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[791] たびー「フルサトRadio」 Name:あなたのSFコンテスト 2014/09/01(月) 21:00 [ 返信 ]
作者名:
たびー


作品名:
フルサトRadio


分類:
掌編


あらすじ:
地震と発電所の事故の影響で閉鎖されてしまった地区に流れるラジオと、主人の帰りを待つロボットのお話です。


URL:
http://ncode.syosetu.com/n7843cg/


[850] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:征彌 2014/09/02(火) 15:40
どうして誰も感想を書かないか分かりました。
書かないんじゃなくて、書けないんです。
泣いちゃって。
何がどう泣けるのか書かなきゃいけないけど、涙で書けません。
ごめんなさい。
でも、素晴らしい作品を本当にありがとうございます。

涙、止めるために「ボケて」のまとめ、読んできます……。

[891] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:深山飴之助 2014/09/02(火) 23:07
タイトルから、ほのぼのとしたものを予想していましたが、予想を遥かに越えておりました。
涙を堪えるときの、特有の違和感がまだ喉に残っています。
悲しみや寂しさ、過去の温もりと健気さ、孤独な存在と思い出と共にある心。
読みながら、様々なものが頭を巡りました。
ですが、それが何だったのか、言葉にするのが難しいのです。ただ、喉の震えを生み出した原因がそれであることは間違いありません。
終盤、心臓をぎゅっと掴まれた感覚で読み終えました。

強烈な印象を受けた作品でした。
読めてよかったです。ありがとうございます。


[951] RE:たびー「フルサトRadio」【ネタバレ注意】 Name:小豆犬 2014/09/03(水) 20:52
「フルサトRadio」拝読しました。
 朝、電車の中で読み、じわっと湧き出てくるような涙を抑える事ができませんでした。

 仕事の合間に感想を書こうとして、うまく書けず、なんども書いては消しを繰り返しました。
 東日本大震災を想定されていると思います。私は被災者ではありませんが、少し関係があって、その当時の事が頭に浮かび、冷静になれなかったのでしょう。夕方にはなんとか落ち着きました。

 健気に働き続けるロボットの目線で語られる淡々とした災害の描写、細切れに語られるその後の状況。描写の取捨選択が適切で、その行間が独特の余韻を与えてくれました。
 行間を読ませる力がすごい。限られた文字数の中でいかに、読者に物語を伝えるのか。そのお手本になるような作品でした。
この物語に出会えてよかった、と思える作品でした。ありがとうございました。

 読み返す度に胸があつくなりました。今日は一日涙もろくなってしまいました。


[987] 涙 必須 Name:お茶龍 2014/09/04(木) 01:11
涙が… こんにちは、初めまして。
既出の感想通り、涙が。これだけ感動を与える作品に出会えた事に感謝します。
文章もとより表現の部類。空間を意識した手法です。見事です。
もう語る事もありますまい。読んでみれ。感動を、ありがとうございました。


[1042] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:URA 2014/09/04(木) 17:18
読み終わって直ぐの感想です。
構えていたんです…感想を読んで構えていたんですけど…

やられてしまいました。
全身に鳥肌が立ちました。
何でしょうね…感想を書いたみなさんもあの場面でやられたのでしょう…それほどの破壊力。
思い出しただけでもこの破壊力!

有難うございました。
ああ、脳内で再生される度に目が霞む!誰か私を記憶喪失にしてくれ!

[1052] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:ぷよ夫 2014/09/04(木) 21:31
途中でネタは分かってしまうんですが、分かっていてやられてしまいます。電車の中でじわっときました。
(いや、意図して分かりやすくしたのかもしれませんね)

ロボットであるがゆえに疑いなく、ロボットであるがゆえに永いこと待ってくれてた。
報われませんでしたが・・・

そんな作中としての時間軸が長いストーリーを、短い文章に乗せ、読者の心を捉えてやまないあたり、お見事でした。

[1147] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:朝陽遥 2014/09/06(土) 15:05
 じつは昨夜読ませていただいたのですが、言葉を選ぶのが難しくて、感想をどう書いたものか、迷っていました。
 何をどう書いても、薄っぺらくなる。罪悪感をぬぐいきれない。この小説について何かを語る資格を、わたしは持たないのではないかという感覚があって、それで言葉が核心を外れて周辺をぐるぐる迷う。恥じ入りつつ、いまだ迷子のまま書き込ませていただきます。

 何よりまず誤解されたくないので先に断っておきますが、作者様が震災の記憶をこういう形で物語として昇華されたことを、否定する趣旨の感想ではありません。この小説を読んだことを後悔しているわけでは、けしてない。
 その上でこの作品の読後感を、感動した、という言葉で括ってしまいたくない自分がいます。
 語義からすれば、その言葉で間違いはないんです。たしかに、激しく心を動かされたのだから。このお話が、感動的なものであることも間違いないのです。
 だけど、いい話を読んだとか、心に響いたとか、考えさせられたとか、他のフィクションに使うそういう言葉を、この作品に当てはめたくはない。そういうふうにこの話を読むには、震災の記憶は真新しすぎて、まだ過去になってはいない。

 わたしは九州の人間です。三年前、震災の直接的な影響がなかった地域でそのまま安穏と暮らしていた、報道を見て衝撃を受けるばかりで、仕事を放り出してボランティアに駆けつけるほどの勇気も、全財産を擲って支援をするほどの覚悟もついには持てなかった、そういう人間です。どういう言葉で自分の卑怯さをごまかすこともできないと思ったあの頃の自分の記憶が、遠くからこの物語を、いい話を読んだ、感動したというような言葉で語ることを許さないと思ったんです。

 本作を読み終えたとき、池澤夏樹さんが3・11について語った著作「春を恨んだりはしない」の中の文章を思い出しました。「あの時に感じたことが本物である。風化した後の今の印象でものを考えてはならない。」「しかし背景には死者たちがいる。そこに何度でも立ち返らなければならないと思う。」

 この小説は、感動的な物語を演出するために、安易に震災から題材を借りてきたような作品ではないと思うのです。そう思うから、感動したという言葉で括りたくはない。
 たとえば読んでいて涙が出たこと、たとえばコタローのけなげさや、オトウサン、オカアサンがコタローにかけた言葉の暖かさが胸を打ったこと。どれも嘘ではないのに、そういったひとつひとつの要素について、言葉を費やして語れば語るほど、自分の言葉の薄っぺらさに愕然としてしまう。
 小説としての技術だとか、構成だとか、そういった話についてなら、もう少し具体的なことを話せるかもしれません。競作企画というこのイベントの趣旨からしてみたら、そうすべきなのかもしれないのですが、そうしたことについて語れば語るほど、読み終えた瞬間の自分の思いから乖離してしまう気がしてなりません。

 こんな半端な、感想にもなっていないような文章を書くことの是非についても迷いましたが、受け取ったものがあることだけでも、作者様に何らかの形で伝えたく、恥を忍んで書き残してゆきます。ご容赦くださいますよう。


[1164] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:守分結 2014/09/06(土) 21:22
拝読いたしました。
更新されてすぐに読んだのですが、胸の内がいっぱいになって整理できないでおりました。
そのように作られているだけなはずのロボットに、申し訳なさと愛しさを感じ、なんとも言葉になりません。
美しい山野、丁寧に手入れをされたりんご園。当たり前の日常が失われる怖さと引き起こしてしまう人の愚かさ。その人の中にもちろん自分自身も含まれていると真実思ってしまったからこそ、言葉にならなかったのだと思います。
ありがとうございました


[1186] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:右野前条 2014/09/07(日) 02:24
この日この瞬間、私は神奈川県の三浦半島からの出張帰り、大船駅前で。
歩いて自社に帰る途中の、レンタルビデオ屋とパチンコ屋のあいだにいました。
立っていられないほど揺れて、両店舗から人が飛び出してきて、電柱やモノレールの支柱がぐわんぐわん揺れて。
ついに関東大震災だ、もう駄目だと、歩けずへたりこんでいた。

そんな、あのときの記憶が蘇りました。
私個人の関係者は無事でしたが、やはり知人やらなにやらのあいだには犠牲もあり。

だから、なんといえばいいのか判らない。
そして、このテーマで、こういう表現が正解か判らないけれど。
でも、同じテーマで書いた者として、完全に負けたと思いました。
いや、勝ち負けという次元で語っていいものじゃないテーマだけれど、でも、私にはこれは書けなかった。

私に書けたのは事後の、マクロ視点のパロディであって、そのものじゃなかった。
私には、この問題そのものを書く度胸も覚悟もなかった。
遠回しな風刺なんかより、これが必要だったんだろう。
こんなの私には書けないと、自分の無力さを噛み締めるしかなかった。

ああ、これは卑怯だ。
本企画のなかだけじゃなく、広く知られてほしい。
それを宣伝・応援したいという気持ちを抱かざるを得ない。

後書きを読むに、あの地方の方なのだろう。
私はその周辺のことを、TOKIOの鉄腕DASHくらいでしか知らない。
だから、何をどう云えばいいのかも判らないが、でも。

ふるさとが変わらず美しいのは、皆さんの心のためだと思います。

[1201] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:卯花 2014/09/07(日) 11:15
皆さんが感想で泣いたと仰っていたため、それなりの覚悟をもって臨みました。「泣いてやるか」とそんな気持ちで読み始めたのですが、中盤辺りからもう涙が止まらず、読み終えて、本当に読んでよかったと思いました。おそらく、自分にとっての故郷を持っている人ならば誰しも、このお話の中で心にひっかかる部分があるのではないでしょうか。
何でもないような故郷の光景こそ美しく、愛おしいものだと改めて知ることができた気がします。

とても素敵……こんな陳腐な言葉でしか表せないことが悔やまれますが、心を打つお話を書いてくださってありがとうございます。

[1247] りんご畑に想いを馳せて Name:天崎剣 HOME 2014/09/08(月) 05:49
実家の側に、りんごではなく、梨の産地があります。
旦那の実家に行く途中で、りんご畑を目にします。
そういう意味で想像しやすく、感情移入しやすかったのは否めません。
東北人ですしね。友人も津波の犠牲になりましたし、被災地にも何度か足を運びました。
あの光景はね、本当に、切ないんですよ。ああ、戻らないんだな、この街はと。つい一ヶ月前も、三陸の小さな街まで足を伸ばし、復興商店街で買い物してきました。私に出来ることはこれくらい。現地でお金を落として、復興に役立てて貰うくらい。だって、他に、何にも出来ないんですよ。
瓦礫はなくなりましたが、代わりに、がらんとした、荒れ地が広がっていました。
一昨年、旦那と子どもで福島行ったときは、呆然としたそうです。立ち入り禁止区域って迂回路示され、ああ、テレビのまんまだ、ここは時間が止まってるって。

読んでいるうちに、そういう景色がぐわぁーっと、迫ってきて、もう、涙を堪えることが出来ませんでした。

福島かな、と、最初は思ってたんですが、青森かも、とか(りんごだけに)。六ヶ所、東通。原発施設あっちこっちにあります。そう考えると、また切なくて。

どんな気持ちで受け取るかは、その人次第。
でも、これだけは言えます。
読んで良かった。本当に良かった。
ありがとうございました。


[1248] 追記 Name:天崎剣 HOME 2014/09/08(月) 05:51
DLしたのから、あとがき変わってる!
岩手県か!
(岩木山とりんごも思い描いていた)
納得。


[1296] 号泣する準備をしてからを推奨 Name:楠瑞稀 HOME 2014/09/08(月) 22:18
 これは正直言って、リアルに泣きました。
 感想を書こうと物語の中身を思い返すと涙ぐんでしまうので、なかなか書き進められずにいるほどです。
 まあ、それはこの作品が私のロボ・人工知能スキーの嗜好にがっちり噛み合ってしまったからかも知れませんが。しかし、そうした嗜好がない人でもきっとこの作品には心打たれるに違いないでしょう。
 物語は非常に淡々と流れております。田舎の四季の移ろいが語られ、ラジオが流れ、ロボットが黙々と作業をする。ただ、それだけの話です。
 しかしそこには震災によって故郷を離れずにはいられなかった人の郷愁と切望、無人の里で主の帰還を待ち続ける健気なロボットの存在があり、それがもう涙なくしては読めません。
 しかもなんですか、マスターの登録名義が『オトウサン』って。泣かせに来てるどころの話じゃないじゃないですか!(えぐえぐ)
 いや、本当にもう泣いちゃってこれ以上書けないので、作品を読んで皆さんも涙腺を破壊されてください。


[1300] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:仏師 2014/09/09(火) 00:26
この構成の仕方はかなり好きです。
自然と頭の中に流れ込んでくるようにで、ストーリーに没入できました。
私は作者さんの下の県に住んでいるんですが、この作品を呼んだ方々のように泣くことは出来ませんでした。
たぶん、フィクションと現実がハッキリ分かってしまっているからだと思います。
ちょっと哀しく感じたのは、あの地震とこの話をリンクさせて読ませていることです。
ここまで素晴らしい構成力があるなら、あの地震の話を使わずとも充分に感動させる作品が出来ると思います。
こんな未来にならないよう、被災地のみんなも頑張ってるので、この作品を読んだ方々も感動して泣いたあとは、被災地を笑顔で応援してくださいな。
だいぶ感想とはかけ離れてしまいましたが、以上感想でした。


[1340] 【ネタバレ】もどって来ました【作品を読むまでこれを読まないでください】 Name:征彌 2014/09/09(火) 19:44
どうも。1週間前に「泣いた」としか書けなかった征彌です。再度書きに来ました。うまく自分の考えを表現できるか分かりませんが、やってみます。

この作品は読者を泣かせることを意図として書かれたものではないと思います。しかし読んだ人の大半が涙腺がやられてしまいます。
それはなぜか。

この作品の3つの要素である「ある災害」「ロボットと人間の関係」「故郷」が絶妙なバランスでストーリーを構成しており、読む人のほとんどがその要素のどれか、あるいは全てに強い思い入れがあるために読み進むうちに心に強烈な共鳴を引き起こすのではないかと私は推測します。

別の言葉に例えるとすれば、この作品は「ほとんど全ての鍵穴に入りうる鍵」であると言えるかもしれません。

しかしながら、鍵を回して開いた扉の向こうに見える心象風景は人によってそれぞれ違います。

私の場合「ある災害」についてはまだ心に強い制御がかかっているようです。
(私は被災地周辺に住んでいませんが、自分の住む場所でもそれをきっかけとしていろいろな出来事がありました。詳細についてはどうかご容赦を)
しかし、プログラム通りに作業をするロボットに名前をつけ、人間と同じように接し語りかける人々に自分の身近にいる人たちの姿が重なり、そこに美しい四季折々の風景描写、ロボットの記憶再生という形で描かれる人々の暮らしぶり、そして時間経過を表わす役割として間あいだに入るラジオのパーソナリティの控えめな言葉の奥に込められた思い…。
これらがストーリーが進むうちに激情の粒となって心の中で積み上げられ、堆積し、最後の場面でついに扉を開けて雪崩かかってきました。

私は涙もろい人間ではありません。そして涙を求めてわざわざそういったジャンルの小説や映画を愛好するタイプの人間でもありません。
ですが、この作品の穏やかな、しかし真摯に描かれたリアリズムに衝き動かされ、涙しました。

正直、泣くのが得意な人間でもありません。1週間、家族に聞かれては「花粉症、かな?」「結膜炎かも」と言いわけして、喉を通るととても不味い味がする目薬をさしてごまかしていました。

しかし自分が泣いたことを恥じる気持ちはありませんし、その後他の方々の感想が投稿され、作者様ご自身のこれら書かれた感想に対するご感想も知ることになりましたが、1週間経ちようやく感情以外の言葉で作品を形容できるようになっても私が受けた衝撃は未だ新鮮で変わりありません。

鍵を回して開いた扉の向こうの心象風景が人によって違うように、作品そのものの扱いについても考え方は様々あるはずです。
絶賛も困惑も肯定も否定も。千万の言葉で言い尽くせないほどに。

でも、ひとつ確かに言えることは、この作品はそれぞれ違った形で多くの人の心に訴えかける力があります。
ただ読んで感動して終わるだけではなく、そこから何かを始めさせようとする力が。

ですから、この作品がもっと多くの人たちに読まれ、活発に意見や感想を交わす機会が増えたらと願っています。

長文にて失礼いたしました。

[1350] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:桐谷瑞香 HOME 2014/09/09(火) 23:59
寂しいとか、切ないとか、そういう言葉だけでは表せられないお話でした。
一見して切なく泣ける物語だとは思います。しかしこれを執筆している人の心情や想いを考えると、そういう感想だけでは終えてはいけない気がするのです。上手く言葉で表現できないのですが、心に突き刺さってくるお話というのでしょうか。そのような部類のお話だと思いました。
淡々と綴る地の文とのラジオの話し声の間が絶妙で、自然と引き込まれていきました。内容と雰囲気、間の取り方が上手かったです。美しく、穏やかな雰囲気が漂う故郷が目に浮かぶようでした。

私は幸い被災県ではありませんでしたが、震災の影響で電車が不通になったため2日ほど家には帰れませんでした。
その時はすぐに帰れると思っており、実際に帰れました。
しかし現実には今も故郷に帰れていない人がいる……それは偽りのない事実。いつに戻れるかわからない、置いてきてしまったものを取りにも戻れない、美しい故郷に戻れる日は果たしていつになるのか――。
生きている限り決して忘れてはいけない問題を、このように小説として起こして下さったことに感謝します。


[1388] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:百里芳 2014/09/10(水) 21:26
考えさせられるお話でした。
私は皆さんが言う様に「泣く」事が出来ず、なんだか妙な気持になりました。

あらかじめ私はこの作品が好きであり、また作者様および読者様の思いをちゃちな反抗心で踏みにじる意図が無い事を断っておきます。

読んだ後何度か思い返しているうちに、「震災」と「SF」をこのような形で結び付ける事が良い事なのかわからなくなりました。
ロボットに感情があるか無いか、というのはSFにおいて古典的なテーマです。作品によっては、ロボットが愛に目覚めたり、逆に感情だと思ったものが単なるプログラムでしかなかったりします。
この作品において、ロボットは「感情があるかないかわからない」ものとしては描かれず(少なくとも読者にとってはそう捉える事が出来ず)、ただただまっすぐに主人を想う「無垢なもの」として描かれているように思います。だからこそ読んでいる人は、寂しい様なせつないような居た堪れない気持ちになるのでしょう。(SF作品としてはこの部分が少し物足りないところ)
でもこれは「困った時には子どもか動物」と同じ構図であり、作品の内容が切なければ切ないほど、その切なさが演出であるかのような薄っぺらさが出てきてしまうと思います。
こんなひねくれた思いを抱いてしまうのも、この作品自体が軽薄さを持っている訳ではなく、震災のあとしばらく繰り広げられた「容易に感動を引き出そう」というキャンペーンを連想してしまうからでありましょう。

私のように天邪鬼に作品を読んでしまう人がいるなんて、創作物を発表するのは大変ですね。

それでもなお、作者の意図がきちんと届かなくても、容易に涙を流されてしまっても、ひねくれた読解をされてしまっても、真実が嘘っぽく見えてしまっても、このような作品を書く意味というのはあると思います。

お疲れ様です。この作品を書いてくださってありがとうございます、たびーさん。

[1491] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:流山晶 2014/09/13(土) 19:06
すいません、私は泣けませんでしたし、皆さんほど感動できませんでした。

この作品は、あえて一言で表現するなら「良質なニュース」です。極力、感情を排し、客観的な事実を列挙する。もちろん、作者の意図はアナウンサーや、ロボットの行動に反映されているでしょうけれども、事実を前面に出すことによって、良質なニュースとなっており、昨今の客観を装った見かけだけの正義を押し売りする悪質なニュースと対照的です。

その結果、感想は、人それぞれとなります。いわば、鏡を見せられるているような感じです。

人間のおろかさや、故郷の喪失に目がいく人もいれば、
自然の容赦なさ、自然に立ち向かって畑やフルサトを切り開いた人間(とロボット)の逞しさに目がいく人もいるでしょう。

そういう意味で実に感想の書きにくい作品というか、意地悪な作品です。感想を書くことによって、読む人の人となりを露わにしてしまうので。

こういう限りなく事実に近い、あるいは事実そのものを小説という形にした手腕は賞賛すべきものだと思いますが、ふと疑問になります。
小説である必要、SFである必要はあるのだろうかと。
結果的に言えば、多くの読者が泣いたわけですから、作品として(小説として)成功したと言えます。

理想の小説を限りなくリアルな虚構と定義するならば、本作品はまさしくそれだと思います。

いやはやすごい小説でした。


[1494] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:ナマケモノ MAIL 2014/09/13(土) 22:28
 お世話になっております。ケモノです。
 何だろう。ひたすら切なく、胸打たれるお話でした。
 ただ、悲しいとかロボットたちが可哀想というよりかは、お疲れ様と言ってあげたくなる作品でした。
 本当に、待ち続ける彼らが愛おしい。ロボットゆえに、動物のように遠くへ行くこともできない彼らの運命を少しだけ悲しいとも思いました。
 不満というか、お願いがあるとすれば、被災地に戻ってきた方々は、動かなくなったロボットたちをみて、どんな思いをしたのか書いて欲しかったというところでしょうか。
 特に、オトウサン、オカアサンがどうしているのか、すごく気になりました。もし、2人が生きていて被災地に戻ってきているのなら、コタローと再開して欲しいです。

[1538] 人の思い込み Name:栖坂月 2014/09/16(火) 16:06
まぁコレだけ感想が並んでいたら私が書くことなどなさそうなんですが、やはり書かされてしまうだけの作品であった、ということなのでしょう。
技術的にも心情的にも、無視のできない作品でした。その中でも、いわゆる震災に関することは他の方が素晴らしい感想を残してくださっているので、特に後追いをするまでもないかなと感じます。このテーマでこの作品、実に上手くはまっていると思います。
なので私は、ロボの方から書いていこうかな、と。すでに百里芳さんが書いていますが、技術的にこの手法は子供や動物を利用したあざとい感動劇に近いものです。ロボットもそうですが、感情に乏しい、あるいは理解の浅いものが懸命に固執する姿を見て、人は『健気である』と感じます。実際にはどうだかわからない、あるいは明確に違うと言えるものを思い込みによってそう感じさせる、そういう手法です。ただ、今作に関しては個人的にはあまり否定的な見方はしていません。むしろ、上手に利用したなーと感心しています。こういう技法があるとわかっていただけで泣ける作品が創れるのなら、誰も苦労はしないわけで、そうなるためには相応の工夫と上手さが必要になります。皮肉ではなく、この作品は実に上手い作品であったと言えますね。
それにしても、作品感想は鏡のようなものとは、流山さんも罪なことをおっしゃる。まぁ、今更自分が歪んでいることを指摘されたところで、大して何も思うところはありませんが。
いずれにしても、色々な意味で楽しませてくれる快作であったことは間違いないでしょうね。楽しませていただきました。
それではー


[1636] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:真崎@M's Works 2014/09/19(金) 00:20
 これは受け取る側(私)の問題であって、作品および作者に何の落ち度もないことを強記したい。

 感じるものはあるし、上手いのだが、あえて「三月」の「震災」で「津波」による「発電所の事故」……などと明記する必要はなかったように思う。
 いい作品である、という理性と、無粋ではないか、という感情がせめぎあっている。
 実家のほんの数十メートル先までが津波に襲われたからかもしれない。
 港で働いていた親戚がいたからかもしれない。
 避難勧告を受けるほどの地域ではなかったが、心に引っかかるのだ。
 環境によって素直に賞賛できないのは、非常に残念だ。


[1729] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:尚文 2014/09/20(土) 23:04
しっとりとして、淡々とした作品でした。
味わい深い、良い作品に仕上がっていると思います。

[2023] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:百 2014/09/30(火) 00:31
良いお話でした。

村上春樹の「風の歌を聴け」を思い出しました。いや、多分、ちょっとだけ手法が似てるからだと思うのですが。
だから、どうした?って感じですね。

[2026] RE:たびー「フルサトRadio」 Name:ChitoseG 2014/09/30(火) 06:41
拝見できて良かったです。
心に残る作品でした。


現実に今を生きる皆さんの、それぞれの心がどうか穏やかに今を過ごせるようにと願わずに居られない作品でした。
相手の心の引き出しを開ける事の出来る作品って、すごいなと思います。

[2217] お礼を  その⒈ Name:たびー 2014/10/09(木) 21:03
このたびは、皆様からたくさんの感想をいただきまして、ほんとうにどうお礼を述べたら良いのか分かりませんが、拙くともなんとか返信を書かせていただきます。

まずは、拙作へ投票して下さった方、感想を寄せて頂いた方、読んでくださった方々、ありがとうございました。

今まで、ひっそりと書いていたので、よもやこんな結果が出るとはコンテストに参加申し込みしたときには思いもよりませんでした。

今作も、なんというか、その。
皆様のように、高邁なテーマを掲げて書いたわけではなく、ほんとうに申し訳ないくらいの突貫工事で仕上げたものです。第一義が「8/31までに仕上げる」でした(しかも〆切勘違いしていたし)。

震災に関して、ここまで皆さんが反応するとは思ってもいませんでした、という無神経さです。書いた本人は、自分の身の回りを書いただけという意識の低さでした。
 くわえて、「泣いた」とのご感想に、自分以外の人が泣くのかとこれまた驚愕(私は書きながら泣いていましたが←あほです)。

発表してから、自分の至らなさに胃がキリキリするような日々を過ごしました。途中棄権も考えたりしましたが、ずうずうしくも最後まで居座り続けさせていただきました。
頂いた賞があまりに大きく、狼狽えまくりです。
が、相変わらず私は私です。好きなものは自転車マンガと水泳アニメという身もふたもない状態です。これからもひっそりと書けたらいいと思っています。

皆様と出あえたことが一番の収穫であり、褒美であると思っています。
ありがとうございました。感謝を込めて。

[2232] お礼を その2 Name:たびー 2014/10/11(土) 10:39
征彌さま
二度にわたるご感想をありがとうございました。
感想板を見たのが9/6の早朝で、一読して号泣でした。
泣かされたのは、私です。
物語が届いたことが、ただそれだけが、嬉しくてしょうがありませんでした。


深山飴之助さま
ほのぼのしたタイトルは、窮余の策でした。
震災発生時の夜に聞いたラジオは、今までの何よりもSF的でした。
甚大な被害を伝えるラジオと、信じられないくらい美しい星空と。
お読みいただき、ありがとうございました。

小豆犬さま
行間の余白を読み取ってくださったのは、小豆犬さまの想像力に他なりません。
どうもこれには、そのような色合いがあるようです。
ありがとうございます。こちらの胸も熱くなりました。

お茶龍さま
お褒めいただき、恐縮至極です。学生時代に科学実験レポートをたくさん書いた成果でしょうか。お読みいただき、ありがとうございました。

URAさま
記憶喪失にはなられてませんよね? ご感想ありがとうございました。
一読して、「ええええ?」となりました。こちらのほうが揺さぶられました。

ぷよ夫さま
ねらったわけではなかったのですが。時間経過が早いのは、少ない文字数で仕上げてしまったからです。身も蓋もなく、申し訳ないです。

朝陽遥さま
詳細な感想をありがとうございます。
被災地県民といえども、わたしは内陸部の者なので、たいした被害もなかった身の上です。震災を語るには、やはり資格はないと思っています。
朝陽さまの真摯なお言葉に背筋が伸びました。

守分結さま
お読みいただき、ありがとうございました。
お話に出てくる風景は、田舎ならばどこにでもある風景だと思います。
ただ、どの人にもかけがえのない大切な場所としてあるのだと。
生まれてこの方、この県からわたしは出たことがないので、よけいに愛着があるのだと思います。

右野前条さま
あの日、わたしは普通に仕事をしていました。
地震の数時間前に普段は仕事場のうえを飛ばない水鳥の群れが飛んでいき、兄として「地震が来たりしてな」なんて気楽に話していました。その後のことは報道の通りです。
自然は恐ろしく、ひとのコントロールなど受け付けず。それは雑草一本も同じで。
そんな中でも、わたしのふるさとはこの秋も美しいです。
感想をありがとうございました。

[2253] お礼を  その3 Name:たびー 2014/10/17(金) 21:53
卯花さま
ご感想を寄せていただき、ありがとうございました。
卯花さまの故郷もきっと美しいところなのでしょうね。平凡な日常が続くことがどれほど幸せなことか、あの日から忘れることはありません。

天崎さま
テレビで観るのと、実際に見るのとでは雲泥の差があることを私も実際被災地に足を踏み入れて思い知りました。
震災の前年の夏に泳いだ松林の海岸は根こそぎ無くなり、家族で何度も食事した食堂は周辺ごと跡形かたもなくなっていました。
いつかまたあの海で泳ぎたいです。お読みいただき、ありがとうございましたm(__)m

楠瑞稀さま
わたしもロボット大好きなので、「証拠品」とても楽しく読ませていただきました。
この前作が心をもつロボットの話だったので、反対に感情を持たず、ただただ命令を履行する存在を書きたくなったのでした。わたしは感情の有無を問わず、どちらのロボットも愛しいです。

仏師さま
忌憚のない感想をありがとうございました。
意識せずに書いたとはいえ、発表してからどなたかからきっと来ると思っていた感想でした。
言っていただいて良かったです。
自分のデリカシーのなさが身に沁みしまた。思いあがらずにすみました。感謝です。

桐谷瑞香さま
被災地にお心をよせていただき、ありがとうございます。
わたしは自分の庭先の話を書いただけで、たいした志はなかったです。
それでも何かを受け止めてくださった方が存在する、という実感をもたせていただきました。よくよく考えて物語を綴っていきたいです。

百里芳さま
お読みいただきありがとうございました。「スイカ」面白かったです。
>震災のあとしばらく繰り広げられた「容易に感動を引き出そう」というキャンペーンを連想してしまうからでありましょう
震災後の記憶が少々飛んでいるようで、そういったことがあったのかと……
あのころは、何を読んでもただ泣いていたように思います。
なんとなく、あちこち曖昧に書いてしまったと反省しております。
追記 図書館司書(ライブラリアン)と博物館員(キュレーター)のBL書いたことあります!!

流山晶さま
某サイトに非公開にしている震災日記があります。備忘録のようなものなのですが、公表する気にもなれずそのままです。
その代わりに書いたとも、言えなくもないです。ノンフィクションとしては無理だったのです。書き手側の問題でしかないのですが。
このような形で発表してよかったのかどうか、いまだに判断がつきません。中途半端な作品を読んで頂き、ありがとうございました。

ナマケモノさま
避難勧告の地区の映像に映っていた猫が忘れられません。繋がれたまま、餓死した牛の映像も忘れられません。
ロボットだったら、と考えました。感情をもたない彼らにどう礼を言ったらいいのかと。
オトウサンとオカアサンは故郷に戻ることはありませんでした。
お読みいただきありがとうございました。
栖坂月さま
書いている最中、いつも自分の中には二人の私がいて、「ロボットに感情なんかあるわけないよ、奴らは機械なんだから。健気とか思うのは、人の勝手」と常に囁いていました。
正解なんです。栖坂月さまの見解は。まいりました。
私が動物や子どもの出てくる泣ける絵本が好きなのも白状しておきます。

真崎さま
お読みいただき、ありがとうございました。
無神経にもこのような作品を書いてしまったことを、後悔しました。
私の中では、あの日はあの日以外に設定できなくなっています。すみません、とお詫びするだけです。6月3日も大きな自然災害のあった日です。

尚文さま
貴重なお時間を拙作を読むことにお使いいただき、感謝しきりです。ありがとうございました。

百さま
お読みいただき、ありがとうございました。村上春樹は全然読んだことがないです。
友人に「風の歌を聴け」を勧められて数行でなんか挫折して。再チャレンジしてみたいと思います。

ChitoseGさま
お読みいただき、ありがとうございました。ChitoseGさまの抽斗の中には何があったのでしょうか。わたしは、結局じぶんの故郷が大好きというのが入ってました。


  



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