難しいです。
 サムライの背景は、書き漏らしており、大変申し訳ありませんでした。今回の改稿であれこれ追加しましたので、もしお時間があるようでしたら、さらっとでもお読み頂ければ幸いです。
 また、高野山から富士山までの距離感は、話の中に記載がないためわかりにくくて申し訳ありません。グーグルのストリートビューで仮想的な位置まで特定していたのですが、書いてなければしょうがないですよね。
 つたない小説でしたが、少しでも楽しんで頂けていましたら、望外の喜びです。

ぷよ夫様へ:
 感想を頂き、大変ありがとうございました。
 素敵なラブロマンスという過分の評価を頂き、大変うれしく思います。
 本当はもう少し二人の心を結びつけるような印象的なシーンなどを織り交ぜて、悲劇的な別れにつなげられるようになっていればよかったとは思うのですが、筆力が追いつきませんでした。
 また、おっしゃるように、ラストが弱い、時宗の正体がわからない、という点が改稿前の本作品の致命的な点であったと思います。
 今回の改稿であれこれ追加しましたので、もしお時間があるようでしたら、さらっとでもお読み頂ければ幸いです。
 
ジザパルーラ様:
 感想を頂き、大変ありがとうございました。
 またアイデアを褒めて頂き、大変嬉しく思います。
 今回の応募作として、定番のタイムリープ・ラブロマンスを書こうと決めてから、随分あれこれ考えました。しかし、タイムパラドックスを使った推理物的な要素が入る形になりやすく、また話がわかりにくくなってしまいましたので、えいやっと過去に遡らない正統派?のSFにしてみました。
 また、おっしゃるように、時宗の正体や、なぜ時間を飛ぶのかが分からない、という点が改稿前の本作品の致命的な点であったと思います。
 今回の改稿であれこれ追加しましたので、もしお時間があるようでしたら、さらっとでもお読み頂ければ幸いです。
 なお、サムライ・フライヤー2では、SOS通信を受け取った母星から昆虫星人がやっってきて、代々木公園に着陸する予定……とかはないです(笑)。


 大変申し訳ありませんが、残り五名の方への返信は、分けて後日にさせて頂きます。

[2256] 感想返信その2 Name:星野谷千里 HOME 2014/10/20(月) 01:08
 大変遅くなりましたが、返信の続きです。

沙羯羅様:
 感想を頂き、大変ありがとうございました。
 このお話の基本的な構造は、おっしゃるように永遠の別れとなる悲劇の結末を予感させつつ、これをひっくり返すところに醍醐味があるんだと思います。もう少し上手く書ければいいと思うのですが、なかなかに難しいです。
 また、ヒロインの知世さんが実は主人公だと思いますので、時宗しか見えないその燃えたぎる恋心を少しでも楽しんで頂けていればよいのですが。自分で開発した点は、ちょっとやりすぎかな、とも思ったのですが、そのぐらいの方がわかりやすくていいかなと考えました。
 さらに、宇宙人や時宗の正体が説明されていない、という点が改稿前の本作品の致命的な点であったと思います。少し不満が残るような内容になっていたことをお詫びします。沙羯羅様に限らず、多くの読者がそのように感じられたと思いますし、最も反省している点です。
 この点は、今回の改稿であれこれ追加しましたので、もしお時間があるようでしたら、さらっとでもお読み頂ければ幸いです。それで少しでもすっきりとして頂ければ望外の喜びです。

森都いずみ様:
 感想を頂き、大変ありがとうございました。
「タイムトラベラーズ・ワイフ」という映画は知らなかったのですが、なかなか凝った設定のラブロマンスのようですね。
 それに比べれば、拙作の設定は凝ったものではありませんが、予想に反してそうきたか、と思って頂けていましたら、それはしてやったり……、いえ、大変嬉しく思います。
 このお話は、おっしゃるように悲恋に至る運命の筋書きであり、それをひっくり返す手段がSF的だと思いますので、そのあたりを楽しんで頂けてよかったと喜んでおります。
 なお、今回の改稿では背景の説明などをあれこれ追加しましたので、もしお時間があるようでしたら、さらっとでもお読み頂ければ幸いです。

栖坂月様:
 感想を頂き、大変ありがとうございました。
 また、文章や、アイデア、展開などをお褒め頂き、ありがとうございます。
 おっしゃるように、時宗の正体など説明不足の点があり、それが執筆時間の不足という計画性のなさにあったという点は、お恥ずかしい限りです。
 いわゆる言い訳はあるのですが、結果的に予測できない時間不足を見込んで計画を立てていなかったのは事実ですし、仕事レベルの優先度を付けていなかったため、作品に影響が出てしまったことは読者に対して不誠実であったと反省しています。
 それでも、「おしい」と評価して頂けたことはうれしかったので、その評価が「素晴らしい」に変わることはないとしても、「まあまあ面白い」に変わればありがたいと思い、足りないところを追加する改稿を行いました。
 もしお時間があるようでしたら、さらっとでもお読み頂ければ大変嬉しく思います。

お茶龍:
 「おろ? 知世殿の歌声が聞こえた気がしたでござるが……。」

 すいません。感想を頂き、大変ありがとうございました。
 ご指摘のツッコミはきっと心の中で皆さんがされているのだと思います。あれこれ満載ですので、それも含めて楽しんで頂けていればよいのですが。
 さらに説明が足りなかったため、狐につままれたような気分にさせてしまい、またツッコむ数が多すぎて苦戦したとのことで、大変申し訳ありませんでした。
 また、ご指摘のように、時宗の正体などの背景が説明されていない、という点が改稿前の本作品の致命的な点であり、この点は今回の改稿であれこれ追加しましたので、もしお時間があるようでしたら、最終話だけでもさらっとお読み頂ければ幸いです。
 ただ、そこまでする魅力がないという点が拙作の最大の欠点である可能性が……、いえ、それは言わないお約束でした(笑)。読者を楽しませる作品を書けるようにこれからも精進致します。

尚文様:
 感想を頂き、大変ありがとうございました。
 また、話の筋がしっかりしていて、安定した楽しさがあると褒めて頂き、大変うれしく思います。
 この作品はおっしゃるように純粋なサイエンスフィクションではなく、SF風のラブロマンスを楽しんで頂こう、というものですので、その辺を楽しんで頂けていましたら大変幸せです。
 また、時宗の正体などの背景について、今回の改稿であれこれ追加しましたので、もしお時間があるようでしたら、さらっとでもお読み頂ければ幸いです。

 以上、今回返信した方々も含めて、拙作をお読み頂いた皆様、本当にありがとうございました。

[797] イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/09/01(月) 21:20 [ 返信 ]
作者名:
イライザ・ノースウェスト


作品名:
快速ノスタルジア


分類:
掌編


あらすじ:
「通勤」という仕組みが消えた未来。「通勤電車」は都民のアトラクションとなっていた。中でも、『運転手ダービー』制度を採り入れ、唯一人間が運転する総武線は、運転手の個性を生かした運行で人気を博している。三鷹・新宿・飯田橋・秋葉原・津田沼にしか止まらない“超快速”田中運転手のお話。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n8052cg/


[924] RE:イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:卯花 2014/09/03(水) 11:51
ずっと使っている路線には、やはり愛着がわいてしまうよな、と共感できるお話でした。
彼女が飯田橋で乗り換えて大学へ通ったという文で、私も飯田橋近くの駅から大学に通っていたので親近感もわきました。
総武線、次に乗った時にはきっとこのお話を思い出すと思います。ちなみに私は各停が好きです(笑)

[930] RE:ネタバレ?イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:征彌 2014/09/03(水) 12:40
読み終わってから、あらすじを読み直しました。
あ、あれ?「運転手ダービー」は?
てっきり「頭文字D」ばりのレースが見られると……。
(ちなみに「頭文字D」の電車版は同人誌で存在します)
そして彼女さんの魂が総武線に宿ってアン・マキャフリイの「歌う船」みたいになるかと勝手にSF展開を想像しておりました。
が、バリバリの現実でしたー。
しかし、作者様の総武線への熱い思いはしっかり受け取りました。
この作品での総武線のビジュアルイメージは画像検索で見た感じですと旧車両とお見受けしましたが、いかがでしょうか?

[956] RE:イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:右野前条 2014/09/03(水) 21:56
本編を読んだあと、あらすじを読んで、首を傾げた。
あらすじ以外に、この設定が本編でまったく触れられていないからだ。

ああ、そんな設定があったのか。
そう思って読み返してみたが、再発見すべき部分はなかった。

作品自体としては、ローカル線の運転手を描いていて面白いとは思ったものの。
このあらすじに何の意味があったのか、作者に訊ねてみたいところではある。

[1001] RE:イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:フィンディル 2014/09/04(木) 02:15
 読み終わった後にあらすじを見て、作中にない単語などが出てきて面食らってしまいました……。

 作品の輪郭がきちんと引かれてないですよね。ふわふわとしたまま終わって。読み終わっても終わりという感じがしませんでした。
 示されている情報はどれも具体的ではあるのですが、それが飛び飛びに置かれていて。あちこちに点は置いたから後は各々線で結んでください、みたいな。鉄道だけに。
 まぁ一人の思い出話ではありますから、こういう輪郭のない運び方も良いのかもしれません。ただ面白いとは思わなかった。
 特に人間関係が分かるような分からないようなで。「俺」と山中さんと彼女と彼女の幼馴染の四人だろうとは思うのですが、「俺」と彼女とその幼馴染の関係性が何だかいまいち……。彼女とゆかりのある駅のみを停車駅にしていることから、彼女との関係はあるのだろうとは思うのですが。あるいは今でもつるんでる幼馴染を通して得た情報なのかもしれないですが。でも雑誌に載った彼女を彼女と認識出来るということは……ですよね。
 もう少し読み込めば全部理解出来るのかもしれませんが。
 かなりギリギリに仕上げられたみたいで、その辺りの整理に時間を費やす暇はなかったのかな、と思いました。

 それと恐らく作者さん自身も総武線に何か想いがあるのかなぁと思うのですが、それが少し過ぎてしまって、総武線に馴染みのない東京以外の人はちょっとぽかんとなってしまったところもあるように思います。
 多分停車駅の間隔とかにも何かしらの情は滲んでいるのかなとも思いますが、東京に住んでないとさっぱりなので。
 これが作品のもやもや感を更に煽っているように見えました。

 また、あらすじにあったのですが「今や通勤はアトラクション」と「今の総武線は各駅停車ではなく、特定の駅にしか停まらない超快速」という情報。
 前者に関しては作品に全く関係ない情報なので要らないと思います。通勤がアトラクションだからどうしたんだ、と。
 また後者に関しては作品に大きく関わってくるので、もっと作中でちゃんと説明すべきだったろうと思います。今の総武線が超快速であることを示す文は「いまや俺の車両が他のどの電車よりも早く、お客を目的地に運ぶことができたとしても、それが誇りなんじゃない。」ぐらいしか見つからなかった。またこの停車駅は彼女にゆかりがある駅ということで大事な要素でありますし。
 東京を知らない人からすると「三鷹・新宿・飯田橋・秋葉原・津田沼」はそれぞれ隣同士の駅なのかなと思ってしまいました。本当は相当離れているのでしょうけど、知らないのと総武線は各駅停車という作中の情報によってそうなのかなと。
 ちょっとというかかなり、あらすじに任せ過ぎだろうと。あらすじを読まずに本文を読む導線もあるので。


[1122] あらすじ読まない Name:お茶龍 2014/09/06(土) 03:07
初めまして、こんにちは。
2,066文字。なるほど、字数合わせのために、最後のひと段落あたりが蛇足の様に思えてしまったのでしょうか。
皆さんがあらすじあらすじと書かれているから「やべ、あらすじ見てないや」と慌てて読んでみたものの、納得。速やかな修正を願います(苦笑)。
そんなバックグラウンドは、目を瞑って……。

鉄道がお好きなのでしょうか。主人公たちが背景になってるのではと思うくらい書かれていらっしゃるので。
主人公たちの書込みが足りないとも言えますが、鉄道の方を主体に書いてもいいんじゃないかなと思います。どっちつかずにするのかどうか。
あらすじを読んだ限りでは、人間の方が前面に出てきちゃってますけれども。
私の住んでる所は関西なので東京には無関心ですが、それなりに書き込められれば、充分に魅力は伝わってきますし興味も湧きます。
むしろ知りたいな、総武線の魅力をもっと。そう思いながらの読了でした。偶然にも、あらすじを読んでなくて正解でした。
ではでは、楽しませて頂きましたー


[1464] RE:イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:真崎@M's Works 2014/09/13(土) 00:14
 清々しいあらすじ詐欺だ(褒め言葉)。
 いわゆる鉄趣味を持ち合わせてはいないが、この作品を見るとそういう人たちが何に心を奪われているのか、その一端を垣間見ることができたような気がした。
 そして、もっと運転手ダービーの内容も知りたかったような気もする。


[1548] RE:イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:尚文 2014/09/16(火) 22:37
なんとも言えない味わいがある作品でした。
淡い恋心のような、そんな甘酸っぱい雰囲気が醸し出されていて、結構いい作品だと思います。
あらすじが作品と一致していると、もっと良かったと思います。

[1606] 対象が極端に狭い作品 Name:天崎剣 HOME 2014/09/17(水) 23:28
あらすじを最後に読んで首を傾げたのは私だけではなかった……。
あらすじはあらすじだと思うのですが、これはあらすじじゃなくて設定であって本文には一切関係のないのはあらすじとは言わないんじゃないかと(書いていて自分でよく分からなくなってきた)。

それはさておき、この作品の対象はかなり狭まってくると思います。

まずは、総武線を知っていること。
電車好きなら、恐らくピンとくるでしょうが、興味のない地方の人間にはさっぱりです。
場合によっては、総武線というのが、路線であることすら知らない可能性もあります。

次に、電車好きであること。
電車好きでなければ、イマイチその魅力がよく分かりません。
旦那がいわゆる“鉄”なのですが、私には彼の嗜好がさっぱり理解できません。

そして、総武線に縁があること。
東京に住んでいる、乗ったことがあるなど、何かしら思い入ればあれば、楽しめる話かもしれません。

興味のない人にも興味をそそるような書き方をしてくれると、大変良かったのですが、それは技術の問題なのかどうか。
どうしても、“鉄”というのはコアな世界なので、知らない人にその魅力を伝えるというのが、難しいのかな。

ちょっと話は逸れますが、地元の鉄道愛好会のイベントとやらに連れて行かれたときは、正直、帰りたいと思いました。話の内容がさっぱり分からず、雰囲気も独特で、どうしても馴染めなかったのですよね。
わかりやすいところからのアプローチをしようとしても、専門性の高い分野だったり、オタク性の高い分野だったりすると、どうしても尻込みしてしまいます。
そこを上手く解消しつつ、物語の面白さと、総武線の魅力を両方伝えることが出来るようになれば、もっともっとこの作品(シリーズのようですね)の魅力は増すのではないでしょうか。


[1796] RE:イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:堆烏 2014/09/22(月) 13:36
えっと・・・・私もあらすじを見ずに読了しました。

ほかの方があらすじについて言及してそうなのに気づき、あえてあらすじを読まずに感想を書かせていただきます。的外れな感想になりそうですが。あらすじを読まなくても内容をちゃんと読めば問題はないだろう、と。

大きく分けて二つの話をまとめているような感じを受けました。一つは彼女の話。一つは電車の話。二つの話が互いに干渉しあっている部分はありましたが、私は別々の話だとらえて読み進めていきました。

主人公は彼女のことが好きだったのかどうかは分かりませんでしたが、現実味がありすぎる内容で、何とも言えない気持ちになりました。もし、主人公がこの後彼女に会ったらどうするんだろう・・・

電車の話はとても共感できるところは多くありました。
私は電車好きではありませんが、先に走っていたのに待っていなくてはいけないのは嫌でしたね〜。でものんびり進むことも悪くないという主人公の気持ちもなんとなく分かりました。(何か最後は最速みたいになってますけど

総武線というものに乗ったことはないけれど、東京に行ってもし乗ったとしたら、この作品を思い出すかもしれません。


[2255] RE:イライザ・ノースウェスト「快速ノスタルジア」 Name:イライザ・ノースウェスト 2014/10/19(日) 20:50
感想ありがとうございます。お返しが遅くなりすみません。

あらすじ詐欺……言われて読み返してみると、確かに返す言葉がないです。あらすじを見て読んでくださったみなさま、申し訳ありませんでした。

このお話は昔に書いた『特急シンデレラ』と同じ世界観で書いたもので、『特急シンデレラ』が自分のなかで思い入れの深い作品だったため、やや独りよがりな作品になってしまったなと反省しております。

「運転手ダービー」という設定を生かすには、確かに征彌様のご指摘いただいた通り“頭文字Dばりのレース”などを書けると面白いかもしれませんね。勉強してみます。

路面電車の街から上京し、最初に親しんだ電車が総武線だったので、思い入れのある電車の話を書くことができ、嬉しかったです。
読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。

[576] 武倉悠樹「最期の栞」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/18(月) 18:28 [ 返信 ]
作者名:
武倉悠樹


作品名:
最期の栞


分類:
短編


あらすじ:
 夏。
 高校一年生の青山詩織は、夏休みの期間を利用し、短期のアルバイトを始めようとしていた。
 無類の読書好きだった詩織が選んだバイト先は図書館。
 本に囲まれ、充実した夏休みを目指す詩織がバイト初日に出会ったのは、同じ学生バイトの少年、前島悟。
 二人の邂逅は互いの運命を変える。
 未来のテクノロジー『RR』が生み出す、一夏の淡い青春ラブストーリー“ではない”、『物語』SF(サイエンスフィクション)。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n2604cg/


[683] 【ネタバレあり】傲慢という病 Name:朝陽遥 2014/08/28(木) 20:03
 面白かったとか、いい小説だったとか、一言ではちょっと括れないのですが、うん、でもこれはちょっと、読まれてほしい作品でした。

 以下【ネタバレ全開】です。



 この結末を、傲慢や独善に対する報いと読むべきか、それとも不幸な行き違いによる悲劇と読むべきか。ラストを自分の中でどう消化していいか、迷っています。
 彼女が押しつけた善意は、たしかに無分別だったかもしれない。だけど自分の価値観でしかものを推し量れない幼さは、彼女の年齢を思えば、ここまで追い詰められなければならないほどの罪だっただろうかと思うと、やっぱりどうしても後味が悪い。
 最終的にあの選択をした、そうせざるを得なくなるだけの感受性を持った少女であっただけに、なおのことです。彼女の家族がいい人たちとして描かれていることも拍車をかけている。
 だけどこれは、安易なハッピーエンドに流れない、後味の悪い作品でなくてはならなかったのだろうとも思う……

 彼女がこういう結末を迎える可能性を、賢いはずの少年は、死を選ぶ直前にいたってもなお周囲の大人を気遣うことのできた彼は、少しも想像しなかっただろうか、ということを考えてしまいます。
 想像した上で、それでも敢えてこういう選択をするほど、彼女の無理解と無神経さに腹を立てたのか。深く傷ついて、その分だけ苛烈に反撃したと取るべきか。それともあの返信は、彼なりの甘え、あるいは悲鳴、だったのか。そう考えると今度は、もっと違うやり方はできなかったのかなんて、彼の幼さゆえの不寛容と拒絶を責めるのも、違うような気がしてくる……
 そう受け取るなら、やはりこの話は、誰が悪かったというわけでもない巡り合わせの悲劇、なのでしょうか。

 RRというシステムがなかったら、彼はここまで追い詰められただろうか、ということも。
 自分が他者と思いを共有できはしないということを、はっきりと形にしてつきつけられる、あるいはそう錯覚してしまう。人と人の感情の共有、相互理解を助けるためのシステムでありながら、マイノリティに対して他者との差違をより具体的につきつける、残酷なシステム。

 ところで主題からちょっと逸れますが、このRRというシステム、面白いなと思いました。作中では社会におおむね好意的に受け止められているようだけれど、もし本当に実現することがあれば、否定的な意見もかなり出るだろうなとか。
 というのも、わたしがネタバレ忌避派で、かつ初読重視・原作至上主義だからなのですが……本を読んだあとで誰かと感想を言い合ったりするのは好きなのだけれど、まず自分で読んで、自分なりにその小説について感じるのが先であって、その前には他者の意見というバイアスをはさみたくないといいますか。できるだけあらすじも読みたくないくらいで。
 そういう自分にとって、自分がまだ読んだことのない本に向き合うときに、いきなり誰かの読書体験を追体験するのを入り口にするということには、忌避感を覚えてしまうんです。
 自分でものを考えずに他人の意見に流されること、安易にマジョリティに同調してしまうことへの危機感、もあるのかも。

 しかしそういう観点でRRに反発を感じる一方で、自分がその本を読んで何かしらの感想を抱いて、そのあとに他の誰かのまた違った感想を眼にする、あるいは追体験する、というのは、やっぱり面白そうだなと思うんです。もしこの技術が本当に自分の目の前にあったら、試してみたいと、試すのが怖いの真ん中で、ぐらぐら揺れる気がします。

 あと、さらに枝道に逸れますが、電子書籍が主流になったあと、逆に図書館の価値が上がるくだり、面白いなと思いました。現実問題として今後、図書館がどう電書と付き合っていくのか、このごろ考える機会が多いので、興味深いです。

 ……ということで、なんとも散漫な感想になってしまって恐縮なのですが、非常に印象深い作品でした。
 読ませて頂けてよかったです。執筆お疲れさまでした!


[684] 避けてとおれないもの Name:ジザパルーラ 2014/08/28(木) 21:01
 今回最大の問題作かもしれません。

 このコンテストの参加者はみな多かれ少なかれ小説を書く人たちでしょう。あるいは、書かないにしても読むのが好きな人たちでしょう。そうした人たちにむけてこの作品を突きつける勇気にはぼうぜんとするばかりです。

 この作品はわれわれの首根っこをつかんで、ふだんは顔をそむけて見ないようにしているものにむりやり目を向けさせます。物語の結末は、予想していたなかで最悪のものよりもはるかにむごいものでした。

 それでも、私はこの作品を読んだことを後悔しませんし、ほかの人にも読んでみてほしいと思います。


[719] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:VEILCHEN 2014/08/29(金) 22:46
RRという技術の描写を読んで、とても興味深く面白そうと思うと同時に恐ろしさも感じました。

人の心を覗き見たり自分の思考をさらけ出すことへの忌避感が一つ。
それに、この作品を読んだらこう感じるべき、とかこの作品のメッセージの模範的な読み取り方はこう、とか。洗脳じみた方向に使われそうだと思ったのです。

主人公が物語の素晴らしさ、RRの利点ばかりを盲信しているのが明らかに偏った描写だったものでどうなるかと思って毎日楽しみに拝読していました。そして結末に受けた衝撃は先に感想を書かれた方々ときっと同じでしょう。二つの悲劇に胸が痛くなりました。

詩織の考えの浅さも前島くんの絶望も、もう少し人生を重ねたら若かったと笑える類のはずだったのに、と良い大人になってしまった身は思います。二人とも良い子、賢い子であることは確かなのに成長の機会を得られなかったのが残念でならないなあ、と。悲劇的で後味が悪いからこそ印象に残る物語になる、ということもあるのでしょうか。見事に術中にはまってしまっています。

どうでも良いことなのですが:2より。
>ご飯が盛られた茶碗を左手に持ち、箸を持つ右手は、卵焼き、漬物、ほうれん草のおひたしの三点を結ぶ三角形をリズミカルに描いている。
主食を食べていない……!?
(すみません重い雰囲気に耐えられなくなりました)

短編でありながら設定、キャラクター、テーマ全てが練られていて、とても濃い作品でした。上の方で「問題作」と言われているのも納得です。ありがとうございました。

[727] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:拙者 2014/08/30(土) 00:42
拝読いたしました。
面白かったです。
PRという魅力的な設定の小道具が、最後に恐ろしい形で主人公と読者に、ある問いを突き付けてくるクライマックス。
途中から半ば予想はしていても、やはり衝撃的で悲しいものでした。
この物語自体が大変興味深い物語論になっていると思いました。
しかし、結末は気に食わなかったです。
世の中には、世界の突き付けて来る物語の欺瞞性にうんざりするほど自覚的で、どうせ死んでしまうという人生の意味の無さに絶望しながら、
それでもなおノウノウと生きることが出来る人間が、それこそ作者様も含めてゴマンといるのに、なぜ主人公にあんな結末を与えるのか。
(女の子が無為に死ぬ展開が嫌いなだけなので、乱筆お許しください)
「彼」と「彼女」の性差、身体感覚の違いなどを突破点にすれば、虚無的ではあれもう少し違った結末になるのではないかと妄想してしまいました。

勝手な感想失礼しました。

[739] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:キョウノ アリス 2014/08/30(土) 12:23
夏の淡い青春のラブストーリーではないと書かれていたあらすじや題名をサラッと見過ごしていたので最後に受けたのは衝撃でした。二人の若い、若すぎるがゆえの……もう書けません。いろいろと考えさせられてなかなかここに書き込めませんでした。
全く感想になってないですね。すみません。それほど衝撃的なお話でした。途中経過は本当に夏の淡い青春のお話風だっただけに。
いろいろと考えさせられる作品でした。


[745] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:流山晶 2014/08/30(土) 18:14
おそらくは、すごく読書が好きで、物語を書くのがすごく好きな作者様が
ある種、自己否定をするような作品を書いたことに驚愕するとともに、よくぞ書いてくれたと喝采を送りたいです。

同じ小説を読んでも、読者の感想は千差万別であり、ある人にとって快感であっても、別の人にとっては毒であることはあり得ます。

このコンテストに参加している大多数の人は「物語」を楽しめる「勝者」であり、その影には「物語」を楽しめない少数の「敗者」が居ることを知らしめることは重要です。
なにも、この構図は「物語」に限るわけではありません。お酒やアウトドアを楽しめない人がいるのと同じように、テレビや映画やネットが楽しめない人もいるのです。

そして、最後の耽美的なラスト。
物語を楽しめない人の物語を楽しみながら書いたであろう作者の高笑いが聞こえてきそうです。

いやはや、文学的な作品?でした。


[778] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:鳥野 新 2014/09/01(月) 07:20
 いや、峻厳なラストに震えました。でも、この展開は嫌いじゃない、むしろ好きです。
 以下 ネタバレ。




 丁寧に描かれているな、というのが最初の印象でした。詩織とともに日常を追体験しているような繊細な描写についつい詩織を追体験している気分になりました。この丁寧さでRRという魅力的な感覚が味わえるとどんなに面白いかという期待を膨らませていたのですが、一番読みたかったその追体験の描写が抽象的で少なかったのが残念です。もっとその本のストーリーと詩織の最初の感覚が具体的に描かれて、そのストーリーのこんな場面と台詞でこのように違う感覚が湧き上がって彼女を追い詰めたという臨場感があれば、なおさらラストへの怒涛の展開が楽しめたと感じました。
 前島君は、この結末がある程度予測できていたはず。彼女を道連れにしたかったのかなあ。いろいろ考えさせられるお話でした。

[809] RE:武倉悠樹「最期の栞」【ネタバレ注意】 Name:小豆犬 2014/09/01(月) 21:45
「最期の栞」RRしました。これはまた難しい課題を残して終わった作品でした。冒頭からの主人公の丁寧な日常の描写から、一気にラストへの怒涛の流れ。プロローグを見て覚悟はしていましたが、やはりこたえました。
 ラストが強烈で感想の突破口が見あたらなかったので、とりあえず『はちみつ色のユン』をググって眺めていました。本編を見てませんが、「自己の存在する場所」を手に入れることに主題がおかれた映画みたいですね。今度、見てみたいと思います。
 作中においても、上記の通りのストーリーなら、こりゃ彼に見せたらきついですね。作品を映画や本で見るだけなら、自分なりの解釈ができるかもしれません。しかし、感受性が異常な程豊かな彼女が、彼を立ち直らせようと、思いのたけが込められた読書感を共有したならば。きっと彼はその思いに耐え切れなかったでしょうね。彼の遺言の通りです。
 うーん。分からないのは、なぜ彼が彼女にRRを見せたのか。ワザワザ栞まで付けて。作者が、自分の作り出したキャラを死に追いやるって、身を引き裂かれる思いだと思います。出来たら避けてあげたいと。でも、この作者は書ききった。彼の遺言から、彼女の結末は、すでに絶望的であり、決定された物だったみたいですが、あえて、妄想で対抗してみたい。

 ここからは得意の妄想ですが、彼、自分を死に追いやった社会全体に復讐したかったんじゃないかな。このデータ、ネットワーク上に普通に存在するんですよね。RRが広まって、見たら死ぬと噂が広がり、『呪いのデータ』とか呼ばれ。…… なんか見たことある話。妄想しすぎか。頭を冷やそう。でもそう考えたら、彼女の死にも何らかの意味を持たせられそうなんだよな。彼女の死でデータの存在が発覚して消去されれば、又は、今回の事件でRRが廃止されればと。結局、丁寧な心理描写で彼女に感情移入した私としては、彼女の死になんらかの意味を持たせたいだけなのかもしれませんね。
 単純に、彼女なら受け止めてくれるかも、という彼の最後の望みだったのかもしれません。そうだとしたら結果は悲劇的だけど。

 衝撃的なラストでしたが、そこに至るまでの描写が丁寧で、しっかり書き込まれていたからこその衝撃だと思います。短編でありながら、このボリューム感。素晴らしい作品でした。上の方の言う通り、問題作でしたね。←今回の企画では褒め言葉ですよ。
楽しい読書、思考時間でした。


[867] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:平啓 2014/09/02(火) 20:51
拝読いたしました。
古来からの知 の蓄積の象徴として本はありますが、ここでは物語が特化して扱われているのですね。
そこで物語は人を救うことができるか否かで、前島君は救いを見出せなかったと読みました。
一方詩織さんは過去の自己体験から、物語の力を強く信じている。前島君に否定され憤慨しています。

個人的には、物語自体に救いはないと思っています。と言ってしまうと終わってしまうので、二人の齟齬はどこで発生したか考えて見ました。
詩織さんが物語からの救いを見出したのは、まだ自己形成の途中だったのではと思います。子供はまだ自己が確立されていないので、好む他者と自己と同一視しやすいのだそうです。相手と自分を比較することなく、純粋に受け入れたことが、詩織さんは物語が自分に力を与えてくれたと信じたではないしょうか。どなたかが、宗教の物語化(性?)という言葉を使っていましたが、私は逆に物語の宗教化をここに見ます。自己体験のゆえに、万人に通じると信じてしまったと。

しかし本来物語は救いをもたらすものではないと思っています。
ならば何かと問われれば、底流にあるのは祈りだということです。現実にはないけれど、こうありたいという祈り。そこには救い自体はありませんが、目指すべき指標というか、意志の確認があるのではないでしょうか。ほんとうは詩織さんは物語自体に救われたのではなく、自分の意志と回りの彼女を愛する人々によって救われたのだと思います。

では、前島君の悲劇はどこにあるのかと言うと、もちろん物語自体に救いを求めたこともありますが、彼の優秀さが大きな一因だと思うのです。が、それは天才ゆえの苦悩というより、優秀であるがゆえに弱い自分を認めたくなかったのかと。物語の主人公と比較して、悪夢に陥るのがそのためと思います。できない自分が腹立たしいと。彼の救いは自分のプライドが保たれたまま為されるべきもののように感じられました。

年をとると自己と他者の区別がついて登場人物と自分を同化することは無くなり、共感しても登場人物の肩越しの視線で同一化はありません。なので、ここにでてくるRRという機械は、ちょっと気色悪いです。まして、自己の確立していない子供に使用することは、洗脳に近いのでは非常に危惧した次第です。
とは言っても、作中で子供に実際使われているシーンは見たかったなと思っています。

いろいろ長くなりました。
物語の本質についていろいろ考えさせてくださりありがとうございます。


[1109] RE:武倉悠樹「最期の栞」【ネタバレ有】 Name:グルヌイユ 2014/09/05(金) 20:31
この世には、文才に恵まれた者にだけ描くことを許された物語がある。

序盤から、詩織と前島は強く反発し合う。それは二人が共通点を持ちながらも、それぞれが反対の立場に立脚しているからだ。彼らの共通点とは、どちらも感受性豊かで、物語の力を過信していることである。一方は正の方向で、もう一方は負の方向で。
作者は、正反対の二人を対置した上で、RRを用いてその心を結び付ける。そうして読者の前に現出したものは何か? それは絶対値としての物語の力、すなわち美である。
美は無慈悲なものだ。それはわれわれを、ときに救い、ときに壊す。
結末において、詩織は前島の絶望に巻き込まれてしまう。それは外見上、物語の否定で終わっているように見える。しかしその実、汚染された詩織の純真さは、高貴なエロティシズムへと昇華されていることを見逃してはならない。
殉教の神々しさが、図書館の書物の一つ一つに聖遺物のような荘厳さを帯びさせている。物語の原罪を贖うかのように、前島の物語への悲観を、詩織の供儀の死が包み込んでいる。
今や、善悪を超越して物語は、聖処女によって抱かれており、読者である私は、その美に抗う術をもたないのだ。

[1304] 武倉悠樹「最期の栞」論 Name:茶林小一 2014/09/09(火) 00:47
 大変なところに踏み込んできたなあ、というのが初読の感想でした。

 RRと呼ばれる誰かが行った読書体験を追体験できるシステムが開発され、普及している近未来。他にも拡張現実ホログラムといったサイバーっぽい技術が普及しているのが序盤で触れられる。
 序盤の主人公である青山詩織が、アルバイトとして図書館に勤務することになるところからストーリーははじまる。アルバイト先に図書館を選ぶところから想像つくように、詩織は本好きだ。だがその読書傾向は偏っていて、基本的に小説か文学といった「ものがたり」にしか興味を抱かないことが語られる。そんな詩織が、アルバイト先で同年代の、「物語を嫌う」少年と出会う。
 物語を忌避する少年の周囲を掘り下げながら、詩織が何とか少年とコミュニケーションを取ろうと努力する描写で話は進んでゆく。

 はじめに記しておかねばならないのは、この作者、武倉悠樹という方がメタ的な、メタフィクションとまではゆかずとも作中世界の外延部を攻める作風を好んでいるというか得意としていることだ。そして本作にもその要素が多少含まれている。
 それが「物語」によって「物語の是非」を語るという構造だ。
 本作中にはいくつかの実在のフィクションが登場するが、その中に後半の肝となる「はちみつ色のユン」がある。
 はちみつ色のユンは、いわゆる実話をもとにしたフィクション、といわれる類のお話で、これらのお話の例に漏れず、一般的にみて「美談」と受け取られる構造を保持している。そしてこのフィクションをもって、詩織は「物語を嫌悪する」少年に物語の素晴らしさを知ってもらおうとする。
 この構造に、読んだ側がいったいどう感じたか。ここが本作の分水嶺であると私は感じる。
 例えば私は、上記のような実話をもとにしたフィクションの多くに関して、懐疑的なスタンスを持っている。いわゆる「泣ける」などを前面に押し出して宣伝されるフィクションには触手が伸びにくいし、あまり興味が持てない。そういう精神構造を、私は自分の中に持っている。
 逆に、そういった美談を好んで消費する受け手もいる。そういう方々にとっては、作中の詩織はまさに感情移入しやすいキャストであったろう。
 ここで意識が詩織の側に寄ったのか。それとも少年の側に寄ったのかで、ラストの印象は大きく変わるはずだ。
 ラスト。ドラマツルギーとしては、詩織が少年のこころを溶かし、物語の嫌悪という点に関して一歩譲歩する。そしてふたりの交流がはじまる。そういうものが、「正しい」あり方ではあったろう。だが作者は、それらのすべてを否定する。
 今実際に、現実に溢れている「美談」としてのフィクション。そこに関する嫌悪や懐疑。そういうものを作者は本作で提示しているのだ。私はこのラストを、そう受け取った。これをフィクションでやる、という構造がニクいと思う。

 もう一点、大事なことがある。
 本作は、青少年の精神成長過程において「手遅れというものはある」ということをはっきりと提示したことだ。
 これは実は、上記の美談に対する嫌悪と密接に関わっている。
 なぜならば、その価値観を軸に置いた人たちが、詩織が成したようなことを現実としてしてしまう、ということを知っているからだ。
 私を含めた美談を嫌悪する人間の、その感情の多くは、おそらくここからきている。
 それらがときに救いや祈りであることはもちろん知っているが、同時にそれらを押しつけようとする人々や社会環境や空気が、一部の人々を殺し、もしくは災厄を呼び寄せることを知っている人たちだ。身近に経験した人たちだ。その縮図がまさに、本作中で描かれている二人の触れ合いとその結果であろうと感じた。

 瑕疵の多い小説であろうとは思う。特に中盤からの、視点のめまぐるしい変更は、過去作を読んでいる身としては、何でこんなに下手くそになったんだよタケクラー、と叫びたい思いではあった。だが再読するうちに、ああこれは、どの思想に寄り添うべきかを最後まで決められなかったのだな、迷い続けたのだな、と考えることにした。それ以外にちょっと、このひどさは解釈できなかったからだ。

 おそらく作者も思い迷いながら、この一本を書きあげたのだろう。作中の端々から、そういうものが読みとれる。
 力作であり、踏み込みにくいながらもこのテーマで書くならば絶対に踏み込まねばならぬところに踏み込んだ。そんな力作でありました。
 よくぞ書いてくれた。ありがとう。
 


[1431] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:仏師 2014/09/11(木) 20:53
なんとも腹立たしい作品で、なんとも魅力的な作品でした。
前島くんは物語は人の内側より生まれるもので、その物語とい
うものを否定していた。
つまり他人を否定していたのだと思います。
その彼ですら最後には物語を希望とした。
おそらく前島くんは意識していたのかわかりませんが、自分の考えが間違っていることを、心のどこかではわかっていたのでしょう。
それでも自分を受け入れなかった他人の物語を認めることができなかった。
自分の死を選ぶことには否をがないとは思ったのですが、詩織さんを巻き込むのはただの我儘であり、それでは彼を受け入れなかったもの達と一緒ではないかと。
彼女から受けた強い光がドス黒い影を生んだと彼は思っていたのかもしれないが、その考え自体が他人の否定ではなく肯定であるのではないかと。
しかしその考え方は自己否定になってしまうので認められなかった。
詩織さんを死に追い込んだことによって、彼の物語は絶望しか残らないものになってしまった。
しかし彼は絶望こそ希望と信じたかったのであろう。
この一貫した登場人物の思考が、物凄く魅力的だなと感じました。
ブレない登場人物というのは、たとえ凄惨なラストになろうと、どんなに救いがなかろうと、読み手に何かを伝えることができると思います。
まぁ色々書きましたが、ぜーんぶ間違ってたらごめんなさい。
とにかく楽しく読ませていただきました。
以上感想でした。


[1445] 誰かの背中を追う娯楽 Name:栖坂月 2014/09/12(金) 16:19
実に濃い作品でした。衝撃の結末は誰にとっても、良し悪しはともかく鮮烈な印象を残します。彼がもう少し、本当の意味で優秀さを発揮できるほどの大人であったなら、違った結末となっていたかもしれませんが、その仮定は無意味なのでやめておきます。
彼と彼女の顛末に関しては、私が書くまでもなくたくさんの方々が書いてくださっているので、私は少しばかり違ったところを残しておこうかなと思います。
この『RR』という代物が出てきた時、私はあるものを連想しました。プレイ動画、あるいは実況動画と呼ばれるものです。私は昔からゲームを好んでプレイする方でしたので、自然な流れでそういった代物を見る機会を得たのですが、最初はプレイしたことのある作品ばかりを見ていたのですね。ところが、動画を見ることに慣れてくると知らない作品を見るようになりまして、それがまた面白いんですね。もちろん出来不出来に左右されるのは言うまでもないんですが、新しいエンタメとして他人のプレイを覗くというのはアリなのだと、実感させられました。でもね、これってやっぱり危険な側面も持っていると思うのですよ。特定の人間のプレイ一つでその作品の評価が固定されてしまうというのは、むしろ悲しいことなんじゃないかと思うのです。
実際に本を読んでの感想なら、彼がこれほど切れることはなかったと思います。価値や評価、あるいは感情の押し付けという側面を『RR』が持っていたからこそ、この悲劇は起きた、そんな風にも見えました。
もしかしたら、そういった昨今の流れに対する警鐘なのかなとか、身勝手な妄想を膨らませたりもしました。まぁいずれにせよ、作品に引き込まれたことに違いはありませんな。
色々とショッキングですけど、確かになるべく多くの方、特に物語を読むことと書くことを好む人たちにこそ読んでいただきたい作品でした。
それではー


[1448] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:守分結 2014/09/12(金) 18:01
「最期の栞」いろいろ複雑な思いで拝読いたしました。
私は、図書館で子供達に本を読んでいる立場としての感想を申し上げようかと思います。昔から子供に良書をという運動はありますが、近年、絵本や読み聞かせがブームになり、赤ちゃんを抱っこしてお話会に来られるお母様も増えたように思います。その時、大人の側は、いわゆる情操教育に良いから本を読ませたい、どうせ読ませるならば教育的にも良い本を、早く文字も覚えさせたい、というような欲を持っていたりするものです。
その中で、例えば昔話の残酷性が消えていったり、ふわふわと美しい本や、道徳的に正しい本、明るく希望に満ちた毒のない本が、多く選ばれがちであったりもします。
RRのような物がなくても、大人はそうして子供に価値観を押し付けているなあと日頃から思ったりもしていますし、それ自体頭から否定する物ではありませんが、しかしふわふわした正しい物語だけを読んで育ったら、前島君のように現実の壁にぶち当たった時に、物語に対して否定的な感覚を持つ子供が出ることも、また否定できません。
それならば子供にリアリティ満載の救われない物語を与えるのがいいかと言えば、これははっきり否定します。特に幼年期であるならば。
さて、この前島君ですが、彼はとても頭の良い優秀な子供であったこと、それ故に上に書いたような大人の欺瞞にも早くから気づき、物語を嫌悪していったのだろうことは、作中にもある通りですが容易に想像できます。所詮偽物じゃないか、現実はそうじゃないと。
しかしそれ以上に彼を絶望に追いやったのは何だろうと考えると、やはりそれは物語自体ではなく、彼を取り巻く環境そのものだったんじゃないかと思いました。それなのに彼は周囲を憎むよりも物語を憎んだ。物語という虚構を憎むことでようやく精神のバランスを取っていたのではないでしょうか。だからこそ詩織が物語の価値を押し付けようとすることに激しい怒りを抱いたのかなと思いました。憎んできた物語にプラスの価値を認めることは、自分自身の逃げ道を塞ぎ、周囲と相容れない自分を見つめ直さざるを得ない。
前島君は、生きる事よりも物語に絶望し憎むことで保ってきた自分を優先させた。RRを使って自分の絶望を詩織に見せたらどうなるか、頭のいい彼ですから充分に予測できたのではないかと思います。意図的に巻き込んだ最大の理由は何だろうと考えると、一人で抱えたくなかった、わかって欲しかった、一人で逝きたくはなかった…つまりは形を変えた無理心中のように私には思えました。
ただ、彼らの親ほどの年まで生きた自分は、世の中のどうしようもない悲惨さを見聞きした上で、それでもなお子供たちには物語を聞かせたいと思っています。もう詩織ほどその前向きな力を信じてはいませんが、前島君ほど絶望もしていない。力を持つこともあれば何の役にも立たないことを承知の上で、そっと一つの別な可能性もあるかもしれないと夢を見させてくれる物語が、その子供の人生に微かな彩りを添えることを願って。
私の感想は全くの的外れかもしれません。そうだったらすみません。
全く腹立たしいほどに豊かな読書の時間をありがとうございました!!賞賛を込めて!


[1451] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:木居鳥 楽久 2014/09/12(金) 21:47
詩織の日常が丁寧に描かれ、少し影のある少年が出てきて図書館を軸に交流していく。
告白してしまいますと、物語が進むにつれ、どこで追体験するにあたっての負の部分が出てくるかな、とちょっとワクワクしながら読んでいました。
人の記憶を追体験できるという技術は、その技術を思い浮かべた時点で素晴らしいだけのものではないと多分に想像できるものです。
そしたら、まぁ、がっつり。

物語が好きな詩織と嫌いな少年。

結末が結末なだけに、絶望的なまでに『読み方』の反りが合わない。の一言で括っていいものかと迷ってしまいます。

ものすごく皮肉なことですが、物語を憎んでいた悟は、ある意味で、一番物語に没していた。たぶん、詩織より。

RRはそんな、どんな読書体験も現実にしてしまう。
それこそリアルと混同させる技術ってやつなのかもしれないと思いました。

本が心の拠り所になっている、感受性豊かな、そして自分しか世界の中心にいない年頃の少年少女たちがそんなRRを使って、そのむき出しの感受性を交換し合ったらどうなるか。
自分とは相容れない感情に対して、反論させてくれない追体験は、ハートフルボッコ機能満載すぎます。想像するだに怖いです。
心からジャンルホラーはRRしたくないですYO!

近未来を感じつつ、引き締まった物語、読ませていただきました。面白かったです。

[1772] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:ささかま。 HOME 2014/09/21(日) 23:54
物語好きの女の子と物語嫌いな男の子が、物語を通して心を通わせていくハートウォーミングストーリー……になると良いなあと思いながら読んでいたら、最後すんごい衝撃的な結末に。
(あらすじに“ではない”と書かれていたのでちょっと嫌な予感はしていましたが……)
いや、でもこういう結末も大好物です。

RRは使い方によってはとても魅力的な技術のようにも思えますが、使い方を間違えるとそれは単なる一歩的な感情の暴力になってしまう、そして今回のような結末はその暴力の延長線にあったのではないかと思います。
「読むという経験の共有」と言うと聞こえは良いですが、実際は「読み手(作中で言うリーダー)の一方通行な感情の押し付け」というのが今回のRRだったのかなと。
RRのない現代においても、「物語が読者に与える影響」というのはよく言われるお話です。この場合は主に物語→読者という方向を指しますが、読者→他者というのが今回のお話でした(と私は思っていますが違ったらすみません)。自分の読んだ物語について他者に伝えるということに関して、もっと言えば(物語云々以外に関しても含めた)他者への働きかけについて、よく考えさせられるお話でした。

[1958] RE:武倉悠樹「最期の栞」 Name:尚文 2014/09/27(土) 22:51
図書館の独特の雰囲気が味わえた作品でした。
RRという技術にとても興味を持ちました。今の眼鏡型のARシステムを応用すれば、近いものができそうな気がします。
冒頭の雰囲気は、徐々に影をひそめ、読み切る頃には、相当なダークな雰囲気になっていました。作品独特の雰囲気が漂っており、どうにか読み進めることができました。

[2059] 読むこと、感じること Name:天崎剣 HOME 2014/10/01(水) 01:27
感想は人それぞれですからね!
と、表では言いつつも、国語のテストに、「このときの作者の心情を答えよ」「この作品で訴えたかったことは何か」と、決まり切ったような問題を出す社会。感じることはまるで皆一緒、読み方を間違えたら、それは読解力が足りないのだという烙印を押される。
これが、国語が嫌いになっていった経緯でした。

多分こうだろうと思って書くと、違う。だからどうしてそうなるのと、考えても理解できない。
理解しようとしていないのかもしれなかった。でもそれを認めたくはない。
青少年期特有の葛藤というヤツですね。
よく考えれば、本当に受け取る側の問題で、捻くれてたらそりゃ、きちんと真意は読み取れませんわ。
と、今なら冷静に言えるのですけどね。

ただ、テスト問題ではないにしろ、やはり感想というものは難しい。今企画でも、どうしよう、みんな面白いって言ってるけど、あんまり感動しなかった、心動かされなかったって作品もありましたし、逆に、みんな注目してないけど、私はこれが好き! ってのもありました。
感覚は皆同じではない、同じであるハズがない。

RRは魅力的かと言われたら、いいや、と答えます。
当然、考えられる未来ではあるかもしれない。物語というものに、少しでも触れて欲しいなら。
でも、だからといって、追体験という言葉で誤魔化された感情の押しつけは、あってはならないのだと思います。

極端な未来を提示し、それによって起こりうるだろうシナリオを積み重ねていく。
前島君のように頭の切れる少年なら、特にこの追体験を否定するでしょう。だからこそ、悲劇が起きた。

感想を全部読んで、特に茶林さんの美談についての言及が印象に残りました。
正に、ですね。
そうなんですよ。

感動秘話とか、お涙頂戴とか。ああいうので感動できるのは、何も知らないからであって、奥底に何があるのか知ってしまえば、本当の感動などあるのかどうか。誰の目線から語られる、誰のための物語なのか。考えていくと、本当に感動すべき物語は実に少なくて、虚しくなるときがあるわけですよ。
例えば昨今の、戦争に対する描写なんかは、顕著ですよね。当時のことを知らない人がほとんどになったこの世の中で、どれが真実なのか、どれが脚色なのかも判断できにくくなって。戦争に反対し、平和を訴えた行き方をしてきた人たちが、恰も悲劇の主人公となった、みたいな風潮になって。
なんか、RRはそれと、同じように見えたんですよね。
こうあるべき、他は許さない、みたいな。
でも実際、その場にいた人たちから見た目線は違ったはず。その時々、社会情勢や教育方針などで、感想も変わっていくわけです。

受け取る側の生い立ち、考え方、性格なども、もちろん影響を及ぼします。
だから、どんな感想だって、あってしかるべきなわけで。

この作品は、そういった全てのことを全部分かっていて、描かれています。物語の感想に、良いも悪いもない。どんな受け取り方をしたって良い。
だけど、皮肉かな、人とは違う受け取り方をしたら、浮いてしまう。その、浮いた部分が妙に気にかかる。

RRは、実に日本人的思考を持ったシステムだと思いました。
そして、この物語は、前島君側に立つか、詩織側に立つかで全く違うものになる。

難しいものを、書いたなと。
ものすごく面白いかどうかとか、そういう次元じゃなくて。
物書きとして、心に溜まったものを吐き出したような作品でした。


[2069] 「全力で影を演じた作品」 Name:URA 2014/10/02(木) 18:04
読ませて頂きました。
青山母と同じ感覚な私。RR売れないだろうな〜…など思いながら読んでいたら、RRの良さが分からないまま読み終えてしまいました。プロパガンダに使えるな〜と。

そう言う側面も持ち合わせているのが情報ではありますが。私は追体験なら作者がいいな…。そこには最強の誘導力が有るでしょうから。

この作品は結構ドロドロしています。作者様も執筆中にかなり苦労されたのか、若干マイルドに表現されていると感じました。もっと前島君の苦悩を、ラストの決意した詩織の心境をもっと!そんな事を読みながら感じていいました。ただでさえ心臓をすり潰されそうな内容なのに更にか!と他の読者様に反感を買いそうですが。

物凄く勝手な事を言いますと、この作品はSFコンの影を書かれってるのかなと。でわないを強調するところなど、読者の意識を誘導してるな〜と、作中の影の話を読みながら考えていました…。影が濃いと、光はそれだけ強く感じますもんね。
作者様がハッピーエンドの皆頑張れ―とエールを送っているようなそんな感覚でした。

本当に勝手気ままな感想ですが、この感覚RRを通しても通じるかどうかwえ?知りたくない?失礼しましたw

面白かったのは間違いないです。
ではでは〜。

[2100] 感想返信 1 Name:武倉 2014/10/04(土) 17:27
 感想を寄せていただいた皆様へ謝罪と謝辞を。

 まずは、謝罪です。
 この企画に参加され、本作を目に留めていただける少なからぬ人にとって、本作は、おそらく愉快な作品では無いと思っております。
 愉快痛快な作品だけが良い作品、と言うつもりもないですし、この作品が「愉快」ではなくとも「興味深い」作品にはなるはずと言う信念のもと、執筆し、企画に提出させて頂きましたが、その興味関心も極々個人的なものです。

 作劇的な展開が愉快でないのは勿論の事、作品が持つ主題。作者が読者の皆様に問いかけたかった命題も、不愉快と感じる方も少なかろうと思います。

 言ってしまえば、「俺の話を、俺の持っている問題意識を、誰か聞いてくれ!」と言うエゴイスティックな作品を、「R15表記」や「青春ラブストーリー“ではない”」程度の事前注意で、このような多くの方が交流される企画の場に持ち込んだ事。もしかしたら、価値観を否定されている様なお気持ちを抱かれた方も居られるかもしれない事を、ここでお詫びさせていただきます。

 続きまして、御礼を。

 今まで企画に参加させて頂いていた際は、感想への返信は個別にさせて頂いておりまして、今回も特に考えずにその様なスタイルを取らせていただくつもりで居りました。ですが、蓋を開けてみれば、大変喜ばしいことに作者の想定を上回る数多くの感想をお寄せいただき、かつそれらは、前述のように、不親切かつ意地の悪い形で、強引に問をぶつけると言う作風の本作であったにも関わらず、その問を真正面から受け止めた上で、真摯にその問への思いをお聞かせいただける、優しいお言葉の数々でした。
 本当に望外の喜びであります。ありがとうございます。
 
 さて、その様な形で頂いた感想の中にいくつかの共通した疑問が散見されました。そもそも、どのように作品を受け止められるか、また、私自身が皆様に投げかけたつもりである問に、どういった思いを抱かれるか、それは作者の及ぶ所ではございませんが、問を投げかけた者として、「答え」ならずとも、どう言った意図、心情でその問を表したかと言う事は記させていただこうと思います。
 SNS上でも、問だけ投げてみんなを散々悩ませておいて、自分の持ち札はオープンにしないのかと言うご指摘も頂きました。
 曰く「皆で恋バナしようって水を向けておいて、自分の好きな人は明かさないのか」と。
 ですので、全体の解題をし、その後、個別に感想へのお返事、御礼を述べさせていただこうと思っております。

 まず、多くお寄せいただいた前島悟の真意についてです。
 彼には詩織への殺意がありました。明確に。RRを媒介にして、自らの、自殺をすると言う強い意志を使い、詩織の精神をジャックし、死へと誘ったとでも言いましょうか。
 と言うのも、本作のラストを、不運な擦れ違いや一時の気の迷いでああなってしまった程度の温度で終わらせたくなかったという思いがあります。
 物語への絶望を描きたかったのか。それを前面に押し出す反射で、希望を照らしたかったのか。それは間違いなく前者です。
 悟の死も、詩織の死も絶対に揺るぎません。
 ただ、そのラストがどう言った意味を持ちえるのか。この点には私自身明確な答を未だ見つけられずに居ます。

 シンプルに捉えれば、悟は物語の支配する現実に辟易し、この世界を去ろうとしている所で、人の気持ちもわからないおせっかいな奴にずかずか踏み込んでこられて怒り、道連れにしたと言えるかもしれません。
 ただ、物語を憎む、全てが意味に還元され、ありとあらゆる行動や状況がなんかしらの価値に捉え直されてしまうと言う状況をこそ憎んでいた彼が、憎しみや、絶望や、復讐と言ったような、負の方向であるとは言え、ある種物語の典型とも取れる行為によって救われる、ないし満たされることがあるのか、と言う思いも私自身の中にあります。

 この矛盾については別の形でも後ほど触れようと思います。

 とにかく、作劇上、詩織は明確な悪であり、敵である必要があり、彼女は許されてはいけない存在として描こうと思っておりました。
 悟の行為を心中と捉えた感想を寄せていただいた方が何名か居られましたが、それに近いものだと思っています。
 彼が「復讐」と言う、負のベクトルとは言え、ある種の強い「物語」とも言える様な形で自らの幕を閉じることをよしとしたのか。否、でしょう。
 物語を奉ること。物語の中で生まれ、物語に触れながら、意味を学び、物語を価値としていく。息を吸って吐くに等しい不可欠さ、当たり前さで、何らかしらの「意味」に囚われて生きていくという、悟が終ぞまつろう事のできなかった、世界の理に対し、悟に出来たことはあまりにも少ないものでした。
 しかも、今際の際においてすら「なぜ、自分の思いが理解されない」「癪だ」「巻き添えにしてやれ」と言った、彼があれほど嫌っていた「物語」や「意味」を振り切ることができなかった。
 完敗と言って良いと思います。

 彼はその名に反し、それらの問や懊悩に対し、「悟る≒覚る」事が出来なかった。
 皮肉や悲哀や絶望といった、否定的であったり、懐疑的であったりなアレゴリーになりますが、前島と言う姓のキャラクターに「悟」と言う名前を与えた意味もそこに込めました。

 ちなみにですが、知識、思索、筆力、覚悟。突っ込むに足る全てを持ち合わせていなかったが故に、踏み入ることの出来なかった、悟が抱いた様な実存的問題に対しての「宗教」と言う命題があります。書くの怖いし、そもそも書ける自信もないし、と言うチキンな思いと、でも、やっぱどっかで絡めたいと言うネタに対する貧乏根性のせめぎあいの結果、彼はあんな名前で作中に生を受けることとなりました。どうでもいい、楽屋裏ですね。

 
 前述で、後述をお約束した点について。

 これも、何人かの方から感想をいただき、本作を書くにあたって私自身大きく悩んだ点でもあります、『物語の否定と言う「物語」』についてです。
 先ほどの文脈に沿って言い換えるなら『物語を憎んだ悟が「物語」から脱却出来なかった問題」』です。
 これについては、先ほど申し上げた通り、完敗である、と言う結論に尽きると思います。悟も、作者である私もです。
 私が対峙したい、存在を提示したい、それについて考えることについて皆さんのお考えを、お知恵を、聞きたい借りたい、と思っていた「物語」や「「意味」って奴は、 語るに落ちるというか、語った瞬間からその内部構造に囚われてしまうような、そも、そう言う存在だと思います。
 手を取り合っていくことが、どう考えてもベストの選択肢で、引き分けと言えば無視するより他にあらず、組みすれば必死の相手。「苦」であり「死に至る病」であり「大きな物語の終焉」等々の言葉に通底する問題意識です。
 この作品は紛れもなく物語であり、その力や効能の危険さを説いておきながら、自分自身もそれを利用して、誰かに何かを語りかけようとしていると言う「自己矛盾」こそが、この問題の真に厄介なところだと思っています。その自己矛盾をどうするか。
 私が思いつく限りでは、自己矛盾は利用する以外に他ないなと言う結論に至りました。
 白い紙に黒いペンで、白い丸を描くにはどうすれば良いか。答えは、白い円以外を黒く塗りつぶす、です。
 書けない物を書くには、その周縁を、書けないという状況を書く。その事で、書くことはできずとも、読んだ人間に、書けないものの輪郭を提示できるのではないか、それが私の発想であり、悟の企みでもありました。
 ただ、一点、「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」ではありませんが、もうちょっと深淵の際まで行けただろうと言うご指摘も頂きました。つまり、問題の輪郭がまだまだぼやけている、と。それについては、至りませんでしたとお答えする以外の術を持ちませんので、今後精進していきたいと思います。

 ちょっと、真面目なテンションを続けすぎたので、少し砕けさせていただいて、RRについて。
 スピンオフ企画にて、個人的にはよく書けたと気に入ってるものの、あまり評価されなくてたいへん寂しい思いをした、フザけたエッセイにも書きましたが、私にとってSFは命題を語る為の手段と言う思いが強く、今回のRRと言うガジェットについても、「人と物語の繋がり」と言う物を顕現させる装置として利用しており、あまり深く突っ込んで言及をしてません。
 なので、RRそのもののディティールであったり、是非であったり、それを巡る言説やエピソード等も作中にはあまり登場しません。そう言った点で物足りなさを抱かせてしまった向きも多くあると思います。これも、ひとえに作者の至らなさです。
 元ネタとしては、作中に少し言及してる点もありますし、お気づきの方もいらっしゃったようですが、ニコニコ動画、ないしその着想になったとひろゆき氏が言及している2ちゃんねるの実況スレをヒントにしています。今も、ニコニコ静画と言うサービスがありますが、それの活字版&発展系ですね。
 作中では、あたかも「権力者が情操教育に良いとされる完全滅菌の物語を子供たちに植え込む」的な管理社会系ディストピアなんかの定番ガジェット的に描いておりますが、まぁ、ニコニコみたいに、他人とコミュニケーション取りながらワイワイ楽しむもんか、と捉えていただければ、嫌悪感も少しは薄れるのではないでしょうか(笑)
 読み手、リーダーと呼ばれる人達が、コンテンツの作者と同等に、もしくはそれを凌ぐ形で人気を持ったり、信奉されたりと言った構図なんかも頭の中なんかにあったりして、これも、歌い手や実況主と言ったニコニコ由来に文化にインスピレーションを受けています。
 本作の主題である、自己と物語の実存的問題とか言う厨二こじらせすぎだろ的な問題とは全く別に、コンテンツの消費が、コンテンツそのものの内容ではなく、それを消費する際に取り巻いている環境やコミュニケーションに左右される。ハイコンテクストカルチャーみたいな興味関心も無きにしも非ずで、そういう点でもRRと言うガジェットを使ってなんか書けるのではないかなとも思ってるのですが、それはそれで機会があれば。

 最後に、これは投票締め切り後、本作のあとがき部分等にも書き足しておこうと思っていた本作の参照項であったり大きく影響を受けた物事のいくつかです。

長谷敏司「あなたのための物語」ハヤカワ文庫 2011/06 
少なくとも、世に広く出る形で存在している物語はすべて呪いを媒介するためと思っていたら、存外そうでもないのかな、と驚きを感じた作品。

東浩紀×佐々木俊尚対談「webで政治は動かせるのか」(現在は公開を停止してますが)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv190468997 
救われると言う事を救いだと感じる事のできない、救われない、救えない人をどう救うかという問題に対する言及があります。

滝本竜彦著 大岩ケンヂ画「NHKにようこそ」全8巻 カドカワ
救われない今ここにいる自分と、救われないフリをしている虚構の中の自分みたいな誰か。二者の圧倒的なまでの乖離を突きつけられる迷作。

武倉悠樹「知恵の実の毒」
http://ncode.syosetu.com/n6832j/
拙作。もう4年も前の作品になりますが、おそらく最期の栞の種的ななにか。

「黒子のバスケ」脅迫事件 被告人の最終意見陳述全文公開
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/20140718-00037501/ 
以下6まで。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shinodahiroyuki/
世界の理にまつろえぬ存在という事を強く意識させられる問題。

以上、作品概要に対する作者解題でした。個別の感想への返信はまたあらためて。
いましばらくお時間をいただければと思います。


[2220] 個別返信@ Name:武倉 2014/10/09(木) 23:35
朝陽様

物書きの方々には言わずもがなですが、執筆というのはとても孤独な作業で、出来上がった作品に一言目どんな声を掛けていただけるか非常に緊張するものです。そんな中、一番に頂いた感想で、ここまで丁寧に作品の意を汲み取っていただけた拙作は、我が子ながらとても幸せ者です。
詩織と悟が、少女、少年と呼ばれる幼さを持っていたが故の不幸、と言うご意見は朝陽様以外からも寄せられたご意見で、確かに仰るとおりだと思います。ですが、逆に言えば、彼女らの思いを借りることで真に純粋な形で問題を描けるのではないかと考えました。
後味の悪さこそがこの作品が届けなければいけない読み味だったかと思いますので、無事朝陽様の心に某かを残せたようで一安心です。

RRですが、僕も朝陽さんと同じく本読みですので初めて読む作品でRRを使うことはなかろうなぁと思いますが、例えばお笑い芸人の方のプログラムで面白おかしく本を読んだり、専門的知見を持ってる人の知己をお借りしてなんらかしらの作品にこんな見方ができるのかとそう言った広がりもあるのかなと思っておりますので、やはりあらゆる技術に共通する問題。使う人次第、使い方次第であるのかな、と。

もう一点、読者としての朝陽様は私にとって嬉しいというかありがたいと言うか、他の企画に出した作品中に忍ばせた未来小ネタ、未来における労働の「3tion」の部分に反応して頂いたことを強く覚えているのですが、今回も電子書籍におけるありえるかもしれない未来、みたいな小ネタに触れていただき非常に嬉しかったです。

本当にありがとうございました。



ジザパルーラ様

この企画だからこそ、この企画ならば、そう言う思いで書き上げ皆様に届けと投げた一球でした。
問題作。これ以上ないお褒めの言葉だと思います。願わくば、心の片隅にでも、この作品が問いたかった事を留めていただければ幸いです。
ご高覧いただき本当にありがとうございました。



VEILCHEN様

人の心を見たり、自分の思考をさらけ出したりと言うのが危険で醜いものであり、ですが、しかしその禍々しさ故か人を惹きつける怪しい魅力を持つのもまた事実かなと思います。
そんな光を戯画化したのがRRですが、その醜さの側を誇張した本作が、僭越ながら、なにかしら皆様を惹きつける事が出来、皆様のお心に某かを残せたのであれば、この魅力と危険にあふれる光には意義があるのだと思います。
その意義とどう向き合うのか、答も出さず皆様に問だけ投げるというあるまじき「問題作」ですが、最後まで丁寧にお読みいただき誠にありがとうございました。

あと、食事のシーンは言い訳のしようもありません(後半なら時間に追われ急いでたと言い訳するかもですがそれも出来ず(笑))。お恥ずかしい限りです。こういったつまらないミスを無くして行くことも含め、頂いた感想を励みに精進してまいります。



拙者様

誰かに何かを届けたいと思う時、一番悲しいのは見向きもされないことです。
こう思うんだ!に対し、そうじゃない、こう思う!と食いつきこちらの声に耳を傾けて頂けただけで、まず、こんな幸せなことはありません。ありがとうございます。

一つ、お言葉に思いの丈をぶつけさせていただけるなら、最期の栞はやはり詩織の最期を描くことに意味があったと思ってます。
死を選ぶ程絶望した人間でなければ、自ら死を選ぶ程の絶望を描いてはいけないのであれば、その絶望は誰の目にも触れ事無くただただ闇に消えて行くだけになってしまいます。絶望を描かなければ、その絶望をどうするかは問えない。その考えで、不快な思いを抱かれる人が少なからず居るであろうことには目を瞑り、本作を書きました。
彼女の死が無為に見えてしまったのであれば、ひとえに、僕の問の立て方に説得力がなかった。それを描くに足る筆を持ち得なかった。至らなさの一言に尽きると思います。
そして、性差や身体感覚と言うご意見。正統派のドラマになぞらえボーイ・ミーツ・ガールの形で、それを壊すと言う目的から少女と少年の邂逅を描きましたが、拙者様のおっしゃられるような点には思いが及んでいませんでしたので、大きな視座を頂いた気持ちです。
貴重な意見を今後の研鑽の糧にしてまいります。最後にもう一度、本当に、ありがとうございました。



キョウノアリス様

総括返信でも少し触れましたが、事前の情報をあまり出すこと無く、こんなにいびつな作品を提出した事、重ね重ねお詫び申し上げます。
そんなエゴイスティックな作品にも関わらず最後までお読みいただき、あまつさえ、感想まで寄せて頂く。わがままな作者である私に勿体ないほどの光栄です。ありがとうございました。



流山晶様

高笑い、してませんよ(笑)
感想をいただく度に、照れあり喜びありでニヤニヤはしてましたが。

光あれば、影もある。その影を見て欲しい一心で書き上げ、それを正しく汲みとって頂ける深い懐の読者の方に恵まれ感無量です。
ラストシーンは、無論テーマを際だたせるために凄惨に描きたいと言う思いもあったのですが、それと相まってビジュアル的にもインパクトのある画を喚起してもらおう意識して描いたものだったので、少しは狙った通りの物が描けたのかもしれないと、流山さんの感想を目にし胸をなでおろしました。
本当にありがとうございました。


[2244] 個別返信A Name:武倉 2014/10/13(月) 11:42
鳥野新様

嬉しいお言葉、厳しいお言葉、共に痛み入ります。ありがとうございます。

実は、ご指摘いただいた点は、正直、作品を書いた時から、いえ、書いている最中から瑕疵になるであろうと自覚的だった点で、なればこそ一層耳に痛いお言葉です。
RRを用いた意識の交感は書く前から山場の一つであり、同時に難題であろうと認識してました。ですが、執筆のスケジュール管理が甘く、後半はかなり勢いに任せて書いた所があります。筆のペースを落として密度の濃い文章をしっかり練込みんで行くことから目を背けてしまったと思います。鳥野さんのお言葉で改めて課題を再認識出来ました。鋭いご指摘をムダにしないよう、今後も研鑽してまいります。



小豆犬様

まず、全体の解題で書いた通り、前島悟は青山詩織も明確な殺意を持って殺した、んだと思います。
思う、と言う言い方をしたのは、作者である僕自身の心情はどちらかと言えばわりと悟に近いのですが、僕が書いた文章から、悟の詩織への受け止めてくれるかもという期待が読めた、と読まれた方がおっしゃるのであれば、僕の中に顕在化してないそう言った思いがあるのかもしれないなぁと感じたからです。
そう言った視点は、誰かに読んでもらい意見を貰うことでしか見えてこないものかと思います。貴重なご意見ありがとうございます。

さて、上記の点以外に、小豆犬様のご感想、とても興味深く拝読させていただいた点がございます。
小豆犬様の鋭い妄想でのご指摘の展開です。
と言うのも、この展開、実は、考えていたものだったからです。
そこが、リンクしたことに非常に興奮を覚えましたので、小豆犬さんへの感想返信にかこつけて、少し楽屋裏をば(笑)

別の方への感想返信でも書こうと思っておりますが、この作品の着想の一つに「読んだ人がことごとく自殺する本」と言うフレーズがありました。これはRODと言う作品に、朗読を聞かせることで相手を発狂に陥れる事ができると言う拷問に利用される奇書、と言うネタがあり、それが着想の基です。
そしてそのネタが脳内で熟成し、その方法として、自殺した人間の今際の感情をトレースすることで死へと引き込まれるという「RR」そしてこの作品のラストシーンの原型が生まれました。
その原型を使って考えた筋書きが小豆犬さんの思い描かれてた、『呪いのデータ』に近いものでした。最後、タモリが出てくる感じの例の奴みたいな読み味で。
その後、そのネタを活かすのに適した物語は「世にも奇妙系」なのかと言う悩みがある、以前から考えていた「物語」にまつわる問であれば、ネタとテーマが巧く融合するのではないかとなって、「最期の栞」が生まれたのでした。

同じような発想を持っていただけた方が居らっしゃると言うことにとても、感動してしまいました。丁寧に、作品を受け取って頂いて本当に感謝です。ありがとうございました。



平啓様

丁寧で含蓄のあるお言葉でご感想を賜り、大変恐縮です。

この作品では本≒物語のような形で扱っています。その方が、物書きであり物読みでもある皆様にわかりやすく、インパクトのある形で訴求出来るかなと言う思いでしたが、少し無理矢理なくくり方であったかなと反省しております。

平啓様が文中で引用されている「宗教の物語化(性?)」と言う言葉を私は見かけていないのですが、拙作にまつわる言説の中でどなたかが発言されていた言葉でしょうか?
とかく、私も、物語の宗教化とでも言えるものを問題と捉えて執筆をしておりました。
ここから先は個々人の信念信条に掛かる領域かと思いますので軽挙な発言は出来ないと思うのですが、在り、永らえ、殖えると言うだけでは満足できない、ヒトが失ってしまったレゾンデートルの空虚を埋めるものが物語であり、それは時に激しい副作用をもたらす劇薬である、と言うのが私の見解です。
かと言って、世界が全て悟に寄り添うようなものであったら、社会は成り立たず、それは暗黒であると思います。
救いはどこにあるのか。どこかにあってくれ。まさにそんな祈りを込めて、この作品を書いていたのかもしれないと頂いた感想が沁みました。

皆様のご意見を通して、今一度、物語について考えさせてもらう機会に恵まれました。こちらこそ、大変ありがとうございました。



グルヌイユ様

グルヌイユ様程の高い問題意識とそれをありありと描き出す表現力をお持ちの書き手の方から過分な称揚を賜り、お恥ずかしい限りです。
高い強度の物語が、人を惹きつけてやまないのはなんなのでしょうね。業、と言う奴なのでしょうか。
先に触れておりますが、ラストのシーンには価値観もさることながら、とかく凄絶なインパクトをと苦心した点でありますので、そこに「美」を見出していただき、誠に恐悦です。ありがとうございました。




茶林小一様

覚えて居られますでしょうか、お茶さんとのツイッターでの会話を。
この作品の執筆中、完結させることができたら是非その時の御礼を申し上げようとずっと思っておりました。
今から一年半ほど前だったと記憶しておりますが、「青年よ〜」を書きあげた後、次に書こうと思うものを見つけられず悶々としていた時、お茶さんとやりとりをすることがありました。
「読んだ人がことごとく自殺する本」と言うキーワードを始めとするその時の会話がやけに頭に残っており、この作品を生み出す原動力の一つになっておりました。この場をお借りして御礼を申し上げます。

内容に関しても、時にツイッターでコミュニケーションを交わさせていただき、ある程度「武倉」と言う人間の頭の中をご理解頂いていたとは言え、言いたかったことの隅々まで、しっかり受け止めて頂けたようで、本当に感無量です。
綺麗事だけでないと言う事は皆わかっていて、逆にだからこそフィクションに綺麗事を求めるんだよ、と言う向きのお言葉もあるでしょうが、やはり、ある程度綺麗じゃない物がなければ、人々はわかって居たはずの事を忘れて、綺麗事だけの世界を求め信じそれに毒されていってしまう気がするのです。本音と建前の境界が崩れ盲信がはびこってしまうと、そこは無菌室になってしまい免疫が無くなってしまう。そんな思いがありました。

さて、好意的な見方で繕っていただいた点、視点の変更についてです。

これについては一切の言い訳の言葉を持ちません。言われてから初めて、あぁそんなに酷いのかと思いました。
丁寧で細かな意図で汲んで頂けるような「最期の栞考」を寄せて頂けるほどのお茶さんのご期待に、胸を張って沿うだけの筆力が無かったこと、恥じるばかりです。
正直、今もあまりご指摘に得心が言ってない向きもあるのですが、序盤が詩織視点中心であることと、中盤からそうでなくなる事の不一致が良くないのでしょうか。今まで、あまり複数のキャラクターの視点にまたがる作品を書いたことが無い為、あまりそこを意識したことがありませんでした。展開的にも全てが詩織視点で描くことは少し難しかったと思っているのですが、であるならば、序盤から詩織にだけ視点を絞らずに居ればよかったのでしょうか。
ちゃんとプロットを切らず、見切り発車で書き出したがために全体のバランスと言った事に全くと言っていいほど気を払うことが出来ませんでした。
まだまだとても至らない事を痛感しました。書こうとしたものは評価して頂けたことを励みに精進していきます。お茶さんのお眼鏡に適うよう。

ありがとうございました。



仏師様

悟の物語への妄執。幕の引き方へのエゴ。仰るとおり、彼もまた物語の重力から脱する事ができませんでした。すでに述べている通り、出来て引き分け。問題を認識していなかった詩織に比べ、問題を認識し答が間違っている事に気づいていながら、その答しか提示できなかった分、悟の方に分がない様にも思えます。
同時にそれは作者である私が、そこまでしか考え至らなかったということ同義です。
仏師様の慧眼で察されている通り、認めても認めなくても、どっちにいても理不尽な絶望が待っている。答があるのかも定かで無い問題を提示し、間違っているとわかっている答しか用意できなかった。全くもってエゴイスティックな作品だと我ながら反省しております。
そんな作品にも関わらず、暖かく受け止め、理解をしてくれる、仏師様の様な寛容な読者の方々のお陰で、かろうじてこれは作品と呼べる形を為すことが出来たのだと思います。
仏師様からご感想を賜わり、その内容を噛みしめることで、もう少しこの問題に向き合いつづける勇気を貰いました。
まだまだ、答が出るかはわかりませんし、それよりもっと以前にしっかりと問題を描き皆様にお届け出来るような筆の研鑽が急務ではありますが、そのどちらにも邁進して参ります。
拙い返信で申し訳ありませんが、本当にありがとうございました。



栖坂月様

「RR」への数少ない肯定的な意見をありがとうございます! そうです、新しいエンタメの可能性なんです!
そんな風には描かなかったくせに何を言っているんだとなってしまうかもですが……。
「RR」の醜悪な悪役としての面をクローズアップして書いたので当たり前と言えば当たり前なんですけど、例えば、仰るとおり実況プレイであったり(事実、RRはニコニコの文化を着想の種にしてます)、オーディオコメンタリーであったり、広い意味ではこの企画でも多く見られ今この瞬間私が行っている作者解題の様なものも作品を通じたコミュニケーションで作品の楽しみにさらなる広がりを与えるもので非常に可能性のあるものだと思ってます。
『自分一人では見ることの出来ない世界。知ることの出来ない知識。思いを馳せることの出来ない、どこかの誰かの想い。そういった物に、物語の紡ぎ手である作者の視点や登場人物の生を通して触れることが出来る』と作中、詩織の父の口を借りて書きましたが、そんな「読書」の本質と「RR」の本質は結構近いのではないかなと思っております。翻って、RRの醜悪で恐ろしい面は「読書」にもあるのかもしれません。もちろん「RR」の方がより先鋭化しておりますが。
だからこそ「読書」にせよ「RR」にせよ、どう触れるのか、だと思います。

すこしでもそんな事を思い起こして頂けたのなら、こんな幸せなことはありません。あまつさえ、他の方にも読んで欲しいと言う様なご感想を頂けるとは。もったいなさ過ぎるお言葉です。
感謝しきりです。ありがとうございました。


[2254] 個別返信B Name:武倉 2014/10/18(土) 20:55
守分結様

守分様から頂いた感想を拝読しまして、あぁ、届いたんだなと、嘆息とともに、強い実感がわきました。
ただ、届いたことで終わりではなく、そこから始まりだと思いますので、気合を入れて感想返信をさせていただきます。

まずは、すでに他の方にも申しておりますが、お詫びから入らせていただきます。
この作品を書くにあたって、特に気がかりで、書き上げ世に問うかを最後まで悩んだ点は、読者の方々の中に、特定を信仰を強く抱いている方と、お子さんをお持ちの方が居るであろうという事でした。この作品では徹底した厭世を書いてこそ意味があるのだ、と言う確信はあれど、上記の方々に対しては特に、大きな冒涜になりはしないか、と。
結局、書いてみたい、問うてみたいと言うエゴに勝てず、この作品を発表しました。私もまたある種の物語を他者に強制する側であったと言えます。
詩織が悟の絶望を刺激し殺されたように、私も、悟ではない別の誰かの絶望を刺激してしまったのかもしれません。
にも関わらず、今こうして生きていられるのは、ひとえに読者の方々が寛容で、感受性豊かで、問題に対し真摯に向き合っていただけるような知的な方々だったからに他なりません。
それに甘えて、エゴを押し通したことを今一度、お詫び申し上げます。

さて、本題です。

綺麗な物語を子供に与えること。これを全否定するつもりは、勿論ありません。
ですが、それを言ってしまうと、何事もほどほどが一番、と言う世のすべての事柄における、基本であり極意でもある結論に至り、なんのドラマも生まれませんので(笑)、あの様な作品を書いた次第です。
守分さんから頂いた感ご感想には様々なことを考えさせられたのですが、その中で一番肝要だと感じた部分はこの結末を知った後でも、みなさんは、そして僕も、物語を読むし、書くし、信じるということです。
と言うか、作品内でも言っていることですが、そうでしか人は生きていけないと思っています。
それしか方法が無い。でも、それをすると、少なからず犠牲が出てしまう。でも、それでも、やはりそれを選ばないわけには行かない。そのどうしようもなさ。それを僕は描きたかったのだとご感想を拝読しながら強く再認識しました。
選ぶ結果が同じでも、そこに葛藤が、試行錯誤が、覚悟があれば。そこの認識がなければ少ない犠牲をさらに少なくできると言う発想にもいたらない。

愉快なものではないと思います。自分たちが抱いている幸せが何かの犠牲に塗れているという事を知ると言うのは。でも、そこを一度は通らなければ、僕たちの好きな物語は文字通り全部嘘になってしまう。薄っぺらいものになってしまう。
正直、未だに、この作品、そして幸せにも多くのご意見を頂き、また同時に自分でもそれに関して応えたりしたこの作品の周縁での言説について、複雑な感情を持っており、これだと言う明確なスタンスが決まりきっているわけでもないのですが、この作品を通して、なお物語を肯定する為には「物語を本当の嘘にしてしまわない為に」という事を掲げると言う見解に至りました。

守分さんを始めとして多くの方に豊かな感想をいただけたこと。この作品を書いて良かったと思いました。本当にありがとうございました。




木居鳥 楽久様

木居鳥様の仰る様に、悟は物語に没頭していました。同時にそれは作者である僕の投影なのかもしれません。
物語に期待してしまう。物語に頼ってしまう。そう言う思いがあればこそ、こんな悲劇が生まれてしまうのは確かに皮肉なものだと思います。

他の方へのご返信で、RR、そんなに怖いものばっかりじゃないよ、と言う様な事を何度か書かせていただいたのですが、逆に、もっと、怖いものだよと言う事も言えそうですね。ホラーやミステリーなんかをモチーフにしてRRの技術を描く。木居鳥様のご感想で、ますます想像が膨らみました。

そう言った作品を通して、また物語の違った側面を描ければいいなと、創作意欲をいただきました。ご高覧、ご感想、誠にありがとうございました。



ささかま。様

ハートウォーミング……なりませんでしたね。
むしろ、ハートクーリング、ハートアイシングでした。誤解を招く様な導入をして、申し訳ありませんでした。

意見の表明は暴力になりうる、と言うのは非常に鋭いご指摘かと思います。
弁が立つ人間が、同じだけの弁論能力を持っていない人間に対して、意見をまくし立てると言うのは、例えその意見そのものが論理的に正しくとも、一方的に相手をやり込める暴力ではないかなぁと常々思っているのですが、作中ではそれが、感情と意見の二つで暴走したと言う形ですね。

物語と言う存在を敢えて、悪者としてウイルスのような物に例えるならば、作者も勿論、それを読んだ読者すらも媒介にして広がっていく物と言えるかもしれません。

ささかま。様のご意見を通して、あらためて、こう言った作品を通して人に何かを問うことの意義と、その意義ゆえに慎重にならなければいけないのだと言う事を再確認させていただきました。ありがとうございました。




尚文様

図書館の雰囲気を感じ取って頂けたと言うのはありがたいお言葉です。
情景や、雰囲気、空気感の様なものには地味に気を使っていたので、そこに気づいてもらえるのは感無量です。

僕は理系でも、創造力がある方でもないので、SFに出すガジェットは常に、今この瞬間の技術からあまり掛け離れていない物になってしまいますが、その分、もしかしたらと言うリアリティや興味関心を抱いていただけたのであれば、なんとも怪我の功名です(笑)

ご感想ありがとうございました。



天崎剣様

よく日本は同調圧力の強い社会と言うような論調がありますが、国語のあの問題の聞き方は、それを養うために一役買っているなぁ、と思います。お前がどう思っているかでなく、どう思っていると思われれば正解かを考えろ、と。いわゆる空気読めってやつですね。
こういうふうに書くと、反発も大きかろうと思いますが、人々が互いに了解して寄りかかれる共通幻想があることは、社会の色々なコミュニケーションのコストを著しく下げてくれるので、悪いことばかりでもなかろうと思わなくもないです。

共同幻想は言い方を借りれば、建前、です。

ただ、建前は本音があるからこそ、建前なんです。
建前はもちろん便利な面も数多くある。本音だけの世界はなかなかにストレスフルな世界だと思います。
でも、あくまで建前であって、本音が底にある。その本音と建前の間をどう上手く行き来するか。人と人とが共存していくというのはそういうことだと思います。
そこ忘れんなよ。美談だけで埋め尽くしてんなよ。大事なところ、さぼるなよ。
天崎様のお言葉を借りて、もう一度、この作品と向き合い直し、そう感じました。
意識したつもりはないですが、日本的と言うお言葉にはかなりハッとさせられました。

手前味噌になりますが、難しいもの、と言うのはひしひし感じます。未だに自分の書いた作品のことがわからずウンウンうなされますから。

ただ、天崎様から頂いた様なご感想の数々に背中を押されて、なんとか踏ん張って見つめ直すことができています。

励み、勇気をたくさんいただきました。ご感想ありがとうございます。



URA様

的確なご指摘の数々、大変参考になります。

特に、苦悩や決意をもっと、と言うご意見。
「かなり苦労されたのか、若干マイルドに表現されている」と言う一文に込められたURA様のご気遣い優しさがしみます。
なぜなら、そこはサボったから箇所だからです。
と言うと語弊があるかもですね。いや、語弊でもないか。
手を抜いたというわけではないですが、120%出し切ったかと問われれば俯くより他無い、と言ったところでしょうか。
他にも同様のご感想をいただいてますし、おそらく、皆さんお感じになられてたんだと思います。あえてご指摘をされなかった他の皆様への優しさと、逆にあえてご指摘いただいた方々への優しさにも感謝です。ホント、すいませんでした。精進します。

さておき!
影と言う表現は言い得て妙であり、ありがたいお褒めのお言葉だなと感じました。
ハッピーエンドのエピソードの数々の眩しさがあって、初めてこの作品の存在に意味が与えられる事を考えると他の作者の方々への感謝の念が絶えません。
僕の、ところどころサボった拙作など、SFコンと言う素晴しい企画、優しく慧眼をお持ちの数多の読者の方々、URA様の様な聡明な感想を寄せていただける皆様ありきの寄生虫の様な作品なのです!

さておきさておき!!

すこし自虐が過ぎましたので、最後にもう少し真面目に。

あなたのSFコンの掲示板で頂きました最後の感想で、この作品の立ち位置を総括して頂いたようなURA様の的確なご感想賜り、誠に幸せでした。ありがとうございました。



最後に。

発表が、全体への感想を書いた後だったので、御礼を申し上げることが出来なかったのですが、拙作が特別賞を賜ることが出来ました。
こんなにも歪な作品が、一角の評価をいただけたこと、一にも二にも、作品を受け止めていただいた多くの読者、感想人の方々あってのことかと思います。
投票いただいた方々とも併せまして、この場をお借りして御礼申し上げます。
誠にありがとうございます。
私はもう少し『「物語」を巡る物語』と向き合って行きたいと思っております。

それでは、またどこかで。


[791] たびー「フルサトRadio」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/09/01(月) 21:00 [ 返信 ]
作者名:
たびー


作品名:
フルサトRadio


分類:
掌編


あらすじ:
地震と発電所の事故の影響で閉鎖されてしまった地区に流れるラジオと、主人の帰りを待つロボットのお話です。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n7843cg/


[850] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:征彌 2014/09/02(火) 15:40
どうして誰も感想を書かないか分かりました。
書かないんじゃなくて、書けないんです。
泣いちゃって。
何がどう泣けるのか書かなきゃいけないけど、涙で書けません。
ごめんなさい。
でも、素晴らしい作品を本当にありがとうございます。

涙、止めるために「ボケて」のまとめ、読んできます……。

[891] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:深山飴之助 2014/09/02(火) 23:07
タイトルから、ほのぼのとしたものを予想していましたが、予想を遥かに越えておりました。
涙を堪えるときの、特有の違和感がまだ喉に残っています。
悲しみや寂しさ、過去の温もりと健気さ、孤独な存在と思い出と共にある心。
読みながら、様々なものが頭を巡りました。
ですが、それが何だったのか、言葉にするのが難しいのです。ただ、喉の震えを生み出した原因がそれであることは間違いありません。
終盤、心臓をぎゅっと掴まれた感覚で読み終えました。

強烈な印象を受けた作品でした。
読めてよかったです。ありがとうございます。


[951] RE:たびー「フルサトRadio」【ネタバレ注意】 Name:小豆犬 2014/09/03(水) 20:52
「フルサトRadio」拝読しました。
 朝、電車の中で読み、じわっと湧き出てくるような涙を抑える事ができませんでした。

 仕事の合間に感想を書こうとして、うまく書けず、なんども書いては消しを繰り返しました。
 東日本大震災を想定されていると思います。私は被災者ではありませんが、少し関係があって、その当時の事が頭に浮かび、冷静になれなかったのでしょう。夕方にはなんとか落ち着きました。

 健気に働き続けるロボットの目線で語られる淡々とした災害の描写、細切れに語られるその後の状況。描写の取捨選択が適切で、その行間が独特の余韻を与えてくれました。
 行間を読ませる力がすごい。限られた文字数の中でいかに、読者に物語を伝えるのか。そのお手本になるような作品でした。
この物語に出会えてよかった、と思える作品でした。ありがとうございました。

 読み返す度に胸があつくなりました。今日は一日涙もろくなってしまいました。


[987] 涙 必須 Name:お茶龍 2014/09/04(木) 01:11
涙が… こんにちは、初めまして。
既出の感想通り、涙が。これだけ感動を与える作品に出会えた事に感謝します。
文章もとより表現の部類。空間を意識した手法です。見事です。
もう語る事もありますまい。読んでみれ。感動を、ありがとうございました。


[1042] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:URA 2014/09/04(木) 17:18
読み終わって直ぐの感想です。
構えていたんです…感想を読んで構えていたんですけど…

やられてしまいました。
全身に鳥肌が立ちました。
何でしょうね…感想を書いたみなさんもあの場面でやられたのでしょう…それほどの破壊力。
思い出しただけでもこの破壊力!

有難うございました。
ああ、脳内で再生される度に目が霞む!誰か私を記憶喪失にしてくれ!

[1052] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:ぷよ夫 2014/09/04(木) 21:31
途中でネタは分かってしまうんですが、分かっていてやられてしまいます。電車の中でじわっときました。
(いや、意図して分かりやすくしたのかもしれませんね)

ロボットであるがゆえに疑いなく、ロボットであるがゆえに永いこと待ってくれてた。
報われませんでしたが・・・

そんな作中としての時間軸が長いストーリーを、短い文章に乗せ、読者の心を捉えてやまないあたり、お見事でした。

[1147] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:朝陽遥 2014/09/06(土) 15:05
 じつは昨夜読ませていただいたのですが、言葉を選ぶのが難しくて、感想をどう書いたものか、迷っていました。
 何をどう書いても、薄っぺらくなる。罪悪感をぬぐいきれない。この小説について何かを語る資格を、わたしは持たないのではないかという感覚があって、それで言葉が核心を外れて周辺をぐるぐる迷う。恥じ入りつつ、いまだ迷子のまま書き込ませていただきます。

 何よりまず誤解されたくないので先に断っておきますが、作者様が震災の記憶をこういう形で物語として昇華されたことを、否定する趣旨の感想ではありません。この小説を読んだことを後悔しているわけでは、けしてない。
 その上でこの作品の読後感を、感動した、という言葉で括ってしまいたくない自分がいます。
 語義からすれば、その言葉で間違いはないんです。たしかに、激しく心を動かされたのだから。このお話が、感動的なものであることも間違いないのです。
 だけど、いい話を読んだとか、心に響いたとか、考えさせられたとか、他のフィクションに使うそういう言葉を、この作品に当てはめたくはない。そういうふうにこの話を読むには、震災の記憶は真新しすぎて、まだ過去になってはいない。

 わたしは九州の人間です。三年前、震災の直接的な影響がなかった地域でそのまま安穏と暮らしていた、報道を見て衝撃を受けるばかりで、仕事を放り出してボランティアに駆けつけるほどの勇気も、全財産を擲って支援をするほどの覚悟もついには持てなかった、そういう人間です。どういう言葉で自分の卑怯さをごまかすこともできないと思ったあの頃の自分の記憶が、遠くからこの物語を、いい話を読んだ、感動したというような言葉で語ることを許さないと思ったんです。

 本作を読み終えたとき、池澤夏樹さんが3・11について語った著作「春を恨んだりはしない」の中の文章を思い出しました。「あの時に感じたことが本物である。風化した後の今の印象でものを考えてはならない。」「しかし背景には死者たちがいる。そこに何度でも立ち返らなければならないと思う。」

 この小説は、感動的な物語を演出するために、安易に震災から題材を借りてきたような作品ではないと思うのです。そう思うから、感動したという言葉で括りたくはない。
 たとえば読んでいて涙が出たこと、たとえばコタローのけなげさや、オトウサン、オカアサンがコタローにかけた言葉の暖かさが胸を打ったこと。どれも嘘ではないのに、そういったひとつひとつの要素について、言葉を費やして語れば語るほど、自分の言葉の薄っぺらさに愕然としてしまう。
 小説としての技術だとか、構成だとか、そういった話についてなら、もう少し具体的なことを話せるかもしれません。競作企画というこのイベントの趣旨からしてみたら、そうすべきなのかもしれないのですが、そうしたことについて語れば語るほど、読み終えた瞬間の自分の思いから乖離してしまう気がしてなりません。

 こんな半端な、感想にもなっていないような文章を書くことの是非についても迷いましたが、受け取ったものがあることだけでも、作者様に何らかの形で伝えたく、恥を忍んで書き残してゆきます。ご容赦くださいますよう。


[1164] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:守分結 2014/09/06(土) 21:22
拝読いたしました。
更新されてすぐに読んだのですが、胸の内がいっぱいになって整理できないでおりました。
そのように作られているだけなはずのロボットに、申し訳なさと愛しさを感じ、なんとも言葉になりません。
美しい山野、丁寧に手入れをされたりんご園。当たり前の日常が失われる怖さと引き起こしてしまう人の愚かさ。その人の中にもちろん自分自身も含まれていると真実思ってしまったからこそ、言葉にならなかったのだと思います。
ありがとうございました


[1186] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:右野前条 2014/09/07(日) 02:24
この日この瞬間、私は神奈川県の三浦半島からの出張帰り、大船駅前で。
歩いて自社に帰る途中の、レンタルビデオ屋とパチンコ屋のあいだにいました。
立っていられないほど揺れて、両店舗から人が飛び出してきて、電柱やモノレールの支柱がぐわんぐわん揺れて。
ついに関東大震災だ、もう駄目だと、歩けずへたりこんでいた。

そんな、あのときの記憶が蘇りました。
私個人の関係者は無事でしたが、やはり知人やらなにやらのあいだには犠牲もあり。

だから、なんといえばいいのか判らない。
そして、このテーマで、こういう表現が正解か判らないけれど。
でも、同じテーマで書いた者として、完全に負けたと思いました。
いや、勝ち負けという次元で語っていいものじゃないテーマだけれど、でも、私にはこれは書けなかった。

私に書けたのは事後の、マクロ視点のパロディであって、そのものじゃなかった。
私には、この問題そのものを書く度胸も覚悟もなかった。
遠回しな風刺なんかより、これが必要だったんだろう。
こんなの私には書けないと、自分の無力さを噛み締めるしかなかった。

ああ、これは卑怯だ。
本企画のなかだけじゃなく、広く知られてほしい。
それを宣伝・応援したいという気持ちを抱かざるを得ない。

後書きを読むに、あの地方の方なのだろう。
私はその周辺のことを、TOKIOの鉄腕DASHくらいでしか知らない。
だから、何をどう云えばいいのかも判らないが、でも。

ふるさとが変わらず美しいのは、皆さんの心のためだと思います。

[1201] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:卯花 2014/09/07(日) 11:15
皆さんが感想で泣いたと仰っていたため、それなりの覚悟をもって臨みました。「泣いてやるか」とそんな気持ちで読み始めたのですが、中盤辺りからもう涙が止まらず、読み終えて、本当に読んでよかったと思いました。おそらく、自分にとっての故郷を持っている人ならば誰しも、このお話の中で心にひっかかる部分があるのではないでしょうか。
何でもないような故郷の光景こそ美しく、愛おしいものだと改めて知ることができた気がします。

とても素敵……こんな陳腐な言葉でしか表せないことが悔やまれますが、心を打つお話を書いてくださってありがとうございます。

[1247] りんご畑に想いを馳せて Name:天崎剣 HOME 2014/09/08(月) 05:49
実家の側に、りんごではなく、梨の産地があります。
旦那の実家に行く途中で、りんご畑を目にします。
そういう意味で想像しやすく、感情移入しやすかったのは否めません。
東北人ですしね。友人も津波の犠牲になりましたし、被災地にも何度か足を運びました。
あの光景はね、本当に、切ないんですよ。ああ、戻らないんだな、この街はと。つい一ヶ月前も、三陸の小さな街まで足を伸ばし、復興商店街で買い物してきました。私に出来ることはこれくらい。現地でお金を落として、復興に役立てて貰うくらい。だって、他に、何にも出来ないんですよ。
瓦礫はなくなりましたが、代わりに、がらんとした、荒れ地が広がっていました。
一昨年、旦那と子どもで福島行ったときは、呆然としたそうです。立ち入り禁止区域って迂回路示され、ああ、テレビのまんまだ、ここは時間が止まってるって。

読んでいるうちに、そういう景色がぐわぁーっと、迫ってきて、もう、涙を堪えることが出来ませんでした。

福島かな、と、最初は思ってたんですが、青森かも、とか(りんごだけに)。六ヶ所、東通。原発施設あっちこっちにあります。そう考えると、また切なくて。

どんな気持ちで受け取るかは、その人次第。
でも、これだけは言えます。
読んで良かった。本当に良かった。
ありがとうございました。


[1248] 追記 Name:天崎剣 HOME 2014/09/08(月) 05:51
DLしたのから、あとがき変わってる!
岩手県か!
(岩木山とりんごも思い描いていた)
納得。


[1296] 号泣する準備をしてからを推奨 Name:楠瑞稀 HOME 2014/09/08(月) 22:18
 これは正直言って、リアルに泣きました。
 感想を書こうと物語の中身を思い返すと涙ぐんでしまうので、なかなか書き進められずにいるほどです。
 まあ、それはこの作品が私のロボ・人工知能スキーの嗜好にがっちり噛み合ってしまったからかも知れませんが。しかし、そうした嗜好がない人でもきっとこの作品には心打たれるに違いないでしょう。
 物語は非常に淡々と流れております。田舎の四季の移ろいが語られ、ラジオが流れ、ロボットが黙々と作業をする。ただ、それだけの話です。
 しかしそこには震災によって故郷を離れずにはいられなかった人の郷愁と切望、無人の里で主の帰還を待ち続ける健気なロボットの存在があり、それがもう涙なくしては読めません。
 しかもなんですか、マスターの登録名義が『オトウサン』って。泣かせに来てるどころの話じゃないじゃないですか!(えぐえぐ)
 いや、本当にもう泣いちゃってこれ以上書けないので、作品を読んで皆さんも涙腺を破壊されてください。


[1300] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:仏師 2014/09/09(火) 00:26
この構成の仕方はかなり好きです。
自然と頭の中に流れ込んでくるようにで、ストーリーに没入できました。
私は作者さんの下の県に住んでいるんですが、この作品を呼んだ方々のように泣くことは出来ませんでした。
たぶん、フィクションと現実がハッキリ分かってしまっているからだと思います。
ちょっと哀しく感じたのは、あの地震とこの話をリンクさせて読ませていることです。
ここまで素晴らしい構成力があるなら、あの地震の話を使わずとも充分に感動させる作品が出来ると思います。
こんな未来にならないよう、被災地のみんなも頑張ってるので、この作品を読んだ方々も感動して泣いたあとは、被災地を笑顔で応援してくださいな。
だいぶ感想とはかけ離れてしまいましたが、以上感想でした。


[1340] 【ネタバレ】もどって来ました【作品を読むまでこれを読まないでください】 Name:征彌 2014/09/09(火) 19:44
どうも。1週間前に「泣いた」としか書けなかった征彌です。再度書きに来ました。うまく自分の考えを表現できるか分かりませんが、やってみます。

この作品は読者を泣かせることを意図として書かれたものではないと思います。しかし読んだ人の大半が涙腺がやられてしまいます。
それはなぜか。

この作品の3つの要素である「ある災害」「ロボットと人間の関係」「故郷」が絶妙なバランスでストーリーを構成しており、読む人のほとんどがその要素のどれか、あるいは全てに強い思い入れがあるために読み進むうちに心に強烈な共鳴を引き起こすのではないかと私は推測します。

別の言葉に例えるとすれば、この作品は「ほとんど全ての鍵穴に入りうる鍵」であると言えるかもしれません。

しかしながら、鍵を回して開いた扉の向こうに見える心象風景は人によってそれぞれ違います。

私の場合「ある災害」についてはまだ心に強い制御がかかっているようです。
(私は被災地周辺に住んでいませんが、自分の住む場所でもそれをきっかけとしていろいろな出来事がありました。詳細についてはどうかご容赦を)
しかし、プログラム通りに作業をするロボットに名前をつけ、人間と同じように接し語りかける人々に自分の身近にいる人たちの姿が重なり、そこに美しい四季折々の風景描写、ロボットの記憶再生という形で描かれる人々の暮らしぶり、そして時間経過を表わす役割として間あいだに入るラジオのパーソナリティの控えめな言葉の奥に込められた思い…。
これらがストーリーが進むうちに激情の粒となって心の中で積み上げられ、堆積し、最後の場面でついに扉を開けて雪崩かかってきました。

私は涙もろい人間ではありません。そして涙を求めてわざわざそういったジャンルの小説や映画を愛好するタイプの人間でもありません。
ですが、この作品の穏やかな、しかし真摯に描かれたリアリズムに衝き動かされ、涙しました。

正直、泣くのが得意な人間でもありません。1週間、家族に聞かれては「花粉症、かな?」「結膜炎かも」と言いわけして、喉を通るととても不味い味がする目薬をさしてごまかしていました。

しかし自分が泣いたことを恥じる気持ちはありませんし、その後他の方々の感想が投稿され、作者様ご自身のこれら書かれた感想に対するご感想も知ることになりましたが、1週間経ちようやく感情以外の言葉で作品を形容できるようになっても私が受けた衝撃は未だ新鮮で変わりありません。

鍵を回して開いた扉の向こうの心象風景が人によって違うように、作品そのものの扱いについても考え方は様々あるはずです。
絶賛も困惑も肯定も否定も。千万の言葉で言い尽くせないほどに。

でも、ひとつ確かに言えることは、この作品はそれぞれ違った形で多くの人の心に訴えかける力があります。
ただ読んで感動して終わるだけではなく、そこから何かを始めさせようとする力が。

ですから、この作品がもっと多くの人たちに読まれ、活発に意見や感想を交わす機会が増えたらと願っています。

長文にて失礼いたしました。

[1350] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/09(火) 23:59
寂しいとか、切ないとか、そういう言葉だけでは表せられないお話でした。
一見して切なく泣ける物語だとは思います。しかしこれを執筆している人の心情や想いを考えると、そういう感想だけでは終えてはいけない気がするのです。上手く言葉で表現できないのですが、心に突き刺さってくるお話というのでしょうか。そのような部類のお話だと思いました。
淡々と綴る地の文とのラジオの話し声の間が絶妙で、自然と引き込まれていきました。内容と雰囲気、間の取り方が上手かったです。美しく、穏やかな雰囲気が漂う故郷が目に浮かぶようでした。

私は幸い被災県ではありませんでしたが、震災の影響で電車が不通になったため2日ほど家には帰れませんでした。
その時はすぐに帰れると思っており、実際に帰れました。
しかし現実には今も故郷に帰れていない人がいる……それは偽りのない事実。いつに戻れるかわからない、置いてきてしまったものを取りにも戻れない、美しい故郷に戻れる日は果たしていつになるのか――。
生きている限り決して忘れてはいけない問題を、このように小説として起こして下さったことに感謝します。


[1388] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:百里芳 2014/09/10(水) 21:26
考えさせられるお話でした。
私は皆さんが言う様に「泣く」事が出来ず、なんだか妙な気持になりました。

あらかじめ私はこの作品が好きであり、また作者様および読者様の思いをちゃちな反抗心で踏みにじる意図が無い事を断っておきます。

読んだ後何度か思い返しているうちに、「震災」と「SF」をこのような形で結び付ける事が良い事なのかわからなくなりました。
ロボットに感情があるか無いか、というのはSFにおいて古典的なテーマです。作品によっては、ロボットが愛に目覚めたり、逆に感情だと思ったものが単なるプログラムでしかなかったりします。
この作品において、ロボットは「感情があるかないかわからない」ものとしては描かれず(少なくとも読者にとってはそう捉える事が出来ず)、ただただまっすぐに主人を想う「無垢なもの」として描かれているように思います。だからこそ読んでいる人は、寂しい様なせつないような居た堪れない気持ちになるのでしょう。(SF作品としてはこの部分が少し物足りないところ)
でもこれは「困った時には子どもか動物」と同じ構図であり、作品の内容が切なければ切ないほど、その切なさが演出であるかのような薄っぺらさが出てきてしまうと思います。
こんなひねくれた思いを抱いてしまうのも、この作品自体が軽薄さを持っている訳ではなく、震災のあとしばらく繰り広げられた「容易に感動を引き出そう」というキャンペーンを連想してしまうからでありましょう。

私のように天邪鬼に作品を読んでしまう人がいるなんて、創作物を発表するのは大変ですね。

それでもなお、作者の意図がきちんと届かなくても、容易に涙を流されてしまっても、ひねくれた読解をされてしまっても、真実が嘘っぽく見えてしまっても、このような作品を書く意味というのはあると思います。

お疲れ様です。この作品を書いてくださってありがとうございます、たびーさん。

[1491] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:流山晶 2014/09/13(土) 19:06
すいません、私は泣けませんでしたし、皆さんほど感動できませんでした。

この作品は、あえて一言で表現するなら「良質なニュース」です。極力、感情を排し、客観的な事実を列挙する。もちろん、作者の意図はアナウンサーや、ロボットの行動に反映されているでしょうけれども、事実を前面に出すことによって、良質なニュースとなっており、昨今の客観を装った見かけだけの正義を押し売りする悪質なニュースと対照的です。

その結果、感想は、人それぞれとなります。いわば、鏡を見せられるているような感じです。

人間のおろかさや、故郷の喪失に目がいく人もいれば、
自然の容赦なさ、自然に立ち向かって畑やフルサトを切り開いた人間(とロボット)の逞しさに目がいく人もいるでしょう。

そういう意味で実に感想の書きにくい作品というか、意地悪な作品です。感想を書くことによって、読む人の人となりを露わにしてしまうので。

こういう限りなく事実に近い、あるいは事実そのものを小説という形にした手腕は賞賛すべきものだと思いますが、ふと疑問になります。
小説である必要、SFである必要はあるのだろうかと。
結果的に言えば、多くの読者が泣いたわけですから、作品として(小説として)成功したと言えます。

理想の小説を限りなくリアルな虚構と定義するならば、本作品はまさしくそれだと思います。

いやはやすごい小説でした。


[1494] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:ナマケモノ MAIL 2014/09/13(土) 22:28
 お世話になっております。ケモノです。
 何だろう。ひたすら切なく、胸打たれるお話でした。
 ただ、悲しいとかロボットたちが可哀想というよりかは、お疲れ様と言ってあげたくなる作品でした。
 本当に、待ち続ける彼らが愛おしい。ロボットゆえに、動物のように遠くへ行くこともできない彼らの運命を少しだけ悲しいとも思いました。
 不満というか、お願いがあるとすれば、被災地に戻ってきた方々は、動かなくなったロボットたちをみて、どんな思いをしたのか書いて欲しかったというところでしょうか。
 特に、オトウサン、オカアサンがどうしているのか、すごく気になりました。もし、2人が生きていて被災地に戻ってきているのなら、コタローと再開して欲しいです。

[1538] 人の思い込み Name:栖坂月 2014/09/16(火) 16:06
まぁコレだけ感想が並んでいたら私が書くことなどなさそうなんですが、やはり書かされてしまうだけの作品であった、ということなのでしょう。
技術的にも心情的にも、無視のできない作品でした。その中でも、いわゆる震災に関することは他の方が素晴らしい感想を残してくださっているので、特に後追いをするまでもないかなと感じます。このテーマでこの作品、実に上手くはまっていると思います。
なので私は、ロボの方から書いていこうかな、と。すでに百里芳さんが書いていますが、技術的にこの手法は子供や動物を利用したあざとい感動劇に近いものです。ロボットもそうですが、感情に乏しい、あるいは理解の浅いものが懸命に固執する姿を見て、人は『健気である』と感じます。実際にはどうだかわからない、あるいは明確に違うと言えるものを思い込みによってそう感じさせる、そういう手法です。ただ、今作に関しては個人的にはあまり否定的な見方はしていません。むしろ、上手に利用したなーと感心しています。こういう技法があるとわかっていただけで泣ける作品が創れるのなら、誰も苦労はしないわけで、そうなるためには相応の工夫と上手さが必要になります。皮肉ではなく、この作品は実に上手い作品であったと言えますね。
それにしても、作品感想は鏡のようなものとは、流山さんも罪なことをおっしゃる。まぁ、今更自分が歪んでいることを指摘されたところで、大して何も思うところはありませんが。
いずれにしても、色々な意味で楽しませてくれる快作であったことは間違いないでしょうね。楽しませていただきました。
それではー


[1636] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:真崎@M's Works 2014/09/19(金) 00:20
 これは受け取る側(私)の問題であって、作品および作者に何の落ち度もないことを強記したい。

 感じるものはあるし、上手いのだが、あえて「三月」の「震災」で「津波」による「発電所の事故」……などと明記する必要はなかったように思う。
 いい作品である、という理性と、無粋ではないか、という感情がせめぎあっている。
 実家のほんの数十メートル先までが津波に襲われたからかもしれない。
 港で働いていた親戚がいたからかもしれない。
 避難勧告を受けるほどの地域ではなかったが、心に引っかかるのだ。
 環境によって素直に賞賛できないのは、非常に残念だ。


[1729] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:尚文 2014/09/20(土) 23:04
しっとりとして、淡々とした作品でした。
味わい深い、良い作品に仕上がっていると思います。

[2023] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:百 2014/09/30(火) 00:31
良いお話でした。

村上春樹の「風の歌を聴け」を思い出しました。いや、多分、ちょっとだけ手法が似てるからだと思うのですが。
だから、どうした?って感じですね。

[2026] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:ChitoseG 2014/09/30(火) 06:41
拝見できて良かったです。
心に残る作品でした。


現実に今を生きる皆さんの、それぞれの心がどうか穏やかに今を過ごせるようにと願わずに居られない作品でした。
相手の心の引き出しを開ける事の出来る作品って、すごいなと思います。

[2217] お礼を  その⒈ Name:たびー 2014/10/09(木) 21:03
このたびは、皆様からたくさんの感想をいただきまして、ほんとうにどうお礼を述べたら良いのか分かりませんが、拙くともなんとか返信を書かせていただきます。

まずは、拙作へ投票して下さった方、感想を寄せて頂いた方、読んでくださった方々、ありがとうございました。

今まで、ひっそりと書いていたので、よもやこんな結果が出るとはコンテストに参加申し込みしたときには思いもよりませんでした。

今作も、なんというか、その。
皆様のように、高邁なテーマを掲げて書いたわけではなく、ほんとうに申し訳ないくらいの突貫工事で仕上げたものです。第一義が「8/31までに仕上げる」でした(しかも〆切勘違いしていたし)。

震災に関して、ここまで皆さんが反応するとは思ってもいませんでした、という無神経さです。書いた本人は、自分の身の回りを書いただけという意識の低さでした。
 くわえて、「泣いた」とのご感想に、自分以外の人が泣くのかとこれまた驚愕(私は書きながら泣いていましたが←あほです)。

発表してから、自分の至らなさに胃がキリキリするような日々を過ごしました。途中棄権も考えたりしましたが、ずうずうしくも最後まで居座り続けさせていただきました。
頂いた賞があまりに大きく、狼狽えまくりです。
が、相変わらず私は私です。好きなものは自転車マンガと水泳アニメという身もふたもない状態です。これからもひっそりと書けたらいいと思っています。

皆様と出あえたことが一番の収穫であり、褒美であると思っています。
ありがとうございました。感謝を込めて。

[2232] お礼を その2 Name:たびー 2014/10/11(土) 10:39
征彌さま
二度にわたるご感想をありがとうございました。
感想板を見たのが9/6の早朝で、一読して号泣でした。
泣かされたのは、私です。
物語が届いたことが、ただそれだけが、嬉しくてしょうがありませんでした。


深山飴之助さま
ほのぼのしたタイトルは、窮余の策でした。
震災発生時の夜に聞いたラジオは、今までの何よりもSF的でした。
甚大な被害を伝えるラジオと、信じられないくらい美しい星空と。
お読みいただき、ありがとうございました。

小豆犬さま
行間の余白を読み取ってくださったのは、小豆犬さまの想像力に他なりません。
どうもこれには、そのような色合いがあるようです。
ありがとうございます。こちらの胸も熱くなりました。

お茶龍さま
お褒めいただき、恐縮至極です。学生時代に科学実験レポートをたくさん書いた成果でしょうか。お読みいただき、ありがとうございました。

URAさま
記憶喪失にはなられてませんよね? ご感想ありがとうございました。
一読して、「ええええ?」となりました。こちらのほうが揺さぶられました。

ぷよ夫さま
ねらったわけではなかったのですが。時間経過が早いのは、少ない文字数で仕上げてしまったからです。身も蓋もなく、申し訳ないです。

朝陽遥さま
詳細な感想をありがとうございます。
被災地県民といえども、わたしは内陸部の者なので、たいした被害もなかった身の上です。震災を語るには、やはり資格はないと思っています。
朝陽さまの真摯なお言葉に背筋が伸びました。

守分結さま
お読みいただき、ありがとうございました。
お話に出てくる風景は、田舎ならばどこにでもある風景だと思います。
ただ、どの人にもかけがえのない大切な場所としてあるのだと。
生まれてこの方、この県からわたしは出たことがないので、よけいに愛着があるのだと思います。

右野前条さま
あの日、わたしは普通に仕事をしていました。
地震の数時間前に普段は仕事場のうえを飛ばない水鳥の群れが飛んでいき、兄として「地震が来たりしてな」なんて気楽に話していました。その後のことは報道の通りです。
自然は恐ろしく、ひとのコントロールなど受け付けず。それは雑草一本も同じで。
そんな中でも、わたしのふるさとはこの秋も美しいです。
感想をありがとうございました。

[2253] お礼を  その3 Name:たびー 2014/10/17(金) 21:53
卯花さま
ご感想を寄せていただき、ありがとうございました。
卯花さまの故郷もきっと美しいところなのでしょうね。平凡な日常が続くことがどれほど幸せなことか、あの日から忘れることはありません。

天崎さま
テレビで観るのと、実際に見るのとでは雲泥の差があることを私も実際被災地に足を踏み入れて思い知りました。
震災の前年の夏に泳いだ松林の海岸は根こそぎ無くなり、家族で何度も食事した食堂は周辺ごと跡形かたもなくなっていました。
いつかまたあの海で泳ぎたいです。お読みいただき、ありがとうございましたm(__)m

楠瑞稀さま
わたしもロボット大好きなので、「証拠品」とても楽しく読ませていただきました。
この前作が心をもつロボットの話だったので、反対に感情を持たず、ただただ命令を履行する存在を書きたくなったのでした。わたしは感情の有無を問わず、どちらのロボットも愛しいです。

仏師さま
忌憚のない感想をありがとうございました。
意識せずに書いたとはいえ、発表してからどなたかからきっと来ると思っていた感想でした。
言っていただいて良かったです。
自分のデリカシーのなさが身に沁みしまた。思いあがらずにすみました。感謝です。

桐谷瑞香さま
被災地にお心をよせていただき、ありがとうございます。
わたしは自分の庭先の話を書いただけで、たいした志はなかったです。
それでも何かを受け止めてくださった方が存在する、という実感をもたせていただきました。よくよく考えて物語を綴っていきたいです。

百里芳さま
お読みいただきありがとうございました。「スイカ」面白かったです。
>震災のあとしばらく繰り広げられた「容易に感動を引き出そう」というキャンペーンを連想してしまうからでありましょう
震災後の記憶が少々飛んでいるようで、そういったことがあったのかと……
あのころは、何を読んでもただ泣いていたように思います。
なんとなく、あちこち曖昧に書いてしまったと反省しております。
追記 図書館司書(ライブラリアン)と博物館員(キュレーター)のBL書いたことあります!!

流山晶さま
某サイトに非公開にしている震災日記があります。備忘録のようなものなのですが、公表する気にもなれずそのままです。
その代わりに書いたとも、言えなくもないです。ノンフィクションとしては無理だったのです。書き手側の問題でしかないのですが。
このような形で発表してよかったのかどうか、いまだに判断がつきません。中途半端な作品を読んで頂き、ありがとうございました。

ナマケモノさま
避難勧告の地区の映像に映っていた猫が忘れられません。繋がれたまま、餓死した牛の映像も忘れられません。
ロボットだったら、と考えました。感情をもたない彼らにどう礼を言ったらいいのかと。
オトウサンとオカアサンは故郷に戻ることはありませんでした。
お読みいただきありがとうございました。
栖坂月さま
書いている最中、いつも自分の中には二人の私がいて、「ロボットに感情なんかあるわけないよ、奴らは機械なんだから。健気とか思うのは、人の勝手」と常に囁いていました。
正解なんです。栖坂月さまの見解は。まいりました。
私が動物や子どもの出てくる泣ける絵本が好きなのも白状しておきます。

真崎さま
お読みいただき、ありがとうございました。
無神経にもこのような作品を書いてしまったことを、後悔しました。
私の中では、あの日はあの日以外に設定できなくなっています。すみません、とお詫びするだけです。6月3日も大きな自然災害のあった日です。

尚文さま
貴重なお時間を拙作を読むことにお使いいただき、感謝しきりです。ありがとうございました。

百さま
お読みいただき、ありがとうございました。村上春樹は全然読んだことがないです。
友人に「風の歌を聴け」を勧められて数行でなんか挫折して。再チャレンジしてみたいと思います。

ChitoseGさま
お読みいただき、ありがとうございました。ChitoseGさまの抽斗の中には何があったのでしょうか。わたしは、結局じぶんの故郷が大好きというのが入ってました。

[72] あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/07/27(日) 02:38 [ 返信 ]
作者名:
あずき犬


作品名:
悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!


分類:
長編


あらすじ:
地球が銀河帝国に併合されて二十年余り。しかし何一つ変わらない日常。人々は、帝国人一人、宇宙船一つ見たことがなかった。
 市立新浜高校に通う剣崎杏子はちょっと剣道が上手い、ごく普通の高校生。ある日、幼なじみから貰ったチョコバーの当たりを郵送したところ、当選の封筒が届く。行き先は外国のお菓子工場。初めての海外旅行に心ときめく彼女が四人の少女と乗り込んだのは、ボロボロのバス。空港に向かうはずが、うたた寝から目覚めるとそこには土星が浮かんでいた。
 斥力空間連鎖穿道(メインストリート)により銀河帝国首都惑星に降り立つ彼女達に、日本政府外交省の秋山がチラシを手渡す。 
 
【地球親善大使 パフォーマンスアイドル TKU5!】

 ―― これは遥か五万光年の道のりを辿る、五人の少女たちの苦難と栄光の物語である。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n3076cf/


[840] 色物かと思いきや Name:栖坂月 2014/09/02(火) 11:47
タイトルにある通り、アイドル物です。
最初はラブ○イブを連想しましたが、設定的にはWUGなんでしょうかね。そっちはあまり観なかったので詳しくは知りませんが。ともかく、昨今流行っているアイドル活動をテーマにした作品です。
アイドル系の作品というのは、アイドル家業という非日常感と一人の人間としての日常感のギャップや隙間を楽しむ系統だと理解していますが、この作品はSFという性質上から常に非日常感に覆われています。背景にある事情は重く、切羽詰っている印象が強いですね。この辺りは良く書けている反面、必要以上に話が重くなっている要因にもなっており、アイドル物として読むとスッキリ感に乏しいようにも思います。癒しはほぼ皆無ですしね。SFとしては面白い発想だなーと思いましたけども。
最終的に主人公たちは報われており、カタルシスもあって綺麗に終わっている作品です。安心して見られる作品としては上々の出来と言えるのではないでしょうか。私もしっかりと楽しませていただきました。
一つだけ苦言を呈するとするなら、展開がお約束の域を出ていないことでしょうかね。少々ご都合主義的な終盤の盛り上がりを見ると、あぁ良かったと思う反面、少しばかり不自然に思える印象もあります。まぁ、理不尽なバッドエンドなんてゴメンこうむりますので、この明るいエンディングは笑顔で受け入れる気にさせられます。これも魅力の一つなのでしょう。
文章力などの技術も全体の長さも過不足なく、本当に安心して楽しめる作品になっていると思います。タイトルだけを見るとアレなんですけど、良作ですね。
楽しませていただきました。
それではー


[855] 【若干ネタバレ有り】chocolate attack!が真面目に聞きたい。 Name:URA 2014/09/02(火) 16:34
レビテタントのピンクキャップをワンセットくださーい。あ、テイクアウトで〜。

今読み終わりました。宇宙アイドル物と言うことでラ○ライブやアイド○マスターな物を想像していたのですが、物語背景を結構ダークに作られたお話でした。

【ネタバレ】やはり宇宙物のドラマはウラシマ効果にありますよね!!
いや、むしろ宇宙で一番悲しいのはウラシマ効果だと思います。モノローグ、マジでウルっと来ました。帝国人が見送りに来た辺りがピーク!
この時決めました「俺、この作品読み終わったら感想書くんだ」と。

さて、チャットで辛口を念押しされたので少しだけ気になった所を。
【辛口】
若干ですが、情景描写と動作の描写が固くテンポの悪さを感じてしまいました。
モノローグ以降、読み手としてドップリハマったので気にならなくはなりましたが。
高校三年で「理科の授業」だったり宇宙舞台にもかかわらず見上げる「水銀灯」だったり、要所要所で出てくるレトロ感に宇宙未来っぽさが薄れた気がします。
後、モノローグで世界背景にかなり興味を持っていた段階で訪れた、体育館での質疑応答に少し残念さを感じました。帝国人は一体どんな思考をしているんだろうと、関心を向けたところでのスルーだったので、もう少し色々聞いて欲しかったなと。
最後に、メインスポットである杏子以外の四人より秋山と田端の方が人物としての背景が濃かった事でしょうか…。
もう少し、他四人の過去を掘り下げて欲しかったなと…。

辛口以上です!
全体的に見てハッピーエンドですし、色々考えられている背景設定、魅せていただきました。有難うございます。

[1020] (ネタバレ有り)「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:ろ 2014/09/04(木) 10:21
読ませていただきました。
素人の少女たちがトップアイドルにまで上り詰める過程を、SFの背景設定含め丁寧に書き切った良作でした。


@誤字 トラック22
「丸い小さなそれを握った田端は、ロボットぬ促されるまま、番組スタッフ達の集団に合流した。」→「ロボットに促されるまま」


@ファンクラブについて
ファンクラブは最初、豚の男を足して3人。
という記述がありましたが、その3人について、伏線としてもう少し詳細な情報がほしかった。
ファンクラブ発足時メンバーを豚の男・花のエルザ・コスプレ職人(ホログラムも作成)
とし、

ファンクラブ発足で意味深なメンバー発言記述
「今のところ3人。俺と、あと辺境植物園の姉さん。あとコスプレ雑貨●●屋の…このホログラム作ったのもそいつで……」など

エルザと杏子の最終シーン
「あの子なら大丈夫だよ。秋山さん」
(エルザと秋山の繋がりを強固にできる)

魔法少女戦士のコスプレ衣装到着
「ファンクラブの一人にコスプレ職人がいて〜」
(話に直接登場しないまでも重要な脇役として確固たる地位を築く)

という具合に回収できる。
最後の祝杯にエルザが居る理由もキッチリ回収できます(今のままでは、エルザはただのファンというだけになってしまう)


@主役の5人について
最後まで、誰が誰だかよくわからないまま読み終えてしまいました。
原因は、5人の差別化が「言葉使いと髪の毛のみ」となってしまったからです。
例えば目(釣り目・たれ目など)や特徴的なホクロの位置(泣きぼくろ・耳にピアスのような大きいホクロなど)、学力の差(セリフに如実に表れるように操作する)など、もっとハッキリ差別できれば良かったかな。

@同じように、帝国で生活している婦人について
エルザとマーサ、
祐子のところの老女と早紀のところの老女、
口調にまったく区別がつきませんでした。
「帝国人はいたって穏やかで慈悲深い」という設定に引きずられるように、没個性となってしまったのは残念でした。


@リュークの心変わりについて
もうひとつストーリーがあれば、なお良かった。
例えば、

失言について謝りなさいとマーサに無理やり頭を下げられたリューク

反抗的な目で杏子を睨みつける(全然反省していない)リュークに対して、杏子が深い悲しみの目だけを無言で向ける

首をふり「いいんです。でも、私にはここしかないんです、ここに、居させてください」
頭を下げる

高校での質疑応答で、もう帰るところがないということを「実感した形で」リュークが知る

家に帰って、部屋で改めて曲を聴きはじめるリューク……

といった具合に。

___

全体的によくできていると思いますが、
ひとつのイベントに対してメインテーマだけが大きく書かれ、サブテーマは適当、という印象が強いです。

上記でたとえると

花の植物園でのイベント
・メインテーマ→杏子の立ちなおり
・サブテーマ→秋山がいかに地域に根差していたか(適当)

高校での質疑応答イベント
・メインテーマ→これをきっかけに、若者の間でのアイドル知名度が高くなる
・サブテーマ1→田端と先生(回収)
・サブテーマ2→リュークの心変わり(適当)

といった具合です。
裏で同時進行していくサブテーマにも深みを持たせ、イベントが必然であることを読者に納得させられたら良いですね。


[1114] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:真崎@M's Works 2014/09/05(金) 22:09
 タイトルから受けた印象とはまったく違う、哀愁と望郷のSF。
 文字数の割にはあっさり読めたが、それはいいのか悪いのか。
 個人的には後者であり、その理由は一言で言うと「展開が速過ぎた」ということになる。
 ファンクラブ連中の根回し話がもっとあってもよかったかもしれないし、アイドルとして明確に敵対するグループがあってもよかったかもしれない。
 とはいえ、物語が二転三転すると読み進めるのが面倒臭い、という向きもあるだろう。
 悩んだ末にテンポを重視してオミットされたのだとしたら成功している反面、少し残念だ。
 帝国人の精神性がブレているように感じるのは読み方が悪いのか、主人公らによる変革が急すぎたのか。
 そこはツンデレひとりに絞って書き込んでもよかったかと思う。
 ……と、重箱の隅をつつくようにあげつらいましたが、基本的には楽しめました。
 加筆修正版が読みたい! ということだと理解していただけると幸いです。
 しかし剣道、弓道、合気道、空手……新体操?
 そうか昨今の新体操は武道の一種なのか、確かに黒薔薇の人とか県大会四位でもなんかすごい人とかいるもんな、と納得。
 それにしても木プレ皇帝……マジ何者なのか(


[1317] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:みもり 2014/09/09(火) 05:08
文章のテンポも良くて、読みやすかったです。
描写としては、最初の日常シーンとか、宇宙にでてからの日常シーンとかが、凄く雰囲気があって好きです。
女の子の物語としての雰囲気がありました。

ただ、雰囲気があるけど、全体のストーリとして見ると、微妙でした。エンディングもこのストーリーとしては、良かったのですが、なんだか誤魔化された気分になるんです。

思ったのは、主人公やその他の少女が、アイドルになりたいと思ってなった訳じゃ無い点。無理やりやらされているのを、ポジティブにして物語を進ませてるんですよね。
これが最初から売れないアイドルが、って設定だったりなら、多分、感情移入しやすかったかもしれないです。

[1498] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:VEILCHEN 2014/09/14(日) 00:04
キャラクターとシチュエーションの把握にやや苦労しながら前半を読み進めましたが、折り返しのモノローグで一気に引き込まれました。秋山さんの愛国(星)心に涙腺が緩んで……。
主人公が差別される側で、しかもその内容が真綿で首を絞めるような優しく憐れみに満ちたものであるというやるせなさと、そこからの反撃、その手段がアイドル活動という平和的かつ女の子女の子したものであること、いずれも興味深く面白かったです。
ペルメテウス、極寒少女、その他名無しのアイドルグループを通じて地球以外の星の人々(被差別民)を描いていたのも、文化のあり様として興味深く、終盤変革が可能になったことへの説得力になっていたと思います。
音楽は世界を変える、的な。普遍的ですが魅力的なテーマでした。

少し疑問だったのが遺伝子改良システムについて。遺伝子をいじられたのみ(というのもひどい話ですが……)で、秋山さんに指摘されるまで気付かなかった主人公たちと、記憶まで改竄されたペルメテウスのアンジェラとで、結果に差があったこと。後者は「テロ」絡み故の特例だろうとは思うのですが、手術を拒む人たちへの共感にも関わることなので、どういう場合にどういう処置なのか描写があればよかったな、と思います。言い換えれば、帝国側の政策や思惑がもっと見たかった、とも言えるかと思います。

なお、タイポのご指摘ですが「DNA alteration sistem」は〜systemと思いますのでご確認ください。

地球の命運を賭けた普通の女の子たちの葛藤と努力の物語、楽しませていただきました。ありがとうございました。

[1504] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:深津弓春 2014/09/14(日) 16:32
 直球勝負な職業もの(?)作品。

 私はアイドルについての知識感心がゼロなのですが、その上で感想を書き記したいと思います。ご了承ください。

 馬鹿でかい「銀河帝国」と、「アイドル」という異色の組み合わせは面白いと思います。文化的なあれこれで宇宙の別種族とコミュニケーションしたり和解したりといった話は色々ありますが、地球における文化資源としてのアイドルがそのまま同じ方法論で銀河を相手に「歌って踊って魅了する」というストレートなぶつかりかたをするのは、シリアス作品としては珍しいような気がします。
 
 文章がまずもって安定しており、多数の登場人物の視点が交錯しつつも、きっかりと「五人のアイドル」を主役に据えた物語が提示されていることに感心しました。軸がぶれていないので、読みやすく、より鮮烈にお話を感じることが出来ます。
 王道的ストーリーではあるのですが、分かりやすさが行き過ぎたゆえの陳腐さは臭わず、間口の広いさわやかな物語になっていて、上記の文章と相まってこれまた読みやすい。アイドルという題材は別としても、「悪い意味で人を選ぶ作品」ではないのは、この作品の強みだと思いました。


 ただ、芯が真っ直ぐで読みやすいが故に、欠点も目立っているように感じます。

 作中のほとんどのシーンが「銀河帝国」の街になるわけですが、情景描写が少なく、また時折描写されるその様子がえらく地球現代的で、まずもってヴィジュアル面から世界を想像し辛くなっています。非常に高い文明・科学技術をもった集団として描かれている銀河帝国ですが、それほどまでに発達した種族が一体どんな存在なのか――言語は存在し続けているのか、そも文化と言う概念が残っているものなのか、という根本的なところから疑問なのですが、この作品では銀河帝国というものはほとんど準地球的に描かれ、人も町並みもえらく地球的です。
 コメディ作品などでは「お約束」として宇宙人が皆ほとんど地球人的立ったりするのですが、この作品はあまりそういったコメディ調ではなく、やや違和感を感じざるを得ません。勿論本気でリアルな宇宙人を書く必要が絶対にあるというわけでもないのですが、ここまで地球人的な銀河帝国人を描かれると、作品全体のシリアスさ、リアルさ加減とあまりに大きな落差を感じます。
 読者としては「銀河帝国」なるものがなんなのか、知らずに読み始めるわけですが、特に詳しい生態や文化や思考形態について説明があるわけでもなく、やたら地球じんっぽいのが出てきて、しかも主人公たち地球人はそのことを全然疑問視しない。ちょっと、読者が置いてけぼりになりすぎていると思います。アイドルになれといわれても、普通そこは「いや、そういう概念ってまず通用するの?」という疑問がわくと思うのですが。

 銀河帝国人も含め、人物はそれなり以上に描けていると思います。それぞれがテーマを抱えていたり、心変わりしたり。しかし、その下地となる「世界」が見えてこない。人物というものは結構な部分がそれを支える「世界」によって決定付けられる部分が多いと思うのですが、この「世界」部分がよく見えてこないので、人物に関しても最後の一歩分、ストレートに理解が進まない。宇宙人を地球人がアイドルとして魅了する、それでもって問題を解決する、という物語において、この「異質な相手=宇宙人が、しっかり見えてこない」というのは致命的な欠けではないかとおもいます。

 これに関連して、「アイドルによる惑星改造阻止」というストーリーの肝にも疑問がわきます。
 銀河帝国人は超絶的な科学力を持つわけですが、それだけの知性を持っている種族がもし、人間的感覚で理解できるような知性をもっているならば(つまり人類に近い感性をもった知性生物ならば)作中のように辺境惑星の生物に対してあまりに酷薄な性格をもっているのがおかしいように思えます。作中にあるような見せ掛けの、押し付けがましく強圧的な「慈悲」ではなく本当の慈悲でもって、「低い文明度の生物」を暖かく見守ったりしないのでしょうか。なにせ彼らは、世界大戦時代の地球人ではなく、恒星間航行まで成し遂げている知性体なのですから。逆に、人間的感性では計り知れない残酷な、あるいは全く異質な情感を基に発展した知性生物ならば、そもそもアイドルによる懐柔という人間的方法論が通用しない気がします。

 地球人同士での話しなら、この物語は非常によく出来ていると思います。銀河帝国、異なる種族の相手を描ききれていないことが、非常に惜しい。

 あとは、主人公たちアイドル五人の超人的適応力も気になります。拉致同然に宇宙行き、しかも馴染みのない、志望していたわけでもないアイドルになることに。多分、ほとんどの人間が、パニックを起こした後に、深い精神疾患かなにかにかかる気がするのですが。
 中盤で五人それぞれが悲しみ落ち込むシーンは一応あるのですが、これだけひどい、追い詰められた、恐ろしい状況に落とされた人間の落ち込みとしては、ややあっさりしすぎていると感じます。他の方の感想にある「別に最初からアイドル志望だったわけでもない」という問題点とあわせて、アイドル五人の心情がどうにも腑に落ちないところが残ってしまうのは、やや残念でした。
 
 アイディアとストーリーの骨格、文章力に優れた作品だと思います。大事なところで引っ掛かりを覚えるところはありましたが、それを差し引いても良い作品だと言えると思います。巨大で余計なお世話かもですが、文量を1.数倍くらい増やして、より世界と、アイドル五人の心情や意志を深く書けば、かなりの作品になりそうです。
 

[1644] 秋山さんの物語 Name:天崎剣 HOME 2014/09/19(金) 02:45
五人組アイドルが地球の命運をかけた物語、楽しませていただきました。
感動しました。泣きました。
秋山さんのところでは涙がボロボロと零れて、大変なことになってしまいました。
唯一、出てきたおっさん。秋山さん。気がつけば秋山さんにどっぷり浸かっていた私……。
秋山さんのことしか覚えてない。やばい。

ごめんなさい、最後まで杏子以外の名前と特徴、覚えられませんでした。あ、早紀はお金持ちのお嬢さんだから、何となく覚えていましたが、あとはその他大勢になっていました。

面白かった、面白かったんだけど。

ちょいと前の朝ドラ「あまちゃん」の天野アキがこんな境遇だったように思います。
秋山さんは太巻さん(秋○康)、田端さんは水口さんのイメージで。合ってますか?

故郷を守ろうとする女の子達。健気で、真っ直ぐで。
抱えている物の大きさを考えると、本当は立っていられないだろうに、徐々に受け入れていく姿に心打たれました。

私もそうだったんですが、執筆は時間との闘いだったと思います。
まずはこの作品を、携帯で執筆していたことに驚き。
すごい。真似できない。おばちゃんには無理。
そこに一抹の不安はありましたが、誤変換除き、文章は読みやすく、スルッと頭に入ってきました。

ただ、アクションや、多人数での会話シーンは、読みにくい印象がありました。
ペルメテウスの事件の時、バタバタとロボットやら人やらが雪崩れ込んでいく場面は、今誰がどこにいてどうなっているのか、何度かページをめくり直してしまいました。

一文の中に情報を詰め込みすぎることも、多いように見受けられます。
書き慣れると冗長になってしまうので、長いなと思ったら、思い切って二つに分けると良いらしいです。
それでだいぶ、情報が整理されるようになると思います。

一番の課題は、人物の書き分けかな?
せっかく体育会系美少女5人もいたのに、それぞれの特徴がよく分からず、困惑しました。
これは既にご指摘あるようですから、割愛しますが、身体的特徴、口癖、嗜好、仕草など、読者は案外覚えていないので、ハッキリと個々人が分かるような書き方をしていかないと、なかなか理解してもらえないのではないかと思います。
漫画やアニメはその点ビジュアルで区別できるから楽なんですけどね〜。似たようなキャラが5人いたら、色で区別しよう、とか。
小説はそうはいきませんから、そこは上手く回避できたら良かったなと思います。

世界観についても、他の方と被りますが、もうちょっと宇宙的未来的な物を匂わせていただければ良かった……!

息子が銀河鉄道999好きで、今でも良く再放送の録画を再生するのですが、今見ると滑稽な描写があります。
(1)言語が全宇宙、日本語
(2)宇宙都市だけど、文化が日本
テレビ版の最終回、なんとメーテルが、縦書き日本語の手紙を鉄郎に渡していたんですよ! 今なら失笑物です!
子供の頃は何とも思わなかったんですよね。
言われてみれば奇妙な話です。
が、それほど、自分がこれまで経験した、目にしたもの以上の文化を想像するのは難しい、ということなのだと思います。

だから今回、帝国の文化がまるで現代日本みたいだと思ったとき、変な違和感があって。それを納得できるような記述、エピソードがちょいと足りないなと思ってしまったんですね。

ご当地アイドルという、地球の中でもものすごく一部地域のみでもてはやされる存在が、なぜ帝国の中で大きな地位を築いていったのか。なぜ他惑星にもご当地アイドルというモノが存在するのか。書いてありましたかね……(覚えていないだけかもしれない)

あ。でもでも。
誤解しないでください!
面白かったのは本当です。面白かったからこそ、注文を付けたくなる。それは、読んだときに出来た少しのわだかまりを解消したいと、そうすればもっと楽しめたのにと言う、読者のわがままです。

凄い物を読んだと思いました。それは嘘ではありません。
アイドルと地球の命運なんて、思いついても形には出来ません。これだけの物を仕上げた力は本物だと思います。
発想力と、ここまで携帯で打ち続けるという力(何度も言いますが、おばちゃんには無理)は、きっと更に伸び続けると思います。これから先も、頑張ってください。応援しています!


[1709] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:平 啓 2014/09/20(土) 19:21
拝読しました。
アイドル物はまったくの門外漢(オバサンですが)なので、題名でちょっと引いていたのですが、難なく非常に楽しんで読むことができました。切羽詰まった背景や、五人が無理やり置かれてしまった現実の無情さがまた、この話の行く末を知らねばとの意欲を掻き立てました。お世話係りの秋山さんの悲壮な仕事ぶりに一番泣かせられたのは、年齢が一番近いからでしょう。
ただ、小説上では五人が主要人物というのは多いなあと感じます。当初は三人にならないかと思いつつ、ウラシマ効果でああなっては一人でも多い方がいいよねとも同情しましたが。
一方で彼女たちの活躍はそれなり面白かったのですが、やはり銀河帝国の様相や人々の生活余りに現代の地球や日本に似ていて、異郷!という雰囲気を味わえなかったのが残念です。精神的にも地球人とそれほど隔たらないのは、やはりアイドルという概念を受け入れるのには必要な下地だったのでしょうね。また、帝国人化というのもいろいろバージョンがあるようで、こんがらかりました。
なので、一番印象に残ったのは、五人がバスや列車(?)を乗り継いで、銀河帝国へ向かう旅路の描写でした。生物と文明の多様さが、もっと味わいたかったな、せっかく銀河の中心に来たのだから、と思った次第です。
でも、少女アイドル物全くダメなワタクシを、よくぞ読ませてくださいました。ありがとうございます。


[1713] 【ネタバレあり】感想です Name:朝陽遥 2014/09/20(土) 20:54
 拝読しました。
 アイドルものというジャンルに触れる機会がこれまであまりなかったのですが(流行りに乗り遅れて某連続ドラマも観ていなかったことですし……)、ああ、なるほどこういう面白さがあるのかと、膝を打ちました。華やかな世界にいても、彼女たちの本質はそのあたりにいる当たり前の女の子たちと変わらなくて、家族のこととか、好きな人のこととかで悩んだり、泣いたり笑ったりしていて。そういう普通の子たちが、大きなものを犠牲にして、つらい思いをしながらも、笑顔を忘れずに頑張っている。
 読みやすい文章、読み手の気を惹く構成、親しみの持てる登場人物たちと、総じて楽しく読ませて頂きました。主要キャラクターだけではなくて、彼女らのファンになってゆく帝国の人々やライバルたち、ホームステイ先の家族、ひとりひとりが魅力的で、そうした脇役たちがサクセスストーリーをしっかり支えていました。

 身勝手な読者のひとりとして、ひとつ注文をつけるなら、もう少し尺がほしかったという気持ちがあります。
 主要登場人物だけで5人+2人、さらに魅力的な脇役もたくさん登場しています。個人的な感覚としては、この倍くらいの長さを使って、ひとりひとりの背景をもう少し詳しく書き込んであったら、さらに楽しく読めたのではという気がしました。
 コスモスのくだりが素敵だったり、あの子をいじめていた長男がいつのまにか……というあたりや、木の人の意外な正体ににやりとしたりとか、そういう小ネタがひとつひとつ楽しかったので、よけいにそう思ったのかもしれません。

 楽しませていただきました。好き勝手な感想、どうかご容赦くださいますよう。


[1970] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/28(日) 17:13
少女たちの成長物語、一気に楽しく拝読させて頂きました。
タイトルを見て、今どきのタイトルの付け方で、しかもアイドルとあってコメディ系なのかと思ったのですが、タグ見ましたら思いっきりシリアスでしたね。長いタイトルだからと、敬遠してはいけないと痛感しました……。
王道的な成長物語ですが、戻れないと知った場面、そして秋山の死によってかなりシリアスになり、どん底に打ち付けられました。同時に読む速度も上がりました。
杏子を中心として空虚感になってしまった様子を見て、いったいこの後どうやって持ち直すのか非常に気になりました。
そこで出てくるコスモス。小さく可憐ながらも、力強いその花が彼女たちに力を与えた。アイドルの華として、そしてこの小説の華として、ひときわ印象的なものでした。
そこから駆け上がっていく姿は爽快であり、まさかのアクションシーンでは彼女らのもう一つの顔も見れて面白かったです。最後はコスモスのシーンも広がって綺麗に終わって良い話だったなと思いました。

さて、他の方も指摘している通り、成長物語であるメインのお話はすごく楽しめました。
ですが、サブキャラの唐突な描写等には思わず首をひねりつつ、必死に脳内で変換していました。欲を言うのならば、その人たちのことももっと描写して欲しかったです。それぞれに重い使命を持ちながら生きている魅力的な人たちなので。
また5人の少女がメインですが、序盤に一気に出てきてしまい脳内で理解しきれなかったため、簡単にメモを取るという状況になってしまいました。序盤を中心に彼女ら個々の描写ももう少し付け加えて欲しかったですね。

とても素敵な成長物語をありがとうございました。


[2035] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:尚文 2014/09/30(火) 16:21
銀河レベルでのご当地アイドルの話、楽しませていただきました。
SFとしてだけではなく、設定も完成度が極めて高いものだと思います。

[2075] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:ナマケモノ 2014/10/02(木) 22:57
 読ませていただきました。日本にある地球最後の秘境に住むケモノです。すみません、ブックマークしてたのですが、期間中に読めませんでした。

 秋山さんが亡くなってから一気に引き込まれました。もう、この話の主人公は秋山さんてぐらい、秋山さんのことしか頭に残ってないです。
 秋山さんの死を乗り越え、団結していく5人の姿がよく描かれていると思いました。
 設定もきちんとされていて羨ましい。


 反面、主要五人の影が薄いと思いました……。
 ほかの方とかぶりますが、杏子ちゃん以外印象に残ってない。彼女も銀河帝国に来る前、初恋に敗れているのにそれも本作であまり活かされていませんし……。
 せめて、彼が杏子ちゃんがアイドルになることを知っていて、出発の日にお別れをいいに来るぐらいのイベントはあっても良かったと思います。
 なんここう、ちゃんとそれぞれの子に個性と設定はあるのに、それが作中できちんと描かれていない気がしました。もっと掘り下げを上手くすれば、お話も面白くなるのなぁ。

 あとは、秋山さんの死が少しばかり唐突に思えました。もう少し、秋山さんが5人のために頑張っている姿や、調子が悪い様子などを伏線として描いても良かったと思います。

 


 

[2196] 執筆後記的な言い訳的な反省会 Name:あずき犬 2014/10/07(火) 18:06
 決して少なくない文字数にもかかわらず拙書を読んでいただくだけでなく、感想まで投稿していただき、まことにありがとうございます。
 しかも、長編部門『特別賞』をいただきました。ひとえに読んでいただき、感想を下さった方のおかげと感謝しきりです。ただ、やはり他の参加作品と比べてしまうと稚拙な部分が目についてしまいます。いただいた賞は今後の成長への期待と受け取り、精進していく所存です。
 以下、執筆後記というか、言い訳、というか反省会になります。


■はじめに
 新しいSFを書いてやる! 6月某日、なろうに登録し、企画を知って無謀にそんな事を思ってプロットを組みはじめました。なんとか出だしの3万字位が書けたので参加表明しました。
 オリジナルの長編なんて書いた事なかったのに、随分と無謀な事をしました。

■執筆のきっかけ
 もともと異星人との遭遇物を書こうと思っていました。で、出てきたのが、ファーストコンタクトが宇宙人のアイドルの興行だったら、でした。
 宇宙から何やら賑やかな宇宙船が降りてきて、各国の首脳があーだこーだして世界中パニックの中、彼等が現れたのは、武道館の受付。興行したいから貸してほしい。
 でもこれでは短編の一発ネタだなあと一度はお蔵入りさせました。
 短編用の別のプロットを作っている時に、じゃあ、逆に地球から打って出るのは、と思いつき一気にプロットを作りました。
 作品中、日本の国名は出てきますが、それ以外を造語にしていたのは、次の興行先こそ、この地球だったからです。伝わりにくかったみたいで力量不足が悔やまれます。

■永遠性について
 白状すると、私、アイドルには殆ど興味ありませんでした。執筆を始めてから勉強した有様です。とはいうものの、アイドルが抱える問題は理解しました。それは『永遠性』です。アイドルとはいえ、彼女達は成長し、やがてアイドルを卒業していかなくてはいけない。AKB48は、その点上手い仕組みを考えたと思います。センターを変えて、祝福の中卒業させていく。でもこの仕組みにも限界があります。ワンパターンに陥る事。
 それに対する答として、ウラシマ効果を利用した方法を考えました。
 作中、悲劇の象徴として書いたウラシマ効果ですが、彼女達が興行で訪れた辺境の星、次に彼女達が訪れるのは、百年後、千年後。ウラシマ効果によりほとんど変わらない姿で現れる彼女達。まさに伝説のアイドルになるだろうなと。


■ウラシマ効果について
 SFにおけるガジェットは益にもなり悲劇にもなりうる。本作におけるウラシマ効果はそんないわゆる古典的な「SFはこうあるべき」に添って取り入れましたが、いやはや、悲劇ばかりが表に出てしまったようで。
 ウラシマ効果によりもたらされる益の面について、もう少し記述するべきだったと反省しています。例えば、SMC設立のくだりで触れておくべきでした。

■コスモスについて
 最初、秩序(コスモス)=銀河帝国と混沌(カオス)=地球という対比の構図を思い描き、その融合された姿として『コス☆モス』を考えました。このあたりは、全く描写できていませんでした。というか、描写する能力がありませんでした。ああ、自分の力の無さが悔しい。

■タイトルについて
 原題は『コスモス〜銀河の中心で咲く純真の花〜』でした。でもこれじゃ面白くなく、また、せっかく小説家になろう内での企画ということもあり、それっぽい題名を付けてみました。賛否両論ありましたが、投票結果を見ると意外と受けていたようですね。自分でもびっくりです。

 長々と書いてきましたが、だんだん言い訳ばかりになっていきそうなので終わります。


 個別の感想返信については、後日、PCが使える時に投稿させていただきます。

 あ、あと、作品一覧で、作者名が原因でこの作品が一番上になっていました。もし、SFコンに興味を持ってページを覗かれた方が、一番上に載っているこの作品を見て、呆れて帰っていかれたりしたら、と不安で不安でしかたありませんでした。作者名順ではなく、作品のあいうえお順だったらよかったかな。


[2219] RE:あずき犬「悔しいからアイドルになって地球を救ってやる!!」 Name:拙者 2014/10/09(木) 21:59
拝読いたしました。各章で印象的だった点などを(ネタバレありです)

1st.album
 のっけから気になってた洋平に彼女ができててしょんぼり!
 この地球は銀河帝国に併合されてる? でもあまり変わり映えしてない感じ。
 洋平からもらったチョコバーが当たりで工場に招待?
 これは「夢のチョコレート工場」!? 危険な匂いが。
 バスに乗って出発! 運転手が着ぐるみ?
 で、五人そろってなぜか宇宙へ!
 剣道、空手、合気道、弓道、全員武道系、と思ったらひとりだけ新体操?
 銀河帝国に到着して親善大使としてアイドルに?
 地球は忘れられ気味な星なのか……
 そしてTKU5? そのまますぎ!

2nd.album
 杏子のステイ先が、なんか普通!
 エコは素直で可愛い。そして兄貴が生意気。こいつむかつく。
 そして五人とも、結構その気になってる!?
 みんなの得意技を披露。
 「魔法少女戦士」…ゴクリ。銀河帝国まで来て「のり弁」! しょぼいぞ。
 そして発表の場はご当地物産展特設ステージ……しょっぱいぞ。
 各惑星からご当地アイドルがきているのか…
 杏子がリュークと親父のやり取りを聞いてしまいへこむ! こういう差別が一番嫌な感じ。
 そしていつのまにか5人にもプロ根性が!

モノローグ
 秋山さんの独白と死。
 ここで話のトーンが一気に変わる感じ……

3rd.album
 絶望する5人。
 そしてゲームからも銀河帝国人の価値観が徐々に明らかに。逃げ出す杏子。
 杏子植物園で尻尾少女に出会って、コスモスに自分たちを重ねて立ち上がる杏子!
 エルザは秋山さんを知っていた?
 帰って来た杏子を優しく迎えるマーサ。
 そしてそれぞれが楽器を持って演奏? けいおん!
 田端の境遇があきらかに。早紀が手術を? そして学校でライブ!
 田端が先生と再会!
 ライブを見ていたリュークが揺れる!
 ご当地アイドル大集合で収録直前にハプニング!
 ロボットを従えてヤクラ解放戦線の戦士が乱入
 5人がそれぞれの技で応戦! かっこいい。
 軍のもみ消し工作に田端が細工を……

4th.album
 何かがリュークを変えた!
 ゲームのプレイスタイルに変化が? 
 リュークが流したデータが銀河じゅうに流布してた!
 歌がきっかけで世界に変化が!
 在りし日の地球に思いを馳せる杏子。
 そして5人が万感の思いを込めてステージに!

  #

なんとも軽い感じで始まった物語。
主人公の5人も、すごい境遇に陥った割に大した葛藤も無く言われたとおりにアイドル稼業に血道を上げ始めて、おいおい、どういうこっちゃと思いながら読んでいたら……。
他の方の感想でも上がっていた通り、秋山さんの悲壮な独白を境に一気に引き込まれてしまいました。
また、作中で杏子ら辺境出身のアイドルたちが味わう善意の衣に包まれた差別的な仕打も、本作に苦々しい読み応えを与えていると思いました。
銀河帝国が物凄いスケールで他の星を蹂躙する割に、市民は普通に、というか少しがさつな「いい」人達だったりするのにも妙なリアリティを感じて、空恐ろしい気持ちになりました。
ゆえに終盤で悲しみを乗り越えた5人の音楽がリュークをはじめとした周囲の人間を変え、銀河を変革して行く様は、単純なハッピーエンドにはなりようのない5人の境遇とも相まって、ずしりとしたカタルシスを感じ鳥肌が立ちました。
面白かったです。
勝手な感想失礼しました。

[2237] 感想返信@です Name:あずき犬 2014/10/11(土) 23:34
 読んで下さっただけでなく、感想までくださり、ありがとうございました。個別に感想を返信いたします。
 稚拙な文章だったと思います。なんとか良い所を探して感想を下さった皆様の優しさに感謝しかありません。 
 PC使えそうにないので、携帯とデシカメを使用したモバイルハイブリット返信(感想画面を撮影し、それを見ながら返信という最先端技術)になります。引用等出来ないのでご了承下さい。


≫栖坂月さま
 早速の感想ありがとうございました。
 展開の平凡さには書きながら悩みました。ありきたりな展開になってしまったのは、アイデアの枯渇と、急展開することに対する恐さがあったと思います。書きはじめの段階から、終わりは明るくするつもりだったので、脱線する恐怖に勝てませんでした。終盤、得に帝国人の気持ちの変遷については、やはりもっと描写が必要だったと思います。
 タイトルだけは冒険してしまいましたね。タイトルで引かれていたこの物語をみなさんに読んでいただけたのは栖坂月さまの感想があったからだと思います。ありがとうございました。

≫URAさん
 感想ありがとうございました。辛口にびびってしまいましたが、温かい指摘に安心しました。銀河帝国に関しては、総じて設定の詰めが甘かったと思っています。わたしにもURAさんくらいの設定構築能力があれば!と思います。
 秋山さんのモノローグに力が入ったのは、私の本心が現れていたからかなと思います。しっかりしろ日本!
 杏子以外の四人については、裏でいろいろ設定していたのですが、始まりが杏子の回想だったので、泣く泣く省きました。三人称とはいえ、限りなく杏子の一人称に近い形でしたので、どこまで脱線していいのか分からず、えいっと切ってしまいました。この辺りはなかなか難しい所ですね。 書き手の変なこだわりと、読者が何を求めているのか、もう一度考えてみたいと思います。のじゃー

≫ろさん
 感想ありがとうございました。というか、あまりにも的確な指摘に、唖然としました。伏線と回収には結構気を使ったのですが、ほんと、おっしゃる通りだと思います。
 本筋の裏で進行する話こそ、大切にしようと決めていたのに、とって付けたような回収が多かったと思いますし、それは、設定の甘さがあった為だと思います。指摘もさることながら、そこまで読み込んでいただけた事がほんとに嬉しくて。……少し泣いてしまいました。こうして読んで下さる方がいるのなら、もっと頑張って書いて行こうと身を引き締めました。
 
≫真崎@M's Worksさま
 感想ありがとうございました。
 お察しの通り、物語のテンポについては、最初から最後まで悩み通しでした。特に銀河帝国の描写については、書いては消し、書いては消しの状態でした。どうしても説明描写が多くなってしまい、杏子の視点がずれていってしまいました。せっかくのなんちゃって三人称なのだから、もう少し書きようはあったかとおもいます。心理描写もどこまで入れていいのか迷走していました。
 最後まで読んで貰う事がとりあえずの目標でしたが、今後は、あえてテンポを崩してみるような事にも挑戦していきたいと思います。


〜感想返信Aに続きます〜


[2240] 感想返信Aです Name:あずき犬 2014/10/12(日) 01:36
 感想返信Aです。

≫みもりさま
 思わず膝を打ちました。売れないアイドルからのスタート。執筆中、彼女達を前に進ませる原動力について、ずっと悩んでいました。結局の所、身近な人の死や、地球の命運で彼女達を追い込んでいくという方法しか見つからず、巻き返しの展開に無理が生じてしまったのだと思います。
 確かに、売れないアイドルからならば、ポジティブな動機ができただろうに。 全くのゼロからスタートさせたかった意図もありますが、そうするならそうするで、書くべき物が足りなかったのだと思います。反省しきりです。

≫VEILCHENさま
 感想ありがとうございました。
 質問のあった遺伝子改良ですが、二種類あり、まず宇宙線などに耐性を持たせ、銀河帝国の惑星全体を覆う擬似ネットワークに繋がるための改良、そして、体細胞、記憶全ての遺伝子を改良する物。基本的には前者の改良で終わらすのが主ですが、過去の記憶に苛まれる者、完全な隷属を身をもって表す者、そして、生物として元来保持している攻撃性や、野蛮性を消し去り、穏やかな帝国人にする事を目的にしていると考えました。アンジェラは、攻撃的種族と捉えられましたし、精神的に参った早紀も手術を受けようとしていました。さらっと書きましたが、かなりヤバイ技術ですね。確かにこのあたりを突き詰めていけば、銀河帝国の性格を浮き上がらせる事ができたのかもしれません。普及しているガジェットからその文化の特徴を浮き上がらせる。今後生かしていきたい技法だと思います。

≫深津弓春さま
 感想ありがとうございました。
 いただいた感想、何度も読み返しました。今後、物語を書いていく上で、私の指針となるものでした。
 指摘された事項については、私が書きながら躓いていた事ばかりです。
 銀河帝国の町並みについては、あくまで見た目だけですが、未来的な町並みの段階を過ぎて、自然回帰の段階を経て、個人個人が、思い思いの町並みを作る段階まで進化し、共感した者が回りに集まっていると考えていました。早紀のホームステイの話に上手く紛れこまそうとしたのですが、中途半端になってしまいました。
 寛容とたしなみと無慈悲。銀河帝国人の設定の骨子となるもので、参考にしたのは、黒船時代の帝国主義でした。押し付けがましい良心と、裏に秘めたまがまがしいまでの侵略欲。
 そんな後進国が始めたまね事。子供のまね事だと思って笑っていたら、いつの間にか。
 ハイカルチャーは歴史を動かす事ができないが、ロウカルチャーにはその力があるというのが、アイドルを取り上げた理由です。
 頭の中では、いろいろ考えていても、それを物語として分かりやすく出力していく方法が分からず、一人悩みながら執筆していました。
 恒星間航行を成し遂げ、無数の異文化と出会い、吸収し、銀河を制した帝国が、後進惑星に対してどのような感情を持つのか。一体彼等は、何を思って銀河を統一していったのか。深い思慮が必要な課題に正面から向き合わず、過去に答えを求めた事による歪みが、物語全体を胡散臭い物にしてしまった気がします。
 
 それにしても、ここまで読み込んでいただいた方を、心底楽しませる事が出来なかった私の筆力の無さが情けなくて。悔しくて。
 感想を読む度に、この気持ちを思い出し、物語を書いていきたいと思います。


〜ちょっと感情的になってしまったので続きの感想返信はまた後ほど〜


[2252] 感想返信B ありがとう! Name:あずき犬 2014/10/16(木) 19:14
 感想返信Bです。遅くなってすみません。

≫天崎剣さま
 感想ありがとうございました。
 締め切りに追われ続けた夏でした。ネット上では、出来上がった作品しか見れませんが、みな、それぞれの生活を抱えながら頑張っている事に改めて気付かされました。
 
 登場人物の書き分け、ほんとに難しいですね。特に、年齢、性別、それに加えて、本作ではみんな基本体育会系。大阪弁にするのがやっとでした。5人は多いかなとは思いましたが、ネタバレすると、モモクロZをイメージしていたのでこの人数になりました。
 戦闘シーンも、簡単な絵に起こして書きましたが、これも難しい。戦闘シーンを、いかに頭に入ってきやすい文章で書けるか。今後の課題です。戦闘を回避するのも手だとは思いますけどね。
 一文に盛り沢山してしまうのは、仕事柄かもしれません。日頃、限られた文量の固めの文章ばかり書いているせいですね。感想読むまで自分でも気付きませんでした。ありがたい指摘です。

 テレビなどのメディアには出てきませんが、きらびやかな世界の裏には、たくさんの『秋山さん』がいると思います。目の前の事象に捕われず、物事の本質を見れるような生き方がしたいものです。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
≫平 啓さま
 感想ありがとうございました。
 異境を書くのがこんなに難しいとは思いませんでした。世界のしくみを一から築かなくてはいけなく、作り込みが足りませんでしたね。食べ物、社会構造、法律、文化。書けば書くほど、食い違いが出てきて頭を抱えました。じっくり世界観を作り上げていく事は楽しいのですが、それだけで力尽きる事も多々あり。
 当初は3人だった主役は、立ち直りの為に5人に増やしました。モモクロZを参考にはしましたが、3人だと、立ち直りに無理が出てしまいました。どうしても天然キャラと、おばさんキャラが欲しかった、という所です。
 

≫朝陽遥さま
 感想ありがとうございました。
 登場人物のエピソードについては、いくつか考えていたのですが描ききる事ができませんでした。というのは、物語のスタートが杏子の回想だったからです。彼女の知らない事をどこまで書けばいいのか、書きながらずっと悩み続けました。結果としては、話はまとまったけれども、枝葉が足りない結末になってしまいました。
 なんとか杏子目線でエピソードを想起させる事ができたらよかったのですが。今後の課題としていきたいです。

≫桐谷端香さま
 感想ありがとうございました。
 登場人物の書き分けは今後の課題ですね。メモまで書いて下さったみたいで。申し訳ないような、ありがたいような。魅力的な脇役は書きたかった事でしたが、確かに唐突感がありますね。自然な描写を心掛けたいですが、なかなか難しそう。それぞれの性格を尖らせたら出来そうですが。
 今思えば、主役5人がみな体育会系、帝国人はみな心穏やかという設定自体無理があったような気がします。難易度を自分でも上げてしまった的な。
 

≫尚文さま
 感想ありがとうございました。
 いたらない設定でしたが、お褒めいただき、ありがとうございます。設定、ほんとに苦労したので、素直にうれしいです。
 
≫ナマケモノさま
 感想ありがとうございました。
 五人のエピソードについてはずっと悩みのタネでした。物語の軸を崩さずに書き切る自信がなく、いくつかのエピソードを切り捨てました。
 特に恋愛については、全く書ける自信がありません。でも、確かに必要ですよね。あの年代の少女なら、地球の命運よりも恋愛なねかもしれませんね。
 恋愛とアイドル活動。これはなかなかに難しい課題です。それだけで話が出来てしまいそう。

≫拙者さま
 感想ありがとうございました。
 終盤でのカタルシスを感じていただけたのなら、作者冥利に尽きます。
 序盤の軽いノリと中盤の重たい空気、終盤のカタルシスが書きながら意識した事でした。
 結果発表後にもかかわらず、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。


■最後に

 個別の感想返信は以上になります。投票結果を見ると、たくさんの人に読んでいただいたようで、うれしいような恥ずかしいような。
 作者名の為、一覧の一番上にあったのが大きかったような気もしますが。
 掌編もあわせて、たくさんの感想を頂き、とても勉強になった企画でした。
 それよりも大きかったのは、様々な作者の方と知り合えた事ですね。
 企画は終わりましたが、少し充電してまた頑張っていきたいです。
 実は、ちょっと燃え尽き症候群みたいな感じになっています。

 あと、『あずき犬』が感想掲示板でいろいろ勝手な事書いてしまいました。作者の中には気分を害した人もいるかもしれません。妄想し過ぎと反省してます。次回は更に妄想に磨きをかけていく所存であります。

 主催者様、参加されたみなさんにShine Futureが訪れる事を願って。


[821] 菊川噤「Shapeshift Fear」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/09/02(火) 00:57 [ 返信 ]
作者名:
菊川噤


作品名:
Shapeshift Fear


分類:
短編


あらすじ:
蕪菁《かぶら》は夏休みを迎える。その夏は最高の時間を友人と共に過ごすつもりだったのだが、初日に盲腸で入院することに。退院すればそこには残りたった一週間の夏休み。蕪菁は残された時間を精一杯満喫するはずだったのだが……?


URL:
http://ncode.syosetu.com/n8366cg/


[1024] RE:菊川噤「Shapeshift Fear」 Name:秋原かざや 2014/09/04(木) 12:57
これまた素敵なSFですね!
ドッペルゲンガーに翻弄されてしまう主人公が大変そうですが、なによりもロンゴちゃんのファイトが素晴らしくてもう!
でも、こんな夏休みだったら、私もぐれそうです(笑)。

ちょっと気になるのは、ドッペルゲンガーが何を言おうとしていたのか、ですね。
何か法則性がありそうなのですが……。
良ければ、翻訳もあると、ちょっと嬉しいです☆
気になって、夜も眠れません☆


[1130] RE:菊川噤「Shapeshift Fear」 Name:流山晶 2014/09/06(土) 07:58
空想科学祭FINALとは随分趣のちがう作品ですね。

難解な作品です。
自分自身がドッペルゲンガーになってしまうかもしれないと言う点はホラーでした。

Shapeshiftとは変身。やっぱり、宇宙人が主人公にちょっかいを出してきたのでしょうか?

最後の友人の何事もなかったような態度をと合わせると、宇宙人が幻影を見せたということかなあ。
だとするとどこからが幻影なのか。

夏休みがほとんどなくなってしまったとはいえ
答えを写して宿題を終えた天罰という気がします。


[1208] RE:菊川噤「Shapeshift Fear」 Name:仏師 2014/09/07(日) 17:48
SFホラーになるのかな。
確かに怖さはあったように思われますが、説明不足のせいなのかわかりづらい。
登場人物のなんとも言えない名前も相まって、頭になかなか入ってきませんでした。
まぁそれも私の読解力の到らなさなのかもしれませんが。
以上感想でした。


[1621] ついていけるかな Name:お茶龍 2014/09/18(木) 17:47
こりゃまた独擅場な(苦笑)。初めまして、こんにちは。読ませて頂きました。
さてこの世界についていけるのか。心配ながらも何とか読了致しました。
正確に言うとshape-shiftは「形を変える」、fearは恐怖や不安、可能性とか。
shapeshifterだと、いろいろな姿に変身する妖怪、一時的に動物・物などに変身できる人間の事。
のんびりとした夏休みの風景や日常なのかと思えば一転、何でこうなっちゃってんだろうか? と首を傾げずにはいられない。
読み手を選びそうですけども、案外、馴染んでいくと永遠とついていけそうな。不思議な魅力を持ったお話でした。
ではでは、楽しませて頂きました。失礼を。


[1910] RE:菊川噤「Shapeshift Fear」 Name:尚文 2014/09/25(木) 21:17
さらっと読める作品でした。
1回通して読み、果てと思ってさらにもう一度。そして、ああ、なるほどと納得ができる作品になっていると思います。

[2250] 謝謝と(S) 振り返って(F) Name:菊川 噤まない 2014/10/15(水) 00:20
 まず言わせていただきたいのは、……読みづらいなと、読解力がいくらあろうともこの作品については本当に言葉の足らない作品に仕上がっていたと思います。
 言い訳させていただけるなら空想科学祭の学生時代の時間がある頃に比べて仕事をし始めてかなり忙しくなりました。……そういうことで、何卒。

 そしてこんなにコメントの付けづらい作品に感想を抱いて書いてくださった方々に感謝の言葉と返信を。

→秋原かざや様
 お褒めいただき、感服の至りです。ありがとうございます
 ドッペルくんのセリフについて気になるということでしたが
 種を明かしてしまえばまあくだらないのですが
『母音を一つずつずらして』いるのです。

「けろまのなこ……えろぬコラーンご……?」
         ↓
「これもなのか……おれのクローンが……?」

「ちらえうざコーデど!」
     ↓
「とりあえずカードで!」

「だげダータほづあぬら。ぶこねダータぐあわぎさせれちさむおねだはにあこ……」
                    ↓
「だがデータはどうなる。ぼくのデータが上書きされてしまうのではないか……」

 これらは手打ちであるがためいろいろ打ち間違いやら抜けてるものがあるとは思いますが、まあこんな感じです。言葉の意味については後で

 なぜこうなっているのかその理由もありますがこれはのち

→流山晶様
 難解……orz いろいろと混乱させてしまったのでそう思われるのかもしれませんね……。

 友人宇宙人説ということですが残念ながら友人はただの気のいい友人です。
 しかし宿題の天罰ってのはたしかにあるかもしれません(笑)

→仏師様
 わかりづらいという最もなご指摘、全くもってその通りでございやす……すみません。
 名前が変なのはなんでもないです。ラノベの読みすぎです

→お茶龍様
 なんだか良い評価していただいてとっても嬉しいです
 できればもうちょっと万人向けに書けるようになりたいです……

→尚文様
 なんと! 納得することができたんですか。
 人それぞれに着地点があります。
 
 そしてこの作品について匂わせていた謎はここで全公開します。
 いろいろと想像を膨らませるのもいいかもしれませんが、私としてこの作品はホラーを匂わせる形で書いたので、ホラーの形としては謎があるままでいいのですが……
 まあ、もの好きな方にのみおすすめします。
 
 この作品で言うドッペルゲンガーの、その正体は
要するに『隣の世界の住人』です。

 ロンゴは本来、その世界の住人だったのですが、まず蕪菁の強い寂しさによる『求める心』がロンゴの姿を見せてしまった。そして偶然にもロンゴという名前が一致してしまったことによりそこからジッパーが合わさるようにとなりの世界と合わさってしまいました。

 そしてその隣の世界というのが『クローン技術の確立した世界』になっています。
 正確に言うと人体のデータの電子化に成功していたり、人体の分解がたやすく行えるほどの科学力はありますが、わかりやすい比較点としてクローン技術が合法的に認められ日常的に使用されている点になります。
 そしてその世界では『寿命の限り生き続けることができる世界』なのです。

 作中に出てきたカード、あれは人体のデータを読み込み、異常部分がある場合その体を『削除』できてしまうのです。
 武蔵境の体にあった泡が爆ぜたような消え方がこれです。
 本来ならば全身がそのようになるはずでしたが、となりの世界とは当然環境的差異があるので中途半端にしか消えませんでした。よって死んでしまったのです。

 ドッペル蕪菁にとっての友人にドッペル武蔵境がいます。当然ドッペル武蔵境も武蔵境とそっくりです。友達を見たら話しかけます。でも返ってくる言葉は意味不明な言語(秋原さんに質問いただいた部分がここにあたります。となりの世界なので母音を一つずらしてみたわけです)。これを異常と判断したドッペル蕪菁はカードによってドッペル武蔵境を消します。しかし消えない。そして次に向かったのは病院です。

 病院は当然医療施設なのですが、ドッペル世界ではクローン製造の施設も兼ねているのです。ドッペル蕪菁はカードによって取ったデータで何とかして欲しい、その旨を必死に話しますが残念ながら通じません。
 病院の方にも通報の情報が入り、大人たちが取り押さえようと追いかけてきます。ドッペル蕪菁は必死に逃走します。
 やっと人を撒けたところに、蕪菁がいた。
 これがドッペル蕪菁の行動の真実です。

 続いて、蕪菁が自分をドッペルだと錯覚させられた不可思議な幻聴や行動、その真意です。
 まず、『影』。
 蕪菁は高架下にて彩嵜がいないとき、自分の声を聞きました。これは状況を冷静に判断していましたが、その説得力ゆえに彩嵜に危害が加えられるわけですが……
 影、それはすなわち『日の目を浴びない部分』です。
 これは心理学でいう投影に近いものです。自分の、自分で気付かない冷静な部分を蕪菁が得た情報から判断していたのです。蕪菁の感情の中で『表に出ない』『日の当たらない』部分が異常な状況下で精神の分裂を起こし、自分の冷静な考えが幻聴のように聞こえてきた。というわけです。

 続いて彩嵜を襲った蕪菁、これは『水たまりに写った』……まぁ長いので『鏡写』。

 笑顔について解説入れ忘れてました。武蔵境を消したドッペル蕪菁は、説明の通り異常を戻すためにクローンに切り替えるためのものです。なので異常を取り除けたと思い、安堵に笑みをこぼしたのですが消えないという緊急事態に表情が固まってしまい、笑ったと思われていました。

 それで鏡写の蕪菁が襲いながら笑った理由は
「笑顔とは本来攻撃的なもの……」というわけではなく、力んでいた顔、牙(犬歯)を見せるための攻撃的なものです。しかし意識が朦朧とし、視界がぼやけていた彩嵜にはそれが笑顔に見えたというわけです。蕪菁が自分の首を絞めていた際も同様です。
 なぜそのような攻撃性に出たか、これもまた精神的分離によるものです。攻撃性が表に出た、というよりか……蕪菁の本心というのが近いです。無意識に行なったように思えたのは本心が表に出たことによって影の、冷静な意識から見ていたということです。


 解説と言いながら混乱させてしまうようで申し訳ないのです。

 ロンゴがカードによって消去されたことにより、ジッパーのスライダー部分がなくなり、結びつく前の世界に二つが開かれていきます、そして二つがあったからこそ起きた出来事は、『蕪菁の夏休み』は始まりに戻っていきます。
 そしてロンゴの代わりに彩嵜がいることで二つの世界が結びつくことがなくなり、世界は平和になったのでした。

 というお話です。こっちのほうメインで書いてもよかったんじゃないかってくらいいっぱい書いてますけど私が書きたかったのはドッペルゲンガーとその恐怖、みたいなものだったのでもうまんたいです。
 書いててよくわからなくなってきましたが

 最後に読んでくださった皆様に感謝といくらなんでも稚拙な作品になってしまったことの陳謝の言葉を。

 ありがとうございました。
 すみませんでした。

[703] 赤色ぼっち「トリガーハッピー!」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/29(金) 00:08 [ 返信 ]
作者名:
赤色ぼっち


作品名:
トリガーハッピー!


分類:
短編


あらすじ:
【ルール説明】
・男子と女子に別れて戦います。
・攻撃を女子、防衛を男子が担当します。
・男子側は女子の殲滅、もしくは女子側の隊長を殺せば勝利です。
・女子側は男子の殲滅、もしくは三年十組を制圧すれば勝利です。
・男子は一晩高校内に宿泊し、女子はその間、好きな時に襲撃を仕掛けて良い。ただし、襲撃は必ず正面玄関を通過して行うものとする。
・校内にある物は全て武器として使用を許可します。
・これはサバイバルゲームです。よって全ての表現はイメージ映像となります。
・彼らは文化祭の出し物を決めるために戦います。
・少年少女、誰もがマジです。
・以上の事を聞かなかったこととして、お楽しみください。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n5435cg/


[1410] ネタバレありRE:赤色ぼっち「トリガーハッピー!」 Name:VEILCHEN 2014/09/11(木) 00:07
拝読しました。
何というはた迷惑なカップル! 知性も人望もあるのにコレとは先生方の苦労が忍ばれます。一種の痴話喧嘩がこれほどのスケールの騒動になるとは。付き合ってくれる面々がこれだけいるという若さ・友情・熱さ・ノリが面白いです。悪ふざけだけでなく、後片付けと反省文できっちり罰を受けているのが程よいバランスでした。
戦闘シーンも迫真に迫っていて、終わって見ればあらすじには何一つウソはないのに手に汗握らされました。

勝手ながらあと一声、というところを挙げるなら、最初に各陣営の人数や配置を提示していたら「あと○人……!」という緊迫がより出たかもしれません。

また、
>全ての表現はイメージ映像となります。
なので気にしすぎかもしれないのですが、血が噴き出る、内蔵を撒き散らせ、などの描写から「え、現実だったの?」と思ってしまった部分がありました。赤い液体を撒き散らした→ペイントでしたー などするとネタばらしした時の緩急が際立つかもしれません。
ホラー映画のメイキング映像でゾンビ役や死体役がニコニコしてるイメージで。

勝手な意見も申しましたが楽しませていただきました。ありがとうございました。

[1429] 【ネタバレ全開注意!】 感想です Name:朝陽遥 2014/09/11(木) 20:41
 拝読しました。

 以下【ネタバレ全開です】ので、未読の方はごらんになりませんよう。



 実を申しますと、冒頭を読んだ時点でこういうオチだろうなと予想してはいたのですが、力の入った描写の数々に途中からだんだん不安になってきて、「そういうオチじゃなかったらどうしよう……」と違うところでハラハラしまして、最終話まで読んでようやくほっとしました。
 真冬さんの独白に垣間見えた冷徹っぷりは、はたして彼女の本心なのか、それとも雰囲気に酔ってダークヒーローを気取ってみただけなのか……ちょっと気になります。

 こんなことをノリノリでやれちゃうクラスの団結力すげえ! とかこの手の装備って高そうな気がするのに昨今の高校生すごいな!? 等々、楽しませていただきました。執筆お疲れさまでした!


[1678] RE:赤色ぼっち「トリガーハッピー!」 Name:有海凛 2014/09/20(土) 00:08
校舎の教室配置などを頭の中できちんと描いていないと書けないだろうお話だと思うので、しっかり設定を練られているのだと関心しました。
戦闘シーンも本物らしくシリアスに書かれていることで、最後のオチが際立っていると思います。
とても面白かったです。

[1829] RE:赤色ぼっち「トリガーハッピー!」 Name:尚文 2014/09/22(月) 21:42
どうしてこうなったかという理由がなかなか高校生らしいというか、何と言うか。そういった細やかな点がきっちり作られており、安心して読み進めることができました。
この作品は、一気に読み進めた上に、何か短編映画を見ているような気分にもさせてくれました。

[2070] コメディーだましじゃまいか Name:お茶龍 2014/10/02(木) 19:31
初めまして。2作あるという事ですが、諸事情によりこちらを先に読ませて頂きました。
自らにルールを作り攻防戦を開き展開し人物を動かし決着をつける。
見た目にはバトロワですし、置き換えるなら戦国や将棋の様に戦法を考えたりゲームを楽しむ。
私は考える間もなく女子という理由だけでガンバレ派でしたけれど、安定した文章ですらすらと一気に読み楽しませて頂きました。京介VS佐倉のあたりに力入ってしまった。きっと…と思いながらも。

そして以下からネタバレ注意です。

小説とは、騙しあいさと言われていますが、こりゃ騙される(笑)。
言わば、コメディー騙しか。なかなかやり手ですね(笑笑)。感服致しました。
というより、最後よかったわあぁ、と一言に尽きる。先生が気の毒(あ、二言になった)。
ではでは、面白かったです。


気まぐれに誤字報告なんぞを…
・×身長→○慎重 「京介の解釈」最後あたり。


[2249] 感想返信させて頂きありがとうございます Name:赤色ぼっち 2014/10/14(火) 00:00
えー、まさかこんなSF要素が自分でも見つからないような、一種おまけのような作品にまで感想を書いてくださて、本当にありがとうございます(笑)。

私自身、ほとんどネタというか勢いで書き始めたというか。それでも頂いた感想を読ませて頂いていると、いくつも参考になる意見があったり、ここが良かったなどいってもらえたりすると、やっぱり嬉しいですね。

ええ、京介VS佐倉あたり、私も力入ってましたよ(笑)。そこだけに力入れ尽くしましたよ。

ただ、これを読んでくださった方が、こいつら馬鹿だなーとか青春してるなーとか、そんなこと思ってくれていたら私としては大成功です。

でもくれぐれも真似はしないほうが良いと思います。事実は小説よりも厳しい。すぐ校長先生出てきて警察呼ばれて三年生の大事な時期に二週間の無期停学を言い渡されますから(笑)。


[104] 【辛口NG】キョウノアリス「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/07/27(日) 14:56 [ 返信 ]
作者名:
キョウノアリス


作品名:
セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜


分類:
短編


あらすじ:
高校三年の俺、東出薫は一年から想い続けてる南真冬と同じクラスになったのに、なかなか話すらできない日々を送っていた。そして、毎日の生活に不満だった。普通の高校生という日常生活と戦闘員という毎日に。薫達は人型ロボットセイヴァーに乗り込み戦い続ける。なぜ戦っているのかわからないまま。敵の正体を知らないまま。そんなある日敵に変化が起きる。いったいなぜ変化が起こったのか。永く続いた戦いに終止符は打たれるのか?人類の未来は?


URL:
http://ncode.syosetu.com/n3205cf/


[674] RE:【辛口NG】キョウノアリス「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」(ネタバレ) Name:逸取生 2014/08/27(水) 20:08
サクサクと読み進められました。
先生もパイロットとして出撃するという点にリスクを感じましたが、これはこれで新鮮で良いなと思いました。
主要キャラの誰かが死んでしまうかな……と思いながら読み進めましたがそれはなく、主人公とヒロインも無事ハッピーエンドを迎えられ、良く纏まっていたと思います。

[744] RE:【辛口NG】キョウノアリス「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」 Name:小豆犬 2014/08/30(土) 17:48
「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」拝読しました。
 勢力を増していくマウス、対して枯渇していく味方の戦力。そのヒリつくような感覚が、勢いのある文章から伝わってきました。
 昨日したゲームの結果を話すように、戦闘の話をする彼等に戦慄を感じました。羽根を引きちぎり、足を引っこ抜いて、のたうつ昆虫を見て笑うような、無邪気さと残酷さ。自分達の子供には、希望溢れる未来を見せてあげたいです。
 提示された課題は大きいですね。文明の進化と環境。なんとか両立した技術を開発して打開したいところですが。経済中心の今の世界では難しいでしょうね。
 作品の最後には、ほっと安心させられました。いわゆる死亡フラグが立つ度にドキドキしましたよ。

 戦闘機やマウスの外見について、脳内補完で読み続けましたが、もう少し描写があれば、マウスの恐さや、操縦席で密着する二人の様子がわかりやすいと思いますよ。定番操縦席二人シュチュにはうるさいのです(ナ○シコ、エ○レカ、マ○ロス)。年がばれる。

 爽やかな読了感。きちんと纏まった、長文の執筆ご苦労様でした。

 勝手な妄想と感想失礼しました。


[748] RE:【辛口NG】キョウノアリス「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」 Name:拙者 2014/08/30(土) 22:11
拝読いたしました
150年間毎日続く戦い。
先生も学生の主人公も、毎日淡々とした様子で戦いに赴く日常の描写に寒々しい怖さを感じました。
敵であるマウスの正体や、なぜ150年間拠点がわからなかったのかの理由も最後に明かされて、納得できました。
最後はハッピーエンドで読後感も良かったです。
気になった点としては、他の方の感想でも既に上げられている通り、
主人公が乗り込むセイヴァーの形態や装備の描写や、敵との戦闘の描写が少なかったことです。
作中で数回ある襲撃の中で機体の特徴や装備を徐々に明かして行けば、戦闘シーンに変化がついてより面白く読めたと思います。
連載ご苦労様でした。

勝手な感想失礼しました。

[1182] RE:【辛口NG】キョウノアリス「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」 Name:守分結 2014/09/07(日) 01:32
「セイヴァー(救世主)」拝読いたしました。
十代の少年少女が、日常を送りながら戦闘をこなすという設定は、ままあるとは思いますが、戦う相手が正体不明なまま150年間というのはオリジナルだなあと思いました。その正体も含めて。
その中でも暗くならないのは、友情があり、恋があり、普通に家族が待っているからでしょうか。授業が眠くて先生の目を盗んだり。でもよく考えればそうした高校生として当たり前のはずの生活が命がけの戦闘と抱き合わせなのは、やっぱり怖いことですね。
結末は爽やかで、よかったなあと思いつつ、この150年で人類の思想が、貪欲さが変わったのかどうか。同じ道をたどらないのかは心配になりました。そこはまさに今私たちが考えねばならないところでもありますが。
とても楽しい読書の時間をありがとうございました。


[1783] RE:【辛口NG】キョウノアリス「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」ネタバレ Name:森都いずみ 2014/09/22(月) 03:48
長く続く戦いに、普通の高校生も参加しなければならない、ということで、第二次世界大戦を思い出しました。まさか、主人公、死なないよねと恐る恐る読んでいた私。
定食とか食べている普通の会話が好きでした。

その戦いのわけはわかりましたが、その戦いで失った命は浮かばれませんね。でもハッピーエンドでよかったです。

[1914] RE:【辛口NG】キョウノアリス「セイヴァー(救世主)〜俺たちは何と闘っているのか〜」 Name:尚文 2014/09/25(木) 21:54
もう一作とは打って変わって、サイエンスフィクションが前面に出ている作品でした。
疾走感が強い、爽やかな感じも受ける戦闘の連続で、とても楽しめました。

[2079] 感想返信⑴ Name:キョウノ アリス 2014/10/03(金) 09:07
感想ありがとうございました。
感想いただく度に喜んで読ませていただきました。貴重なご意見これからの参考にさせていただきます。

では、個別に

〉逸取生様
先生もパイロットであるというのは皆が戦闘員になりうるという状態を表したくて設定しました。リスクがあったのですね。
主要なメンバーは怪我をさせて最後の戦闘員から除きました。さすがにあの戦いで誰もが無事というのはご都合主義っぽいので。だけど、暗い最後にはしたくなくて。
楽しんで読んでいただいてよかったです。感想ありがとうございました。


〉小豆犬様
戦闘機はもともと飛行機タイプを想定して話を書いていたのです。途中で変更してなんとか表現しようと努力はしたのですが力及ばずでした。読者様の脳内補完に頼ってしまいました。戦闘も表現力及ばず。知らない単語に四苦八苦で書き上げたのですが、無茶はするものではないですね。より、150年間戦闘だけに力を入れているという表現をしたかった結果でした。もっと勉強が必要だと痛感しました。
感想ありがとうございました。


〉拙者様
なるほどです。戦闘シーンが重なるとマンネリ化してしまいがちですが、そういう手法を取るといいんですね。勉強になります。戦闘物を読まなかったせいで全くの手探りで書き始めてしまいました。何度もイメージしてみるのですが全く力不足でした。戦闘機の描写や戦闘シーンをもっと勉強して、アドバイスをもとに書き直してみたいです。
貴重なご意見ありがとうございました。

読んでいただき、さらに感想もいただきありがとうございました。


[2080] 感想返信(2) Name:キョウノ アリス 2014/10/03(金) 09:34
感想ありがとうございました。
喜んで読ませていただきました。

では、個別に、

〉守分結様
オリジナルだと言っていただけて嬉しいです。こういう種類の話をあまり知らないのでかぶっていたらと心配でした。
楽しんで読んでいただけて良かったです。感想ありがとうございました。


〉森都いずみ様
主人公が死ぬという話のラインを作ってましたかあ。自分では全く気づいていませんでした。主人公の捨て鉢な態度がそうさせていたんでしょうか。
確かに浮かばれない命が沢山ある話です。できるだけライトに書いたつもりです。暗くなりすぎずに読んでもらえたらと。問題はどこなのかを気づいてもらえたらと思って。
読んでいただき、感想もありがとうございました。


〉尚文様
出来ればサイエンスフィクションを書いてみたかったので、嬉しいお言葉です。
ドロドロしたお話を爽やかに描きたかったのんですが楽しんで読んでいただけて良かったです。
感想ありがとうございました。


読んでいただいた皆様、感想まで書いてくださった方々ありがとうございます。
直せる力が今はあるとは思いませんがご意見をもとに書き直していきたいと思っています。ありがとうございました。


[2191] 最後に Name:キョウノ アリス 2014/10/07(火) 11:08
Twitterで感想をくださった方々、ありがとうございます。
お礼をする場所がなく(Twitter使いこなせず)自身の活動報告に詳しく書いたのですが、こちらの方が目にする機会が多いと気づきこちらにも書かせていただきました。

投票もしてくださった方がいて正直驚いています。実力不足でした。が、評価いだだけて、もっといいものを書いてやる!と意気込みが生まれました。ありがとうございます。

最後に読んでいただいた方々、感想をくださった方々、ありがとうございました。

楽しい時間でした。


[2248] お茶龍様への返信 と皆様へ Name:キョウノ アリス 2014/10/13(月) 21:39
お茶龍様
HPで感想いただきありがとうございました。
見つけたのですがどう返信していいのか迷いましたが、こちらで返信させていただきます。ありがとうございます! 終わってもまだ、感想が来るなんて思ってもいませんでした。締めてしまう形になり申し訳なかったです。まだまだ、感想はいただけるならいただきたいです。宝のようです。感想は。
マウスと戦闘機の描写のなさ反省しております。努力不足でした。表現力というよりも表現方法=言葉が欠如してました。
日常生活と非日常を生きる中でのゆるゆるした二人の関係。緩すぎましたか? どうにも緩いのが好きなたちでして。最後は気に入っていただけたようで良かったです。善か悪かは自分でも気に入っているフレーズでもあり場面です。そう言っていただけて嬉しいです。
描写の勉強してもう一度書き換えたい気ではいますが、いつになるやらです。メカに弱いので理解して書けないのが痛いですね。
ではでは、ありがとうございました。


まだ、『世界の終わりの終わり〜雪の降る日に〜』も感想を受け付けています。もう辛口でも大丈夫です。ご意見いただけるならいつでもお待ちしています。


[690] 拙者「茉莉歌、りじぇねれいと!」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/28(木) 22:54 [ 返信 ]
作者名:
拙者


作品名:
茉莉歌、りじぇねれいと!


分類:
長編


あらすじ:
ある日突然、あらゆる『願い事』が叶うようになった世界。
混乱を極めた地上に放りだされた少女の辿った、数奇な運命。
スコシフシギな物語。

微エロ注意。微グロ注意。



URL:
http://ncode.syosetu.com/n2403cg/


[877] RE:拙者「茉莉歌、りじぇねれいと!」 Name:VEILCHEN 2014/09/02(火) 21:51
ゴシ"ラってどう発音するんだろう、とか。理事長ブーメラン刺さってるよ! とか。楽しく突っ込んでいるうちに読了しました。

これ書くの楽しかっただろうなあ、と思わせるパロディに次ぐパロディに、地の文や登場人物によるツッコミもキレていて飽きることがありませんでした。結構な分量の作中作の痛々しさ(褒めています)にはきっと茉莉歌ちゃんたちと同じ表情になれたものと思います。

あえて申し上げるとしたら、シリアスなはずのエナ関連の場面や人が死ぬ場面も同じ軽いトーンだったことでしょうか。好みにもよるとは思いますが、シリアスな場面は締めた方が物語に緩急が出るのでは、と思います。

勝手なことを申し上げて申し訳ありません。とても楽しませていただきました。長編、お疲れ様でした。

[1103] RE:拙者「茉莉歌、りじぇねれいと!」 Name:深津弓春 2014/09/05(金) 15:51
 粗糖の勢いでパロディが展開されまくるドタバタハイテンションな作品。序盤の『過剰さ』は非常に目を引く、この作品のセールスポイントだと感じました。
 無数の「むちゃくちゃなものたち」が読者を置き去りにする勢いでやらかしつづける展開は、いろんな意味で凄いです。

 ただ、終盤までそればかりなんですよね。物語の展開に起承転結はあまりなく、人物も使い捨てで、行き当たりばったりなシーンがひたすらに続いていくので、そこはちょっと読んでいて辛いところでした。伏線になりそうな描写や、なぜこういうシーンを長く書いたのかな、と疑問に思うシーンがいくつもありますが、その多くが投げっぱなしでさして意味が無かったことも残念です。ライブ感のある書き方といえば聞こえはいいかもしれませんが、エンタメ作品っぽい設定や人物によって展開している物語としてはかなり首を捻る出来になっています。

 その時々で書きたいものをおもっきり書いているように見えます(それ自体は勢いがあっていいとはおもいます)が、物語としては成立しているかどうか怪しいところだと感じます。スラップスティックコメディといえばそうなのかもしれませんが、十万字以上の長さの物語の中でずーーーーっとたdドタバタしている以外に見るべきところが無いのは、もはやコメディではないと思います。

 また、絵文字やスペースの多様などを使った文章内での「絵的表現」ですが、これも問題だと思います。そうした表現も一つの技としてはありだと思いますが、そもそもが非常にトリッキーな技法であり、必然性も無いのに使うことはむしろ小説としての質を下げることに繋がると思います。最終版の「・」を「・」で表現する必然性がどこにあるでしょうか。より細かに、あるいはおもしろく、リアルに、などなどそれを使うことで効果的に描写できる、ということなら分かりますが、「・」をはじめとしたこの作品の「絵的表現」はむしろ無数にあった効果的な表現の選択肢をつぶしているだけに見えます。「文章」で表現することを誤魔化したりはぶいて楽にするだけの絵的表現に感じられ、これもまた残念な点でした。

 色々と勝手なことを感想として書かせていただきました。序盤の展開とその根本にある方向性は悪くないと思います。それを生かすためにも、そも小説とは何なのか、文章表現とは何なのか、どうやるのかというところを一度見直してみるといいかもしれません。

[1332] 「恐るべきは参考資料の多さ」 Name:URA 2014/09/09(火) 15:31
>>1
え?…違う?

読ませて頂きました。

驚くのはやはり序と一章序盤の勢いでしょうか。
とにかく、何でもかんでも出てきて凄い事になる!と言う期待感に胸踊りましたね。

学園長が一番キャラ立ってた気がしますw
次がエナでしょうか…「○え豚だ!」は胸熱でした。
コータと茉莉歌は少しブレて感じる事が多かったかな?琉路は結構空(ry

読み終えて、比較的に小説として忌避感を懐きやすい手法での作品だと感じました。
文字ではない記号として、視覚に訴えかける手法は結構人を選びますからね。

ナレーション風の三人称や、作中で別の作品やっちゃうとか、結構なキワモノを取り入れてきたなと。

終盤の、鏡で跳ね返す火炎放射や、ありとあらゆるウジャジャけた連中に――何でもありだな〜とニヤけました。

サガミザリガニとゴジラ頑張った!

とにかく、この作品は何でも有りだったんだと…上記に注意した上で、読む場合は難しく考えずに読む事をおすすめします。

楽しませてもらいました。
ではでは〜。

[1363] RE:拙者「茉莉歌、りじぇねれいと!」 Name:みもり 2014/09/10(水) 06:23
面白かったです。
まず、読みやすかった事。
かなりカオスな始まりと展開で、もしかしたら作者自身も時々我を忘れている所もあるんじゃないかなぁとは感じるのですが、ちゃんとストーリーが頭に入りました。
中盤あたりが少し中だるみで、流し読みした所が幾つかありました。ここら辺は勢いだけで書き逃げてしていると感じる読者もいるかもしれません。
物語が本格的に面白くなるのはコータがエナを救って以降。コーターが未来世紀ブラジルの主人公のような立ち位置になる感じで、ゾクゾクしました。逆に言えば、この物語ってコータとエナの物語以外はどちらかというと、ドラマチックというか、ロマンチックの色合いは薄い。

個人的に気になる点というか、おしいと思うのは、『主人公が何故、書き続けるのか?』この部分が、大きな景色として余り取り扱われていない、という所です。
この物語の表裏にあるテーマの一つに、人々の願望や欲望における無意識の深層があって、そこにおける幼児的願望が、主人公の書き続ける理由と同期としていると思うんです。
そこにおける気付きみたいなものが『作家性の覚醒』として発揮され、茉莉歌へ運命を託すさいのバトンとなる気がしました。
感覚的には、2度目に提示される主人公の作品はかなり重要で、主人公が小説を書こうとおもった原風景が提示されるべきだったんじゃないかと、そう思ったのです。 つまり、SFなんだけど、児童文学的なセンスオブワンダー、安易に言うなら『秘密基地』『UFO』『ロボット』『宇宙へのあこがれ』とかの物語です。それはチートではない生身のドラマ。その中にいる少年の息遣い。
そこで、茉莉歌に託せると思うんです。少女にかつて少年だった自分を重ね、己の願望とか欲望を越えて、次世代へ未来を託す流れがあるなら、個々の欲望で始まったこの物語の終結は、常に心の中に大切なものを持ち続けているメシアとしての茉莉歌に終結する気がしました。
ここらは再読して、もう一度描かれているかを確認してみたいとは思うのですが、ざっと読んだ印象としては、そう感じました。

色々、書きましたが面白かった事は間違いありません。
素晴らしい物語でした。

[1851] RE:拙者「茉莉歌、りじぇねれいと!」 Name:真崎@M's Works 2014/09/23(火) 15:32
 あっぱれ、としか言いようがない。
 良くも悪くも書きたいことを書いた作品なのだろう。
 書ききったか、は作者自身にしかわからないのかもしれないが。
 参考資料が微妙に足りてないのは気のせいだろうか。


[2047] RE:拙者「茉莉歌、りじぇねれいと!」 Name:尚文 2014/09/30(火) 21:22
誰もが望みがかなえられるとするならば、それらが同時に叶えられるなら。確かに、世界は混乱の極地になるでしょう。そんな予想と、それに対する作者の返答が作品に込められているように思います。

[2092] 対象年齢外、でしたが Name:天崎剣 HOME 2014/10/04(土) 00:22
なんとか読みました。
なんとか。

実は、自分には合わんフラグみたいのがあって、今作はそれのオンパレード。最後まで読み切る自信はありませんでした。が、読みました。読めました。

これだけの長い話を同じテンションで書き続けるって、大変ですよね!
私も2年前にコメディを10万字くらい書いたのですが、テンションを保ち続けるのが辛くて、泣きたくなりました。なんで私、コメディ書いてんだろ、(締切が迫って)こんなに辛いのに(´;ω;`)って、なりました。
コメディは大変なんです。ええ。

どなたかの感想にも書いたのですが、物語の緩急を上手く付けられるかどうかが、読んでいて面白いかどうかというのにものすごく影響してきます。
こちらは、最初から暴走して、暴走して、暴走して、暴走(以下略)でしたので、そのうち暴走とはなんだったのか、になってしまったような気がしたのですよね。
シリアスパートはキッチリ決める、その一方でギャグパートは暴走を極める、くらいでないと、読者は不満が残ります。
上がりきった坂道をずっと走ってれば、平坦だと勘違いする、ということです。

書き方に関しては、あまりとやかく言いたくはありませんが、もし、顔文字も記号も擬音も空行も使わずに同じ世界観、同じ物語を紡ぎ出せたら、ステップアップできるのでは?
特に、擬音はね。簡単なので使いがちですが。物語の質を落としかねないので、出来るだけ使わない方がいいかな。シリアスな場面でも擬音が入ると、ギャグに見えてしまうという恐ろしいものです。
私も以前注意されてから、擬音には頼らないようにしています。だいぶ、語彙が増えました。

あと気になったのは、茉莉歌、思うほど活躍していないのにタイトルに名前あるんだけどってことですかね……。リュウジは頑張ってたのがよくわかったのですが、茉莉歌はラストしか見せ場なかったように思えたのですが、私の見落としかな……。


[2233] 感想返信 Name:拙者 2014/10/11(土) 12:46
感想をいただいた皆様、ありがとうございました。
本作は数年前「2ちゃんねる」SF板に書き散らしていた妄想を、「あなたのSFコンテスト」に参加できるよう転載、修正を加えたものです。
このような、まず出自からして怪しい作品にお付き合い頂き、感想まで下さった方々には、何度お礼を言っても言い足りない気持ちです。

■VEILCHEN 様
 読んでいただきありがとうございます!
 ゴシ"ラは心の中で「ごじら」と発音していただければ幸せです。
 理事長の暴走は、自分でも書いていて一番楽しい箇所でした。
 かなり痛い作中作は本作の第二部への布石のつもりで挿入したのですが、途中で力尽きて第一部のみの投稿になってしまいました(T_T)

 >あえて申し上げるとしたら、シリアスなはずのエナ関連の場面や人が死ぬ場面も同じ軽いトーンだったことでしょうか。

 中盤から終盤のエナのくだりは、自作の中でも最も気に入っているパートです。が、確かに読み返すと軽いですね。
 書いている最中は、「一文に一回ギャグを入れなければ」というおかしな強迫観念に駆られていたため、そのせいかもしれません。
 今思えば、完全にどうかしていました。

■深津弓春 様
 読んでいただきありがとうございます!
 
 >伏線になりそうな描写や、なぜこういうシーンを長く書いたのかな、と疑問に思うシーンがいくつもありますが、その多くが投げっぱなしでさして意味が無かったことも残念です。
 >十万字以上の長さの物語の中でずーーーーっとたdドタバタしている以外に見るべきところが無いのは、もはやコメディではないと思います。

 耳に痛いご指摘です。本作は元々二部構成の作品として投稿を予定しており「伏線になりそうな描写」は、その布石として書いたものですが、字数が膨れ上がり纏めきれなくなった事とコンテストの締切に間に合わなくなったため、第一部のみの投稿になってしまったのが原因です。
 本来はこの後更に、20万字以上のドタバタが続く予定でした。
 作中の絵文字と空行の多用は、きっと怒られるだろうなと思い、直そうか迷ったのですが、最も書きたかった部分でもあり、ベスター「虎よ、虎よ!」に幼稚なオマージュを捧げる気持であえて残しました。
 また終章の閉ざされた世界「●」は、草野心平「冬眠」のオマージュでもあります。(当然「2ちゃんねるビューア」とも引っかけてありますが)

■URA 様
 読んでいただきありがとうございます!

 >>>1乙 え?…違う?

 えへへ。その節はどうも(・∀・)
 本作の「多世界別スレッド解釈」は、2ちゃんねる創作文芸板で様々な「作家」様の専用スレッドが林立し、独自の世界が構築されて行く様子から着想したものです。

 >学園長が一番キャラ立ってた気がしますw
 >何でもありだな〜とニヤけました。

 ありがとうございます。理事長は「仮面ライダーフォーゼ」の我望光明理事長と「仮面ライダーW」の園咲琉兵衛氏を足して2で割らないようなイメージで書いています。(おかしな例えですみません)
 それにしても「何でもあり」は「何もない」のと同じくらい虚しくて難しいと痛感する今日この頃です。

※続きます

[2247] 感想返信2 Name:拙者 2014/10/13(月) 20:56
■みもり 様
 読んでいただきありがとうございます!
 望外なお褒めの言葉を頂き、恐縮しております。

 >かなりカオスな始まりと展開で、もしかしたら作者自身も時々我を忘れている所もあるんじゃないかなぁとは感じるのですが

 耳に痛いです。書いている最中は、各地のオリジナルゆるキャラの名前を決めるのに二十四時間ネットを徘徊したり、作中に名前しか登場しない人物の設定を考えるのに夢中になったりしていて、確かに我を忘れている部分が多々ありました(-_-;)

 >コーターが未来世紀ブラジルの主人公のような立ち位置になる感じで、ゾクゾクしました。逆に言えば、この物語ってコータとエナの物語以外はどちらかというと、ドラマチックというか、ロマンチックの色合いは薄い。
 コータとエナのくだりは、書き手も予想できない方向に転がって行ってしまい、執筆当時「キャラが一人歩きするというのは、こういう事か!」と身体が震えるほどの衝撃を受けました。
 二人の物語はまだ続くはずです(どう続き、どう終わらせるのか、まるで見当がつきませんが)

 >個人的に気になる点というか、おしいと思うのは、『主人公が何故、書き続けるのか?』この部分が、大きな景色として余り取り扱われていない、という所です。

 ここも耳に痛いです。
 本作の続編として、主人公が自分の作品の中に囚われてしまう話を構想していたため、それの布石として作中作を挿入したのですが、本作だけでは何が何やらですよね。
 次作で補完しなければならないと思っていた箇所をズバズバ指摘されてしまい、身が縮む思いです。
 書き手が失敗だと思った箇所は、はっきりと読者の方にも伝わるのだと、痛感しました。


■真崎@M's Works 様
 読んでいただきありがとうございます!
 本作は、司馬遼太郎「竜馬がゆく」、メルヴィル「白鯨」、荒俣宏「帝都物語」、押井守「立喰師列伝」などを読んだ折の「書きたいことだけ書いて小説になるんだ!」という衝撃を胸に刻んで書いたものです。
 結果、無学な人間がそういうことをすると碌な事にならない事が身に沁みましたが、書きたい事を書けたので満足です。

 >参考資料が微妙に足りてないのは気のせいだろうか。

 確かに、参考資料は今見直すと微妙に足りていないですね。
 おまけに全く参考にしていない資料まで幾つも上がっていて、「どこが○○だよ!」と怒られるのを正座して待っていたのですが、だれも突っ込んでくれませんでした(´Д`;)

■尚文 様
 読んでいただきありがとうございます!
 ラストは、かなりご都合主義というか欺瞞的な感じで終わってしまい、今は反省しています。
 「特撮パロディから始まって、クトゥルフ神話の世界に至る」という隠しテーマというか目標みたいなのがあったのですが、もはや何だか解らない世界に行ってしまいました。

■天崎剣 様
 読んでいただきありがとうございます!
 本作はオタクの妄想をひたすら羅列しただけの作品なので、参加した当初から「女子には無理だろう」という確たる予感がありました。
 ゆえに読んでいただけただけで僥倖であり、ただただ感謝の念に堪えません。

 >こちらは、最初から暴走して、暴走して、暴走して、暴走(以下略)でしたので、そのうち暴走とはなんだったのか、になってしまったような気がしたのですよね。
 
 耳に痛いです。
 書いている最中は、「途中で手を緩めたら負けだ!」という何の根拠も無い確信を胸に書き殴り続けていたのですが、結果、わけのわからないものになってしまいました。

 >あと気になったのは、茉莉歌、思うほど活躍していないのにタイトルに名前あるんだけどってことですかね……。リュウジは頑張ってたのがよくわかったのですが、茉莉歌はラストしか見せ場なかったように思えたのですが、私の見落としかな……。

 茉莉歌には、男に都合のよい聖母・処女願望を託しています。
 次作は茉莉歌に託した欺瞞的な願望に、リュウジが恐ろしい復讐を受ける話になる予定ですが、上手く行くかどうか?

  #

拙作にお付き合い頂いた上、感想まで下さり、本当にありがとうございます。
このような楽しい企画に参加させていただき、主催者様にも参加者の皆様にもまこと感謝の念に堪えません。
ありがとうございました。

[764] 俊衛門「庭園」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/31(日) 12:42 [ 返信 ]
作者名:
俊衛門


作品名:
庭園


分類:
長編


あらすじ:
その庭園で、二人は出会った。世界が終わる、最後の日に。二人で奏でる音は、いつしか彼の全てとなった。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n7172cg/


[1017] RE:俊衛門「庭園」 Name:ジザパルーラ 2014/09/04(木) 09:41
 意図的に時系列をグチャグチャにして構成された物語。ストーリー自体は平凡なので、全体像を最初に推測して、そこから現在位置を逆算しながら読めば、まあなんとか内容を理解することはできます。面倒ですが。

 決して成就することのない恋をあつかっており、印象的な場面がいくつかあります。12話の録音を流す部分ではかなりグッときました。

 作品の根幹をなす若返り処置については、疑問の嵐です。熱交換とかあんな理屈で若返りができてたまるかと思いますし、そもそも移住計画のためにどうしても若返りが必要だったのかとも。

 総括すると、魅力がないわけではありませんが、読みにくさや引っかかるところが目立つ印象でした。

 以下妄言。
 いっそSF的なガジェットを全部とっぱらって、若返ってゆく女と年老いてゆく男の恋愛に絞って書いたほうがよかったかもしれません。逆『ジェニーの肖像』みたいな感じで。

 以上です。失礼しました。


[1162] RE:俊衛門「庭園」 Name:朝陽遥 2014/09/06(土) 20:10
 拝読しました。
 読んでゆくうちに明らかになる二人の立場の違い、対比の構図がお見事でした。これは切ない……。二人のすれ違いもそうですが、リオの葛藤もまたもどかしくて。
 あえて時系列を錯綜させることで、物語の中盤でもう読み手には結末の察しがつく構成となっていましたが、非常に効果的だったと思います。

 とある作家さんが、「悲恋を書くということは、絶対に恋の叶わない理由を読者に提示した上で、予想どおりの結末に着地させるわけで、どんでん返しなどの手法が使えない分ものすごく筆力の要求されることだ」というようなことを書いておられたのですが、本作を読みおえてからその言葉を思いだして、納得しました。悲恋を描いて、読者を満足させるというのは、ほんとうに技倆のいることなのだなと。

 強いてあげつらうならば、政府がこんなにもリーダーシップを発揮することができるだろうか、ここまで混乱を抑えて人類を導くことができるものだろうか、という部分に少しばかりの疑問は残りました。しかしそれも読み終わって感想を書くために振り返ったときにようやく考えたことであって、読んでいるあいだそうしたことを感じさせないだけの力のある作品でした。
 味気ない食事などの日常と美しく作り込まれた庭園の対比。自然を模したものや儀式性といったものを、そんな余裕もないはずなのに、どうしても求めてしまう人々の心理。あるいは人間の演奏する音楽が見直され、いっとき流行したがそれもまた下火になったというような、こまやかな描写が背景として世界観を支えていました。

 とっくに覚悟していたつもりでいたにも関わらず、ひたひたと押し寄せる絶望に心を乱されるマックス、役割を果たすために露悪的といっていいような態度を取っていたオートヴァスが、終盤になってようやく見せる素顔といった、脇役の描写も非常に魅力的でした。

 とりとめのない感想になってしまって申し訳ありません。堪能させていただきました。執筆お疲れさまでした!


[1188] *ネタバレ注意! RE:俊衛門「庭園」 Name:深津弓春 2014/09/07(日) 04:36
 しっかりとした実力に裏打ちされた、強く美しい物語です。

 個別の時間。身体の時間。いずれ他の全てと同じように、拡散した熱量となるよりほかにない個人たち。環境破壊によって母星に住めなくなった人々は、その力を結集して一部の人間だけを宇宙へと送り出す……彼ら個々人の時間を巻き戻し、極限的に未来のある状態にした上で。けれど、閉鎖された地下空間で生きる人間たちにとって、それは代償を伴う行為だった――ひとつの系の中で、一部分のエントロピーを収縮させることで時間を逆転させ人々を拡散から収束へと転じれば、それ以外の部分は当然、その分の拡散を請け負うこととなる。
 宇宙移民者と、それを送り出すための計画進行者。計画の本格始動と共に、若返るものと老いるもの。
 地球人類の末期に程近いそんな折に、計画進行に携わる主人公と、何も知らず移住対象者として生きる女性は、ひょんなことから「再会」し、逢瀬を重ねる……。

 設定、ギミック、伏線、物語構成、情感、主題。多くの要素がそれぞれきっちりと滑ることなく丁寧に描かれ、互いに上手く組み付き機能しています。別の方の感想にもあるように社会体制などにやや疑問を覚えるところはあるものの、細かい点で、全体に対して差し支えるような大きな破綻は見受けられませんでした。

 目だった、「分かりやすい」、尖った設定やギミックなどは無く、誤解を恐れずに言えば「渋い」「地味な」設定や展開が全体を構成している。それは取り扱われている物語が――時間、個人的意識、事物の変化、それから二人の輝かしい意識の出会い――本質的に妙に派手派手しいような要素を必要としないからかもしれません。「描かれる物語に適した必要十分なガジェット」で構成されているからこそ、この作品はその主題も、ドラマも、無駄に足を止めてしまうようなところ無く出来上がっているように思います。かなり上手く「最適化」されているといえばいいでしょうか。

 恋愛ものといえば恋愛ものなんですが、恋愛という単語がかなり大雑把に使われているのが社会一般なので、この物語を恋愛もの、と呼ぶには躊躇してしまいます。その上この話の『恋愛』は、この物語で無ければ出せない価値を間違いなく出しており、その意味でも単純な呼称はし辛い。
 身体時間的にそれぞれ逆行して交差する二人。人類の居住地として終わってしまう地球と、そこから離れる人。老いて失われる記憶と若さによって失われる記憶。詰め込まれた要素の多くが機能した結果として、この物語の一番の価値が、主人公と月慈の間に生起する価値が、形作られている……。

 悲恋ものというと、テンプレート的な、「一部の要素が別のものに置き換わっても別にかまわない」ような、ある種ハリウッドのアクション映画のようなつくりの粗製品がよくよく見られるのですが、この「庭園」はそうじゃない。この話じゃないと、ならない。これって商業作品ですら、結構貴重なことだと思います。

 やや中心から外れてSF的要素について言及すると、エントロピー則を下敷きにした秩序交換、それによる若返りと反作用の老いという構造はこれだけでも面白いと感じました。きちんと時間や変化ということの根本についても考えられており、やや無理なところはあるものの、決して「都合のいい舞台装置」になっていないのがいいところ。
 移民ってだけから受精卵でいいのだけれど、この物語では、あくまで「現在の人類」の一部を、極限的な若返りというかなりぎりぎりなところをうけいれつつも(記憶までなくなるわけだからかなり死に近いのですが、それでもぎりぎりで個人を個人として存続させている)救って、未来に繋げており、これは珍しい展開だと感じます。人類全体で安楽死しつつ遺伝子だけ送り出すのでもなく、全員で助かろうとするでもなく、現実的で仕方のないぎりぎりで一部の人間を存続させるために他の人間が『老いる』。

 
 いい作品でした。無茶苦茶なことをいってしまうと、見た目「地味」な作品なんですが(タイトルからして「庭園」で、サブタイトルは単純な数字表記、しかも二日間で全文量更新⇒完結というストイックさに溢れてます)、きっちりとした地力がある故の地味さだと思います。未読の人は是非投票期間とか関係なく読んで欲しい。ネタバレ注意の感想欄で書いても仕方ないけれども。

[1365] 丸くなった Name:栖坂月 2014/09/10(水) 10:55
この作者さんの作品は何作か読ませていただいていますが、今回も安心のクォリティでした。相変わらず絶望を書くのがお好きなようで、まさに得意な作風であったのかなと勝手に推測しております。
文章に関してはいわずもがなの出来ですが、必要なパーツを必要なだけ使って物語を作る手法はやはり見事です。綺麗な物語、という印象が強いですね。まさしく安心して読んでいただける良作ではあったと思います。
ただ、これはあくまで個人的に感じた印象なので事実かどうかはわからないのですが、執筆に当てられる時間的余裕があまりなかったのかなと、思う節がありました。珍しく誤字脱字が目立った(中盤に多かったです。後半は乗っていたのか少なかった)のもそうなんですが、少し分かりにくい構成は、それらを修正するだけの推敲が足りていないのかなと思わされます。アイデアも老化の移動という発想は奇抜であるものの、それを取り巻くエピソードはありがちな悲恋であり、そこまで驚く要素はありません。この作品は時間をテーマにしてますが、書き手の時間のなさを悲鳴にして書き上げた、みたいな感じにも思えました。
総じて、尖ったところの乏しい無難な作品に収まっているという印象です。とても綺麗には仕上がっていると思いますが、今まで読んできた作品の中では凡作かなと感じました。むろんそれでも、一定水準以上の作品であることは間違いないんですけどね。
ある程度知っている作家さんなので辛口になりましたけど、よく知らないという方にこそ読んでいただきたい作品ですね。この人は上手いですよ、純粋に。
それではー


[1414] RE:俊衛門「庭園」 Name:みもり 2014/09/11(木) 03:31
なろうの感想でも書いたのですが、とても詩情に溢れた作品だと思います。

■構造について
紡ぎだされる景色の美しさが、既に物語足りえているので、構造における読み解きにくさも、ある種の歌を聴いている感覚で、受け入れる事が可能となっていました。
私はこの作品を2度読み、2度目は構造を確かめながら何度も折り返して読みました。しかし、一度目に読んだ印象からずれていませんでした。
自然と繋がるんです。全体の景色が。

ただできるなら、小題や段組等の配慮があれば、より親切かもしれない、とは思いました。
重厚な作品を読みなれぬ読者からすれば、文章がもたらす詩情そのものを読む推進力へ変換し、構造の不明さを脇に置いて移入してゆくのは、割と忍耐が必要なので。

■この作品に流れている『恋』について
個人的には『悲恋』だけど『絶望』ではなかったです。それは、2人で奏でた音楽が、とても共鳴し重なり合ったのもそうだし、それぞれが記憶をなくた後でさえ、再び邂逅し惹かれあう繋がりの景色があったからです。
デートとかセックスとか家庭とか、そういうのが恋の全てだとは思わないし、むしろ、永遠に届かないところで思い合い繋がっている所において、こういうのが割りと真実に近いかも、という気がします。

だから、最後に夢の中でのあのシーンは、凄く切ないんだけど、暖かかった。
なんだろう、説明しがたいのですが、例えば、好き合って肉体的に結びついたとしても、その延長に残る感情に美しさや慰めがなければ、割と恋愛はもろい。
なので、分かり合えた景色(記憶)が永遠に存在できたすれば、それは祈りのようなものに近いと思う。
祈りというのは、しるべという意味です。
心の灯火、灯台。

この恋愛で男も女も救われている気がした。
魂に暖かいものが残っている。
そう感じました。
だからこそ、切ないんですが。

■SF的要素について
現代のように科学が日常に入り込んでいる世界では、既にSFは日常になりつつある訳で、どんなに科学的浪漫を語っても、やはり日常の延長になるのかなぁと思ったりします。
逆にSFが日常だとすれば、科学について力説しなくても良くなる訳で、そこで生きてゆく人間そのものがより求められる思うんです。

なので個人的には、SFを単なるある特殊な状況とか、特殊な世界観と割り切っています。
そのSF的状況に直面した人間の普遍的価値みたいなもの。現代において、それがより求められているのかもしれない。
昨今、将棋でもコンピューターが人間のプロを打ち負かすようになりました。人間の知性は既に機械に飲み込まれつつあり、じゃあ、知性も運動性も機械に適わぬ時代において、人間って何が残るのだろう?とか思います。
まさか、全てを機械に任せて、欲望に生きるというのは違うと思いますし。

この物語において、機械であるアンドロイドが人間を理解しようとし、そして共感まで辿り着いていた、と思う。
人間は弱いなって。でも、人生は美しいとも。
もちろん、醜い人生もあります。でも美しい人生があるとするなら、そこに価値があるかもしれない。
この物語には、その美意識に溢れていました。

素晴らしい物語でした。

[1416] RE:俊衛門「庭園」 Name:鳥野 新 2014/09/11(木) 06:37
 しっとりとした筆致の根底に秘めた情熱が流れる。そんな物語でした。この作者お得意の戦闘シーンがありませんでしたが、読み応え十分、堪能しました。私はとても読みやすかったと感じました。
 音楽による二人の結びつきは、読んでいてある種のエロチシズムまで感じてしまいました。二人の絡み合う演奏が心の中に流れてくるような感覚でした。
 また、もう一人のヒロイン(?)リオが彼の横に居たために、この物語の読後感がとても明るくなっていると感じました。素晴らしく精巧にできた彼女に恋という感情が宿っていないことを祈るばかりです。
 滅び行く人類と別れ行く男女という悲しいテーマでしたが、それなのに読後感はなぜか夕映えを見ているかのように美しい優しい。ラストシーンが特に印象的でした。

[1617] 美しい時間だった Name:お茶龍 2014/09/18(木) 12:15
こんにちは、ご無沙汰しております。拝読しましたので感想を。
高みに昇ろうとしている姿勢がうかがえました。成長したり意欲的なのは、という意味あいで、とてもいい事であると思いまして嬉しくなりました。
音楽という高尚な材料を話の中に入れる事で、絶望的(かどうかは置いといて)な様な世界観にゆとりを与える。品を出す。
SF要素といったって、くどくないさじ加減。恋愛かといえば要素はあるけど踏み込まない程度(泥沼には)。
ある意味ごった煮ですけど(何それ笑)、バランスのいい文学的なお話でした。ちらりと『老人と海』あたりが思い出されましたが、それは老いと若者が出てくるからでしょうね…

強いていうなれば…
綺麗すぎた。それぐらいかな。そうなる理由はいくつかありますが、ひとつに経験が足りない、とかがあります。
例えば銃で相手を撃つものなら、実際に撃った事がある方が書くものと、経験が無い方が想像で書くものとは、異なります。この差を埋めるためには、語彙も要りますが、何より頭の中に明確な映像が浮かぶかどうか。想像力です。
それは読者側にも言える事ですけどねー(遠い目)。
結論。マイワールド結構じゃないか! ぐはははは!!

・・さて、失礼しました。
何様だと非難でも浴びながら去ります。執筆おつかれさまでした。
いい時間でした。真夜中にひとりで読むと尚一層効果的な話でした(ぐっすん)。ではではー


[1626] RE:俊衛門「庭園」 Name:平 啓 2014/09/18(木) 19:55
拝読しました。
これを読む前日に映画でバイオリンとチェロの二重奏を聞いていたので、演奏シーンでは始終頭の中で弦楽器が鳴っていました。
前作でもそうですが、俊衛門さんは聴覚に訴える設定がとても素晴らしいと思います。

でも一番心に残ったのは、音楽を諦め生きていくため感情を押し殺してきた山辺が、音楽によって心揺すられ、湧き上がった感情に戸惑い、アンドロイドに問い詰めるシーンです。もう、好み中の好み、たまらないシーンでした。
地球と主人公を思わせる落日の彩り、弦楽二重奏の響き、ロマンチックな悲哀あふれるムードを満喫させていただきました。

ただ背景のストーリーが霞んでしまったように感じられます。マックスのエピソードから関係者の動揺が描かれていましたが、今一つ切実感が薄かったように思いました。

また、途中で挟まれる老いた山辺のエピソードも必要だったかなと首を傾げました。唐突に挟まれるので、初めの頃は時制が混乱しました。
最初と最後だけで、山辺と月慈の変化の対比と別れは十分に伝わったと思います。

ともあれ、哀惜あふれるロマンスを十二分に楽しませていただきました。


[1629] RE:俊衛門「庭園」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/18(木) 20:36
切なくも美しく、そして力強い音色が聞こえてくるような小説でした。
全体を漂う雰囲気や先が見える展開から、とても心が締め付けられるような感覚に陥りましたが、中盤から終盤にかけての二人の演奏部分を読んでいるうちに悲恋以上に心に突き刺さるものがありました。美しい――そういう言葉が本当に良くあう話だったと思います。
最後の二人の演奏部分が一番印象的でした。この美しい小説を象徴しているようなシーンだったので。

意図的に崩された時系列には多少混乱もしましたが、その崩し方が逆に集中して読む要因ともなりました。
今まで出た話の間には何があったのか。どちらも出会ったばかりの二人だが、特に過去の二人はどのようにして近づいていくのか――そのようなことを注目して読み進めていました。近づいていく二人の関係が丁寧に綴られており、山辺が自分の気持ちに気づき、リオに吐き出す場面は非常に歯がゆい思いでした。
悲恋を読むのは好きではありませんが、不思議とこの作品を読んでいて不愉快な感想など抱きませんでした。ハッピーエンドとは言い難いですが、それ以上に心打つ話であったというのが要因だったと思います。

SF的な内容も違和感なく入れており、非常に読みやすかったです。丁寧に書かれている描写や作りこまれた世界観が安定して基盤を作っていたため、物語も無理なく読み進めることができました。

涙を要求するのではない、温かさをもたらしてくれる素敵な小説でした。ありがとうございました。


[1924] RE:俊衛門「庭園」 Name:真崎@M's Works 2014/09/26(金) 18:55
 風景画のようである。
 写実と抽象の、その狭間を揺蕩う様子は、諦観と希望の関係にも似て、美しい。
 堅実な筆致で、それゆえにスペクタクルな面白さとはまた違う味わいがある。
 緊張感や心の推移がじりじりと積み重ねられていく。
 決壊しないと約束された表面張力を見事描ききっているように思う。
 お疲れ様でした。
 ありがとうございました。


[1927] 交響曲「庭園」 Name:小豆犬 2014/09/27(土) 01:10
「庭園」拝読しました。
 静かな物語でした。静寂と言ってもいいかもしれません。まるで風景画が並べられた美術館を歩くよう。それでいて、二人の奏でる音楽は、いつまでも頭の中に響いて今も止むことがない。その音楽は、まるで熱くお互いを貪るように激しく、そして、庭園に静かに響くようにか細くて。

 読み終えてため息が出ました。描かれた風景は、決して派手派手しくなく、美しく描かれる庭園と、無機質に描かれる自室のみ。極限まで削ぎ取られた描写の凄まじさ。
 時系列の混乱は、まるでアレンジを加えられたフレーズを繰り返す交響曲。
  
 感想欄を拝見し、身構えて読み始めましたが、気が付けば、どっぷり世界観に浸っていました。
 特に二人が即興で音楽を奏でるシーンには手に汗を握りました。まるで戦闘シーンのような迫力のある描写。燃え上がる二人の心の激しさに不思議なエロチシズムを感じました。
 圧巻は、徐々に老いていく主人公の心境の変化の機敏。「アルジャーノンに花束を」に通じるような繊細な表現。

 確かに、他星系まで移民船を送り出すのに、わざわざ若返りを行う必要があるのか、移民に選ばれる基準など、疑問に思う事もありました。アンドロイドに単一的に育てられた移民達がどの様な大人に育っていくのか。移民の功労者である彼等が何故老いて行かなくてはいけないのか。
 答えは彼女の持つ即興の能力なのかもしれません。だとすれば、それに気付いた主人公を思うと、本当にせつない。リオに彼が問い詰めるシーンは、思わず目を背けました。せつなすぎて。

 まとまりの無い感想になってしまいました。すみません。

 コンテストに参加して、この物語を読む事が出来てよかった。
 素晴らしい物語でした。ありがとうございました。


[1983] RE:俊衛門「庭園」 Name:VEILCHEN 2014/09/28(日) 22:03
音楽をモチーフにした作品ではありますが、非常に絵画的なイメージを抱きました。
落日に染まる庭園で出会う二人の男女。地球の終わりの風景を閉じ込めたガラス張りの箱庭を見るような。庭園、というタイトルはシンプルながら本作にとてもよく合っていたと思います。
時系列を入れ替えて提示する構造も、振り子が揺れて行っては戻るのを見るようでした。悲しい結末を先に見ることで現在や過去を見る目が変わり、そこに至る経過を見ることがまた結末への切なさを生む。
人様の作品の感想欄でポエムを詠んでしまうなんて恥ずかしい! でもそれくらい美しく心を締め付けられる作品でした。

個人的に、二人の交流をずっと傍で見守り、最後には主人公に忘れられてしまうリオの心情(があるなら)にも考えさせられました。淡々としているようで主人公の心情をとてもよく汲んでいた彼女には何か救いというかやり甲斐のようなものはあったのかな、と。

心を動かされる作品を、ありがとうございました。

[2049] RE:俊衛門「庭園」 Name:尚文 2014/09/30(火) 21:44
面白い発想の作品だともいます。
何やら、さっぱりとした作品だという印象を受けました。

[2054] “らしい”作品 Name:天崎剣 HOME 2014/09/30(火) 22:32
これまで何作も読ませていただきましたが、その中でも群を抜いて綺麗な作品だったと思います。
美しい庭園の風景と、スレンダーな東洋系美少女。主人公は対して、真面目でストイックな男。
二人の対比は、時間の流れ、強いては運命の流れへと続いていく。
過去と未来を交互に描写し、何故彼がどんどん彼女に惹かれていったのか、時間の経過を辿るように丁寧に描写している様は印象的でした。

確かに「趣味に走った・フィクション」に違いないと、率直に思いました。
ヒロインは東洋系美女、これはお決まりですもんね。
そして、主人公。大抵無口で、それほど自分から目立とうとしなくて、仕事熱心で、それ以外に興味は殆どなくて。こういうタイプの男性も、俊衛門さんの作品には良く出てきます。

二人の時間がずれている。ハッキリ分かってからは、読んでいて辛かった。
「ベンジャミン・バトン数奇な人生」て映画があるわけなんですけど、あれをね、思い出していました。
ベンジャミンは年寄りの姿で生まれて、赤ん坊の姿で死んでいく運命を課されていました。大好きな人と時間を共有したくても、二人とも、時間のずれていくのをどうにもできなくて、すれ違っていくのです。
この作品ないでも、悟と月慈は、どんどんズレていく時間を、どうにも出来なくなっていく。それが、切なくて切なくて。

繰り返されていく会話。
何度も出てくる自己紹介。
二人とも、何故忘れるのか。本当に忘れているのか。
考えると、切ない。切なすぎて、涙が溢れます。

忘れていく。だからこそ、何度も出会う。

何とももの悲しい、そして、深いテーマだなと。

この、時系列の乱れが、メトロノームのように行き来しているのだと気付いたとき、また胸の中を切なさが駆け抜けました。

本来戦闘シーンが得意な方ですが、人の心情も、じっくり描くのが上手くなってきているなと、(前々からそうでしたが、特に)強く思いました。
読めて良かった。
ありがとうございました。


[2154] RE:俊衛門「庭園」 Name:拙者 2014/10/05(日) 21:06
拝読いたしました。
大賞作だし、他の方も褒めているし。
今更うまくまとまらない稚拙な感想を投稿するのもどうかと迷いましたが、心動かされた作品でもあり、やはり一筆失礼することにしました。
個人的に気になったのは、時間が逆行する仕組みの説明は寓話的な世界だからいいとして、二人が経る時間の早さの違いでした。
山辺の経る時間が月慈の倍ほど早いようですが、これは選別者と残された者の人口比を反映しているのか? 選別者の人数の方が多いのか、などと考えながら読んでしまいました。
ですが設定の不可解さなどは本作では些細な点のような気もします。
18の即興の場面や、19のリオをなじる山辺の場面で胸が締め付けられるような苦しさを覚え、21の出発の光景とはじめての日の夢の場面では落涙してしまいました。
また二人を見つめるリオの視線が、本作に更なる哀感を添えているように思えました。
異なる時間を生きる二人の姿は、映画「ベンジャミン・バトン」を思い出しました。
また乙一「陽だまりの詩」、ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」なども連想しました。
面白かったです。
勝手な感想失礼しました。

[2245] 感想御礼 Name:俊衛門 2014/10/13(月) 12:28
このたびは感想をお寄せくださりありがとうございました。
また拙作に投票していただいた方、本当にありがとうございました。あんまり読まれないだろうなと思っていたのですが、結果を見る限りなんだか嬉しいというより申し訳ない気持ちの方が強くて、ああしかしありがたいことです。

当初この話は短編で、公募に出そうとしていたものでした。しかし書き上げてから何か違うと思ってそのまま放っておいて、この企画を知って急遽書き直したものです。長編に書き直したものの、元が元なのでいろいろと破綻がひどく、私を知る人は「俊衛門血迷うたか」とのたまい、知らない人からはスルーされるのだろうと思っていましたが、意外に皆さんお優しくて救われました(笑)
まあしかし、やはり誤魔化し切れないところはいっぱいあるわけでして。ご指摘を受けたところは真摯に受け止め、次回への糧としたいと思います。ありがとうございました。

[2246] 個別返信 Name:俊衛門 2014/10/13(月) 15:54
>ジザパルーラさん
そうですね、あんな理屈じゃ若返るわけありません(笑)
ただ「熱」という要素を加えたかったので、無理やりですがああいう形になりました。最初の形ではただの若返る女と老いる男の話だったので、余計なことをしなきゃ良かったという気はあります。
時系列は、ちょっと他所でやっていたのでやってみたかったのですが、あれは腕がある人がやるのと腕のない者がやるのではまったく違うものであると実感しました。
どうもありがとうございました。

>朝陽遥さん
ブログでも取り上げていただいたようで、ありがとうございます。社会体制のくだりは完全に後付けなのでまったく考えてなかったです。背景って大事ですね(笑)
ありがとうございました。

>深津弓春さん
レビューまでいただき、ありがとうございました。地味なのは、タイトルセンスの無さ故です。
実力のある方にほめられるのはなんともむずがゆいことです。ありがとうござました。

>栖坂月さん
時間はあったとも言えますし、なかったとも言えますし、しかしそこは皆さん条件は一緒。言い訳にはなりません。
もっと推敲には気を使いたいと思います。ありがとうございました。

>みもりさん
こちらにも感想ありがとうございます。小題……なるほど、そういう使い方もあるのですねw 構造についてはもう少し気を使うべきだったと反省しています。
お読みいただきありがとうございました。

>鳥野 新さん
お読みいただきありがとうございます。戦闘シーンは、まああれです。書かないわけじゃないですが、あまり同じものを書き続けても、ということで気分を変えてみました。次に何か書くときは、また斬った張ったやっているかもしれませんw

>お茶龍さん
高みに昇るなんて、そんな殊勝なもんじゃありませんw 経験の差は、こういうとこに出るんでしょうね。恋愛、レンアイ……嗚呼。
感想ありがとうございました。

>平 啓さん
そういえば前回も音がモチーフでしたね。いや、別に狙ったわけじゃありませんが。
背景関係と構造について、練りこみが足らなかったようでした。もっと精進します。感想ありがとうございました。

>桐谷瑞香さん
感想ありがとうございます。悲恋というのがどういうものかわからないまま書いていましたw
感想ありがとうございました。

>真崎さん
なんとも過分な感想、痛み入ります。ありがとうございます。

>小豆犬さん
あの、何で若返らせる必要があるのか、ということはまあ説明不足です。一応理由あったんですが、ちょっとその辺盛り込むのが足りなかったので……
ありがとうございました。

>VEILCHENさん
ありがとうございます。リオはおそらく、あれでよかったのだと思っております。

>尚文さん
濃い味ばっか食っていたら、さっぱりしたものも食べたくなるものですw ということで、ありがとうございました。

>天崎さん
天崎さんには、私が黒髪スキーであることがばれてしまったか……
冗談ではなく、天崎さんに認めてもらいたいがために書いたようなものです。ありがとうございました。

>拙者さん
そ、そうなんですよ。人口比で、ね? 時間の進みが違うという(そっぽ向きながら)
まあそこは完全に盲点でした。もうちょっと推敲してから上げるべきでしたね。気をつけます。



最後に。この場を設けてくださいました小伏さんに感謝いたします。どうもありがとうございました。

[702] 月ノ葉森羅「世界のココロを揺らしに行こう」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/08/29(金) 00:05 [ 返信 ]
作者名:
月ノ葉森羅


作品名:
世界のココロを揺らしに行こう


分類:
連載中


あらすじ:
人が感情を失った世界で、一体のドールは、感情を持ち続ける。
僕は、君を世界に解き放つために、ここに来た──


URL:
http://ncode.syosetu.com/n4895cg/


[1482] RE:月ノ葉森羅「世界のココロを揺らしに行こう」 Name:URA 2014/09/13(土) 13:38
読ませて頂きました。
読みやすい文章で、気付いたら読了していました。

タグに騙された!(何が騙されたかは言いません!)

主人公やシーヴァが思ったより感情出てたのであらすじの「感情を失った世界」と言うのがかなり漠然としたものと感じたのが残念…。

それ以外特に問題なく、読み終えて、頑張れ二人!と思える作品。アレに伏線欲しかったですけど←

にしても、青い砂やら運転免許やら地味に疑問も…
料理出してたのって結局…と舞台裏を想像して少しニヤニヤしました。

読み返すと凄い散らかった感想となりましたが……楽しませて頂きました。
ではでは〜。

[1517] RE:月ノ葉森羅「世界のココロを揺らしに行こう」 Name:仏師 2014/09/15(月) 12:55
せつないファンタジーとありましたが、なかなかほっこりさせられました。
主人公二人の感情の細かいところが描かれ、最後まで気持ち良く読了できましたよ。
でも、少し設定に難があるのは否めないように思えました。
感情がないというより、他人との結びつきが希薄になってきている世界のほうがしっくりくるような。
それでも充分に楽しめたのでよかったです。
以上感想でした。


[1582] コレという武器 Name:栖坂月 2014/09/17(水) 14:04
綺麗で優しい物語でした。
文章は読みやすく描写も丁寧です。読んでいる上でのストレスはありませんでした。全体のボリュームも大きすぎず小さすぎず、適度な形に収まっていたと思います。まぁ、世界観が特殊な割にはこじんまりした話だな、とは思いましたが。
テーマを終始貫くスタイルや淀みない展開から、かなり書き慣れた印象を受けました。少なくとも全体を見て物語を構築できるだけの実力はあると思います。もう少し詳しく描いても良かったのではないかと思われる部分はありましたが、不足していると感じるものはほとんどありませんでしたし、過分な箇所はほぼなかったと思います。ですが、読み終えて印象に残る逸品かと問われたら、少しばかり小首を傾げる作品でもありました。それなりに良く書けていますし、大きな不備はありませんが、同時に明確な魅力にも乏しいと感じました。メグの無邪気さ、リィの儚さ、シーヴァの荒々しさと悲哀、どれもしっかり表現はできていますけど、ズドンと撃ち抜かれるレベルには到達していません。これが書きたかった、このためにこの作品を書いた、そういう熱意があれば結構化けた作品なのではないかと思います。
実のところ、これは結構難しい注文だと思います。しかし技術的には到達できるレベルにあると思います。何かが見つかった時、きっと作品は文字の羅列ではなくなっていると思いますよ。
単品でも十分に評価できる作品ですが、期待させるだけの力を持った作品でした。
それではー


[1773] 感情とは? Name:お茶龍 2014/09/22(月) 00:27
初めまして、幻想的に包まれて読了しました、こんにちは。
するっと読む分には問題無かったかなーと思いますが、細かく考えてしまうと疑問も多く含んでいるなと思います。
例えば青い砂、の形容ですが、青といっても人によっては濃い薄い暗い明るい果ては昔なら緑っぽくても青など、思い浮かべる青は違いますし、見た事もない青い砂なら何故こんな色になってしまっただろうと考えてしまったり。
まあ、それは例えばの軽い話です。もっと難しい所で言うと、感情とは? といった話にまで考えてしまいます。
とかく結構難しい部類の「感情」をメインに考えさせられたお話でした。シーヴァさんもですが、感情の無い人、モノっていたかな…?
無感情な登場人物がもっと大きく出てきてくれていた方が分かり易かったかもしれませんね。
(何処かで読み違っていたら申し訳ございませんが)
読了したすぐに始めに戻り、繋がっているのだなと。結局は、ココロは揺らした方がいいのかダメなのか、
モヤリとしてしまいましたが、温かみのある素敵なお話。主人公も可愛くて、頑張れと言ってしまいました。
ご託を書いてしまいましたが、話の要素、それぞれのキャラクター(人物)は十分に魅力的だったと思います。

世界のココロ…いい言葉です。
楽しい時間を頂きました。ではでは、です。


[1975] RE:月ノ葉森羅「世界のココロを揺らしに行こう」 Name:尚文 2014/09/28(日) 21:04
人よりも人らしい人形の話。それでも、心動かされるものがありました。
最後はあやふやなラストのような気がしましたが、この作品では、これが最良のラストだと思います。

[2243] 感想ありがとうございました Name:月ノ葉森羅 2014/10/12(日) 20:22
このコンテストに間に合わせたくて、せっせと書いた作品でした。読んでもらえるだけでも嬉しいのに、丁寧な感想を頂き、感謝しています。ありがとうございました。

[201] 赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/07/29(火) 01:22 [ 返信 ]
作者名:
赤色ぼっち


作品名:
世界が平和たらんことを切に願う


分類:
短編


あらすじ:
 ――何で、こんな事になった。
 目の前に広がる光景。繰り返される惨殺。
 ――いつからこんな世界になっちまった。
 目の前にいた女の首が飛び、赤い雨が降った。
 落ちていた銃を拾い、構える。
 ――お前らさえ、いなければ。
 “奴ら”は突然現れ、人間を襲い、食いだした。
 ――死にたくない。
 こんな世界、俺は認めない。だから戦う。生き残るために。
 このクソッタレな世界で、絶対に、生き残ってやる。

 生き残るのは人類か、奴らか。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n3880cf/


[628] RE:赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:朝陽遥 2014/08/23(土) 19:34
 拝読しました。

 面白かったです。ミュータント発生による壊滅災害もの(といっても、現時点で壊滅しているのは日本だけのようでしたが……)。SF設定はもちろんのこと、ホラー要素といいアクションといい、がっつり読み応えがありました。緊張感のある展開は、細かなところまで描写が行き届いていて、途中からはずっと手に汗を握りながら読んでいました。

 これだけ重厚な話ならば、いっそ倍くらいの長さを使って、さらにがっつり周辺を書き込んであっても面白かったかも……と思いました。個人的には状況発生当時の混乱した状況の回想だったり、真冬さんとの過去のエピソードなども読んでみたかった気がします。

 細かいところで恐縮ですが、一か所ちょっと気になったのは、敵のサイズでした。物置の奥に隠れていたというにしては、ちょっと大きすぎないかなあと。重箱の隅的で申し訳ないです……(汗)

 ……などとつい余計なことを書きたくなったのは、あれです、筆力のある書き手さんが相手だと、夢中で読む分だけかえってあれもこれもと要求したくなる無責任な読者現象です。平にご容赦を(平伏)。

 楽しませていただきました。ありがとうございました!


[652] ライサンダー持ってこい【あ、これネタバレだ】 Name:栖坂月 2014/08/25(月) 18:10
終始緊張感のある作品でした。各章の長さも整えられており、読みやすく工夫されている印象でしたね。物語自体は凄惨かつ救いに乏しい話なので読後のスッキリ感は薄いですが、切り取った文章の端々に高いレベルの技術を感じます。
本作は出来事の根本的な原因は解説されていませんが、何やら生物が巨大化して人間を襲うようになったという異変が起きたことだけが示されます。まぁ地球○衛軍ですね、わかります。この辺りの経緯を大胆に描かなかったことは、個人的には正解だろうと思います。このリズムというか、目の前の出来事に集中させるという意図は作風にマッチしていると思えましたから。
ただ、この経緯が当初から全く説明されていなかったのは、少しばかり失敗だったかなと思います。隠すことで巨大な相手と対峙した時の衝撃を大きなものにしようという意図は分かるのですが、一体どんな相手を警戒して恐れているのかがわからなかったので、常に疑問符を浮かべた状態で中盤までいってしまったんですね。結果として巨蜘蛛が出た時には驚きより先に、こういうのを相手にしてたんだという意識の方が強かったです。むしろ生物が巨大化して人間を襲うという根底はサラリと説明した上で、想定より大きくて危険なものが出たという形にした方が、意図に沿った展開になったように思います。
注文はつけちゃいましたが、読み応えのある作品ではありました。朝陽さんも書いてますが、背景を含めてもう少し長めの話にしていた方が映えていたかもしれません。大作のダイジェスト版を贅沢に味わった、という印象でした。
楽しませていただきました。
それではー


[1074] RE:赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:仏師 2014/09/04(木) 23:08
カッコいいな、もう無駄にカッコいいな。
身体の動きを表現するのはホントに難しいので、こんなにすんなり入ってくるのに驚きました。
素直に書き方の勉強になります。
残念だったのは、決めセリフも地の文のカッコ良さに埋もれてしまったかなーと。
文章の緩急でよりセリフを際立たせくれたら、もっとグッとくる作品だったと思います。
でも、こういうラストは大好き。
以上勝手な感想でした。


[1086] RE:赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:守分結 2014/09/05(金) 00:30
とても読み応えのある作品でした。
緊張と不安の中読み進めて、蜘蛛と遭遇してからは緊迫した戦闘場面になり、手に汗を握りながら一気に読み終わりました。
ラストがとても切なかったです。
短編としてよくまとまって読ませる作品だと思いました。
楽しい時間をありがとうございました。


[1665] RE:赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:たこ 2014/09/19(金) 18:29
世界観の描写や銃器のチョイスなどなど粗いと言えば粗い部分はあるものの、雰囲気の緩急が私の好みにピッタリハマりました。
前半の緩さや最後のモノローグが全体を引き締めており、それらが織り成すハードさをどう取るかで評価が分かれるかもしれませんが、変にハッピーなだけなのが苦手な私はそのハードさに惹かれました。
実にいい締めくくり方で、読み終わった感をしっかり味わえたことも好印象でした。


[1677] RE:赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:有海凛 2014/09/20(土) 00:01
戦闘描写が上手く、緊迫感がしっかり伝わって来るのが、読んでいて参考にしたいと思いました。
こういう展開というか終わり方が非常に好きなので、大変楽しめました。

[1827] RE:赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:尚文 2014/09/22(月) 21:26
とてもスピード感のあるバトルものでした。
DNAやら遺伝子やら、それらを変化させてこの伝染病が実際に造ることが不可能ではない現代では、一度バイオハザードが起こるととめどなく広がるでしょう。その時、人間は何を為し得るのか。わずかなりとも何かを助けることができたらいいのだと、思える作品だったと思います。

[1925] RE:赤色ぼっち「世界が平和たらんことを切に願う」 Name:平 啓 2014/09/27(土) 00:14
拝読しました。
いきなりアクションのプロローグから、ゆっくりした導入展開、そして次第に緊張感が増して真打の強敵登場の盛り上げに引き込まれました。その後も仲間との会話で変化をつけつつジワジワと追い詰められていく中、主人公の思いが強い願いへと収斂していく姿が見事だったです。戦闘シーンが文章でも難なく頭に入って来て、描写力の素晴らしさに脱帽です。
ちょっと難を言えば導入の描写がテンポを遅くするためか回りくどく、もう少し簡潔な方が読み進みやすいかなと感じます。
ともあれ非情な世界に対して戦う者の、平和への切なる祈りが響きました。


[2238] 感想返信させてくれて本当にありがとうございます Name:赤色ぼっち 2014/10/11(土) 23:58
まずは感想をくれた方、投票してくれた方、読んでくれた方、本当にありがとうございます。まさか最後まで読んでしかも感想まで頂けるとは思っていなかったのでとても嬉しいです。こうしてお礼のことをとても嬉しく思います。


朝陽遥様
何気なく感想欄を除いてみて、感想が一件入っているのを見た私がどれほど驚いたか! ありがとうございます。
過去や周辺のエピソード等については返す言葉もないのですが、一つ言い訳をさせてください(笑)。
蜘蛛という生き物は全体の大きさの割に足を折りたたむと、途端にコンパクトになります。さらに私は作中の蜘蛛をオニグモ(甲殻の硬い鎧みたいな蜘蛛)のつもりで書いていたので、足をたためばさらに小さくなります。物置に隠れられていたのはそういった事情だったのですが、確かにこれは説明不足でしたね。貴重なご意見、痛み入ります。


栖坂月様
そうですよ、地球○衛軍ですよ(笑)。PS2版でロケットランチャー使って蜘蛛ぶっ飛ばしてる時に思い付いたのがこの作品ですよ。いや、ていうかよく分かりましたね。私もライサンダーは愛用しておりました(笑)。
さて、内容のほうですが。
栖坂月さんのご指摘くださっている件、ごもっともです。物語の根底を早めに公開しておくという手法。その方が分かりやすく、尚インパクトを与える手段も増えていたかと思います。正直、終盤を書いてる辺りで私もそう思っておりました。でも妥協したのは私の弱さです。今は少しばかり、反省しています。


仏師様
この感想を読ませて頂いた時、私がどんな顔をしていたか(笑)。ただただ言わせてください。ありがとう!(笑)
とにかく救いはないけど泥臭くてかっこいいのを書きたかったので、この感想は私のドツボを突きました。
セリフが地の文に埋もれている……これもはっとさせられた一言でしたね。あまりにその通りで。さらっと読み直してみて思ったけど、ごっちゃになってるんですね、セリフと地の文が。次何かを書くときの、いい課題ができました。


守分結様
最初はものすごく考えたんですよ。どうやったら最後まで読んでもらえるのか。途中でよく分からなくなって思うままに書いたわけですが(笑)。
でも手に汗握ったまま読み終えて、ラストで少しでも複雑な気持ちになっていてくれれば、それは私にとっては成功なのでとても嬉しいです。


[2239] 続・感想返信 Name:赤色ぼっち 2014/10/12(日) 00:47
たこ様
世界観の描写不足(というか練りきれていない)については返す言葉もございません。銃器については自衛隊の友人に聞いたところ、世界中のが色々流れてくるよ? みたいなことを言っていたので、私の好みで選びました。統一感がないのは確かですが(笑)。
この作品の構成については色々考えました。読んでもらうには前半から何か光るものを入れないといけない。けどそうしたらいまいち雰囲気が作れない……で、最後に感情移入してもらうには前半をしっかり作らないと! そうしてできたのが今の形です。
最後の独白には少し気を使いましたが、ちゃんと締めくくれている、そう言って頂けると何よりです。


有海凛様
緊迫感……ちゃんと出せてたかな?(笑)
一応気にして書いていた箇所の一つです。それでいて動きを分かりやすくするために余計な箇所を削ぎ落として体の動作に集中して……。そうしてできた今のエンドが気に入っているのですが、むしろ私はハッピーエンドが書けないかもしれない(笑)。


尚文様
その人間の本質は突然の危機によって表れる、とはよく言いますが。もしこんな世界になったら自分は何をするだろうか……きっと京介のようには生きれませんが、誰か(もしくは何か)のために動くことができる人間でありたいなーとか、思ってみたりします。


平啓様
何度か言ったことですが、この構成に落ち着くまでにかなりの試行錯誤がありまして(笑)。気に入って頂けたなら嬉しいです。
この作品では京介君が主人公なので、仲間の視点などは入れていないのですが、キャラに個性を持たせるってすごく難しいことを知りました。会話文を多く入れれば雰囲気が壊れかねないし、かといって入れなければいまいちキャラが立たない。京介に関しては地の文で説明でいるから良いとして、真冬に関してはすごく難しかったです。
その他戦闘シーンに関して、他の方も幾人か挙げてくださっていますが、ありがとうございます(笑)。特に気にして書いていた箇所なので感無量です。
導入のテンポが回りくどいという点に関して。ごもっともです。構成はこれで納得しているのですが、読み直してみれば、もっと簡略化することができたと自分でも思っております。我ながら、序盤は長くて読みにくい(笑)。
本当に色々勉強させて頂きました。



最後に
皆様に良いと言って頂けたとこ、悪いと言って頂けたところ、とても勉強になりました。色々大変ではありましたが、この企画に参加してよかったと思っております。やっぱり生の意見って大事ですね。
またこんな機会があれば絶対アクション賞獲ってやる。


[196] あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/07/29(火) 01:13 [ 返信 ]
作者名:
あゆ森たろ


作品名:
彼の子どもを好きになりました。


分類:
短編


あらすじ:
■あの頃って、私の社会なんかちっぽけな世界だった。お小遣いの範囲で好きな物が買えたし、親も姉弟も互いに干渉しないからケンカしないし、ちょっとくらいワガママを言ったって周りが反発する事無いし。小さな「自由」だった――綾香、現在26歳。出会いは衝撃とともにやって来る


URL:
http://ncode.syosetu.com/n3742cf/


[467] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:雪村沙耶香 2014/08/07(木) 23:06
はじめまして
ツボです・・・
タイムマシンのレンタルが笑いました。更新を楽しみにしています。失礼します。


[524] 【ネタバレ注意】一文の効果 Name:栖坂月 2014/08/12(火) 10:54
展開に関わることなので、読んでいない方は読まない方がいいです。
拝読させていただきました。実に女性らしい作品だったと思います。珍しくはないと思いますが、こんなに女性であることを前面に押し出した作品は、この作者さんの作品の印象ではありませんでしたね。そういう意味では新鮮でした。
SF的な部分は味付けで、本質的には恋愛モノという印象の本作ですが、心の機微を描くというよりは展開の妙を楽しむ作品だったように思います。個人的には序盤にあった『未来で行方不明になる』という一文が色々な意味で本作を支配しているように思いました。
この一文を読んだ時、ある程度は先の展開が予想されるんですよね。ただ今作の場合、それはむしろ功を奏しているように思います。その思い込みを一度覆して驚きを与えていますからね。正直、ちょっとやられました。最終的な結末に少し煩雑さといいますか、散らかった感があったのは少々残念でしたが、すんなり読んで腑に落ちる話でした。
軽妙な文章は相変わらず読みやすくて好みなんですが、この文章でシュールなギャグが読みたいなぁ(チラッチラッ)と思うのは私の個人的なワガママです。
あ、それとポ○モンが好きだってことは十二分に伝わりました。
やや尖りには乏しいですが、らしさを活かした良作ではあろうと思います。
楽しませていただきました。
それではー


[538] 【ネタバレあり】感想です Name:朝陽遥 2014/08/13(水) 21:09
 拝読しました。
 読み終えた直後の感想は「これw オチwww」でした……まさかそうくるとは思わなかった。
 タイトルを素直にミスリードして、てっきり最終的にはあの人とくっつくのかとばかり思っていたら、まさかのどんでん返し。しかし主人公のそこまでの思考パターンを振り返って見たら、このラストがしっくり来るような気がするので不思議です。押しつけられた好意や価値観なんてくそくらえな、いいラストでした。

 楽しませていただきました。


[542] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:heo 2014/08/14(木) 01:19
感想書いたつもりになってました。すごい好きです。
最後のオチも良いです。
壮大な話なのに大きくなりすぎずうまいなあと思いました。
彼を選んだ未来がどうなるのか楽しみです。

[1031] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:深津弓春 2014/09/04(木) 14:13
 全体的に軽快且つどこか味わいのある淡白さを持った一人称で描かれた作品で、女性主人公の恋愛・結婚を扱うものとしてはシンプルに落ち着いた出来上がりになっています。
 展開もストレートと見せかけて意外性があり、「落ち着いた一人称作品」でありつつも緩急がついていて、この点は良かったと思います。

 ただ、会話文を中心に文章が妙に言葉足らずだったり読解がしにくい書き方をしてあったり接続詞がおかしかったりで、読み辛い点が多々ありました。「作者は分かっているのあろうけど、こういう書き方では読者や作中の会話相手はよくわからないよ」というような会話が目立ち、欠点となってしまっています。例えば、『独身を貫いていたあなただ、先生の様な著名人が相手では、むげに断れない。』という部分。いいたいことは分かるのですが、文章だけ見ると、「いや独身貫いてきたんならそこでも同じように貫くんじゃないのか、何で断れないんだよむしろ逆じゃないのか」と一瞬思ってしまいます。多分これは「さすがにあなたでも著名人相手では断り辛かった」といいたいのだと思いますが。こういう部分が多く、勿体無いなと感じます。

 また、主題をかなり分かりやすく問題提起だけしてありながら、終わり方がちょっと雑な気もします。どういう答えに至ったのか、どうやって至ったのか、あるいは答えになど至らない問題なのか――そうした事がほとんど描かれず、ただ単純に懊悩しただけで終わっているような印象が強く、これも残念でした。

[1034] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:守分結 2014/09/04(木) 15:13
多分こういうオチで収まりがつくんだろうなという予想を覆す楽しい作品でした。
少し表現が雑になってわかりにくいかなと思う箇所もありましたが、それを吹き飛ばすパワーがあると思います。
結婚するのかしないのか、誰を選ぶのか、若い女性に取っては大問題ですが、まさか未来人からあれこれあれこれ言われるとは!!
タイムマシンがレンタルだったり、会話が面白かったり。
とにかく楽しめました!ありがとうございます。


[1085] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:仏師 2014/09/04(木) 23:51
いやー笑った笑った。
恋愛が始まるかと思えば、ドタバタし始めて、やっぱりそこで落ち着くのかと思えば、明後日の方向へ。
もうこの主人公いっそ恋多き女性ではないのか。
いや、これが秋の空ってヤツか。
でも、主人公の気持ちが分かりづらいところが何ヵ所かあり、もう少し順序立てて感情を表現してほしく感じました。
いや、考えるんじゃなくて感じるんだ!かな。
ピピッと!
何はともあれ、楽しかったです。
以上感想でした。


[1268] 混乱 Name:諏訪実 2014/09/08(月) 09:00
えーと、急展開に頭がついていきませんでした。
女性って、恋愛するときにこんなにも目まぐるしく思考するものなのでしょうか?


[1630] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/18(木) 20:57
くすりと笑いつつも、笑いごとでない未来が垣間見えた話で、途中から乾いた笑いしかできなくなっていました。
ただ少し重くなりりつつも、そこでくすりと笑える内容をつぎ込んでいたのが良かったと思います。
タイムマシンのレンタルいいですね、魅力的です……!
最後のオチには思わず吹き出してしまいました。タイトルの意味に思わず納得です。
全体的に面白かったのですが、最後の怒涛の補足説明は少し詰め込み過ぎたかなという印象を受けました。どちらでもという内容なので、もっとあっさりした内容でも良かったのではないかと。
楽しませて頂きました。


[1657] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:平 啓 2014/09/19(金) 09:00
拝読しました。
未来からとはいえ、イケメンに一方的にアタックされるというのはラブロマンスの定型の一つですが、こんなワナがあったとは。やはり心にピピッと来ない限りは安直に流されてはいけませんね。
それにしても今は冴えないとはいえ、将来成功が約束されたうえにイケメンにプロポーズされるとは、最高の立場の主人公。なぜ現在惚れ続けてくれる男がいないのかなと不思議です。
ともあれ、ピピッときた後もドタバタな恋愛狂想曲が続きそうな気配に、によによした最後でした。


[1671] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:流山晶 2014/09/19(金) 20:27
前半は、これは私小説?
後半になって、がらりと変わって、おや?

前半の悶々とするあたりは、生々しくて、読んでいる方が(昔を思いだして)恥ずかしくなるような主人公の葛藤でした。
後半に入って、話は急展開、急展開となるわけですが、
読み終わってみると、、、、

やっぱり、作者の今を赤裸々に晒し出した私小説に見えてしまいます。

書いた小説には、自身の体験や思想が入り込んでしまうもので、それを如何に演技でごまかすかという要素があると思うのですが、この作品は作者の思いのたけを吐き出したような印象です。

演技と虚飾で身を固めている私としては、こういう直球勝負のお話は新鮮です。
でも、きっと、そうやって自身をさらけ出すことで、物書きとして熟成できるのではないかという気もして、うらやましいとも思いました。

もし、これが私小説でないと言うのであれば、作者様は熟成した物書きでしょう。


[1889] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:尚文 2014/09/25(木) 12:45
挿絵が可愛く、まずそこに目がいってしまいました。
本文についても、とても良い恋愛SF作品になっていたと思います。
説明も丁寧で、部隊などの想像も、すぐにできました。

[1942] 結局どうなるの〜〜〜っ Name:天崎剣 HOME 2014/09/27(土) 17:20
自分は直ぐに身を固めてしまったのでこういう経験はないんですけど、周りを見回すと結構こういう感じの方が多くて、いやぁ、ホント、選択のタイミングを見失ったら私もこうなってたかもなんて、思うわけですよ。
感想をチラチラ拝見してましたら、女性はこんな風にコロコロ考えをと諏訪さんですね、おっしゃってましたが、そんな物だと思います。
大抵、男性が考えるほどカッチリと固まった考えを持っているわけでもなく、相手に振り回されてみたり、かと思えば自分でこうだと突き進んでみたり、要するに、あてもなく考え続ける生き物だと思うのですよ、女性というヤツは。

で、この展開ですよ。
何かものすごく身近で、背伸びしてなくて、本当に楽しく書いている様がね、思い浮かびました。
それで、最後のオチまで楽しく読ませていただいてですね、結局どうするのよって笑いました。

でも、ピピッとくる……かもしれませんね。
自分はどうだったかな。ピピッたかな。
覚えてないけど、そういう物があったといわれればそうかもしれない。ま、後付けのような物で、そうでしたってことにしてしまえばそれまでなのかもしれませんが、運命なんて、本当にあるんですかね?
どこかで仕組まれてたりして(笑)

さてさて。今後も思いやられるラストでしたが、これはあれですよ、独身アラサーの皆様には、かなり共感持っていただけるのではと思います。


[2039] RE:あゆ森たろ「彼の子どもを好きになりました。」 Name:URA 2014/09/30(火) 19:18
読ませて頂きました。
そうでした、このタイトルなのだからこの落ちに!

私はピピっと来ませんでしたよ。
何とな〜くです…←

作中のまくどなるどんや、ピカチョーなどのパロが面白かったです。
ポケモンは略称だからセー…フ!?

それにしても、次はピカチョーの彼の子が未来からやってきそうな、そんな終わり方がとても好みでした。

ただ一つ「不正アクセス禁止法」の下りってあんなに解説する必要あったのでしょうか?

妙に引きつけられる不思議な文体で、最後まで一気に読めた楽しい作品でした。
ではでは〜。

[2236] 【御礼&感想返信】ありがとうございましたー!! Name:あゆ森たろ 2014/10/11(土) 17:13
『企画の掲示板では個々への返信はしません。企画投票終了後に、まとめで返信・・』と後書きに書かせて頂いておりますので、まとめ返信で、失礼致します。

・・とはいえ、言う事は二つだけです。皆さま・・

ありがとうございました!!
おつかれさまでした!!

あ、もうひとつでした。
受賞された方、おめでとうございました!! ん?

頂いた感想を糧に、精進したいと思います。
先が、全然わかりませんが。

ではでは、また何処かで・・


 *


■『あゆまんじゅう。』(小説総合)
http://ayumanjyuu.blog116.fc2.com/
■『お茶龍感想まとめ』(SFコンテスト感想まとめブログ)
┗『自作あとがき』http://otyaryuroom.jugem.jp/?cid=10
■『あゆ森たろ 活動報告』(小説家になろう)
http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/12053/blogkey/1004697/


この他、mixi等々・・
たくさんありますが、どこでも、言ってる事はほぼ同じなので(苦笑)。

ではでは すみません、失礼します。




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