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[2254] 個別返信B Name:武倉 2014/10/18(土) 20:55
守分結様

守分様から頂いた感想を拝読しまして、あぁ、届いたんだなと、嘆息とともに、強い実感がわきました。
ただ、届いたことで終わりではなく、そこから始まりだと思いますので、気合を入れて感想返信をさせていただきます。

まずは、すでに他の方にも申しておりますが、お詫びから入らせていただきます。
この作品を書くにあたって、特に気がかりで、書き上げ世に問うかを最後まで悩んだ点は、読者の方々の中に、特定を信仰を強く抱いている方と、お子さんをお持ちの方が居るであろうという事でした。この作品では徹底した厭世を書いてこそ意味があるのだ、と言う確信はあれど、上記の方々に対しては特に、大きな冒涜になりはしないか、と。
結局、書いてみたい、問うてみたいと言うエゴに勝てず、この作品を発表しました。私もまたある種の物語を他者に強制する側であったと言えます。
詩織が悟の絶望を刺激し殺されたように、私も、悟ではない別の誰かの絶望を刺激してしまったのかもしれません。
にも関わらず、今こうして生きていられるのは、ひとえに読者の方々が寛容で、感受性豊かで、問題に対し真摯に向き合っていただけるような知的な方々だったからに他なりません。
それに甘えて、エゴを押し通したことを今一度、お詫び申し上げます。

さて、本題です。

綺麗な物語を子供に与えること。これを全否定するつもりは、勿論ありません。
ですが、それを言ってしまうと、何事もほどほどが一番、と言う世のすべての事柄における、基本であり極意でもある結論に至り、なんのドラマも生まれませんので(笑)、あの様な作品を書いた次第です。
守分さんから頂いた感ご感想には様々なことを考えさせられたのですが、その中で一番肝要だと感じた部分はこの結末を知った後でも、みなさんは、そして僕も、物語を読むし、書くし、信じるということです。
と言うか、作品内でも言っていることですが、そうでしか人は生きていけないと思っています。
それしか方法が無い。でも、それをすると、少なからず犠牲が出てしまう。でも、それでも、やはりそれを選ばないわけには行かない。そのどうしようもなさ。それを僕は描きたかったのだとご感想を拝読しながら強く再認識しました。
選ぶ結果が同じでも、そこに葛藤が、試行錯誤が、覚悟があれば。そこの認識がなければ少ない犠牲をさらに少なくできると言う発想にもいたらない。

愉快なものではないと思います。自分たちが抱いている幸せが何かの犠牲に塗れているという事を知ると言うのは。でも、そこを一度は通らなければ、僕たちの好きな物語は文字通り全部嘘になってしまう。薄っぺらいものになってしまう。
正直、未だに、この作品、そして幸せにも多くのご意見を頂き、また同時に自分でもそれに関して応えたりしたこの作品の周縁での言説について、複雑な感情を持っており、これだと言う明確なスタンスが決まりきっているわけでもないのですが、この作品を通して、なお物語を肯定する為には「物語を本当の嘘にしてしまわない為に」という事を掲げると言う見解に至りました。

守分さんを始めとして多くの方に豊かな感想をいただけたこと。この作品を書いて良かったと思いました。本当にありがとうございました。




木居鳥 楽久様

木居鳥様の仰る様に、悟は物語に没頭していました。同時にそれは作者である僕の投影なのかもしれません。
物語に期待してしまう。物語に頼ってしまう。そう言う思いがあればこそ、こんな悲劇が生まれてしまうのは確かに皮肉なものだと思います。

他の方へのご返信で、RR、そんなに怖いものばっかりじゃないよ、と言う様な事を何度か書かせていただいたのですが、逆に、もっと、怖いものだよと言う事も言えそうですね。ホラーやミステリーなんかをモチーフにしてRRの技術を描く。木居鳥様のご感想で、ますます想像が膨らみました。

そう言った作品を通して、また物語の違った側面を描ければいいなと、創作意欲をいただきました。ご高覧、ご感想、誠にありがとうございました。



ささかま。様

ハートウォーミング……なりませんでしたね。
むしろ、ハートクーリング、ハートアイシングでした。誤解を招く様な導入をして、申し訳ありませんでした。

意見の表明は暴力になりうる、と言うのは非常に鋭いご指摘かと思います。
弁が立つ人間が、同じだけの弁論能力を持っていない人間に対して、意見をまくし立てると言うのは、例えその意見そのものが論理的に正しくとも、一方的に相手をやり込める暴力ではないかなぁと常々思っているのですが、作中ではそれが、感情と意見の二つで暴走したと言う形ですね。

物語と言う存在を敢えて、悪者としてウイルスのような物に例えるならば、作者も勿論、それを読んだ読者すらも媒介にして広がっていく物と言えるかもしれません。

ささかま。様のご意見を通して、あらためて、こう言った作品を通して人に何かを問うことの意義と、その意義ゆえに慎重にならなければいけないのだと言う事を再確認させていただきました。ありがとうございました。




尚文様

図書館の雰囲気を感じ取って頂けたと言うのはありがたいお言葉です。
情景や、雰囲気、空気感の様なものには地味に気を使っていたので、そこに気づいてもらえるのは感無量です。

僕は理系でも、創造力がある方でもないので、SFに出すガジェットは常に、今この瞬間の技術からあまり掛け離れていない物になってしまいますが、その分、もしかしたらと言うリアリティや興味関心を抱いていただけたのであれば、なんとも怪我の功名です(笑)

ご感想ありがとうございました。



天崎剣様

よく日本は同調圧力の強い社会と言うような論調がありますが、国語のあの問題の聞き方は、それを養うために一役買っているなぁ、と思います。お前がどう思っているかでなく、どう思っていると思われれば正解かを考えろ、と。いわゆる空気読めってやつですね。
こういうふうに書くと、反発も大きかろうと思いますが、人々が互いに了解して寄りかかれる共通幻想があることは、社会の色々なコミュニケーションのコストを著しく下げてくれるので、悪いことばかりでもなかろうと思わなくもないです。

共同幻想は言い方を借りれば、建前、です。

ただ、建前は本音があるからこそ、建前なんです。
建前はもちろん便利な面も数多くある。本音だけの世界はなかなかにストレスフルな世界だと思います。
でも、あくまで建前であって、本音が底にある。その本音と建前の間をどう上手く行き来するか。人と人とが共存していくというのはそういうことだと思います。
そこ忘れんなよ。美談だけで埋め尽くしてんなよ。大事なところ、さぼるなよ。
天崎様のお言葉を借りて、もう一度、この作品と向き合い直し、そう感じました。
意識したつもりはないですが、日本的と言うお言葉にはかなりハッとさせられました。

手前味噌になりますが、難しいもの、と言うのはひしひし感じます。未だに自分の書いた作品のことがわからずウンウンうなされますから。

ただ、天崎様から頂いた様なご感想の数々に背中を押されて、なんとか踏ん張って見つめ直すことができています。

励み、勇気をたくさんいただきました。ご感想ありがとうございます。



URA様

的確なご指摘の数々、大変参考になります。

特に、苦悩や決意をもっと、と言うご意見。
「かなり苦労されたのか、若干マイルドに表現されている」と言う一文に込められたURA様のご気遣い優しさがしみます。
なぜなら、そこはサボったから箇所だからです。
と言うと語弊があるかもですね。いや、語弊でもないか。
手を抜いたというわけではないですが、120%出し切ったかと問われれば俯くより他無い、と言ったところでしょうか。
他にも同様のご感想をいただいてますし、おそらく、皆さんお感じになられてたんだと思います。あえてご指摘をされなかった他の皆様への優しさと、逆にあえてご指摘いただいた方々への優しさにも感謝です。ホント、すいませんでした。精進します。

さておき!
影と言う表現は言い得て妙であり、ありがたいお褒めのお言葉だなと感じました。
ハッピーエンドのエピソードの数々の眩しさがあって、初めてこの作品の存在に意味が与えられる事を考えると他の作者の方々への感謝の念が絶えません。
僕の、ところどころサボった拙作など、SFコンと言う素晴しい企画、優しく慧眼をお持ちの数多の読者の方々、URA様の様な聡明な感想を寄せていただける皆様ありきの寄生虫の様な作品なのです!

さておきさておき!!

すこし自虐が過ぎましたので、最後にもう少し真面目に。

あなたのSFコンの掲示板で頂きました最後の感想で、この作品の立ち位置を総括して頂いたようなURA様の的確なご感想賜り、誠に幸せでした。ありがとうございました。



最後に。

発表が、全体への感想を書いた後だったので、御礼を申し上げることが出来なかったのですが、拙作が特別賞を賜ることが出来ました。
こんなにも歪な作品が、一角の評価をいただけたこと、一にも二にも、作品を受け止めていただいた多くの読者、感想人の方々あってのことかと思います。
投票いただいた方々とも併せまして、この場をお借りして御礼申し上げます。
誠にありがとうございます。
私はもう少し『「物語」を巡る物語』と向き合って行きたいと思っております。

それでは、またどこかで。



スレッド記事表示 No.576 武倉悠樹「最期の栞」 あなたのSFコンテスト 2014/08/18(月) 18:28 [ 返信 ]
   ┣No.683 【ネタバレあり】傲慢という病 朝陽遥 2014/08/28(木) 20:03
   ┣No.684 避けてとおれないもの ジザパルーラ 2014/08/28(木) 21:01
   ┣No.719 RE:武倉悠樹「最期の栞」 VEILCHEN 2014/08/29(金) 22:46
   ┣No.727 RE:武倉悠樹「最期の栞」 拙者 2014/08/30(土) 00:42
   ┣No.739 RE:武倉悠樹「最期の栞」 キョウノ アリス 2014/08/30(土) 12:23
   ┣No.745 RE:武倉悠樹「最期の栞」 流山晶 2014/08/30(土) 18:14
   ┣No.778 RE:武倉悠樹「最期の栞」 鳥野 新 2014/09/01(月) 07:20
   ┣No.809 RE:武倉悠樹「最期の栞」【ネタバレ注意】 小豆犬 2014/09/01(月) 21:45
   ┣No.867 RE:武倉悠樹「最期の栞」 平啓 2014/09/02(火) 20:51
   ┣No.1109 RE:武倉悠樹「最期の栞」【ネタバレ有】 グルヌイユ 2014/09/05(金) 20:31
   ┣No.1304 武倉悠樹「最期の栞」論 茶林小一 2014/09/09(火) 00:47
   ┣No.1431 RE:武倉悠樹「最期の栞」 仏師 2014/09/11(木) 20:53
   ┣No.1445 誰かの背中を追う娯楽 栖坂月 2014/09/12(金) 16:19
   ┣No.1448 RE:武倉悠樹「最期の栞」 守分結 2014/09/12(金) 18:01
   ┣No.1451 RE:武倉悠樹「最期の栞」 木居鳥 楽久 2014/09/12(金) 21:47
   ┣No.1772 RE:武倉悠樹「最期の栞」 ささかま。 2014/09/21(日) 23:54
   ┣No.1958 RE:武倉悠樹「最期の栞」 尚文 2014/09/27(土) 22:51
   ┣No.2059 読むこと、感じること 天崎剣 2014/10/01(水) 01:27
   ┣No.2069 「全力で影を演じた作品」 URA 2014/10/02(木) 18:04
   ┣No.2100 感想返信 1 武倉 2014/10/04(土) 17:27
   ┣No.2220 個別返信@ 武倉 2014/10/09(木) 23:35
   ┣No.2244 個別返信A 武倉 2014/10/13(月) 11:42
   ┗No.2254 個別返信B 武倉 2014/10/18(土) 20:55

  




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