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[2102] 感想返信・個別に・深津弓春 Name:深津弓春 2014/10/04(土) 19:24
 この場で感想を下さった方、ツイッターなどで作品に関して様々な感想・意見・疑問などを発言して頂いた方、そして勿論そのほか全ての、作品を読んで下さった方に、まずは心より感謝を申し上げます。

 疑問点、ご指摘などを中心に、個別に感想に返信させて頂きます。

>ジザパルーラ様

 感想有難うございました。最初に結末をぽんと考え付いて書いたお話だったので、「おさまるべきところに」という感想をいただけたのは嬉しいことです。
 『新しい可能性宇宙にもやっぱり穴がある』ということなんですが、あります、確かに。というか、なきゃならないような構造に宇宙がなっていたんだー! という(可能性宇宙と物理宇宙が同じなんらかのエネルギー? 可能性? を共有しやり取りすることで成り立っている宇宙という、やや馬鹿馬鹿しい)設定が本文でも最後のほうに明かされています。雲が大きくなったら雨が降る、みたいなもので、だから「穴」というよりはただ単なる装置というか、起こるべくして起こるというだけの現象なんですね。
 それでもって、主役二人が結ばれる宇宙だろうが結ばれない宇宙だろうが、そのどちらでも二人は決して不幸でもなんでもない――全価値は全反価値によって価値でありその逆もまた真であり、同じように過程は結果であって、言ってしまえばどんな状況であれなんであれ、認識の絶頂において人は至福に至れるのだ、というような弁証法的な頂点というか、全世界要素の止揚というかそんなものを書いた――つもりでした。
 言うまでも無く語りきれてはいないので、分かり辛かったかもしれません。かといって語り尽くしたからと言って伝わるものでもなく……とにもかくにも力不足でした。
 わけのわからないことを並べ立てましたが、とにもかくにも読了、感想、感謝です。

>VEILCHEN様

 感想有難うございました。
 『いずれも長編が書けそうな舞台やキャラクター』ですが――お褒めいただきとても嬉しいのですが、わりとぼろぼろなところも多い設定になっています。舞台だけを考えるのは意外と簡単で(小説書き始めた頃って、無駄に設定ばかり考えてストーリーぼろぼろの作品とかよく書くじゃないですか。いや私だけでしょうか?)、そうした舞台となる世界、設定、人物から、どんな動的な価値をどんな角度から見出し描くのか、それはそもそも可能なのか、というところを考えることこそが、特に長編では難しいと思います。今回の作品ではそれぞれのエピソードは短編レベルだったのでさっくり力押しでまとめており、だからこそ荒があまり出ず、「いずれも長編が書けそうな舞台」に見えたのだと思います。
 少なくともVEILCHENさんには、上手くまとまった舞台として見せかけられた(せこいやり口かもしれません)ようで、安心しています。

>拙者様

 感想有難うございました。
 「Let's roll」は911事件の際、ただ一機テロ目標に到達しなかったとされるユナイテッド航空93便の乗客が、ハイジャック犯がテロリストだと知り、テロ阻止のため犯人に一気に突撃する際に掛け声として発せられた一声だとされています。「さあ、やろうぜ!」というやつですね。
 『ラノベを揶揄したメタ的な設定の物語のあとに、思い切り中世ファンタジーな物語が始まる〜』という感想は、これは気がついていなかった、盲点でした。確かにこれは読み辛いというか、「お前今さっきさんざんこき下ろしたものをこら」となりますね。ラノベでよく使われるジャンル・ファンタジーであり、更に言えばお世辞にも上品とはいえないあまりしっかりしていない、書きなれない「ふぁんたじー」レベルの作品であったことも、ギャップというか、前エピソードとの噛み合いを悪くしているのかもしれません。

>URA様

 感想有難うございました。
 「気になった処」ですが、まず、「六本足の馬、軌道エレベーターなどの世界」ですが、即興もあれば、没作品設定も多くあります。色々と使えそうな設定を並べて、実際にエピソードを決定した後にあぶれたものを有理パートで散らした感じです。リサイクルです。せこいので。
 『深い関係、それは不自然な形だった場合〜』ですが、「有理と恵理紗が上手く行く宇宙は自然には存在していない」とうのは「ナチュラルには存在しない」と言う意味で、だから「人為的に干渉して実現させよー」というのが、ナビゲーターの行為の意図だったわけです。で、結果、ほとんど無理だったけれど、最後の最後で努力が実ったといえば実った、というような曖昧な形になっています。ですので、ある意味「不自然な価値では達成されたともされなかったともいえる」という形になります。
 
>みもり様

 感想有難うございました。
 『都合のよい浅薄さで〜』これは確かに、そうですね。主人公たちは皆あんまりおばかな楽天的・進歩史観がちがちの脳天気にはしたくないので、ああいったキャラクターになったのですが、「脳天気な大勢のひとびと」に対する不信やもしかすれば憤りが表に出すぎたために、「鼻持ちならない」感じのキャラクターになったという気がします。おまけに有理パートは一人称ということで、「不快」と感じられることもあって当然だったと今少し反省しております。「不快な主人公」は場合によっては物語に価値をもたらしますが、今作においてみもり様が感じられたような不快さはいらなかったなーと。もう少し浅さを感じさせない形で語れれば。シニシズムに満ちた主人公って好きなんですが、自分が書くには難しいものだと気づかされました。有難うございます。
 『これを読んでますます救われない気持ちになる人も多い』⇒予想外でした。一応コンセプトとしては、「誰であれ救えるだけ救われる」というか、「そも救われる救われないなんてことを乗り越えて救われる」ような結末にしたつもりだったのですが……。

>守分結様

 感想有難うございました。 
 『研究するより先になんで押し倒さなかったのかという疑問』ですが、色々です(いい加減な!)。そういう刹那的なのが二人とも趣味じゃなかったとか、単純に恥ずかしいとか。そういう個人的な理由だとか、他人からすればどうでもよさそうな理由で先送りにし、結果、恵理紗が消えてこの宇宙の二人も結ばれませんでした。他の宇宙がそうであったように。つまり、『なにか出来ない理由があった』というより、「出来ない理由(無視できそうだったり下らなかったりするものの、それによって別離が訪れる)がある宇宙ばかりが存在した」ということになります。
 『結末が見えているというのは悲劇であるだけにしんどい』これは全体的に多く感想に見られた話で、あらすじのあけっぴろげ感や、話運びの工夫が足りなかったと痛感しています。

>天崎剣様

 感想有難うございました。
 『大きな一つの流れにしていく、その手法』ですが、元々ワイドスクリーンバロックというか、「規模が大きくて色んな場所、時間、人物を素早く転々とする話」「様々な場所や時間や人を通して多様な情感を、意識を深く感じながらも、一本の物語として一貫した自己も同時に存在し続けていて、それが故に自己が拡散しつつ同一であり続ける、奇妙な『広く多様な自己を味わえる』作品」が大好きで、そういう話を書こうと思って書いた話でした。
 『ある意味諸刃の剣』これは、薄々自分でも感じていましたが、中々怖いところへのご指摘でした。くどいほどに「あれはこうだからこれでしょ!?」と確認するのは、特に形而上学的内容などを中心に、その意味が読者に伝わっていないのではないかという恐れから多分来ています。倫理や哲学といわれるような主題が物語り上とても大切な位置に来ているので、そうしたあれこれの主題の論理的過程が理解されないとこの物語は理解されないぞ、という。
 読者に信用を置きすぎてもその逆でもあまりよくないのだとは思いますが、今回の作品はとにかく何でもがっつり説明だったので、これは本当に、難しいですが、考えるべきところだと……。今も考え中なところです。
 ほんとに鋭い感想で、参考になります。有難うございました。

>栖坂月様

 感想有難うございました。 
 『レールから外れる努力』ですが、これは本当に反省しております。多様な舞台で多様なエピソード、しかも911にウェルテルだ、どうだこれ! といううすっぺらーい、あほな勢いだけで書いてしまったところがあると思います。全体としてみたときに「転じる」部分があまり目立っておらず、始まりのエピソードで「起」こったあと、だらだらと「承」がいくつも続いて結末にフラットに繋がっている感があったと……。
 各エピソードで意表を突こうとしておきながら、本末転倒でした。参考になる感想です。

>朝陽遥様

 感想有難うございました。
 個人的に、ちょっと吃驚するほどにストレートに「くるものがある」感想でした。ツイッターのほうでも呟いて頂いていたように記憶していたのですが、「顔を上げてひといきついて、感じたことや考えたことをちょっと見つめ直して、それから先を読みたくなる」というような作品は、多分ずっと目指している理想系そのもので、今回こうした感想がいただけたことは、凄まじく大きな収穫となりました。この感想をいただいた際、普通に声出してごっろごろ床転がりました。そのくらい嬉しい感想です、有難うございました。
 もともとただ「考える」ことが物語を味わうことと並んで好きで、そもそも「物語」と「哲学書・思想書(とぼけた人生論のようなアレなものは除外するとして)のようなもの」という二つのジャンルは、同じことを語る正逆の二つではないかと考えています。ちょうど、作用反作用みたいに、壁を押す手と壁が押す手みたいに。
 で、『それぞれ正逆に位置する二者』なら、弁証法的に止揚できるはずで、なら物語でもそれがある程度できるんじゃないかと。
 まだまだ未熟ではありますが、そうした試みの欠片が実ったとすれば、これ以上嬉しいことなんてあまりあるものではありません。
 『ナビゲーターの語り口の軽さ』ですが、これは最初からそうと決めていて書いたのですが、後から考えると書き易さに逃げた結果になったかもしれません。軽さのもつよさがあまり物語り全体に寄与していませんし。これは反省点として、受け止めております。

>流山晶様

 『それが一つのテーマに結びついているように見えませんでした』⇒厳しいですが、確かにそうかもしれません。「価値」とか「喪失」とか「絶対性」という根源的な主題を中心において、それを語るために他の色々な主題を語ったわけですが、つながりを自然と感じさせ皆に理解を醸成するには、不出来な点が多かったかもと思います。
 『有理が特異点であるという根拠が甘く』⇒というか、そも有理が特異点である理由はほぼ語られていないんですよね。なんでかそうであった、というだけで。ここは投げっぱなし感が人によっては強かったかと思います。かと言って語りすぎてもあまり他に繋がらないところではあるのですが……しかし確かに、宇宙構造などを醸し出すような話に収束する割にはここだけぽっかり空いている気もしますね。

>桐谷瑞香様

 感想有難うございました。
 『二重の意味を持つタイトル』実はタイトルは、投稿期間開始直後に早く投稿して注目を浴びたい(あほである)!という焦りからぽんと適当につけたものです。が、プロットを整理し最終話を作ってみると、自然とはまってきたものですから、不思議な話です。物語というのはよくよく「演繹的に書かれる」と言われますが、本当にそうかもしれません。このタイトルも結末が存在して、そこから逆に導かれ、なんとなくでつけたつもりが割りと悪くなかったかなーと思えるものになりました。こうした感想をいただけて、安心しています。
 『個人にはユルゲンの話が』有難うございます、ちょっとどうだろうと自信のないエピソードでしたが、このような感想をいただけて良かったです。もともと大人顔負けの、清冽で意志と思考鋭く、磨き上げた美しい石材のような「お姫様」が好きで、それありきで書いたエピソードです。

>真崎@M's Works様

 『あるいは作者の意図としては不本意な受け取り方なのかも』⇒いいえ! 断じてそんなことはありませんとも! というか、それこそ悪い意味で『非常に面倒臭い』と思われなくて心から良かったと思っております。
 対話の様な、と書いていただいていますが、まさにそうした構造は目標として書いたところで、『面倒臭い、いい話だった』という一言はかなりぐっとくるものがあります。『面倒な』話を最後まで読み、こうした感想を下さったことに、深く感謝しております。

>尚文様

 『全部持って行かれた』⇒最後の最後を最初から意識して書いた物語でしたので、ありがたい感想でした。そのものずばり、多世界解釈(をアレンジしつつ拡大解釈したもの)をベースにしています。

>平 啓様

 『すでに人は至福の中にいる』『これを見つける事こそ人間が古来求めてきた』⇒まさにこの作品の中心、主題そのものの、作品内での到達点だったのですが、それをここまで受け止め理解してくださったことに、感動しています。伝わるかどうか疑いながらずっと書いてきたので、非常に嬉しいです。すでに至福の中に、というのは、ずっと考えてきたテーマのひとつの現時点での答えで、多分作品内だけでは分かり辛かったのではないかと思いますが(何せ『幸・不幸の止揚』なんて小説でなくそのものずばりの哲学書や思想書で書いたって何人分かるのか……)、本当に伝わってよかったです。
 


スレッド記事表示 No.74 深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 あなたのSFコンテスト 2014/07/27(日) 02:43 [ 返信 ]
   ┣No.344 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 ジザパルーラ 2014/08/02(土) 09:43
   ┣No.720 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 VEILCHEN 2014/08/29(金) 23:03
   ┣No.812 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 ジザパルーラ 2014/09/01(月) 23:44
   ┣No.1213 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 拙者 2014/09/07(日) 20:26
   ┣No.1278 【超絶ネタバレ】「さあ、次は○○とのエンディングを探しに行こうか」 URA 2014/09/08(月) 16:04
   ┣No.1366 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 みもり 2014/09/10(水) 11:50
   ┣No.1495 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 守分結 2014/09/13(土) 22:30
   ┣No.1500 沢山の彼と彼女に 天崎剣 2014/09/14(日) 00:35
   ┣No.1532 レールを外れる努力 栖坂月 2014/09/16(火) 14:08
   ┣No.1698 【ネタバレあり】感想です 朝陽遥 2014/09/20(土) 13:12
   ┣No.1753 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 流山晶 2014/09/21(日) 20:39
   ┣No.1867 【ネタバレ有り】感想です 桐谷瑞香 2014/09/24(水) 22:45
   ┣No.2025 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 真崎@M's Works 2014/09/30(火) 00:39
   ┣No.2055 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 尚文 2014/09/30(火) 22:41
   ┣No.2061 RE:深津弓春「さよなら一億の独り身たちよ」 平 啓 2014/10/01(水) 15:10
   ┗No.2102 感想返信・個別に・深津弓春 深津弓春 2014/10/04(土) 19:24

  




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