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[2244] 個別返信A Name:武倉 2014/10/13(月) 11:42
鳥野新様

嬉しいお言葉、厳しいお言葉、共に痛み入ります。ありがとうございます。

実は、ご指摘いただいた点は、正直、作品を書いた時から、いえ、書いている最中から瑕疵になるであろうと自覚的だった点で、なればこそ一層耳に痛いお言葉です。
RRを用いた意識の交感は書く前から山場の一つであり、同時に難題であろうと認識してました。ですが、執筆のスケジュール管理が甘く、後半はかなり勢いに任せて書いた所があります。筆のペースを落として密度の濃い文章をしっかり練込みんで行くことから目を背けてしまったと思います。鳥野さんのお言葉で改めて課題を再認識出来ました。鋭いご指摘をムダにしないよう、今後も研鑽してまいります。



小豆犬様

まず、全体の解題で書いた通り、前島悟は青山詩織も明確な殺意を持って殺した、んだと思います。
思う、と言う言い方をしたのは、作者である僕自身の心情はどちらかと言えばわりと悟に近いのですが、僕が書いた文章から、悟の詩織への受け止めてくれるかもという期待が読めた、と読まれた方がおっしゃるのであれば、僕の中に顕在化してないそう言った思いがあるのかもしれないなぁと感じたからです。
そう言った視点は、誰かに読んでもらい意見を貰うことでしか見えてこないものかと思います。貴重なご意見ありがとうございます。

さて、上記の点以外に、小豆犬様のご感想、とても興味深く拝読させていただいた点がございます。
小豆犬様の鋭い妄想でのご指摘の展開です。
と言うのも、この展開、実は、考えていたものだったからです。
そこが、リンクしたことに非常に興奮を覚えましたので、小豆犬さんへの感想返信にかこつけて、少し楽屋裏をば(笑)

別の方への感想返信でも書こうと思っておりますが、この作品の着想の一つに「読んだ人がことごとく自殺する本」と言うフレーズがありました。これはRODと言う作品に、朗読を聞かせることで相手を発狂に陥れる事ができると言う拷問に利用される奇書、と言うネタがあり、それが着想の基です。
そしてそのネタが脳内で熟成し、その方法として、自殺した人間の今際の感情をトレースすることで死へと引き込まれるという「RR」そしてこの作品のラストシーンの原型が生まれました。
その原型を使って考えた筋書きが小豆犬さんの思い描かれてた、『呪いのデータ』に近いものでした。最後、タモリが出てくる感じの例の奴みたいな読み味で。
その後、そのネタを活かすのに適した物語は「世にも奇妙系」なのかと言う悩みがある、以前から考えていた「物語」にまつわる問であれば、ネタとテーマが巧く融合するのではないかとなって、「最期の栞」が生まれたのでした。

同じような発想を持っていただけた方が居らっしゃると言うことにとても、感動してしまいました。丁寧に、作品を受け取って頂いて本当に感謝です。ありがとうございました。



平啓様

丁寧で含蓄のあるお言葉でご感想を賜り、大変恐縮です。

この作品では本≒物語のような形で扱っています。その方が、物書きであり物読みでもある皆様にわかりやすく、インパクトのある形で訴求出来るかなと言う思いでしたが、少し無理矢理なくくり方であったかなと反省しております。

平啓様が文中で引用されている「宗教の物語化(性?)」と言う言葉を私は見かけていないのですが、拙作にまつわる言説の中でどなたかが発言されていた言葉でしょうか?
とかく、私も、物語の宗教化とでも言えるものを問題と捉えて執筆をしておりました。
ここから先は個々人の信念信条に掛かる領域かと思いますので軽挙な発言は出来ないと思うのですが、在り、永らえ、殖えると言うだけでは満足できない、ヒトが失ってしまったレゾンデートルの空虚を埋めるものが物語であり、それは時に激しい副作用をもたらす劇薬である、と言うのが私の見解です。
かと言って、世界が全て悟に寄り添うようなものであったら、社会は成り立たず、それは暗黒であると思います。
救いはどこにあるのか。どこかにあってくれ。まさにそんな祈りを込めて、この作品を書いていたのかもしれないと頂いた感想が沁みました。

皆様のご意見を通して、今一度、物語について考えさせてもらう機会に恵まれました。こちらこそ、大変ありがとうございました。



グルヌイユ様

グルヌイユ様程の高い問題意識とそれをありありと描き出す表現力をお持ちの書き手の方から過分な称揚を賜り、お恥ずかしい限りです。
高い強度の物語が、人を惹きつけてやまないのはなんなのでしょうね。業、と言う奴なのでしょうか。
先に触れておりますが、ラストのシーンには価値観もさることながら、とかく凄絶なインパクトをと苦心した点でありますので、そこに「美」を見出していただき、誠に恐悦です。ありがとうございました。




茶林小一様

覚えて居られますでしょうか、お茶さんとのツイッターでの会話を。
この作品の執筆中、完結させることができたら是非その時の御礼を申し上げようとずっと思っておりました。
今から一年半ほど前だったと記憶しておりますが、「青年よ〜」を書きあげた後、次に書こうと思うものを見つけられず悶々としていた時、お茶さんとやりとりをすることがありました。
「読んだ人がことごとく自殺する本」と言うキーワードを始めとするその時の会話がやけに頭に残っており、この作品を生み出す原動力の一つになっておりました。この場をお借りして御礼を申し上げます。

内容に関しても、時にツイッターでコミュニケーションを交わさせていただき、ある程度「武倉」と言う人間の頭の中をご理解頂いていたとは言え、言いたかったことの隅々まで、しっかり受け止めて頂けたようで、本当に感無量です。
綺麗事だけでないと言う事は皆わかっていて、逆にだからこそフィクションに綺麗事を求めるんだよ、と言う向きのお言葉もあるでしょうが、やはり、ある程度綺麗じゃない物がなければ、人々はわかって居たはずの事を忘れて、綺麗事だけの世界を求め信じそれに毒されていってしまう気がするのです。本音と建前の境界が崩れ盲信がはびこってしまうと、そこは無菌室になってしまい免疫が無くなってしまう。そんな思いがありました。

さて、好意的な見方で繕っていただいた点、視点の変更についてです。

これについては一切の言い訳の言葉を持ちません。言われてから初めて、あぁそんなに酷いのかと思いました。
丁寧で細かな意図で汲んで頂けるような「最期の栞考」を寄せて頂けるほどのお茶さんのご期待に、胸を張って沿うだけの筆力が無かったこと、恥じるばかりです。
正直、今もあまりご指摘に得心が言ってない向きもあるのですが、序盤が詩織視点中心であることと、中盤からそうでなくなる事の不一致が良くないのでしょうか。今まで、あまり複数のキャラクターの視点にまたがる作品を書いたことが無い為、あまりそこを意識したことがありませんでした。展開的にも全てが詩織視点で描くことは少し難しかったと思っているのですが、であるならば、序盤から詩織にだけ視点を絞らずに居ればよかったのでしょうか。
ちゃんとプロットを切らず、見切り発車で書き出したがために全体のバランスと言った事に全くと言っていいほど気を払うことが出来ませんでした。
まだまだとても至らない事を痛感しました。書こうとしたものは評価して頂けたことを励みに精進していきます。お茶さんのお眼鏡に適うよう。

ありがとうございました。



仏師様

悟の物語への妄執。幕の引き方へのエゴ。仰るとおり、彼もまた物語の重力から脱する事ができませんでした。すでに述べている通り、出来て引き分け。問題を認識していなかった詩織に比べ、問題を認識し答が間違っている事に気づいていながら、その答しか提示できなかった分、悟の方に分がない様にも思えます。
同時にそれは作者である私が、そこまでしか考え至らなかったということ同義です。
仏師様の慧眼で察されている通り、認めても認めなくても、どっちにいても理不尽な絶望が待っている。答があるのかも定かで無い問題を提示し、間違っているとわかっている答しか用意できなかった。全くもってエゴイスティックな作品だと我ながら反省しております。
そんな作品にも関わらず、暖かく受け止め、理解をしてくれる、仏師様の様な寛容な読者の方々のお陰で、かろうじてこれは作品と呼べる形を為すことが出来たのだと思います。
仏師様からご感想を賜わり、その内容を噛みしめることで、もう少しこの問題に向き合いつづける勇気を貰いました。
まだまだ、答が出るかはわかりませんし、それよりもっと以前にしっかりと問題を描き皆様にお届け出来るような筆の研鑽が急務ではありますが、そのどちらにも邁進して参ります。
拙い返信で申し訳ありませんが、本当にありがとうございました。



栖坂月様

「RR」への数少ない肯定的な意見をありがとうございます! そうです、新しいエンタメの可能性なんです!
そんな風には描かなかったくせに何を言っているんだとなってしまうかもですが……。
「RR」の醜悪な悪役としての面をクローズアップして書いたので当たり前と言えば当たり前なんですけど、例えば、仰るとおり実況プレイであったり(事実、RRはニコニコの文化を着想の種にしてます)、オーディオコメンタリーであったり、広い意味ではこの企画でも多く見られ今この瞬間私が行っている作者解題の様なものも作品を通じたコミュニケーションで作品の楽しみにさらなる広がりを与えるもので非常に可能性のあるものだと思ってます。
『自分一人では見ることの出来ない世界。知ることの出来ない知識。思いを馳せることの出来ない、どこかの誰かの想い。そういった物に、物語の紡ぎ手である作者の視点や登場人物の生を通して触れることが出来る』と作中、詩織の父の口を借りて書きましたが、そんな「読書」の本質と「RR」の本質は結構近いのではないかなと思っております。翻って、RRの醜悪で恐ろしい面は「読書」にもあるのかもしれません。もちろん「RR」の方がより先鋭化しておりますが。
だからこそ「読書」にせよ「RR」にせよ、どう触れるのか、だと思います。

すこしでもそんな事を思い起こして頂けたのなら、こんな幸せなことはありません。あまつさえ、他の方にも読んで欲しいと言う様なご感想を頂けるとは。もったいなさ過ぎるお言葉です。
感謝しきりです。ありがとうございました。



スレッド記事表示 No.576 武倉悠樹「最期の栞」 あなたのSFコンテスト 2014/08/18(月) 18:28 [ 返信 ]
   ┣No.683 【ネタバレあり】傲慢という病 朝陽遥 2014/08/28(木) 20:03
   ┣No.684 避けてとおれないもの ジザパルーラ 2014/08/28(木) 21:01
   ┣No.719 RE:武倉悠樹「最期の栞」 VEILCHEN 2014/08/29(金) 22:46
   ┣No.727 RE:武倉悠樹「最期の栞」 拙者 2014/08/30(土) 00:42
   ┣No.739 RE:武倉悠樹「最期の栞」 キョウノ アリス 2014/08/30(土) 12:23
   ┣No.745 RE:武倉悠樹「最期の栞」 流山晶 2014/08/30(土) 18:14
   ┣No.778 RE:武倉悠樹「最期の栞」 鳥野 新 2014/09/01(月) 07:20
   ┣No.809 RE:武倉悠樹「最期の栞」【ネタバレ注意】 小豆犬 2014/09/01(月) 21:45
   ┣No.867 RE:武倉悠樹「最期の栞」 平啓 2014/09/02(火) 20:51
   ┣No.1109 RE:武倉悠樹「最期の栞」【ネタバレ有】 グルヌイユ 2014/09/05(金) 20:31
   ┣No.1304 武倉悠樹「最期の栞」論 茶林小一 2014/09/09(火) 00:47
   ┣No.1431 RE:武倉悠樹「最期の栞」 仏師 2014/09/11(木) 20:53
   ┣No.1445 誰かの背中を追う娯楽 栖坂月 2014/09/12(金) 16:19
   ┣No.1448 RE:武倉悠樹「最期の栞」 守分結 2014/09/12(金) 18:01
   ┣No.1451 RE:武倉悠樹「最期の栞」 木居鳥 楽久 2014/09/12(金) 21:47
   ┣No.1772 RE:武倉悠樹「最期の栞」 ささかま。 2014/09/21(日) 23:54
   ┣No.1958 RE:武倉悠樹「最期の栞」 尚文 2014/09/27(土) 22:51
   ┣No.2059 読むこと、感じること 天崎剣 2014/10/01(水) 01:27
   ┣No.2069 「全力で影を演じた作品」 URA 2014/10/02(木) 18:04
   ┣No.2100 感想返信 1 武倉 2014/10/04(土) 17:27
   ┣No.2220 個別返信@ 武倉 2014/10/09(木) 23:35
   ┣No.2244 個別返信A 武倉 2014/10/13(月) 11:42
   ┗No.2254 個別返信B 武倉 2014/10/18(土) 20:55

  




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